ベイトリールで遠投・・・
それは男のロマン!
というわけで、先日はベイトリールに巻くライン素材を変えると飛距離がどれくらい変わるのか?
これを検証してきました。
細いPEラインの方がナイロンラインやフロロカーボンラインより飛ぶと言われることは多い。
しかし、どれくらい飛距離が実際に変わるのかははっきりしていなかったり・・・・。
今回はフロロカーボンライン→PEラインに巻替えを行い、ベイトタックルで遠投をしてきたぞ!
今回使ったベイトタックル
今回はPEライン対応でDCブレーキを搭載したベイトリール+遠投用のバスロッドの組み合わせで飛距離を計測。
以前に同じリールとロッドを使い、フロロカーボンラインを使用しての飛距離計測を行っていた。その結果と比較することで、ライン素材の変化による飛距離の違いを検証してみる。
- ロッド:シマノ ワールドシャウラ17114R-2
- リール:シマノ アンタレスDCMD
- ライン:よつあみ スーパージグマンX8 1.5号200m + ショックリーダー4号矢引き
- ルアー:3ツ又式8号シンカーヘビキャロ+ケイテックスイングインパクト3インチ
ルアーは琵琶湖などで人気の高い、3ツ又式のワイヤー式ヘビキャロを使った。ワームはケイテックスイングインパクト3インチ。
コチラも以前検証した組み合わせと全く同じ。
この時、ショックリーダーに適当に家の中にあった4号のフロロカーボンラインを使ったんだけど、後になって裏目に出ることになるとは・・・・。
ベイトリール+PEラインで遠投。飛距離を測定!
今回も水深が浅い沼地でテストを行った。当日のコンディションとしては弱い横風が吹いているが、飛距離への影響はほとんどないレベル。
普段バス釣りでPEラインを使って遠投の釣りをやらないので、ラインの伸び具合などが分からない(-_-;)
何度かキャストしてブレーキ調整やらをするんだけど
PEラインの伸びの無さ+バスロッド特有の反発力がまぁ怖いわけで。
下手に力を入れると再生不能のバックラッシュの危険+ショックリーダーが4号では細くて不安になる・・・・・。
最低でも5~6号程のショックリーダーを使えばよかったと後悔。それでも何度かウォームアップのキャストを行い、ブレーキ設定もOK!
早速飛距離測定を開始した。
※飛距離測定方法としては、水深がかなり浅い沼地なので着水後すぐにシンカーがボトムに埋まる。そこでラインをピンと張った状態をつくり、カウンターをセットしての計測になる。
比重が軽く、細いPEラインで飛距離が伸びる!
今まではナイロンラインやフロロカーボンラインを使ってヘビキャロの遠投の釣りを楽しんできた私。
今回PEラインを使う事で明らかにバックラッシュの発生がしにくいし、キャスト後半の伸びがPEラインは1味違った!
実際の飛距離測定の結果は以下の通りになるが、参考までに以前4号のフロロカーボンラインを使った際の平均飛距離は91.8mだった。
- 1投目:95.9m
- 2投目:110.6m
- 3投目:102.6m
3投測定した結果はこんな感じで、3投の平均飛距離は103m。
4号のフロロカーボンラインを使った時と比較すると、実に10m以上の飛距離の伸びが結果に出た(約12%の飛距離の伸び)
キャストした感覚からして明らかに飛距離の伸びが分かるレベルだし、予想以上の手ごたえを感じたかな!
しかし、頭のどこかで「ラインが切れたらどうしよう」とか、「バックラッシュしたらヤバい」という事を考えてしまっている自分がいた。
このあたりはもう少しPEラインを使った遠投に慣れていけばもっと飛距離は伸びるはず!!
※なお、今回は競技のような1投入魂のキャストではなく、普段釣りをするような形でのペンデュラムキャストでの結果なのでご理解を。
3投の中の最長飛距離は110mを越えてきたので、非常に良い感触だった♪
PEラインを使うと飛距離が伸びる理由については、大体次のようになると考えている。
ベイトリールにPEラインを巻くと飛距離が伸びるワケ
どうしてベイトリールにPEラインを巻くと飛距離が伸びるのか?
その理由は大きく分けて2つだと考えている。
- スプールの自重が軽くなり、バックラッシュし難い
- 細い号数のラインが使え、キャスト後半にかけての失速が発生しにくい
実際にPEラインを巻いてベイトタックルでキャストしてみると、この2つがメリットに感じたかな!
スプールの自重が軽くなる
PEラインは他のライン素材に比べ、比重が軽くなる。
これによってスプールの重量が軽くなり、キャスト時に発生する慣性が小さくなる。慣性が小さいという事は、より小さなブレーキ力でもバックラッシュし難くなるってわけだね。
実際にPEラインを使ってみると、今までと同じブレーキ設定ではブレーキが強すぎるように感じたぞ。
キャスト後半の失速が起こりにくい
ナイロンラインやフロロカーボンラインを巻いて遠投すると、ラインの径が太い為にキャスト後半になるとスプールの径がどんどん小さくなっていく。
スプール径が小さくなると、同じ距離を飛ばすには必要なスプールの回転数が多くなるしブレーキ力が必要以上に大きくなる欠点がある。
この点PEラインならより細い号数を使う事ができ、ルアー着水時のスプール径もある程度大きい状態を維持できるようになるのだ。
この差は結構大きく、今まではキャスト終盤にルアーが失速するのを感じていたが
PEラインを使うと最後までルアーがフワフワと伸びていく感覚があったかな!
この2点が飛距離の差に繋がった大きな理由だと考えている。
バックラッシュの発生には気を付けよう
ベイトリールにPEラインを使うと、飛距離が伸びる傾向があるのは間違いなさそう。
しかし、注意点としてはバックラッシュが発生した時のリスク。
PEラインは比重が軽いので、バックラッシュ自体は発生しにくいかもしれない。しかしバックラッシュが起きてしまった際にラインが伸びないことでショックがダイレクトにラインに伝わりやすく、簡単にラインブレイクしやすいぞ。
また、ライン自体に張りが無い事でバックラッシュの修復をするのが非常に難しく、時間を無駄にロスする可能性がある。
実際に今回ブレーキ調整をしつつ試し投げを何度かやったんだけど、調子に乗って力の入れ具合をミスしたらバックラ発生・・・・。ナイロンやフロロカーボンよりも修復が難しく、予想外に時間が掛かってしまったからね(-_-;)
このあたりは無理をしないように、PEラインを使う時は一瞬に力を込めてキャストをするようなことは避けたい。スプールの回転数が一気に変化すると、バックラッシュが発生しやすいからね。
この辺りに注意しつつ、PEラインを使ったベイトタックルのキャスティングゲームを楽しんだら良いんじゃないかな!