さてさて、今回は琵琶湖をはじめとしたおかっぱり・ウェーディングゲームなどで非常に人気のあるヘビキャロを使用した遠投の釣りについて、
その飛距離は実際に何メートルくらい飛んでいるのか?
ということについて、先日質問が有ったのでこの機会に実際の飛距離を測定してきました。体感やハンドルの巻き数的に大体何メートルくらい飛んでいるのかはおおよそ検討はついていましたが、正確に測ったことは無かったので結構面白かったですよ(*^^*)
検証する前に他のブログやユーチューブなんかでやっているヘビキャロの飛距離検証などもいくつか見てみましたが
あまりロッドをしっかり曲げ込んで投げられている方はいないように見えたので、
「自分が投げたらもうちょっと飛ぶんじゃね?」
と思ったのが率直な所。ユーチューブのコメント欄等には測定結果に対して「そんなに飛ぶわけない」とか色々書かれているものも見かけたのですが
ある程度道具を使える人間なら、それどころかもっと遠投できるぞ!
っていうのをお見せできればいいなぁと思いつつの実験になりました(飛ばなかったらどうしようとか思ったり・・・・)。そんな感じでわたくしまるなかが3ツ又式ヘビキャロをキャストしたら何メートルの飛距離が出るのか?
順番を追って結果を見ていこうと思います。これからヘビキャロの釣りに挑戦したい方等も参考にしてみてくださいね(*^^*)
ヘビキャロの飛距離測定のタックル・コンディション
まずは今回の飛距離測定に使用したタックルとフィールドのコンディションについて簡単にまとめさせていただきますね。
飛距離測定タックル
- ロッド:シマノワールドシャウラ17114R-2
- リール:シマノアンタレスDCMD
- ライン:フロロカーボン16LB100m(クレハ シーガーフロロリミテッド)
使用したタックルセッティングはこんな感じ。そして使用したヘビキャロ仕掛けですが
- ヘビキャロ仕掛け:自作3ツ又ワイヤー式ヘビーキャロライナリグ(18cm)
- シンカー:加藤精工 スリムシンカー6号,8号、ザップ×一誠浜キャロロケット8号
普段私が琵琶湖のヘビキャロゲームに使用している8号のスリムシンカーをはじめ、シンカーの重さの違いによる飛距離の変化も見たかったので6号も持って行きました。そして普段使用しているオーソドックスなスティックシンカーとともに、ヘビキャロ用に作られたちょっと高価な浜キャロロケットも購入してみました。
シンカーの形状やウエイトバランスの違いで飛距離に差が出るのか?ちょっと楽しみでもありました(*^^*)
そして使用するワームはケイテックスイングインパクト3インチ
リーダーの長さは100cm程、フロロカーボンライン4号で接続しました。
測定時のコンディション・測定方法
そして飛距離を測定したフィールドコンディションですが
- 当日は弱い横風(風速2mくらい)
- 泥底の水深1.5m位
- ウェーディングではなく岸からのキャスト
こんな感じのコンディションにてヘビキャロのキャストを行いました。フィールドは出来るだけ水深が浅い泥底の場所を選んだことにより、キャスト後の仕掛けの着水の際、沈下していくスピードで仕掛けが底に埋まってくれるのでラインのテンションを掛けた状態の維持が容易になります。しっかりとラインが張った状態からカウントをすることにより、測定誤差を無くそうというわけですね!
そして測定方法ですが
プロックスから発売されている、デプスチェッカーを使用しました。
誤差も小さく、非常に正確に測定できるということなのでデジタルタイプをチョイス。これをロッドに取り付けてヘビキャロの飛距離を測定しました。当日は若干の横風ということで少し遠投には不利かもしれませんが、風は強くは無いので大きく飛距離に影響することは無かったと思います。ですので参考には十分なるかなと(*^^*)
ヘビキャロの飛距離を実測してみた
今回の検証ではパターンを4つに分けて測定を行いました。
- 8号のスリムシンカーを使用しての飛距離
- 8号の浜キャロロケットを使用しての飛距離
- 6号のスリムシンカーを使用しての飛距離
- 6号のスリムシンカーのみ、ワームは付けない状態での飛距離
この4つのパターンですね。それでは順番に測定結果を見ていこう!
なお測定は各3回のキャストを行い、キャストの力については全力での遠投ではなく
普段釣りをする際に行っている範囲内での、ちょっと力を込めたくらいのキャストになります。1投入魂のキャストで飛距離を測定しても、実釣とは離れた結果になってしまいますからね。
8号・1ozのスリムシンカー使用によるヘビキャロの飛距離
まずは2回ほど軽く投げてスプールを濡らしてから測定を始めました。いきなり回転数を上げてしまうと、スプールが濡れていない状態では指がやけどしてしまうからですね(-_-;)
ブレーキ設定も合わせて行ってから測定開始!
結果は以下の通り
- 86.9m
- 92.8m
- 92.4m
3回のキャストの平均飛距離は90.7m。
わたくしまるなかが8号1OZのシンカーを使用したヘビキャロをキャストした際、ワームの大きさなどにもよるが90m以上の飛距離は出せるっぽい。
ちなみに巻いたばかりの100mのフロロカーボンラインはスプールに残っているラインは皆無に等しく、これ以上飛ぶと下巻きが完全に出てしまうところギリギリまで来ています(-_-;)
当日は風が弱かったので良かったですが、風が強くて糸フケが出やすい状況では100mのラインでは間違いなく足りなかったと思う。1投入魂のキャストをすれば、普通に100m出切っちゃうね。
普段は立ちこみのウェーディングのスタイルでのヘビキャロゲームが多いのですが、オカッパリの場合は足場が安定しているので思ったよりも飛距離は出ますな!
8号シンカーと3インチワームで90m超えるとは思っていなかったのでちょっと驚き。普段釣りをしている感じでは80mちょい位かな~という感覚だったので。
8号1OZの浜キャロロケット使用によるヘビキャロの飛距離
続いてはシンカーの重さはそのままに、ノーマルのスティックタイプのものからちょっとデラックスな浜キャロロケットにオモリをチェンジしてその違いを見てみます。
浜キャロロケットは初めて使用したんですが、ペンデュラムキャストをする際の頭上でヘビキャロを1回転させるときの感触がちょっと違います。後方重心のお尻が重たい形状をしているので、よりオモリの重さを感じやすいように感じました。そして気になる結果ですが
- 88.7m
- 95.3m
- 91.5m
3回のキャストの飛距離の平均値は91.8m。
スリムシンカーよりもほんの少し飛んではいますが(90.7m→91.8m)、誤差の範囲内と言えば誤差の範囲内。シンカーを振った時の感触の割には飛距離に差が出なかったですね。そして、ここにきて95.3mの飛距離を出すことに成功したわけですが
実はその前に1度キャストをした際、100mのラインが出切ってしまって下巻きが露出する展開。バツンという衝撃が伝わってきました(笑)
ちょっと計測には適さないとしてノーカウントにしましたが、さすがに95m位を超えてくるとメインラインが100mでは明らかに足りないですね(-_-;)
今回は仕方が無いので下巻き部分との接続箇所のテープを剥がしてラインが出るようにして測定しましたが、結果的に95mを超す飛距離が出せました。
6号3/4OZのスリムシンカー使用によるヘビキャロの飛距離
ここで8号シンカー使用による飛距離の測定は終了。続いてはシンカーのウエイトを3/4OZに落としたヘビキャロの飛距離を測定していきます。この7gの差がどう出るのか?ちょっと気になるところですね!
3回のキャストによる測定結果は
- 76.4m
- 79.1m
- 74.8m
こんな感じの計測結果になりました。平均飛距離は76.7m。
7gの重さの差でヘビキャロの飛距離は10m以上低下したことになります。6号のシンカーになるとワームの抵抗による影響が大きくなるので、ブレーキを1段階強めないとバックラッシュが目立つ感じ。仕掛けが軽くなったこととブレーキ力を上げたことがダブルで影響しているようですね。
6号3/4ozシンカーのみによる飛距離
ここでワームとリーダーを取り外し、ワイヤー仕掛けにシンカーを付けた状態での飛距離を計測してみました。ワームの抵抗が飛距離にどれくらい影響しているのかを見たかったので。
3回の計測の結果は以下の通り
- 87.6m
- 86.5m
- 90.1m
3キャストの平均飛距離は約88m。
ワームの抵抗で飛距離に10m以上の差(76.7m→88m)が出ているということですね!シンカーだけをキャストするのは実は初めてだったんですが、とてもスムーズに飛んでいくので気持ちが良くて快感です(笑)
そして本当は8号シンカーのみの飛距離なども見る予定だったのですが
どう考えてもメインラインが100mでは足りないですし、下手すると下巻きまで全部出てしまって危険なので今回は見送ることに(-_-;)
結び目などが切れてしまうと危ないですし、ラインが全部なくなるのはお財布的にも厳しいものが有るので・・・・。
ヘビキャロの飛距離測定まとめ!
今回は実際に私がヘビキャロ仕掛けをキャストして飛距離を測ってみたわけですが、実際に飛距離を計測するのは新鮮でしたしシンカーの重さやワームの空気抵抗が与える影響なども少し理解することができたのでとても面白かったです。簡単に結果をまとめておくと
- 8号のシンカー+3インチクラスのワームでは91m前後の飛距離
- 6号のシンカー+3インチクラスのワームでは76m程の飛距離
- 6号シンカーのみの場合は90m弱程の飛距離
こんな感じの結果になりましたね。私の場合は今までヘビキャロを投げ続けていた経験もありますし、ルアーやフライ、餌釣りなんかも色々やってきていたので多少の慣れはあると思います。しかし、タックルバランスをしっかり選んだ上で道具の扱いなどもそれなりに覚えていけば
90m~100mを超えるロングキャストはどなたでも十分可能なんじゃないかな!
正直フロロカーボン16LBのメインラインはヘビキャロの遠投にそこまで向いているセッティングではないですし、もっと飛距離だけを追い求めたタックルに変更していけば
まだまだ飛距離は大幅に伸びるのは間違いないと思います。
- メインラインをフロロカーボンライン→ナイロンやPEラインに変更
- 16LBから更に細い号数へ変更
このあたりを変えるだけでも飛距離はかなり変わると思うので、また機会が有ったらやってみようかなと思います。
PEラインを使って40gのメタルジグなんかをキャストしたらどのくらい飛ぶのかなんかも結構気になります。結果次第ではスピニングタックルよりもベイトタックルの方が海の釣りでも良く飛ぶし使いやすいということもありますからね!
では、今回はこのへんで。
それではまた明日会いましょう!