
さてさて、今回はこれからメバルなどをルアーで釣ってみたい方へ
ロッドの長さの選び方を詳しく、実践に基づいた立場で解説していこうと思います。
以前はメバリングロッドというものは発売されておらず、トラウトロッドやバスロッドを流用しての釣りでしたからそこまで悩むこともありありませんでした。
しかし、今は各種専門ロッドがメーカーから発売されるようになってきています。
そうなると
種類がありすぎてどれを選んだらいいのかわからない・・・・。
メーカーのホームページを見たって、よくわからない用語が並んでいたりで結局分かり難かったり。
そこで、今回はロッドの選び方を
ロッドの長さ
これを基準に、皆さんが使用したいシチュエーションに合わせてピッタリなロッドの選び方を説明させていただきます。
お店に買いに行く前の、少し時間がある時などに読んでいただければ幸いです(*^^*)
なお、ロッドの選び方全般に関してはこちらに記事がありますので、よろしければ参考にどうぞ!
メバリングロッドの長さによる特徴
まずは、ロッドの長さが短い場合と長い場合についてのそれぞれのメリットを見ていきましょう!
どうして使う場所によって長さが多少違ってくるのか?
しっかり理由を納得できれば、メバル釣り用のロッド選びもスムーズになると思いますし、今後ステップアップしていって買い替えなどを行う際にも役立つはずですよ♪
短いロッドのメリット
①軽量で狭い場所、狙った場所にキャストがしやすい
まず、短いロッドの場合はルアーをキャスティングする際のコントロール性に優れていますね。

短いロッドの方が軽量でブレにくいので、常夜灯の明暗の境や岸壁沿い、障害物の際等をピンスポットで狙う際にはとても使いやすいです。
また、キャストの際に必要となるバックスペースなども小さくなるので、後ろに壁や木などがあって大きく振りかぶれない場所などでも重宝します。
実際、長いロッドで狭い場所で釣りをしようとすると、ロッドが長いと後ろの障害物にロッドをぶつけたりすることがありますからね(-_-;)
②アタリが有った時に素早くアワセが入れやすい
ロッドの長さが短い場合、穂先と手元との距離が近くなります。
これによって微妙なアタリなどの際にもアタリを察知しやすく、さらにアワセも手首を軽く返すだけで行えるので素早い反応ができます。
普段短いロッドばかり使っていると、長いロッドを使った時にアタリを取るのが難しくなったりしますね。
ロッドが長くなってくるとカタログスペック上は軽いロッドでも、実際に使えばロッドに長さがある分重たく感じることになります。
③ロッドアクションを付けやすい
ロッドが短いと、ルアーをただ引くだけではなくて穂先を動かしてルアーに細かなアクションを与えたりするのが簡単です。

たとえば、ミノーなどをはじめとしたプラグルアーを使ってメバルを釣る際や、ワインドと言ってワームを水中で左右に素早くダートさせて釣る釣り方をする時など。
こんな時は、短くて操作性の良いロッドはとても活躍します。
このように、ロッドが短いと軽量で操作性が良いという点が特徴になってきます。
次に長いロッドのメリットを見ていきましょう(*^^*)
長いロッドのメリット
①飛距離が出る
短いロッドと長いロッドを比較した場合
同じスピードでロッドを振った場合は、ロッドが長い方がルアーをはじき出すスピードが速くなります。
また、ロッドが長い方が
後ろに振りかぶってからルアーをはじき出す動作をする際にルアーの姿勢を安定させてくれます。
これにより、はじき出されたルアーがクルクル回って失速してしまったりし難くなりますね(*^^*)
これによってロッドが長い方がルアーが遠くへ飛びやすいです。

遠投が必要な場所では、長いロッドが主流です。
⓶風や波に強い
ロッドが長くなることで、水面と穂先との距離が縮まりますね。
そうなると、風が吹いてラインが横方向に流されやすい時などにロッドの長さが役立つ時があります。

短いロッドは操作性には優れているものの、こういった風などが吹いた場合はその影響を受けやすい。
釣り糸は比重が軽く、空中に漂わせてしまうと風になびいてしまいます。
これでは風の力でラインが引っ張られてしまってルアーの制御ができなくなってしまったり、アタリが取れなくなってしまいやすくなります。
波の場合も同様ですね。
③ヒットした魚をコントロールしやすい
ロッドが長くなると、ヒットした魚の向きをコントロールして障害物にラインが巻かれないように誘導したりしやすくなります。

いくらメバルが小型だと言っても、20cmや25cm、そして尺クラスの30cm級ともなるとそれなりに重量感が出てきて引きも力強くなります。
メバルは障害物の影に潜り込もうとする習性がありますから、魚をコントロールしやすいというのは実際に使ってみると結構メリットとして大きいです。
私の場合、水中に障害物が沈んだ場所や駆け上がりの周辺を攻めることが多いです。
こういった時、良型のメバルをヒットさせてもたもたしていると、水中の障害物や駆け上がりにラインが擦れてしまってラインが切られたりすることが多発します。
こんな時、ロッドがある程度長さがあることによって魚と穂先との角度を保ち、ヒットしたメバルを素早く水面まで引き上げることができます。
そうすれば安全に取り込めるので、キャッチ率も上昇するというわけですね。
また、ヒットした魚を引き寄せてきてキャッチする時にもロッドの長さがあると安心です。
岸壁で釣りをしている際など、この岸壁沿いに魚を寄せた時に最後の抵抗をすることも多いんですね。
場合によってはこの時にラインが岸壁にスレてしまって切れてしまった・・・。
そんな悔しい事にならない為にも、ある程度の長さのあるロッドが活躍します。
④バラシを防ぐとともに、フックやラインを守る
普段ルアーフィッシングをはじめとした短めのロッドを使う機会の多い方にはピンと来ないかもしれませんが、
ロッドの長さが長いほど曲がりしろも大きくなります。
そうなると、同じ太さのラインを使った際には魚の引きに対するショックの吸収性能が高くなります。
そうなることで大きい魚がヒットしてもラインが切れたり、フックが伸びるといった事を減らす効果があります。
また、同様に魚の口が切れてしまってバラしたりすることも軽減される。

上手にロッドのしなりを利用することで、メバル用のロッドでも80cmを超えるようなシーバスだってしっかりキャッチできます(*^^*)
ロッドの長さの違いによる特徴は何となく理解できたでしょうか?
ロッドの長さが変わってくると、大体このような特徴が出てきます。
これくらい把握しておけば、釣具店でも十分働けるはずです(笑)
次に、シチュエーション別に選ぶロッドの長さの選び方の基礎的な基準を紹介します。
シチュエーションで選ぶ! メバル用ロッドの長さの基準
①初めての1本に。港湾を中心にオールラウンドに使えるロッド選び
まずはどんな状況でもオールラウンドに使えるロッドの選び方を。
おそらく、この記事を読まれている方は既に自分のメバリングスタイルを確立している方より、これから始めて挑戦する方・本格的にやってみたい方が中心でしょう。
そうなるとまずは1本、
どんな状況でも使えるロッドを購入するのがおすすめ。
メバリングをする状況は、港湾部からサーフ、磯まで様々です。しかし、最もメジャーなのが港湾部です。
ですので、ここで紹介するオールラウンドな1本は港湾部を中心にしたロッドをチョイスしたいと思います。
長すぎず短すぎない。7フィート中盤を基準に考えよう
私を含め、一般的な体系の方が釣りをする際、程よい長さがあって重さも感じない。そしてロッドの操作もスムーズにできる。
このようなことを考慮した際、最もバランスが良いのが7.3フィート~7.6フィートほどのロッドになります。
これより長くなってきて8フィート手前の長さになってくると、ルアーを引く際に若干穂先の重さが気になったり、狭い場所で釣りをしたりするのが大変になります。
この7フィート中盤程のロッドは、足場の低い港湾部~ちょっとした小磯やテトラ周りでも使えるちょうど中間的な長さになります。
このくらいの長さがあると、風が吹いたりした際でもラインのコントロールもしやすいですね。
私も現在使用しているロッドはこの長さのロッドになります。
私自身、できることは1本のロッドでできる限り済ませたいという考え方なので(*^^*)

実際、1本のロッドでメバリングの他に、アジングやチニング、カマスゲーム等も行ってしまうことが多いですね。
②足場の低い、開けた港湾部で釣りをする場合
次に、足場が低く障害物の比較的少ない港湾部において釣りをする場合です。
このような条件の釣り場で釣りをする場合が殆どということであれば、
6フィート台後半~7フィート位までのロッドが取り回しが良くて釣りがしやすい。

杭などと違い、巻かれる心配の少ない障害物の際などを丁寧に攻めるのであれば、短めのロッドが活躍します。
ただし、干潮になった時などは水面との距離が遠くなりやすいので気を付けます。
このような状況の際に強い風が吹いたりすると、ラインが風に流されやすくなったりして釣りが困難になりやすいです。
また、港湾部と言っても小さなテトラ帯や障害物が入っているポイントもあります。

こういったポイントを攻める際、あまり短いロッドだと、せっかく魚がヒットしても障害物にラインが巻き付いてしまってキャッチできなくなったり、足元のテトラの隙間に魚が入り込んでしまうこともある。
このような場所で釣りをする可能性があるのであれば、7フィート中盤程のロッドにした方が釣りやすい。
③足場の高い防波堤や外洋のサーフ、磯などでメバルを狙う場合
若干釣りの難易度が上がり、港湾部よりも険しい釣りになりやすいこれらの釣り場。
しかし、釣れるメバルは大型のものが多くて魅力的でもあります。
こういったポイントで釣りをする際は基本的に長いロッドが使いやすい。
こういったポイントは遠投が必要な場面も多く、より遠くにルアーをキャストできるのは大きなアドバンテージです。
例えば、外洋のメバリングとなると、テトラの際や沖の駆け上がり、沈み根の周辺などがポイントになることが多い。

こういった場所では、遠投性の他にもヒットした魚をいち早く水面まで持ち上げ、魚を手元まで素早く引き寄せるコントロール性やパワーも重要です。
そうなると、最低でも7フィート後半以上。使いやすさを求めるなら8フィート以上のロッドが理想的です。
一見障害物の少ないサーフなども、実際は水中に駆け上がりがあったり、海藻が生えていたり。
こういった場所の近くにメバルは潜んでいますから、開けたように見える場所でも実は見えない障害物との戦いになることが多いです。
メバルは基本的に根魚ですから、何かしらの障害物のそばに潜んでいますね!
また、こういう外洋に面した潮通しの良いポイントでメバリングをする際は、ヒラセイゴなどの外道もヒットしやすい。

そういった際にもロッドの長さがあり、パワーのあるものを使用すればキャッチ率も上がってきます。
外洋は風などが吹きやすく波が高くなる場合も多いですから、そういった際にも長いロッドが威力を発揮します。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はメバリングロッドの長さの選び方について、少し掘り下げて解説をさせていただきました。
要約すると、港湾部の足場が良く釣りをしやすい場所で釣りをすることが殆どであれば7フィートほどまでのロッドを。
港湾を中心にオールラウンドに使えるロッドを選ぶなら7フィート中盤、7.3~7.6フィート程のロッドを選ぶ。
外洋に面した釣り場や足場の高い防波堤などで釣りをするなら8フィート前後のロングロッドを選ぶと良いと思います。
ロッドの長さって、ほんのわずか変わっただけでも感覚としては結構違うように感じるものです。
ロッドの長さが10cm変われば、同じ重さのロッドでも体感としては短いロッドの方が軽く感じますし疲れにくい。
逆に10cm長いだけで魚がヒットした時のコントロール性などは結構変わってきます。
今回の記事を参考に、皆さんのロッド選びの参考になれば幸いです。
★まるなか大衆鮮魚では、他にもメバリングに関するタックルセレクトや釣り方、釣行記などの多数のコンテンツを用意してあります。時間のある時にでも「メバリング」のページに目を通してみると、何か役立つ情報が見つかるかもしれません。
メバリング入門に最適な、メバルの釣り方や道具選びの基本については「メバリング入門 釣り方、タックル選びの基本!」をご覧ください。
それでは、良い釣りを!
また明日会いましょう。
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