潮を読みやすいルアーを使う
意外と重要なのが、使用するルアーの種類です。
まずはメタルジグで潮を覚えよう
私は船の餌釣りで潮の流れの考え方の基礎を覚えましたが、ルアーは種類によって水の抵抗などが大きいものがあります。
例えば、リップが付いたミノーや背中に水を受けるバイブレーション、シャッドテールワームなどは潮の流れを身に着けるのには向いていません。
なぜかというと、素直に沈んで素直に浮き上がる。
そして水の抵抗が大きすぎないものの方がはっきりと潮の流れによる差が出やすいからです。
おすすめは圧倒的にメタルジグで、センターバランスである程度引き抵抗があり、フォールの滞空時間もあるものが使いやすい。
ある程度引き抵抗があると、潮の流れが強い時は強くジグが暴れているのが分かります。
ゆっくり引いているのに普段よりロッドに伝わるアクションが大きい時などは
反対方向の2枚潮であったり、底潮が速いことなどが予想できますね!
また、フォールスピードが早過ぎないものの方が、潮によって着底までのカウントに差が出ます。
これらを考慮し、更に使いやすさを考えた結果私のおすすめはアイマガン吉ですね!
しっかり泳いでヒラヒラと沈むので潮の状態をつかむのに最適です。そして魚もよく釣れます。
カラーは全て自分で塗りなおしたものなので、若干違います(*^^*)
ウエイトに関してですが、私の場合は水深5m以上あれば40gを基準に使います。
潮の動きの少ない港内などであれば30gでもかまいませんが、とにかく注意するのは糸フケの発生。
糸フケが出てしまうと、正確な潮の流れを把握することはできなくなりますし、アクションを与えても釣り人が思ったような動きはまず出ません。
ですので、多少重いと感じるくらいのウエイトで良いと思います。
私の場合、静岡サーフで良くヒラメなどを狙います。
100m程投げて水深が5~8m程の場所が多いですが、30gのメタルジグは一切使いません。
2枚潮になった時などに糸フケが出てしまって釣りに狂いが生じるからです。
そもそも、私はサーフのヒラメ釣りにおいてワームやプラグは使わず、ほぼガン吉40gのみで釣りをしています。
たとえ40gのメタルジグでも、種類を替えれば巻き抵抗や沈み方なども違い、感覚がズレてしまうのが嫌なんですね。
同じルアーをとにかく使い続けることで潮の流れ方は確実に身に付きますし、一度感覚を身に着けてしまえばこちらのものです。
それでも1年を通じて釣果は出せますから、ルアーの種類が釣果に影響を与えるということは実はかなり少ないです。
それよりも潮を知ることと、潮の状態にマッチさせたルアーの動かし方や通し方が重要です!
ガン吉についての詳しい記事はこちら!
アイマ ガン吉の使い方・徹底インプレ!【青物・ヒラメ・ロックフィッシュ等に】
状況に合わせたルアーの動かし方
基本的に
ルアーをキャストする際はできるだけラインに掛かる潮の流れよりも、ルアーに掛かる潮の流れを強くしてあげる。
これが大切です。
もし、ラインに掛かる潮の流れがルアーに掛かる潮の流れよりも強くなってしまえば、ラインがルアーを引っ張ってしまいます。
すると、テンションを抜いてフォールさせたつもりでも実は水中のルアーはアクションを続けていたり。
これはかなり熟練した人でも注意しないとわからないので注意。
見た目上のラインの張りやロッドに掛かるテンションでは判断できない事なんです(-_-;)
それではどのようにキャストする方向を決めるかというと、詳しく説明するとややこしくなりすぎるので簡潔に。
- キャストしてから着底までの秒数が掛かる。
- ルアーの沈下に合わせてラインが引き込まれやすい。
- ルアーをアクションさせた際、しっかりルアーが浮き上がって着底までにある程度時間が掛かる。
簡単に言えば、このようなことに注意して釣りをすればまずはOKです!
潮が通っている時はテンションを抜いたフォールも活用する
まず潮がしっかりと通っている状況。
この状況では、ルアーに程よい水圧が掛かっているからラインを緩めても糸フケが出にくく、常にルアーがラインを引っ張っていってくれます。
ですから、誘いを掛けた後にルアーのテンションを抜いて自然な形でフォールさせたり、自由な誘いができます。
このような状況下ではフックがラインに絡むことなども少ないので気持ちよく釣りができることが多いです。
2枚潮や手前に差してくる潮の時はリールを巻き込み、とにかくテンションを抜かない
正直、表層~底潮までが通っているという釣りやすい状況はかなり少ないです。
逆に、良くあるのが2枚潮と言って表層と底潮の流れ方が違う時。表層の潮が止まっていて、底潮だけが動いている時などももちろんあります。
また、潮が沖から自分側に差してきている時。この時もかなり釣りづらく、釣果を上げていくには注意が必要です。
それでは、このような良く有る状況下での釣り方を簡単に説明していきましょう(*^^*)
このような状況下で注意すべきはとにかく糸フケ。
ラインのテンションを少しでも緩めてしまえば、水中のラインがたるんで糸フケになります。
一度この糸フケが出てしまうと、回収するのはかなり困難なので気を付けましょう。
そうなると、このような時はフォールを多用する誘い方はせず、出来るだけロッドアクションは付けずにリールのハンドルの巻き方でアクションを付けるイメージ。
そして、着底を取り直す際も一瞬たりともテンションを抜かず、テンションフォールさせてあげる。
こうすることにより、ルアーが変なアクションをしたりコントロール不能になることを防ぎます。
岸からのルアーフィッシングにおいて、この糸フケの存在を気にしたことのない方は多いと思います。
しかし、真下に落とす船釣りでさえ糸フケの発生はかなり厄介な存在です。
真下に落とす釣りでさえ糸フケが発生しますから、横方向にキャストをするショアからの釣りでは糸フケはさらに起きやすくなります。
良く釣り場で見かけるのがかなり潮の通りが悪いのに大きくルアーをリフトフォールさせている方。
おそらく水中のラインはぐちゃぐちゃになっていて、ルアーはリフト&フォールしていないと思います((+_+))
そうなってしまえば、釣れる魚も当然釣れなくなります・・・。
まとめ
今回は潮の通り方から魚の時合いを知るための方法について解説させていただきました。
これは感覚による部分が大きく、言葉で伝えるには限界があるのでとても難しいです。
一つ言えることは、
同じルアーを同じフィールドで使い続ければ感覚が研ぎ澄まされ、時合いになる時の潮の通り方が徐々に理解できるようになってきます。
この感覚が分かると、釣りをしなくても海を何となく見ただけで今が釣れる潮の状態なのか等も分かってきますから、今後の釣りにとても役立ちます。
皆さんもぜひ、ルアーをとっかえひっかえ投げて釣ろうとするのではなく、1つの信じることのできるルアーを使って潮の流れを理解する感覚を身に着けてみてはいかがでしょうか?
そうすればヒラメ釣りなどはルアーの種類ではなく、潮の状態とそれに合わせた釣り方が重要だということに気づくはずです!
シーバスなどのターゲットによってはルアーの種類やカラーが釣果に大きく関わることもありますが、サーフのフラットフィッシュに関しては影響ないと感じています。
この感覚を身に着けて他の釣りにも応用していくと色々な発見があったり、他の魚も自然にどんどん釣れるようになってきますからね!
それでは、良い釣りを!
おすすめ関連記事!
▼ヒラメが釣れない・初心者のための基礎講座【月間100枚以上の実績あり】