こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はロッドやリールに使うガラスコーティング剤、ゼウスクリアシラザン50の釣具用モデルの特徴や使用感を詳しくインプレしていきます。
最近は釣具用のガラスコーティング剤はいくつかラインナップがある中で、今回紹介するシラザン50はハイエンドモデル。
簡易的なガラスコートではなく、ガチなものになります。
正直言って万人受けするものではありませんが、ハイエンドタックルを使う方や、私のように釣行頻度が非常に高い方におすすめですね。
磯用のタックルにガラスコーティングを施し、毎日の釣行の中で使用感をチェックしてきました。
忖度なしにインプレしていくので、タックル用ガラスコーティング剤を探している方の参考になったら嬉しく思います。
※今回は販売元の日本ライティング様より、アイテムの提供を受けてのインプレッションになります。
なお、「インプレッションについては忖度なしに行う」という条件の下で記事を作成してありますので、気になる点などがあれば率直に記載していきます。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
基本情報・内容品
パッケージは高級感があり、ハイエンドな感じがしますね。
内容物はこんな感じ。
- 取り扱い説明書
- コーティング剤(黒い瓶入り)
- 施工用ボトル(使用する分だけ小分けにして使う)
- 施工用クロス
- 施工用スポンジ
- マスク・手袋
販売価格:5940円(税込み)
ガラスコーティングに必要なものはすべて揃っています。
価格は5940円と、正直かなり高級です。
これよりも安いタックル用のガラスコーティング剤は沢山あります。
しかし、使用している素材にそもそも違いがあり、コーティングの強度や耐久性が全く異なっているんですね。
この辺りについては、担当者の方に少し詳しく聞いてきましたので、後で順に紹介していきます。
施工箇所
ガラスコーティングを施す場所ですが、
- リール
- ロッド(ブランクス・ガイド)
- PEライン
- ルアー
このような箇所に使用可能です。
私の場合はかなり過酷な使い方をするので、消耗が激しいラインやルアーには使わず、ロッドとリールにコーティングをしました。
シラザン50の使い方
シラザン50の使い方について、ここでは簡単にまとめておきます(くわしい解説は同梱の説明書に記載)。
手順は非常にシンプルで、
- あらかじめタックルをしっかり水洗いして汚れを落とし、水分を取っておく
- コーティング剤を使う分だけビンから同梱されている施工用ボトルに移す
- 同梱されているクロス・またはスポンジを使って施工する
- 1日乾燥させる(完全に乾燥するまでは約1か月)
- 使用可能
こんな感じです。
簡単に言ってしまえば、汚れをしっかり落としてからガラスコーティングを行い、1日乾燥させれば使用可能といった具合ですね。
出典:日本ライティング ゼウスクリア シラザン50 ロッド/リール用商品紹介ページ
ゼウスクリア シラザン50を「サクッと」インプレ!
まずはシラザン50の使用感・特徴について簡単にまとめておきます。
- 施工難易度:簡単
- 乾燥時間:やや長い
- 仕上がり:艶が増すが、ベタつきなどは全く目立たない
- 水切れ・汚れの落ち具合:明らかに良くなる。簡単な水洗いで潮が残らない
- 耐久性:安価な簡易ガラスコーティングとはケタ違いに持つ
- コスパ:正直言ってかなり高級だが、耐久性などを考えればそこまで悪くないか。ミドルエンド~ハイエンドタックルを使う方向け
- 適した釣種:磯・船・餌釣り全般・野池のバス釣りなど、過酷な状況や汚れが付着しやすい釣り物で特におすすめ
- 気になる点:コーティング剤を移す際にスポイトなどがあったら嬉しい
ざっくりまとめるとこんな感じですね。
私の場合は、過酷な磯のヒラスズキやハードロックフィッシュゲーム用のタックルに使用しましたが、コーティングの効果・強さは流石といった感じですよ!
なお、この記事を作成しているコーティング後の約1か月で、ヒラスズキは6kg・90cmオーバーを頭に10匹ほど。
ハタは2kg・50cmオーバーを頭に100匹以上を釣り上げ、過酷な環境で使用感をチェックしてきました。
施工難易度
私はこれまでタックルのガラスコーティングというものをやったことがありませんでしたが、施工自体は特に難しいことはありません。
必要な道具は全て揃っているので、コーティング剤をリールやロッドに薄くのばしていけばOKです。
リールはクロスを使い、ロッドはスポンジを使いました。
この際、クロスを使う時は角の方を使わないと、生地にコーティング剤が結構浸透してしまうので、少しもったいないような気がしましたね(笑)
クロスにコーティング剤を吹き付ける際は、あまり広範囲に広げない方が効率よく施工できると思います。
なお、コーティング剤は結構小さな瓶に入っていますが、かなり薄く伸びます。
ロッド2本・リール2台程度では、ほんの少しのコーティング剤で十分足りましたね。
乾燥時間
コーティングの乾燥時間については、使用可能まで24時間、完全乾燥までは1か月となっています。
完全乾燥までは、軽い水洗いまでの留めておくのがおすすめということです。
簡易的なコーティング剤は、施工後すぐに使用できるものもあるので、丸一日以上開けなくてはならないとなると、遠征時などにお手軽に使うものではありません。
ただし、コーティング後の耐久性などを考慮すると、デメリットしてはあまり感じないかな。
仕上がり
コーティング後は、1日置くことで使用可能な状態になります。
しかし、完全に乾燥するのは1か月掛かるとのことで、それまでは軽めの水洗いで済ませておいた方が良いです。
ガラスコーティングする前のリールがこんな感じ。
私の場合は磯への釣行は1年を通じて平均週3~4、多い時は毎日磯へ出かけてかなり道具を酷使するので、どうしても細かい傷や汚れがあります。
これを水洗いしてコーティングを行い、1か月ほど使用した状態がこちら。
全体的に艶が出ていますし、ガラスコートで細かい傷が目立ちにくくなっています。
コーティング後もほぼ毎日のように使ってかなり酷使していますが、1か月程度では全く劣化していません。
さすがに岩などにぶつけてできるような傷は消えませんので、目立たなくなるのは薄いスレ傷などになります。
なお、丸1日置いた後の初使用時でも、コーティングのべたつきなどは全く気にならず、特に違和感なく使えましたね。
ガラスコーティングの効果(水切れ・汚れの落ちやすさなど)
ガラスコーティングをすることで、撥水性能が明らかに良くなります。
私の場合は、塩分濃度が高い外洋の険しい磯で使用する機会が多く、使用後は潮を被ってタックルがかなり汚れます。
特にヒラスズキゲームは波しぶきを被りながら、向かい風が風速10mを超す状況で釣りをすることも普通ですから、タックルには非常に過酷な条件です。
ここでガラスコーティングが効果を発揮するというわけですね。
磯への釣行後は毎回タックルの水洗いを行うわけですが、
こんな感じで、ロッド・リールはかなり水を弾いてくれます。
この効果は結構大きいですね。
コーティングを行わない状態だと、軽く水洗いしただけでは、乾燥させると潮が残っていてカピカピになったりしたんですが、ガラスコーティング後は潮が簡単に落ちてくれるようになりましたね。
また、ガイドにもガラスコートを施すことで、リングへの汚れも付着しにくくなります。
PEラインの寿命が長くなったり、ブランクスとガイドがツルツルになることで、ラインのべたつきや絡みなども軽減できると感じています。
さすがハイエンドのガラスコーティング剤というだけのことはありますね!
耐久性
私の場合は、1年を通じて磯へはだいたい週3~4くらいで釣行しますが、青物やヒラスズキ・ハタなどのシーズン中はほぼ毎日出かけています。
この時に重要になってくるのが、ガラスコーティングの耐久性というわけですね。
とりあえずは1か月ほど酷使してみましたが、コーティングの劣化・効果の低下は全く見られません。
なお、メーカーの担当者の方に耐久性について聞いたところ、通常使用で平均3年ほどは持つとのこと。
これならモデルチェンジごとにタックルを買い替える方の場合、何度もコーティングを施工する必要は無く、1~2回くらいでしのげると思います。
コスパ
小さな瓶に入っているコーティング剤で5000円以上するので、正直言ってかなり高いと感じる方が多いと思います。
しかし、コーティングの効果や耐久性を考えると、ある程度こだわったタックルを使う方には、そこまでコスパは悪くないと感じますね。
かなり薄く伸びるので、ロッド・リールをそれぞれ15~20セットくらいはコーティングできると思います。
安価な簡易ガラスコーティング剤とは別物になるので、ミドルエンド~ハイエンドタックルを酷使する方や、タックルが汚れやすい使い方をするのであれば、コーティング剤も良いものを使うのは全然ありだと思いますね!
なお、潮による腐食はかなり厄介で、使い方によっては注意していても防げないことも案外多いもの。
この22ステラは発売から1年以上、磯でかなり酷使しています。
よく見てみると、1年の酷使でベールアームの付け根が潮で腐食しているんですよね(コーティング施工時には既にこの状態)。
なお、過去のステラも、私が使うと基本的にすべて腐食しました。
当然、使用後は水洗いを毎回行っているんですが、潮が少しでも残っていると、いくら高級なタックルでも劣化します。
こういった潮による被害も、購入直後にガラスコーティングを行っていたら、結果は違っていた可能性が高いですよね。
私の場合は過酷な磯への釣行頻度が尋常じゃないというのもあると思いますが(笑)、こうならない為にも信頼できる強いコーティング剤の使用はおすすめです。
タックルを入れ替える際の下取り額でも差が出てきますからね。
適した釣種など
シラザン50が効果を発揮しやすい釣種としては、
- 磯釣り全般
- 船釣り全般
- 手が汚れる餌釣り
- 野池のバス釣りなど、泥汚れや草などでタックルに小傷がつきやすいもの
これらの釣りはタックルが塩害や汚れで劣化しやすく、強固なガラスコーティングが特に効果を発揮すると思います。
一方で、タックルは使うことさえできれば細かいことは気にしない方や、悪条件下での使用がそれほどないのであれば、ここまで高級なコーティング剤は正直言って不要でしょう。
気になる点
シラザン50の気になる点ですが、コーティング剤をビンからボトルに移す際、若干こぼれやすいことですね。
使わないコーティング剤は黒いガラス瓶に入れておかないとダメなので、必要以上にボトルに出してしまうのはNG。
しかし、少量だけ移したい時にスポイトなどが無いと、高級なコーティング剤がこぼれやすいので要注意です。
他のガラスコーティング剤との違い・質問など
最後に、シラザン50と他社の安価なガラスコーティング剤の違いや気になったことを担当の方に聞いたので、まとめておきます。
コーティングの強度・密度
他社から発売されている安価なコーティング剤は、あくまでも「簡易的な」ガラスコーティング剤とのこと。
コーティング面の硬度や密度に違いがあり、シラザン50の方が防汚性能などが優れていて、より強固にタックルを守ります。
耐久性
今回インプレしているシラザン50は平均3年ほどの耐久性があります。
一方で簡易的なガラスコーティング剤は、だいたい半年~1年ほどのものが多く、持ちの長さが全く違います。
重ね塗りについて
平均3年の耐久性があるガラスコーティングですが、効果が切れる前の1年や2年でコーティングを重ねても問題ないとのことです。
ですので、4年周期でタックルを買い替える予定の方は、2年ごとにコーティングを行ってもOKですね。
常にタックルを綺麗に保ちたい方は、半年ほどでコーティングを重ねる方もいる様です。
まとめ!
今回は、日本ライティングから発売されているゼウスクリア シラザン50のロッド/リール用のインプレをしました。
ハイエンドのガラスコーティング剤で、
- 価格はかなり高級(5000円以上)
- 容量は少ないが、かなり薄く伸びるので15タックルくらいは使える
- 簡易的なガラスコーティングとはそもそも成分が違い、非常に硬くて強い皮膜ができる
- 高耐久で平均3年の持続
- リール以外にも、ロッドやPEライン・ルアーにも使用可能
- タックルに艶が出る
- 薄い小傷が目立たなくなる
- 撥水性は非常に高く、水洗いで汚れや潮が簡単に落ちるようになる
- ロッドのブランクスやガイドに施工することで、ロッドの滑りが良くなってラインの張り付きなどが軽減!
要点をまとめるとこんな感じですね。
パッと見の価格はかなり高級ですが、耐久性やその効果を考えると、特にハイエンドタックルを使う方にはそれほど高くない買い物だと思います。
かなり伸びも良いので、案外少量でコーティングもできますしね。
過酷な状況でタックルを酷使する方には特におすすめですよ!
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