こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回のテーマはショアジギング・ショアスローにおけるメタルジグの根掛かり対策について。
私自身メタルジグを使ってハタやカンパチ・ヒラメなどを狙うのがかなり好きなんだけど、その時に厄介なのが根掛かり。
メタルジグの特性的に根掛かりしやすい為、根回りや駆け上がりを攻めるとジグのロストはどうしても増えやすい。
今回は普段私がショアスローの釣りをはじめ、ショアジギングにおけるジグのロストを防ぐために実践しているテクニック集を紹介。
適切に組み合わせることで無駄なルアーのロストは減らすことができるので、良かったら参考にしてもらいたい。
前提:メタルジグの根掛かりは完全に防げるのか?
まず前提なんだけど、ジグの根掛かりはタックル選びや釣り方でどれくらい防げるのかという話について。
メーカーは根掛かりしたシーンをカットしている
メーカーのプロモーション動画でハタなどの根魚をショアジギングで狙っているものがある。
これらを見るとルアーをロストしているシーンは全く写っていないことがほとんどだけど、あれはルアーをロストしていないからではない。
これは好ましくないシーンを全てカットしているからで、磯や根がきつい場所でメタルジグを使えばルアーのロストは絶対につきもの。
ルアーのロストはテクニックなどで100%防げるのもではなく、ボトムを叩けばある程度の根掛かりは絶対に発生する。
なのでフックセッティングやコツだけで根掛かりの発生はしなくなるというのは正直言うと無理な話で、あくまでも減らすものと考えた方が良い。
50%以下に抑えられれば十分か
実際に私はメタルジグの釣りをそれなりにやり込んできているが、体感的にはテクニックなどで根掛かりを減らせるのはだいたい半分~半分+αくらいかな。
なので何も対策していない時の半分くらいに根掛かりを減らすことができればまずまずといった具合で、8割・9割も根掛かりを防げるような感じはしていない。
もちろんこれは狙う場所の海底の地形にもよるけど、ゴツゴツした岩礁帯や磯・沈みテトラなどを狙う時は、ボトムにジグを絡めて使えば多少の根掛かりは絶対に発生する。
根掛かりを防ぐメタルジグのフックセッティング【ショアジギング・ショアスロー対応】
まずはフック関係で根掛かりを防ぐためのテクニックを紹介しておこう。
リアフックを外す、または減らす
ショアジギングにおいてリアフックというのは根掛かりやすいポイントになる。
ジグをキャストするショアジギングの場合、センターバランスのジグを使った場合でも多少はラインの抵抗が掛かり、若干尻下がりで沈下することが多いからだ。
そうなるとまず海底に引っ掛かりやすいのがリアフックになり、フックセッティングを工夫することで根掛かりを減らす効果が期待できる。
リアフックの調整は根掛かりを減らすうえでもシンプルで効果が高いので、最初に手を付ける場所としてもおすすめだ。
根掛かりしやすい順番としては、
- トリプルフック
- ダブルのアシストフック
- シングルのアシストフック
- リアフック無し
こんな感じになるが、最近はリアにトリプルフックが装備されているジグが多いので、この場合はフックセッティングを変えてみると手っ取り早い。
青物狙いの場合はリアフックを外しても極端にフッキングが悪くなる感じはしないので、私の場合はリアフックを付けないことも多い。
しかし、ショートバイトが目立つときはシングルフックを使用したアシストフックを装着するが、当然1本のものの方が根掛かりは少ない。
シングルフックを2個装備したものはトリプルフックよりは根掛かりにくいが、多少根掛かりは増えるのでこの辺りはバランスを見て決める。
リアフックフックを上向きにする
リアにシングルのアシストフックを使用する時は、フックの向きに気を使うと良い。
メタルジグは左右非対称のものはボディが厚い側が下に来る。
なのでボディの薄い側に針先が向くようにリアフックをセットすることで、針先が上を向いてジグがスイミングするようになるぞ。
これによってリアフックの根掛かりをある程度減らすことができるってわけだ。
ダブルのアシストフックは内向きにする
フロント、またはリアにダブルのアシストフックを使用する場合。
この時フックの向きが外向き・内向きの2種類がある。
根掛かりにくさを求めるのであれば、おすすめは内向きになる。
一方でフッキングやジグへのフックの抱きつきを抑えたい時は、フックを外向きにすると効果的な事もあるぞ。
針先の向き
メタルジグに使用するフックは形状が様々あり、根掛かりやすさも多少変わってくる。
針先がまっすぐなストレートポイントのものは、掛かりが早くてフッキング重視のものが多い。
一方で根掛かり対策を優先する時は、針先が少し内側にカーブしているものを選ぶと良い。
これによって、海底の障害物に対して針先が立ちにくくなる効果を期待できるぞ。
フックにティンセルを付ける(主にフロントフック)
フックにティンセルを付けることは魚へのアピール力UPを狙うことが多いが、使い方次第では根掛かり対策としても使える。
理由としては、ティンセルの抵抗によってジグが着底したのちにフックが海底に落ちるまでのタイムラグが生まれやすくなることだ。
ティンセルの抵抗でフックの沈下をスローにすることで、着底後素早くジグを海底から離すことで根掛かり回避を狙う。
これは、ある程度アシストラインの長さが長い方が効果が出やすくなる。
フックの強度
フックの軸の強度はアイテムにより様々。
根回りを攻める時は、狙い方や魚のサイズ・引きの強さによってフックの強度を調整すると良い。
例えば、私がヒラメを根回りで狙う場合はあえて細めのフックを使用することがある。
ヒラメ自体はある程度大きさ、重量はあるものの引き自体は青物などと比較すると強くはない魚だ。
また、ヒット後に根の中に逃げ込むようなファイトは見せない為、そこまで強いフックを使用する必要はないんだよね。
そうなるとフックの強度をあえて少し落とすことで、根掛かりが発生した場合でもフックを伸ばしてルアーを回収することが期待できるようになる。
狙うターゲットの特性に合わせ、フックの強度にも少し気を使ってみよう。
ショアジギング・ショアスローの根掛かり対策として有効なその他テクニック
ジグのフックセッティング以外で効果のある根掛かり対策について、私が実践している代表的なものを紹介しておこう。
色分けのラインを使用する
ショアジギング・ショアスローの釣りではPEラインを使用するが、大きく分けると単色のラインと色分けがされたPEラインに分類できる。
色分けされたラインは主に10mなどの単位でラインのカラーが変わるが、私の場合は色分けされたラインしか使用していないのが現状。
ラインの色分けを利用することで、根掛かりしやすい距離を正確に把握することができ、かなり効果的に根掛かり回避ができるようになる。
単色のラインを使ってしまうと、根の位置などは「何となくの感」で判断するしかなくなるからね。
オモリをキャストして地形把握をする
これは根掛かりしやすそうな場所でメタルジグを使いたい時、釣り場に到着して最初に行う作業だ。
ジグを投げる前に、まずはオモリをリーダーに結んでキャストし、ボトムを叩いたりズル引きして地形変化を把握しておこう。
これは結構めんどくさいかもしれないけど、魚の付く場所の目安を知ることが出来たり、根掛かり回避としてもかなり効果的な手段となる。
オモリを使えば根掛かりは発生しにくいが、オモリを通じてロッドにに伝わってくる「ゴツゴツ感」などで根掛かりの発生しやすさをある程度知ることができるぞ。
潮の流れや水深に対するジグの重さは適正か?
例えば、潮が速くてジグがどんどん流されてしまう場所で軽いメタルジグを使うとどうなるか?
起こりやすい現象としては、
- そもそも着底把握が困難
- 着底度ジグがすぐに流される
この2つじゃないかな。
軽いジグの方が海底からジグを離しやすくはなるが、ボトムを攻めたい時に軽すぎるジグを使うと逆に根掛かりが増えることもあるので要注意だ。
潮がある程度流れている時に軽いジグを使用してしまうと、海底でジグがズルズルと流されてしまって根掛かりの原因になりやすい。
これは根掛かりの主要な原因になる場合も案外多く、潮の効き具合で根掛かりやすさが大きく変わる釣り場に心当たりがある方は多いんじゃないかな?
潮の効き具合で根掛かりの発生頻度が変わるのはジグが潮に流されている可能性が高く、適切な重さのメタルジグを選んで釣りをしよう。
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