メバルが釣れる時期・季節ごとのパターンの基礎基本

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こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。

さてさて、今回はメバリング講座をやっていきましょう。

今日のテーマはメバルが釣れる時期・シーズンの流れについて、普段私がメバリングを楽しむ際に意識している点や考え方のコツを解説。

メバリングは時期によって釣れ方やパターンが変化するので、基本的な流れをキッチリ覚えて釣果に繋げて下さいね。

✔管理人の経験・実績

私の経験・実績としては

  • 釣りのために仕事を辞めて移住
  • 現在は魚釣りで生計を立てています
  • 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
  • メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
  • メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用

こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。

釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、毎日のように様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。

メバルが釣れる時期・シーズンの流れの基本

まずはメバルが釣れる時期・シーズンについて、基本となる要点をまとめておきます。

  • メバルが釣れる時期:目安は11月~6月くらいまで
  • ベストシーズン:3月~5月
  • 産卵期は食いが落ちて難易度が上昇しやすい
  • 水温の変化によって接岸時期はズレる

これからメバリングに挑戦する方は、これらを基本に考えて釣行するのがおすすめです。

時期とメバルのサイズ

メバルは釣行するタイミングによって釣れるサイズが変化する印象がありますね。

もちろんフィールドや地域によっても変わってくるので一概に当てはまるわけではありませんが。

良型狙いの場合

これまで私がメバリングをやってきて、良型のメバル(だいたい25cm前後以上)の割合・期待度が比較的高いのは

  1. 春~初夏
  2. 秋~初冬
  3. 真冬

順番としてはこんな感じ。

だいたい3月くらい~初夏までのタイミングは産卵を終えた大型のメバルが餌を積極的に追いやすく、ややスレンダーな個体が多くなるものの、常夜灯周りや漁港内の船着き場など、小型が集まりやすいポイントを避ければ良型は釣りやすいですね。

次に有望なのが、産卵までの秋~初冬にかけて。

この時期は丸々と肥えたウェイトが乗った個体が期待できますが、結構気まぐれで釣果ムラが出やすい印象。

そして真冬は良型メバルは産卵を意識するため、産卵とは関係のない小型が多くなる傾向を感じます。

数釣りの場合

一方でサイズよりも数・釣果の安定度を求める場合は

  1. 春~初夏
  2. 真冬
  3. 秋~初冬

有望度の順番としてはこんな感じですね。

一番有望なのはやはり春以降のメバリングシーズンになりますが、これは狙う場所によって数・サイズが分かれるという意味になります。
数釣りの場合は、漁港内や常夜灯周りがメバルが集まりやすく、サイズ問わずに釣りやすいですね。

次は真冬になり、真冬の間は産卵に関係ない小型のメバルは良く釣れるイメージ。

ラストは秋~初冬に掛けてで、この時期は水温が中々下がりきらなかったりして外すと全く釣れないこともあるので、結構難しい釣りになることがあります。

季節・シーズンごとのメバルの行動パターン

晩秋~初夏までがメバルシーズン

メバルが釣れるシーズンですが、魚影が濃い地域の場合は1年中釣れることもありますが、基本的には水温が下がると接岸し、高水温期には沖の深場に落ちるというのが行動パターンになります。

地域によって差はありますが、だいたい11月くらいから釣れ始め、6月くらいまで釣れ続けることが多いと感じます。

シーズン初期:11月~12月

水温低下が本格的になってくる11月頃になると、徐々にメバルが接岸してくることが多いです。

このシーズン初期のメバルは

  • 沖からやってきたフレッシュな個体
  • 産卵を控えていて体力を付けたい個体

これらが多く、接岸初期のシーズンにうまく当たると、コンディション抜群の良型が揃いやすいこともあります。

しかし、海水温がまだ高い場合は日によって釣果ムラが出やすく、気難しいこともありますね。

メバリング 釣果

これは12月にキャッチしたメバル。

産卵前の荒食いの個体で、ものすごいコンディションですね。

シーズン初期はこのような大型メバルが釣れる可能性があるのが魅力ですね!

まるなか

産卵前の時期は少し短くて読みにくいことがあるけど、当たればコンディション抜群なメバルが釣れるのが魅力!

産卵期:1月~2月

メバルは接岸してからしばらくすると、産卵期に入ります。

これがメバル釣りでは非常に厄介で、産卵前までは腹パンパンの大型が釣れていても、産卵が始めるとポイントから急に魚影が消えたりします。

産卵期は地域によって違いがありますが、私の出身静岡県ではだいたい1月~2月中旬くらいまでになることが多かったですね。

1月は産卵絡みで良型が減り、産卵とは関係のない小型の個体が釣れる傾向があります。

メバル

画像が分かりにくいですが、これは2月下旬の産卵直後のメバル。

腹がしぼんでいて、産卵が終わって間もない状態であることが分かります。

まるなか

産卵期になると、小型のメバル以外がパタッと釣れなくなることも良くあるね。
小型狙いを除けば、つかの間のオフシーズンって感じかな。

ベストシーズン:3月~5月

メバリングのベストシーズンですが、目安としては3月~5月くらいになることが多いです。

早い個体は2月中旬くらいになれば産卵を終え、積極的に餌を食うようになってきます。

春先はメバルの餌となるバチやハク・稚アユなどの小型のベイトフィッシュが湧きやすく、活性がかなり上昇しやすくなります。

産卵を終えた個体は腹がへこんでいますが、その分スピーディーで元気な引きを見せますね。

メバリングのベストシーズンは春先から5月いっぱいくらいまで続きます。

3月 メバリング 釣果

これは3月、トップウォータープラグで入れ食いになった時のメバル。
ガッツリとバイトしてくるので、ルアーが丸呑みになることも。

産卵から回復+春のベイトフィッシュが表層付近に回遊し、楽しい春のメバリングになりました。

まるなか

メバル釣り初心者の方にイチオシなのが3月~5月頃の春シーズン。
この時期はメバルの型はそこそこ、数も出やすくて一番楽しいね!

シーズン後期:6月~7月

6月の梅雨入り頃になると、メバル釣りのシーズンは終盤戦に入ります。

水温上昇が早い地域では、6月ともなるとメバルがほとんど釣れなくなるのも普通です。

だいたい梅雨明けくらいまでは居残りのメバルがポツポツ釣れ続き、梅雨が明けて水温上昇がかなり進むと、オフシーズンになる地域が多いです。

6月 メバル

6月の居残りの大型メバルをメタルルアーのリアクション狙いで。
季節が進むとスレた個体が多くなるので、釣行するタイミングやルアー選びが重要になってきます。

まるなか

水温が高くなってくると、徐々に接岸していたメバルが減ってきて釣れなくなるポイントが増えるよ

オフシーズン:8月~10月

水温が高くなる8月~10月頃は、メバル釣りの時期としてはオフになる地域が多いです。

もともとメバルの魚影が濃いエリアであれば釣れることもありますが、私の地元静岡ではこの時期にメバルを狙って釣るのは不可能でした。

特に最近は海水温の上昇で夏~秋にかけてはハタが接岸してきたりするので、生活圏が競合するメバルの居場所がなくなっていることもありますね。

まるなか

真夏~秋の高水温期はメバルが全く釣れなくなる地域も多いね。
この時期はハタを狙ったりすると面白いよ!

メバルと水温

メバルが釣れる時期は○○月というのはあくまで目安であり、より正確に接岸するタイミングを把握するのであれば、海水温でチェックするようにします。

20度が目安

これまで私がメバルを釣ってきて、メバルが釣れる時期の1つの目安として考えているのが20度。

海水温が20度以下であれば、メバリングはある程度成立する可能性が高いです。

秋が深まってチラホラとメバルが接岸し始めるのはだいたい20度を切った頃になり、一方で20度以上になるとメバルの数がかなり減ってきます。

地域によっても違うでしょうから、まずは釣行を重ねる中で海水音をチェックする癖をつけて置き、海水温の変化と釣果の関係を自分の中で把握してみてください。

1シーズン通してデータが集まれば、次のシーズンからは非常に効率よくメバルが釣れるようになるはずですよ!

高水温によるメバル減少

近年は海水温の上昇により、地域によってはメバルが好む水温まで海水温が中々下がらなくなっている傾向を感じます。

また、

  • ハタなどのメバルと競合する魚種が増えてきている
  • 磯焼けによって海藻が生えない

このような影響もあり、メバルが釣れる時期が短くなったり、釣れるエリアが減少してきている印象です。

私の地元静岡も以前は11月ごろになればメバルが普通に釣れ出しましたが、最近は12月頃になってやっと釣れたり、年によってはほとんど釣れなくなったりしています。

低水温を好むメバルにとって、近年の環境変化はマイナスに影響していますね。

アカハタ 釣果

近年は各地でハタが増えてきていると聞きます。

ハタはメバルと生息域が被りますが、ハタの方が遊泳力があって強い魚。
ハタが増えてくると、メバルやカサゴなどは釣れにくくなる傾向を感じていますね。

春のメバル攻略のコツ

ここからは季節別のメバリング攻略のコツについて紹介していきます。

ベイトフィッシュの種類

春のメバリングはベストシーズンに当たりますが、春はメバルが追うベイトフィッシュによってパターンが変わりやすいです。

春のベイトフィッシュとしては

  • シラス・キビナゴ・コウナゴなどの細身の小魚
  • チアユ
  • ハク(ボラの幼魚)
  • バチ
  • シラスウナギ
  • アミ

これらは春のベイトフィッシュとして有効になりやすいです。

傾向としては、水面付近に浮きやすく、メバルもそれを追ってライズする姿も多くなります。

ルアー選び

春の表層付近に浮くベイトに着くメバルを攻略する時、パターンにハマると非常に強いのがプラグ類。

特に

  • ペンシルベイト
  • リップレスミノー
  • シンキングペンシル

これらのルアーはワームでは食わないメバルをバイトに持ち込めることもよくあり、普段ワームしか使わないという方はステップアップもかねてプラッギングに挑戦するのもおすすめ。

ルアーを水面に浮かせたり、スローシンキングのプラグを風や波の力でドリフトさせたりすると、ワームを無視するメバルが連発することもありますね。

夏のメバル攻略のコツ

ポイント選び

水温が上がってきてオフシーズン間近になってくると、メバルが釣れる場所は狭くなってきます。

ハイシーズン中に釣れていた漁港内などからは、メバルが居なくなったりすることも普通ですね。

夏の水温上昇期にメバルを狙う時は、外洋からフレッシュな潮が入るポイントを意識するのがおすすめ。

例えば、

  • 大きな湾内の奥地ではなく、外洋に隣接している小規模な漁港や磯・防波堤など
  • 潮がよく効き、夏場でも水が澄んでいて海藻が残る場所
  • 水道など、水が非常に良く動くエリア

このような場所は夏場でも実績が高い傾向を感じます。

また、夏は常夜灯周りなどに固執するより、潮通しなどを意識した方が結果は出しやすいと感じますね!

時間帯

夏のメバルは、深場と浅い場所を行ったり来たりする傾向を感じます。

冬~春の低水温期は一日中漁港の中に居たメバルも、夏になると回遊性が高くなるというわけです。

これまでの私の経験としては、夏は日没直前・日の出直後の薄明るい時間帯に良型メバルの実績が高いですね。

潮通しが良い防波堤や磯などでマズメの時間にメバリングをやると、良型の群れが回遊してきて短時間に釣果が出るパターンに多く出会っています。

ルアー選び

夏のメバルは前年の秋~冬から接岸し続けている個体も多く、かなりスレていることもあります。

このようなメバルは案外デイゲームにリアクションバイトを狙うと良く釣れることも。

日中に障害物の影や海底の岩などの隙間にメタルジグやダート系ワームを落とし込むと、居残りの夏メバルが良く釣れることがありますね!

ライトワインド メバル

潮通しが良い磯に隣接している小さな漁港のスリットを狙い、夏メバルをキャッチ。
ライトワインドによるダートでリアクションバイトを狙いました。

秋のメバル攻略のコツ

ポイント選び

秋のシーズン初期のメバルですが、まだ本格的にメバルが接岸していない時は、できるだけメバルが供給されやすい場所を優先的に狙っていきます。

  • 外洋に隣接している防波堤や磯・テトラ帯・サーフなど
  • 深場に隣接しているかけあがりが絡む場所
  • イワシやキビナゴなど、回遊魚系のベイトフィッシュが多い場所

このようなポイントを中心に狙うと良いですね。

本格シーズンになるまでは、漁港の奥まった場所を狙っても釣れないことも多いです。

ルアーセレクト

シーズン初期のメバルはまだスレていないこと多く、広範囲をテンポよく探ることを意識すると良いですね。

私が良く使うルアーとしては

  • ミノー
  • メタルジグ
  • シンキングペンシル
  • ジグヘッドリグ(だいたい2g前後以上)

これらですね。

狭い範囲をネチネチ探るより、ランガン気味に流して釣りをしたり、遠投して沖目の変化を狙うことを意識しています。

冬メバル攻略のコツ

釣れるメバルのコンディションを見る

冬にメバルを狙う時、運よくメバルが釣れた時はその個体の状態を見るのが重要になります。

メバルは産卵期になると釣れなくなるからですね。

例えば

  • 丸々肥えた抱卵中のメバルが多い:これから釣れにくくなる可能性大
  • 小型しか釣れない:中型以上のメバルは産卵中
  • 痩せているメバルが多い:産卵が終わっている。これからもシーズンが続く

こんな感じで判断ができます。

同じ地域でもポイントやちょっとしたエリアの違いで産卵期が微妙にズレたりします。

また、ポイントによっては

  • 産卵の前だけ良く釣れる場所
  • 産卵が終わると急にメバルが釣れだす場所

こんな感じで、決まったタイミングだけ良く釣れるポイントがあったりするので、色々データをとってメバリングをやり込んでいくとかなり面白いです。

自分の通う地域のデータが揃ってくれば、メバルの行動に合わせてピンポイントで釣行場所やタイミングを調整することができるようになりますよ!

そうなれば1キャストでメバルを狙って釣ることができたり、大型だけを抜くことも可能になりますからね。

まるなか

管理人は産卵後になると20cm後半以上のメバルが集まる漁港内のポイントを知っていたから、3月~6月頃は大型メバルだけをを狙って釣っていたこともあるね!

水温が安定する場所を狙う

メバルは低水温には比較的強い魚ですが、水温が急激に下がると活性は落ちます。

厳寒期は産卵シーズンと重なって釣りにくいことも多いですが、

  • 温排水が流入する場所
  • 外洋に面した場所ではなく、漁港の船溜まりや内湾の磯などを狙う

このように少しでも水温が安定しやすい・変化しにくい場所を狙うと良いですね。

メバルは塩分濃度が多少低くても全く問題なく釣れるので、淡水の流入にそこまで神経質になる必要はないです。

場合によっては、河川の河口で普通に釣れることもありますからね。

メバリング 冬 釣果

12月下旬に釣れたメバル。
コンディションを見るに、産卵はもう間近だと思われます。

まとめ!

今回はメバルが釣れる時期の基本的な流れについて紹介しました。

  • 地域によっては一年中釣れるが、基本的には晩秋~初夏までがシーズン
  • ベストシーズンは3月~5月くらい
  • 産卵期は釣りにくくなり、産卵の前後で釣れるポイントが大きく変わることもよくある

要点をまとめるとこんな感じですね。

まずは春を目安にメバリングに挑戦するのがおすすめですよ!

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