こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はチニング講座をやっていきましょう。
今日のテーマはチニングに適したポイント・釣り場の選び方についてですね。
当然ですが、ポイント選びは釣果を上げるために非常に重要な要素になります。
時々ポイントに関する質問を受けるので、この機会に私が意識している事を解説していきます。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験やチニングにおける実績としては
- 年間釣行数250~300以上
- 3月の初の四国・九州遠征にて60cmオーバーをはじめ、クロダイ・キビレを多数キャッチ
- 4月の静岡県浜名湖にて半日でクロダイ・キビレを18枚
- 地元静岡中部のチニングで1か月間ボウズ無し(釣行回数20回以上)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
こんな感じで、基本的に毎日釣りをして生活している人間です。
実釣実績もそれなりに残しているので、誰の情報を信じていいか分からない時などに役立ててくださいね。
チニングにおけるポイント選びの要点
まずはチニングに適したポイントを探す時、どんな点に注目したらいいのか?
私なりの要点を簡単にまとめておきましょう。
優先度が高いものとしては、
- 底質:ある程度硬いものがある場所
- 水深:足元からドン深のエリアは難易度高め。シャローエリアがおすすめ
- 時期による違い:冬~春先は深場が隣接する場所。ハイシーズンはシャロー
- 風波や流れ・濁りをうまく利用する
この辺りを考慮し、ポイントを選んだり、釣り場開拓するようにしています。
慣れてくれば、地図をパッと見ただけで、チニングに適した場所が何となくわかるようになってきます。
そこから更に経験を積むと、釣り場に到着して1投でチヌをキャッチしたりすることも可能になります。
最終的には経験を積むしかないので、ここで基本を覚えたらどんどん釣行するのが一番重要ですね!
チニングに適した底質・地形
カキガラや捨て石などの「硬いもの」が入っている場所
チニングにおけるポイント選びで重要な要素の1つが、底質ですね。
場所によっては砂泥底の場所があったり、石がゴロゴロ転がっている場所もあります。
チニングで比較的実績が高いポイントの傾向としては、餌となるエビやカニ・小魚などが隠れやすい場所ですね。
具体的に言うと、
- カキガラエリア
- 岸壁沿いにカラス貝がある場所
- 石・岩が入っている場所
- 海藻が生えている場所
- 杭や橋脚など
このような底質・障害物がある場所が有望になってきます。
その中でもベースになるのが、硬い底質の場所になります。
一面砂や泥の場所よりも、ルアーを引くとコツコツとした感触がある場所が望ましいですね。
なお、石や岩・カキガラなどは、根掛かりが避けられないほど沢山ある必要はありません。
なので泥底の中に硬いものが点在しているような場所でもチヌは良く釣れますし、むしろ根掛かりしにくくなるので釣りやすいですよ!
駆け上がり
海底に硬いものや障害物がある場所は有望ですが、そのような場所に駆け上がりが絡んでくると、ポイントとしての有望度は更に上がりますね。
駆け上がりは、水深が変化している水中の段差・斜面のことですね。
チヌに限らず、魚は駆け上がりの斜面に沿って回遊したり、餌を待ち構える習性があります。
少し分かりにくいですが、この場所の場合は手前側の固定は少し茶色っぽくなっていますが、沖は青くなっています。
つまり、茶色くなってい場所は水深が浅く、青くなっている場所の境目が駆け上がりというわけですね。
ちょっとした斜面や水深の変化であってもチヌはかなりタイトについている傾向があります。
ですので、浅い場所の場合は目視で水深が変化している場所を探したり、ボトムを引いてルアーを引く感触が重たくなったり・逆に軽くなったりする場所を見つける癖をつけましょう。
こうやって聞くと何でもないように思えるかもしれませんが、チニングでは海底の変化を見つける能力は釣果を大きく左右しますよ!
まるなか
しかし、チヌを釣る上では非常に重要な要素になってくるよ!
水深
シャロー(浅い場所)が絡む場所を狙う
これは地域性なども影響してきますが、チヌは個体によってルアーに反応しやすい魚・反応しにくい魚が存在しています。
私の感覚としては、水深が深い場所に潜んでいるチヌは、ルアーを投げても反応が悪いことが多い印象があります。
おそらく、普段食べている餌の種類などが影響していると思われますが。
ルアーに積極的に反応しやすいクロダイやキビレは、水深が浅い場所や、浅い場所の近くに潜んでいる可能性が高い傾向があります。
チニングに適した水深
チニングに適した水深ですが、
- トップウォーターゲーム:水深1m~深くても2mくらいまでがベスト
- ボトムゲーム:水深2mくらいまでが基本(時期によっては5m~7mくらいまで)
私の目安としてはこれくらいで、春~秋のシーズン中であれば、1m~1.5mくらいまでの浅い場所を中心に狙います。
時期によっては水深5mなどの深場を狙うこともありますが、基本的には近くにシャローエリアが隣接しているポイントを狙います。
まるなか
時期(水温)・時間による狙い分け
時期や時間によってもチヌの行動パターンが変わったりするので、ポイント選びの際は注意が必要ですね。
浅い場所に差してくるタイミング
状況によっては、水深が30cm~50cm位しかないような超浅場にチヌがやってくることもあります。
代表的な条件としては、
- 春本番~秋までの水温が高い時期
- 光量が落ちる夜間など
このような条件になると、チヌは浅い場所にやってくる可能性が高くなります。
場合によっては、背中が出てしまう位の超浅場にチヌが集まったりしますね。
夜はシャローエリアを優先的に狙う
水温が高い時期や光量が少ない時は、チヌが浅い場所にやってくる可能性が高くなります。
しかし、水深が浅くなりすぎてしまうと、チヌの警戒心が高くなりやすいですね。
ですので、底が余裕で透けてしまっているような場所を狙う時は、日中よりも夜間の方が釣果実績が高くなったりします。
私の場合、デイゲームのチニングでは水深は1m~2mくらいまでの場所を目安に狙いますが、夜間は水深50cmなど、より浅い場所も視野に入れてポイントを選ぶことが多いですね。
昼間に釣り場に行くと見えているチヌがいるけど食わない。
そういう時は、夜間や濁りが出たタイミングで釣行するのがおすすめです。
風・雨などを考慮したポイント選び
向かい風の釣り場
チニングでは風が厄介ですが、ボトムゲームの場合は風を利用することで釣果が大きく変わったりします。
一番有望なのは、向かい風が吹くポイントですね。
向かい風によって水面が荒れ、チヌの警戒心が低くなりやすいです。
また、風が吹くと浅い場所は波で濁りが発生しやすく、この濁りの中にチヌが差してきます。
横風が吹いてしまうと厄介ですが、風が吹いている日は、あえて向かい風の釣り場を選ぶのもテクニックの1つですね!
雨・増水による濁り
もう1つ有望になってくるのが、雨・増水による濁りですね。
特に水温が高い時期に雨が降り、「程よい水温低下」+「濁り」がチヌの活性を大きく上げることがあります。
こういう時は、デイゲームでもチヌを釣りやすくなりますね。
ただし、春や秋といった水温が安定しない時期の場合は、冷たい雨が降ると活性が下がることがあるので要注意です。
まるなか
場合によっては釣果が何倍も変わってくるよ
代表的なチニングポイントと狙い方のコツ
河川・運河
チニングで最も人気があり、チヌが集まる要素も高い確率で揃っているのが、河川の下流部や運河などですね。
クロダイ・キビレは汽水域にも積極的に入る習性があり、場合によっては完全な淡水エリアでも普通に釣れたりします。
足元から水深が深いような、整備された河川よりも
- シャローエリアがしっかりある
- 石やカキガラなど、硬いものが点在している
- 水が超クリアではなく、程よく濁っている
このようなポイントの方がチヌは狙いやすいですね。
基本的にはオールシーズン狙えますが、水深が極端に浅い場所や、水温が下がりやすい山水が多い河川の場合は、夏を中心に有望です。
漁港・湾
次は、漁港や自然にできた湾内ですね。
河川周りよりも水深が深い場所が多く、地域によってはチニングで狙うよりも餌釣りの方が釣りやすかったりします。
ただし、しっかりと狙うスポットを絞り込むことができるようになれば、河川と大差なく釣ることは可能ですね。
ポイントを絞る要素としては、
- 岸近くの水深が浅め(2m・3mくらいまでがベスト)
- 底質が硬い
- 駆け上がり(船道)がある
- 河川の流れ込みが近くにある
このような条件が揃ってくると、漁港・湾内でのチニングは有望になってきますね。
湾内は水深が深めになるので、特に冬~春先に大型のクロダイが釣れやすい傾向を感じます。
私がこれまで釣ってきた55cm以上の大型の個体は、ほぼ全て湾内の釣り場ですね!
その他サーフ・磯など
その他、意外とサーフや磯でもチヌを釣ることは可能です。
ただし場所によって釣れる場所と釣れない場所の差がかなり激しく、地域差も非常に大きいですね。
有望なポイントとしては、浅い水深+ベイトフィッシュの存在が非常に重要です。
- 河川の河口周辺
- 岸近くの水深が浅く、シャローエリアがある
- 駆け上がりがある
- 石や岩が点在している
- イワシ・ボラの幼魚の他、ゴカイや貝類が豊富
このような場所になってくると、サーフや磯でもチニングが成立する可能性が高くなりますね。
良くある質問
最後に、チニングにおけるポイント選びに関する、これまで良く受けてきた質問を紹介しておきます。
河川周りじゃないとチニングは成立しないのか?
これは今まで一番多く受けた質問ですね。
チニングでは河川の河口周りが有望とされていますが、それはあくまでチヌが寄りやすい・釣れやすい条件が揃っているからですね。
河川の下流・河口周辺は
- 水深が浅い場所が多い
- 底にカキガラや石が入っている場所が多い
- エビやボラの幼魚・ゴカイなどのベイトフィッシュが集まりやすい
このような条件が揃いやすく、結果的にクロダイやキビレが集まるというわけですね。
逆に言えば、チヌが生息しやすい条件さえそろっていれば、河川周りにこだわる必要は全くありません。
ですので、「汽水域でなければチニングは成立しない」と考える必要は無いですね。
実際に私の場合、河川周りは1つの目安として考えているだけで、河川の影響がない場所でもチヌを普通に釣っていますよ!
まるなか
そうすれば新しいポイント開拓がどんどん進むよ
岬・サンドバーなどの潮通しの良し悪し
青物などを狙うとなると、堤防や岬の先端といった潮通しの良い場所が有望になります。
チニングにおいてこれが当てはまるかというと、「半分当てはまるけど半分は違う」というのが私の見解ですね。
これらは
- 回遊型のクロダイ・キビレを狙う
- イワシなどの回遊性が高いベイトが餌になっている
- 水温がある程度高い時期
このような条件が揃ってくると、岬やサンドバーなどの潮通しが良い場所が有望になりやすい印象があります。
一方
- 居つき系のクロダイやキビレを狙う
- ワンド・湾内に溜まっている小魚やゴカイなどがメインベイト
- 水温が低い時期
このような条件が重なってくると、逆に潮通しがあまり良くない、奥まったポイントの方が良く釣れることもありますね。
正直言って、これは釣り場によってかなり変わってくるので、これといった正解を言うのはかなり難しいです。
1つ言えることは、チニングにおいては潮通しの良さにこだわりすぎる必要はないということです。
ですので、青物などを狙う時とは、ポイントの選び方が変わってくるというわけですね。
まるなか
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