こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はチニング講座をやっていきましょう。
今日のテーマは、チニングにおけるアタリと合わせ・フッキングのタイミングの取り方についてですね。
特に初心者の方は、アタリが出てもいつ合わせを入れたらいいのか、よくわからないのがチニングだと思います。
今回は普段私が意識していることや、より確実に・良い場所に針を貫通させる基本やコツを紹介します。
今回は、特にフッキングのタイミングが難しくなる、ワームを使ったボトムゲームにおける基礎基本をメインに取り上げます。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験やチニングにおける実績としては
- 年間釣行数250~300以上
- 3月の初の四国・九州遠征にて60cmオーバーをはじめ、クロダイ・キビレを多数キャッチ
- 4月の静岡県浜名湖にて半日でクロダイ・キビレを18枚
- 地元静岡中部のチニングで1か月間ボウズ無し(釣行回数20回以上)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
こんな感じで、基本的に毎日釣りをして生活している人間です。
実釣実績もそれなりに残しているので、誰の情報を信じていいか分からない時などに役立ててくださいね。
チニングのアタリ・合わせに関する基礎基本
まずはアタリと合わせのタイミングに関する基本をまとめておきましょう。
- アタリが出たら、しっかりチヌがワームを食い込むまで待つ
- アクションはそのまま続け、違和感を与えないようにする
- チヌがワームをしっかりくわえ込み、重さが乗ったら強く合わせる
- 合わせを入れた後はしっかりテンションを掛けてやり取りし、フックを確実に貫通させる
基本の流れとしては、こんな感じになります。
状況によっては、アタリが出てからの駆け引きによって、釣果は何倍も変わることがあるので要注意ですね。
重要なのは、
- チヌがワームをしっかり食うまで合わせを入れないこと
- 少しでも食いが深くなるように違和感を与えないこと
この2点がポイントになりますね。
早合わせはNG
状況によっては、アタリが出た瞬間にどんどん合わせを入れても、ほぼ100%に近い確率でフッキングが決まることもあります。
しかし、ズル引きやボトムバンプによるワームを使ったチニングでは、基本としては早合わせの必要はありません。
チヌは餌を見つけた時に、青物やスズキのように餌を吸い込んで捕食するのではなく、ガツガツと噛みついて捕食する性質があります。
ですので、一気に餌を飲み込むことが少なく、早合わせはすっぽ抜けの原因になりやすいですね。
ワームを使ったチニングをする時は、焦らず、チヌがしっかりとワームを食い込んだであろうタイミングを計り、フッキングを入れるのが基本になります。
最初はついつい反射的に合わせを入れてしまうかもしれませんが、場数を踏めば、徐々に落ち着いて対応することができるようになります。
まるなか
アタリ・バイトが出てからの駆け引き
アタリが出てから合わせを入れるまでの駆け引きが、チニングの面白さ・難しさでもありますね。
どんな点を注意したらいいのか、私が意識していることを紹介していきます。
そのままのアクションを同じ速度で続ける
チヌのアタリとしては、
- ガツガツ
- コンッ
これらのような、ワームに対して噛みつくような「硬い感触」が伝わってくることが多いです。
基本的に、ガツガツというチヌが噛みつく感触が伝わってくる時は、合わせを入れるのはまだ早いです。
チヌがワームにちょっかいを出している最中で、一番注意したいのは「アクションを止めてしまう」ことですね。
アタリがあると、ついついアクションを止めて食わせようとしてしまうかもしれませんが、動きが変化するとチヌは違和感を感じてしまうことが多い印象です。
ですので、
- ズル引き中にアタリが出た:そのままズル引きを続ける
- アクション&ステイでアタリが出た:そのままの組み合わせでアクションを続ける
これが基本になります。
以前は、「チニングではアクションを与え続けないとあまり釣れなくなる」といわれるような時代もありました。
しかし、実際にやってみると、アクションとステイを組み合わせた誘いでアタリが出たのであれば、その後は同じようにステイを入れても、チヌはちゃんと追い食いしてきてくれます。
ステイからのアクション開始直後に、「ガツッ」と本気食いしてくるパターンも良くありますからね。
まるなか
追い食いをやめてしまった時
チヌがワームにちょっかいを出し続けているのであれば、基本的にはアタリが出る前と同じ操作方法でワームを動かすのが基本になります。
しかし、活性がかなり低い時やチヌがスレている状況下では、軽く触るようなアタリが出るだけで、食うのをやめてしまうことがあります。
こういう時は、あえてアクションを変えてみるのもおすすめです。
私が良く使うパターンとしては、
- ズル引き中にアタリが出た:2~5カウントほどのステイを入れたり、1~2回の細かいロッドアクションを与える
- アクション&ステイでアタリが出た:場合によっては10カウントくらいまでのロングステイを入れたり、早めのロッドアクションでワームを逃がす
こんな風に、ステイ時間の変化やアクションのスピードを変えることで、その瞬間にチヌが食いなおしてくれることもありますね。
見えているチヌを相手に色々反応を調べたことがあるんですが、
- ショートバイトで終わってしまった時、チヌはそのままワームの後方にピタッとくっついて様子を見ている
- ステイでワームを見せた後、急にアクションを与えると、リアクション的にバイトが拾える
このような行動を見せることが良くありました。
アタリが出て食い込まなかった時でも、そこから食い直させるチャンスがかなり残っているというわけですね。
チヌがワームを食うのをやめてしまったとしても、その後1分以上丁寧に誘いを掛け、再び食いなおさせて釣果に繋げるというようなパターンも意外と良くあります。
ですので、アタリが出たものの食い切らなかったときはすぐに諦めず、そこからの駆け引きで釣果に繋げられるチャンスも十分残っていますよ!
まるなか
アワセ・フッキングの基本とコツ
上手に駆け引きを続けつつ、フッキングを入れるタイミングを計ることになります。
バイトしてきたチヌを確実にフックアップするための基本・コツについて、紹介していきましょう。
合わせのタイミング
ワームを使ったボトムゲームでの合わせのタイミングとしては、分かりやすいのは、「穂先に重みが継続的に乗ること」ですね。
ガツガツとした感触から駆け引きを続けると、穂先に「グググ・・・」という感じの重みが乗ることが多いです。
この時ラインを緩めたりするのはNGで、コツとしてはチヌと自分の距離をゆっくり詰めるくらいのラインテンションを意識して駆け引きをします。
穂先に重みが乗るということは、チヌの口の中にワームがすっぽりと入り込んでいる目安になります。
このタイミングを計ったら、バシッと・強めに合わせを入れます。
チヌの口は非常に硬いので、合わせをキッチリ入れないと、バラシの原因になります。
まるなか
バラシを防ぐコツ
バラシを防ぐコツはいくつかありますが、基本的なチェックポイントとしては
- フッキング時にドラグは緩めない
- アワセを入れた後にロッドをタメず、リールをどんどん巻く
- ある程度寄せたらドラグを多少緩めたり、テンションを弱くしても問題ない
このような点でしょうか。
まずはフックを確実に貫通させることが非常に重要ですが、良い場所にフッキングさえできれば、多少やり取りが雑になってもフックが外れる可能性は非常に低いです。
針掛かりさせる位置の調整
これは中級者・上級者の方向けになりますが、より確実なフッキングとバラシを防ぐために、狙った位置に針が掛けられるようになると良いですね。
上あごを貫通させる必要は無い
魚釣りでは、魚の上あごに針を貫通させるのがベストなことが多いです。
しかしチニングの場合は、チヌの口の構造的に、口の上下にフックを貫通させるのは大変です。
チヌは硬い歯が並んでいるため、フックがポイントが立ちにくいですし、場合によってはアゴの力でフックが潰されるリスクがあります(特にクロダイ)。
針掛かりする位置が悪いと、こんな風に針が潰されてしまいます。
カンヌキ(口の横)を狙ってフックを貫通させる
これらを防いで確実なフッキングをするのであれば、口の横にあるカンヌキを狙ってフッキングするのがおすすめですね。
最初は中々できないかもしれませんが、経験を積めば90%~95%の確率で、カンヌキを貫くフッキングができるようになります(時々失敗することはある)。
カンヌキにフッキングさせるには、
- 早合わせは絶対にしない
- 魚にワームを加えさせ、泳ぎ出させる(反転させる)
これらに注意する必要があります。
アタリが出てからのラインテンションの掛け方など、駆け引きが上手になると、ある程度アタリが出てからのチヌの動きをコントロールできるようになります。
そして狙ったタイミングで合わせを入れると、かなりの高確率でカンヌキをフックが貫通できます。
このような位置にフッキングを決めることができれば、そう簡単にバラすことはありません。
また、細軸のフックを使っても、フックが変形する可能性を極限まで減らすこともできますね。
私は冬~春先になると、メバル用の小さなジグヘッドを使ってクロダイやキビレを狙ってきました。
フックが簡単につぶれてしまう気がするかもしれませんが、適切な位置にフッキングできれば、意外と何とかなるものなんですよね。
チヌの強いアゴの力や、鋭くて硬い歯を避けたフッキングを心掛けると、痛恨のフックアウト・バラシが減るはずです。
最初のうちは難しいかもしれませんが、チヌが釣れた時は「どの位置に針が掛かって釣れたのか?」という点にも注目してみましょう。
徐々にチヌとの駆け引きに慣れていくと、良い場所にフッキングが決まる確率も高くなってくるはずです。
まるなか
使用するルアーによる違い【トップウォーター・ミノー・ワインドなど】
トップウォーターゲームなど、使うルアーの種類が変わると、合わせのタイミングも少しずつ変わってきます。
トップウォーター・ミノー・シンペンなど
ポッパーやペンシルベイトといったトップウォータープラグを使う時た、ミノー・シンペンなどを使ってチヌを狙う場合はどうしたらいいのか?
これらのルアーを使用する時は、「巻き合わせ」が基本になります。
やり方としては、
- アタリが出てもそのままのアクションを続ける
- 穂先にググっと重みが乗る
- リールのハンドルを素早く巻きつつ、ロッドをグイっと曲げて合わせる
このように、魚がルアー・フックを弾いてしまわないように意識したフッキングが基本になります。
ラインテンションを抜いて大きくロッドを煽ったり、早合わせになってしまうと、フッキングミスや魚が違和感を感じてしまってしっかり食い込まない原因になります。
まるなか
ライトワインド・バイブレーションのリフトフォールなど
その他、ワームやバイブレーションを使い、ロッド操作をしっかり与えてチヌを狙う場合ですね。
この時はアタリが出るタイミングで合わせ方を変えますが、
- アクション中のバイト:やや巻き合わせ気味に対応(魚の重みを確認する)
- フォール中のバイト:即合わせ・鋭い合わせで対応
私の場合はこのように対応することが多いですね。
基本的には、ある程度明確なアクションを与えた後のフォール中のバイトというのは、魚が反転しながらルアーに食いつく可能性が高いです。
この時は、しっかり食い込ませる間を与える必要は無く、即合わせで対応した方が確実にフッキングに持ち込みやすい印象があります。
まとめ!
チニングでのアタリと合わせ方の基本については、だいたいこんな感じですね。
チヌはアタリが出てからの合わせまでの駆け引きがかなり奥深く、掛かる時はほぼ100%掛かるのに、活性が低くなると全く針に掛けられなくなることもあります。
難しい状況下の時こそ、微妙な駆け引きで釣果に差が出やすくなります。
今回の解説を参考に、釣果アップの役に立ててもらえたら嬉しく思います。
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