さてさて、今回はベイトリールのベアリングにオイルメンテナンスをすると飛距離は実際に変わるのか?
スプール周りのベアリングに注油を行い、実際にどの位飛びが変わるのか実験して来たぞ!
リールのメンテナンスについてはその必要性が良く言われているけど、実際に効果がどれくらいあるのかはよくわからなかったり。
普段からマメにメンテナンスしている方は、何となくメンテ後の感触の変化を知っているかもしれない。
しかし、普段リールは使いっぱなしで注油したりすることなんてないぜ!
という方も意外と多いんじゃないかな。
この機会にスプール周りのベアリングの注油による効果を検証してみたいと思う。
今回使用するタックル
今回はPEラインを巻いた長めのバスロッド+DCブレーキ搭載の遠投用タックルで検証を行ったぞ。使用したルアーは30gのメタルジグ、ジャクソンギャロップロングキャストを使った(根掛かりを考慮してフックは外した)
このリールは数回の釣行でオイルの注油を行っていないので、おそらくベアリングの回転性能は落ちてきているものと思われる。
- ロッド:シマノ ワールドシャウラ17114-R2
- リール:シマノ アンタレスDCMD
- ライン:よつあみスーパージグマンX8 1.5号+ショックリーダー フロロカーボン5号
- ルアー:ジャクソン ギャロップロングキャスト30g(フックレス)
オイルメンテナンス前の飛距離を実測!
釣り場に選んだのは水深が浅い湿地帯。
ルアーをキャストすると、ルアーが泥の中に埋まるのでラインをしっかり張ることが容易になるから飛距離測定には最適♪
目星をつけていた場所周辺は風速3~4m程の向かい風or横風になってしまう場所ばかり・・・・。
良さそうな所は越冬に来た鳥さんたちが居たりで、邪魔するのもかわいそう。なのでちょっと歩きまわって場所探し。
しかし風裏になりそうな場所は見つからないので、横風が吹き付けるポイントで飛距離測定を開始する。
ちょっと軽めにウォーミングアップした後、80~85%程度のフルキャストよりもちょっと力を抜いたキャストで飛距離を測ることにした。なお、計測は3回行う。
結果は・・・
- 1投目:約116m
- 2投目:約113m
- 3投目:約115m
と、さすが飛距離重視のメタルジグなのでよく飛ぶ。横風がちょっと気になるけど関係なしに良く飛ぶね♪
オイルを注油していない3投の平均値は約114mとなった。
これが1つの基準になると思うが、果たしてオイルを注油したリールはどう飛距離が変わるのかな?
個人的にもかなり気になるところである。
オイルメンテナンス後、飛距離を測定!
注油していない状態で3回の実測を終えたのち、車に戻ってスプールを開けてオイルを注油する。
飛距離に影響のあるスプールを支えるベアリング表面の汚れも落とし、
シマノ純正のリールオイルスプレーを使って注油。防錆性、潤滑性、耐久性のバランスが取れた一般的な純正オイルを今回は使う事に。
ベアリングやスプールシャフト周辺はそれなりに黒いカスが溜まっており、注油の効果はそれなりに期待できそうな感じがあった。
メンテナンス終了後、簡単にキャストをしてオイルをなじませてみる。
とりあえず数回軽くキャストをした段階でも
スプールの立ち上がりがあきらかに軽い♪
注油前よりもルアーの弾道が真っすぐに伸びていくような感覚があるね( ̄ー ̄)
オイルを馴染ませた所でいよいよ測定開始!
結果は
- 1投目:約118m
- 2投目:約120m
- 3投目:約121m
フワーンと、注油前よりも飛距離が伸びている感は明らかに感じた。
しかし、その分スプールの回転が速くなったのでバックラッシュ寸前までラインが膨らむようになったかな。
3投した平均飛距離は約119m。大体4%程の飛距離の伸びを計測した。
若干横風が吹く中だったが、飛距離重視の良く飛ぶメタルジグを使うと120m級の遠投が出来た。
オイルを注油したベイトリールとの平均飛距離の差は約5mだったけど、その差以上にスプールの回転の軽さは感じることができたかな!
りリース後の無重力感が1ランク上がり、ルアーがフワフワと伸びていく感覚があった。注油によってベアリングの回転性能が向上した影響だね。
調子に乗ってフルキャストを試みた結果
3投投げて平均飛距離の計測は終了。
そこで、もう少し力を込めたらどれくらい飛距離が出るのか試してみたい衝動に・・・・。
普段釣りをする時以上に力を入れてキャスト!
次の瞬間、ロッドとリールに衝撃が走った!!
ハイ、やったっすねー。
スプールの回転数を一気に上げすぎてバックラ&高切れっすねー。
調子に乗ると良いことはないという事ですな。せっかくのメタルジグを無くし、トボトボと帰宅しました。
結論:ベイトリールのメンテナンスは重要!
今回はベイトリールの注油で飛距離はどのくらい変わるのか?
という事を実験してみた。
結果的には確かに飛距離は変化し、数値的にも感覚的にもルアーが遠くに飛んでいく事が分かった。
飛距離が伸びることは遠くに仕掛けを届けるだけでなく、近い距離の釣りでも力まずに軽いキャストが可能になるという事!
だから狙った場所にピンスポットでルアーや仕掛けを投げる際にもメリットがあるってわけだね。
この機会に、今までリールのメンテナンスをあまりやっていかなかったという方はちょっと考えを見直してみては?