こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はタックルハウスから発売されているM(ミノー)148の使用感や使い方のコツを詳しくインプレ。
タックルハウスのリップ付きのミノーはいくつか種類がある中で、今回インプレするM148はスリム形状をしています。
誰が使ってもしっかり泳がせやすいベーシックなミノーなんですが、アクションには柔らかさがあって使いやすいです。
磯のヒラスズキゲームをメインに使用していますが、良い具合に釣果が出せていますよ!
忖度なしにインプレしていくので、ミノー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
M148のスペック
- 全長:148mm
- 重量:19g
- 比重:フローティング
- フック:#4×3
※画像のM148は太軸フックに換装
M148は全長は15cm近い大きめなミノーに感じますが、重量は19gと軽めな設定。
ややスリムな形状をしているので、私としてはワンサイズ小さい13cm~14cmクラスのミノー感覚で使っていますね。
浮力には比較的余裕があるので、Hクラスの太軸フックに交換しても問題なく使用できます。
M148を「サクッと」インプレ!
M148の使用感を詳しく解説する前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 飛距離:軽比重の割には投げやすい
- レンジ:PE2号で50cm~70cmくらいのレンジを引きやすい
- アクション:ウネウネとしたアクションでしっかり動くが、パタパタ・ピラピラ感は目立たない
- 使い方:ただ巻き・ドリフト・ジャークなど
- 適したシチュエーションなど:スリムなシルエットで食わせ能力を確保したいが、抵抗感が無いミノーが苦手な方におすすめ
ざっくりインプレするとこんな感じですね。
一般的なスリム系のミノーよりも大きめのアクションを見せますが、動き自体は柔らかさが確保されています。
タイトなアクションのスリム系ミノーだと操作感が分からず、信じて使えないという方にピッタリですね。
飛距離
マグネット重心移動+軽快な投げ感
MシリーズにはK-TENシリーズと同様にマグネット式の重心移動システムが搭載。
148には1個のウェイトボールが配置されていて、リトリーブを開始すると前方のマグネットに磁着します。
ボールが複数入っているミノーと比較すると、アクションさせた時のウェイトボールが動く音は小さく、魚に違和感を与えにくいですね。
キャスト時はウェイトがセンターフックのところまで後方移動することで、飛距離・飛行姿勢の安定化に貢献。
実際の飛距離
私がM148をPE1.5号+10フィート後半のシーバスロッドでキャストすると、無風時でだいたい50m台中盤~後半ほどの飛距離が平均といった感じ。
比重自体はやや軽めですが、しっかりとロッドの反発力を伝えることができれば綺麗な飛行姿勢で「スーッ」と飛距離が伸びていきますね。
重さを考えると、投げ心地は中々優秀なミノーですよ!
しかし、横風や向かい風が強く吹くと初速が出しにくくなり、飛距離低下・飛行姿勢の乱れが少し目立ちやすくなりますね。
多少の風であれば全くストレスなく使えますが、風速10mを超えてくるような状況では20g前後以上の高比重なフローティングミノーの方が使いやすいです。
レンジ
M148のレンジですが、ヒラスズキゲームで使用しているPE2号のタックルで使用すると、だいたい50cm前後~70cm位までを探りやすい印象です。
リトリーブを開始すると、比較的素直にレンジが入ります。
しかし、浮力が少し高めなミノーなので、ある程度潜ったところでレンジがそれ以上入らなくなる傾向が少し強く出ますね。
ショートリップのスリム系のミノーとしては、やや急角度でレンジが素早く入り、その後は一定層をキープしやすいのが特徴です。
M148のアクション・使い方
ただ巻き
M148の使い方ですが、基本はスローなただ巻きでOKです。
アクションの質はやや大きめのウォブンロールで、ベーシックなミノーらしくキッチリ動いて誘えます。
リップ形状はこんな感じで、リップとやや盛り上がった背中が潮を受けてアクションします。
特にデッドスローでリーリングした時のアクションが良い感じで、ワイドなローリングでボディをウネウネさせますね。
そこから巻き速度を上げるとウォブルが徐々に強く混じり、穂先に軽快な操作感が伝わってきます。
最近のスリム系ミノーはタイトな細かく震えるような動きやナチュラルなローリングアクションのものが多いので、M148はそれらと比べると大きめの動きになっています。
なお、アクション自体はしっかりしていますが、BKFシリーズのようなブリブリとした強烈な波動ではなく、ヌルヌルとした柔らかさがあります。
ドリフト
M148はドリフトで使うことも多く、タイトなアクションのスリム系ミノーだと波動が弱い状況下で使いやすいです。
基本のパターンとしては
- 着水したらいったんリーリングしてレンジを入れる
- ローリング~若干ウォブルが混じるくらいの状態をベースに、ラインテンションを少し掛けて流し込む
- 狙いのスポットに入ったらテンションを弱めたり・強くしてアクションを変化させる。または1~2回のロッドアクション
こんな感じで使うことが多いですね。
M148はそこそこ浮力があるので、テンションを抜きすぎると水面に浮かんでしまうため、少しテンションを掛け気味にして水面下にミノーが入った状態をキープすることを意識しています。
水面を浮かべる形のドリフトでも釣れる時は釣れますが、一枚レンジを入れた方が魚の反応が安定することが多いですからね。
ジャーク
M148は、スリム系ミノーの中では若干背中が盛り上がっていて体高があり、ロッドアクションに対するレスポンス・フラッシングによる明滅も良い具合に出ます。
スリムな形状は水を切り裂くので、丸っこい形状のBKFよりもスライド幅がやや広めですね。
ロッドを弾いた後はテンションが抜ける状態を作るのが基本になり、そうすることでヒラ打ちダートの切れ味がアップしますよ!
巻きやシンプルな流し込みによるドリフトでは食ってこない時や、デイゲームのリアクションバイト狙いで試してみてください。
M148を少し沈めてジャーク&ポーズでチヌをキャッチ。
148mmのボディですがボリュームはやや控えめなので、チヌなんかも普通に食ってきます。
適したシチュエーション
M148はベーシックなミノーですが、サイズ自体はそこそこあるので中~大規模なフィールド向きですね。
- 中~大きめの河川の河口
- サーフ
- 磯
- 外洋に面した堤防
- テトラ帯
このような状況で使いやすいですね。
風が弱ければ遠投性能も結構高く、重量の割には広範囲を探れます。
なお、レンジはそれほど入らないので、足場が高い状況や荒れ気味の時はスローフローティングのミノーやミッドダイバーにローテーションすることが増えます。
なお、ターゲットとしてはシーバスやヒラスズキ・ヒラメ・青物など何でも狙うことが可能です。
使い分け・ローテーション
タックルハウスのミノーにはいくつか種類がありますが、それぞれアクション・使用感には違いがあります。
時々質問を受けるのでこの機会にまとめておくと
こんな感じで、超定番のK-TENブルーオーシャンシリーズのBKFやK2Fとは違いがあるんですね。
BKFシリーズは、Mよりも体高があって潮をしっかり受け、ブリブリ・パタパタと強い波動を発生させます。
また、ボディの容積が大きいので、悪条件下での飛距離やレンジキープ能力にも優れていますね。
一方、K-TENセカンドジェネレーションK2Fシリーズは、警戒心が高い・スレ気味な状況でも使い勝手がいいミノーになっています。
アクションはマイルドなウォブンロールで潮なじみが良く、波動の強さよりもシルエットの存在感で食わせたい時などにおすすめ。
狙う魚の種類や状況によって使い分けることで、より効果を発揮してくれますよ!
まとめ!
今回はタックルハウスのM148のインプレをしました。
- スリムな形状ながら、程よく動くミノー
- 軽比重だが、風が弱い時の飛距離は中々優秀
- デッドスローで巻くとウネウネとロール。速度を上げるとウォブルが入るが、バタバタ感は目立たず柔らかな波動
- 状況によってBKFやK2Fとローテーションすることで、より効果を発揮する
要点をまとめるとこんな感じですね。
スリムなミノーとしては手元に伝わる操作感が分かりやすく、程よいアピール力があるのが特徴的ですね。
タックルハウスらしい洗練されたシンプルなデザインで、可愛いさがありつつカッコいいミノーですよ!
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