こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はダイワから発売されているソルトルアー用PEライン、UVF ソルティガセンサー 12ブレイドEX+Siの特徴や使用感などを詳しくインプレしていきます。
このPEラインは一般的な4本編み・8本編みのPEラインではなく、より細い原糸を密に編み込んで作られている12本編みというのが最大の特徴ですね!
私は5号を磯からのヒラマサ・プリ狙いのプラッギングにて導入。
特に細号数は高価なラインになりますが、上質な使用感は中々良い感じですよ!
忖度なしにインプレしていくので、ライン選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住
- 現在は魚釣りで生計を立てています
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
UVF ソルティガセンサー 12ブレイドEX+Siを「サクッと」インプレ!
まずはUVF ソルティガセンサー 12ブレイドEX+Siの使用感について、簡単にまとめておきます。
- 実際の太さ:平均クラス
- 真円性・糸つぶれ:非常に目立ちにくい
- 視認性・色落ち:比較的優秀
- 強度:特段の強さは感じないが、全く不安は無い
- ハリ・コシの強さ:平均クラス
- 飛距離・滑りの良さ:12本編みらしく、表面の平滑性は非常に良い
- 感度・伸び:糸さばきが良く、ダイレクトな操作感あり
- 耐久性:ノット付近の毛羽立ちは遅くて持ちは良い
簡単にインプレするとこんな感じ。
ダイワの12本編みのPEラインが発売された初期のアイテムと比較すると、かなりマイルドな使用感になっていて使いにくさ・癖は目立たなくなっていますね。
特に、太い号数は8本編みの高級なPEと価格的にはほとんど変わらないので、気になる方は使ってみると良いですよ!
実際の太さ
私は5号のUVF ソルティガセンサー 12ブレイドEX+Siを。14000番のリールに巻いて使用しています。
このラインを巻くまではよつあみの定番PE、フルドラグX8を巻いていました。
号数自体は同じなので、下糸の量は変えずにラインの巻替えを行いましたが、フルドラグX8と比較すると大差ないかさばり具合でしたね。
実際に巻き取った状態はこんな感じで、キッチリ巻くことができました。
実釣時の使用感においても、特にラインの太さや抵抗感が気になることはありません。
真円性・糸つぶれなど
非常に優れた真円性
ソルティガセンサー 12ブレイドEX+Siを使ってみて、想像以上に良かったのが、糸潰れの無さですね。
PEラインは細い原糸を編み込んで作られているものが一般的で、どうしてもラインがつぶれたりするんですよね。
特に安価なものは糸が円ではなく、ペラペラとしていて偏平気味なものがあったりします。
ソルティガセンサー 12ブレイドEX+Siの場合はこの点においては非常に優れた使用感があり、使用を続けても糸がつぶれにくくて非常に快適。
傷んだ部分はカットしながら30時間ほど使っていますが、糸の偏平はほとんど見られません。
糸潰れが無いことで潮の影響を受けにくくなり、ルアーの操作感にも良い影響を与えてくれます。
私としては、編み込みのきめ細かさ以上に大きなメリットを感じましたね!
糸ヨレに強い!
ラインの真円性が高くなることで、糸ヨレに対して強くなるのも非常に大きなメリットになります。
これに関してはフルドラグX8など、比較的高級な8本編みのPEラインよりも優秀な印象です。
8本編みのPEラインを使っていると、先端付近が糸ヨレしやすかったんですが、このラインに変えてからはそれがほとんど無くなりました。
キャストや魚とのやり取りを繰り返しても、スプールに巻かれたラインの糸ヨレがほとんど発生せず、ダイワの12本編みのPEラインの良さを感じることができましたよ!
特にスピニングリールを使う方は、構造的に糸ヨレが発生しやすいので、そのメリットを実感しやすいと思います。
視認性・色落ち
私が使っているソルティガセンサー 12ブレイドEX+Siは5カラーのマーキングライン。
白やライトグリーンなど、明るいカラーのPEラインと比較すると、視認性という点では劣りますね。
特に青や紫は見にくいので、キャスト後にラインの軌道を目で見てスラッグをコントロールする時は、少し不便に感じます。
常にラインを張り続けて釣りをしたり、横風強風などの悪条件下で使わない方には特に気にならないと思いますが。
一方、ラインの色落ちについては比較的優秀な印象ですね。
ラインを巻き取る際にガイドにべっとりと塗料が付くことは無く、数時間のキャストであっという間に色が落ちて白くなることはありませんでした。
強度
ラインの強度に関しては、正直言って5号のPEラインを傷が入っていない状態でぶっちぎるような魚を釣ることはできていないので、特段の強さを感じることはありません。
しかし、他社の8本編みのハイエンドPEラインと比較しても弱さを感じることは無く、10kg前後のドラグセットでゴリ巻きは余裕です。
7~8kgくらいまでのヒラマサやブリ系青物であれば、水面を滑らせるよな形でやり取りしてキャッチできていますし、十分信頼して使えています。
私が使用している5号は、カタログスペック的には88LBの強度があり、40kg前後の強さがあります。
特に根ズレすることが無ければ、10kgオーバーのヒラマサなども余裕でキャッチできる強度は確保されているので、ラインの強さは十分ですね。
ハリ・コシの強さ
使いやすい硬さでシルキーな質感
ラインのハリ・コシの強さに関しては、使用する号数によって変わってくると思います。
私が使っている5号という比較的太号数の場合は、他社のPEラインと比較して平均くらいの硬さに感じますね。
以前ダイワから12本編みのPEラインが発売になった時は、全体的にかなりパリッとしていて硬さが目立った思い出がありますが、それと比較するとかなりマイルドになっています。
フニャフニャなラインではなく、必要なハリ・コシは確保されてはいますが、スムーズに曲がってシルキーな感触。
バリバスのSMPシリーズなど、硬いPEラインと比較すると全然しなやかで、よつあみのフルドラグX8よりも若干しなやかなくらいです(5号の場合)。
ライントラブル
ソルティガセンサー 12ブレイドEX+Siは硬いPEラインではないので、スプールへの馴染みは良くてマイルドな使用感ですね。
スプールエッジに対して比較的ギリギリまでラインを巻取った状態でも、ライントラブルは一度も発生していません。
向かい風10m前後以上のコンディションでの釣行もありましたが、硬いPEラインのようにラインが「ドバッ」と出ることは無いです。
一方、足場が悪くてロッドが振り切れない場所で手投げをしていた時、1度エアノットになりかけました。
どちらかといえば、エアノットは柔らかいPEラインの方がなりやすいので、パリッとしたPEラインよりも糸絡みは発生しやすい可能性はあります。
しかし、これは私のキャスト時のロッドの振り抜き速度にムラが出たのが原因なので、他のラインでもなっていた可能性が高いですね。
ある程度ロッドがしっかり振り抜ける場所でキャストすれば、エアノットの発生も全く無く、快適に使えています。
なお、12本編みなので非常にキメが細かく、軽くエアノットになったくらいなら手で引っ張って解くことができます。
飛距離・滑りの良さなど
表面の滑らかさ・飛び
12本編みのPEラインの表面の滑らかさは気になるところだと思います。
正直言って、4本編みと8本編みほどの表面のきめ細かさの違いは無く、「8本編みよりも何となく編みが細かいかな?」くらいに思えますね。
4本編みのPEラインは明らかに表面がザラザラしているので、8本編みのPEラインとの差は大きいですが。
「12本編みのPEラインになると、ナイロンラインのように超ツルツル」ということは無いので、そこまで大きく期待しない方が良いです。
キャスト時の感触など、実釣時において「8本編みよりもワンランク滑らかだな」くらいに違いを感じます。
ルアーの飛距離に関しては、明らかに遠投性能が変わるというまでの差は感じず、これまで50mの飛距離だったのが50m台前半くらいに伸びるような差でしょうか。
糸の滑り
飛距離はそこまで大きく変化する印象はありませんが、ラインの摩擦・滑りの良さにおいては、8本編みよりも優れているのは間違いありません。
このラインの滑りの良さを最初に感じたのは、ノットを組む時ですね。
ショアからのキャスティングゲームの場合、私はFGノットを使ってリーダーとの結束をします。
普段はだいたい14回半の編み込み回数を基準にしていますが、ソルティガセンサー 12ブレイドEX+Siの場合は同じように編み込むと、若干ノット部が滑りました。
ですので、編み込み回数を2回増やし、16回半を基準にしてノットを組むようにしています。
12本編みのPEラインは8本編みよりも滑りが良く、編み込み回数を少し増やした方が結束が安定する印象ですね。
また、編み込んだ後の締め込みがスムーズにでき、8本編みよりもしっとり・シルキーな感じで締まっていく感覚があります。
糸さばきの良さ
また、12本編みのPEラインのきめ細かさは、ラインスラッグの処理などの糸さばきに影響を与えている印象です。
4本編みや8本編みのラインと比較し、ロッドやリールの操作でラインをコントロールする時の水切れが良く、抵抗感を感じません。
この違いは、使い方によっては快適性に想像以上に大きく影響します。
私の場合は磯からのプラッギングゲームでソルティガセンサー 12ブレイドEX+Siを使っているわけですが、横風や潮の流れを受けた時、ラインスラッグの処理は必須になります。
ここでキレの悪いラインを使っていると、ロッド操作が重たくなったり、ラインがどんどん風や潮に流されてしまい、ルアーが狙い通りに動かなくなるんですね。
ソルティガセンサー 12ブレイドEX+Siの場合はラインコントロールが楽にでき、悪条件下でも狙い通りにルアーをアクションさせやすいです。
これは編みのきめ細かさだけでなく、糸潰れが無い真円性の高さなども影響していると思われます。
感度・伸び
ラインの感度・伸びに関しては、糸さばきが良いラインなので、ルアーの操作感はダイレクトですね。
トップウォータープラグの使用がほとんどなので、ラインの伸びやすさに関しては違いがあまり分かりませんが、メーカー的には低伸度な特性があるということ(伸度抑制最大130%) 。
ただし、5号を使った限りではラインがそこまで硬くないので、強い風を受けるとラインが少し弧を描きやすいです。
硬くてパリパリしたラインと比較すると、スラッグの処理をきちんとしないと若干糸フケが出やすくなるので、感度が悪くなる可能性はあります。
耐久性
ラインの耐久性に関しては、12本編みということで原糸1本1本が細くなり、不安に感じる方も居ると思います。
私が使用した限りでは、特に12本編みだからといって不安を感じることは無く、特にノット付近の耐久性は高いくらいに感じます。
私の場合はFGノットでリーダーと結束し、バットガイドより手前までノットを巻き込んでキャストして使っています。
ですので、ノット部のダメージは比較的蓄積しやすく、ラインが毛羽立ちやすい使い方になりますね。
この使い方で20cm前後のプラグをフルキャストし続けて毛羽立ちなどをチェックしましたが、5~6時間ほどほぼノンストップでキャストしても、リーダーとのノット付近のダメージはほとんど見られず。
その後、9~10時間ほどキャストすると、編み込み部分が細かく毛羽立ってきましたね。
11~12時間ほどキャストを続けるとこんな状態。
編み込み部分が細かく毛羽立っていますが、ハーフヒッチ部のダメージはほとんどありません(スクラムを組んで使用)。
私の感覚としては、よつあみのフルドラグX8よりも繰り返しのキャストによる毛羽立ちは少ない感じで、思った以上に持ちは良いですね。
耐久性に関しては、12本編みのPEラインだからといって低いことは無く、大型魚の狙いの釣りでも信頼して投げ続けられます。
まとめ!
今回はダイワの12本編みのPEライン、UVFソルティガセンサー 12ブレイドEX+Siのインプレをしました。
- 12本編みと8本編みの差は、4本編みと8本編みほど大きくはない
- 5号はそれほど硬くなく、程よいしなやかさがあってシルキーな質感
- 糸潰れが非常に目立たず、糸さばきが軽快!
- 表面の滑らかさ・滑りは8本編みよりもワンランク上
- 耐久性は比較的高く、ノット付近の毛羽立ちは比較的遅い
要点をまとめるとこんな感じ。
8本編みのPEラインの使用感を更に上質にさせた感じで、太い号数はそれほど高くは無く、下手に8本編みを買うよりも安いくらいです。
ノットの締め込みなどもスムーズにでき、使いやすいラインになってますよ!