さて、今回はショアジギングのアシストフックやプラグルアーのフックなどに使われることのある
ティンセル・フラッシャーの効果について!
何もついていないノーマル状態のフックとティンセル付きのフックではどんなことが変わってきて、どんな効果が期待できるのか?
このあたりについて、少し掘り下げて考えていきましょう。
わたくしまるなか個人としては、普段はあまり余計なパーツが付いたフックを使うことは無いんですが
狙って行く対象魚の特性や、ルアーの動きにちょっと変化を出したいときに使うことがあるかな?
程度。
それでも食い渋っている魚に対して、そのちょっとした変化が大きな違いを生むこともありますからね。
今回話していく、ティンセルやフラッシャーの効果をちょっと頭の片隅に入れておくと
状況によっては厳しいコンディションを打開できる!
かもしれませんね(笑)
ではでは、早速本題に話を進めていきましょうかね(*^^*)
ルアー用トリプルフックやアシストフックのティンセルの効果・メリット
ティンセルを付けることでアピール力アップ
トリプルフックやメタルジグのアシストフックにティンセルを取り付けることにより、
ルアーのアピール力を上げる。
これは最も基本的な効果だと思う。ルアーのアクションとともにフックがティンセルで装飾されることでキラキラと光ることにより、魚に対してより強くアピールしてバイトを誘うって考えですね。
また、ルアーのフックに輝きのあるティンセル付きのものを使用することにより、バイトマーカーとしての役割が期待できる。
魚がルアーにバイトして来た際、フックの付いている場所を食ってきてくれなければフッキング率は当然悪くなる。直接的にフックが口の中に入らなくても運よくフッキングしたとしても、外掛かりなどになったりしてバラシに繋がることもある。
魚がルアーを認識してバイトする際、ティンセルのアピールでフックそのものにバイトさせることができるようになれば、当然フッキング率も上がるしガッツリ掛かる確率も上がるというわけだ。
ルアーのアクションやフォールスピードを押さえる効果
フックに取り付けられたティンセルの量や長さにもよりますが、ティンセルは細いファイバーでできているので
水中で抵抗がより発生するようになる。
これにより、メタルジグやミノー、クランクベイトなどのルアーのアクション自体は抑制されることになる。
ブラックバスなどでよく使われる、I字形と呼ばれるようなノーアクションで水面付近を引っ張ってくるためのルアー等にも、ティンセル付きのフックが取り付けられていることが多い。
これらはティンセルの輝きでアピールするというより、風やリールの巻きムラなどによって余計な動きが出てしまうことを押さえることを狙っているんですね。
メタルジグなどに付けられているアシストフックにティンセルを取り付けた場合も似たような効果がある。
メタルジグがフォールしていく際、ティンセル付きのフックが水中で抵抗になることによって
ジグのフォールスピードが若干落ちる。
また、ティンセル付きのアシストフックがジグを引っ張ることで、フォール中のジグのフォールアクションが抑えられたり、スライド幅が小さくなるという効果もある。
センターバランスのメタルジグを使っている時、フォール中にアタリが出るのにフッキングに至らない・・・・。
こういった時は魚の動きがジグのフォールアクションのスピードや大きさに追従することが出来ず、ミスバイトになっているようなことが有る。そんな時はティンセルが付いたフックを使うことで、ジグのフォールスピードを抑えるとともに、ジグそのもののアクションを少し抑制させてあげると効果が出る場合もあるからね。
スロージギングなどをやってみると、テンションフリーでジグを落とし込んで釣っていくより、若干指でスプールを抑えてジグのフォール姿勢を調整した方がよく釣れるなんて言うことは良くありますから!
フックを吸い込ませ易くする効果
何もパーツが付いていない裸の状態のフックと、ティンセルなどが取り付けられているフックを比較した場合
魚がバイトして来た際により口の中に吸い込まれやすくなるのは、ティンセル付きのフックになることが有る。
これは魚種によっても多少違ってくるので一概には言えないですが。
例えば、ブラックバスやシーバス、ブリやカンパチ、メバルなどといったような
餌を周囲の水ごと吸い込んで捕食するようなターゲットを狙う場合。
これらの魚は餌を捕食する際、大きく口を開けて周囲の水ごと吸い込むようにして餌を食うんですね。そして吸い込んだ水をエラから出し、餌だけを食う。
こういった時、比重の大きい金属でできたフックは吸い込まれにくくなる。
ここでフックにティンセルが付くことにより、水の抵抗を受けるようになることによって
フィッシュイーターの餌を吸い込む動作とともに、より口の中にしっかりフックが入りやすくなるというわけだ。
春先にブラックバスなんかを狙ってみると、フッキングしたとしても口の周囲の外側にフックアップしていたり皮一枚で掛かっていたりすることが多発したり。
こんな時はルアーのフックにティンセルなどを付けてあげると、しっかりフックアップできる確率が少し上がったりするので試してみても面白いですね(*^^*)
一方で、ヒラメや太刀魚などといったような
いわゆる噛みつき系のバイトをするターゲットを狙うような時は、フックにティンセルなどを付けてもそこまで効果が出ないようなことも多い。
これらは餌となる小魚を周囲の水ごと吸い込んで捕食するのではなく、餌に直接噛みついて捕食するようなタイプになる。
そうなると、フッキングが悪いような時はティンセルを付けたりフックを小さくして様子を見ていくより、逆にフックを大きくして掛かりを良くした方が良いこともあるので注意かな!
メタルジグでは分が悪いターゲットを狙う時
これはショアジギングの時が主になりますが、
狙うターゲットや状況によっては、メタルジグでは食わせる力が劣るような場面がある。
例えば、コマセに付きやすかったりシラスなどの極小ベイトを捕食することが多い、ソウダガツオやアジ等をジグで狙ったりするような時。
このような時は、タングステン製の小型のジグを使って釣りをするのも良いですが、メタルジグで魚を寄せてティンセル付きのフックで食わせたりすると高価が出ることが有る。
ソウダガツオやアジって、メタルジグでは釣れないのにオキアミ餌などを使った釣りでは連発して釣れたりすることが良くありますよね。隣の餌釣りのおじさんにだけ入れ食いで釣れるのに、ルアーでは全く見向きもされないとか・・・・。
またアジなんかは吸い込みが弱い魚ですから、吸い込みをサポートするような意味でもティンセル付きのフック有効だと感じていますよ。
実際に私がショアジギングでアジを狙ったりするような時は、アシストフックにティンセルを付けたものを自作して狙うことが殆どですね!
こういった状況では、ティンセルだけではなくて小型のメバル用などのワームをフックに付けたりしても面白いですよ♪
ティンセル付きのフックのデメリット
フックが錆びやすくなる
ティンセルを付けると利点ばかりかというと、実はそうでなかったりする。これは海でティンセル付きのフックを使う場合ですが、
何もついていないフックと比較すると、どうしてもフックの錆が発生しやすくなる。
フックのティンセルの隙間や魚皮、巻きつけられたスレッドなどに海水が浸透してしまって水洗いした際に海水の抜けが悪くなるからですね。
実際にショアジギングなどに使ってみるとこのパターンに陥ることも結構あるので注意した方が良いかな。
ティンセル付きのフックを使用した場合は、少し念入りに潮抜きしてあげることを忘れずに!
フックがラインに絡みやすくなる
ティンセルを取り付けるということは、水中の抵抗を受けやすくなるということ。
ただ巻きでルアーを操作して使う分にはあまりデメリットにはならないが、
ショアジギングなどのようにルアーを積極的に操作して釣る釣りを行う場合は注意が必要かな。
ティンセルが付くことにより、水の抵抗をフックがより受けるようになる。これによって人間がアクションを与えた際にフックの暴れが大きくなったり、早いピッチでルアーを操作した場合にフックが付いて来られなくなってラインにフックが絡んだりすることが有る。
アシストフックにティンセル付きのものを使って釣りをするような時は
普段よりもスローな操作で釣りをすることを心掛けたり、縦にルアーを操作するのではなく横方向の釣りを意識したりすると良いかな。
流れに対する「抜け」が悪くなる
水の抵抗が増えるティンセル付きのフックを使用した場合、
流れの強い場所で釣りをしたり、2枚潮や潮の流れが安定しないような時はルアーの動きが破綻してしまうことが有る。
ティンセルがルアーに付くことで、本来であればルアーの動きを抑制したりする効果が有るが
流れが早かったり複雑になってきたりすると、
ティンセル付きのフックがルアーを引っ張りすぎてしまって水中でのアクションが乱れてしまったり、流れの抵抗を受けすぎてしまってルアーをコントロール下に置けないようなことが有る。
潮抜けが悪いルアーって、2枚潮などの時には引き抵抗が気持ち悪くなってしまって使い物にならない時もあるし、水中でルアーがどうなっているのか想像できなくなるようなこともありますからね(-_-;)
こういった時にティンセル付きのフックを使いたいというのであれば
ティンセルの量を最小限に減らしたフックを使うなどして、水の抵抗の受け具合を調節することも重要になってきます。
まとめ
今回はメタルジグのアシストフックやプラグルアーのトリプルフックに取り付けられることのある
ティンセル付きのフックの特徴やメリットなどについて、少し掘り下げてお話をしてきました。
メリットももちろん沢山ありますが、状況次第では何もついていないフックの方が使いやすいというような事も実際には良くある。
状況や狙うターゲットによって、うまくフックチョイスをして釣果アップを目指してください。
今回はこの辺で。
それでは、良い釣りを!