今回は夜釣りでエギングを楽しむ際における、誰しもが通るちょっと躓きやすいポイントである
ナイトエギングにおける着底・底取りの把握。
これについて、私が普段行っているちょっとしたテクニックやチェックポイントなどを紹介していきたいと思います(*^^*)
私の場合は日中に釣りに出かけるのが難しいことが多く、どうしてもアオリイカエギングを楽しむのは夕暮れからの夜間の時間帯になることが殆ど。
最初は正直言って何をやっているのかよくわからないし、本当に釣れるのか疑心暗鬼になったり・・・。
それでもまぐれでもアオリイカが釣れるようになってきて、色々と試していくうちに段々着底の取り方なども慣れてくるもの。
今となってはある程度水深のある、潮の流れの早い外洋に面したポイントでナイトエギングを楽しむ際においてもそれほど苦労することなく着底が取れるようにはなりました(*^^*)
誰でもしっかりコツさえ掴んでしまえば大丈夫ですから、夜のエギングにおける着底がうまく取れずに苦戦しているという方は少し参考にしてみてくださいね。
夜のエギング 着底の取り方の基礎基本!
①テンションフォールを軸に
夜にエギングを楽しむ際に限定したことではありませんが、まず釣りを開始してチェックするべきは
その釣り場の水深!
日中のエギングであれば、ラインのたるみ具合などに注意をすることで着底を把握することもできますが
夜間の場合は常夜灯の周辺でエギングをする場合などを除けば、視覚的に着底を把握するのは難しい。
そうなってくると、ラインに掛かるテンションの変化や穂先の曲がり方などの変化を感じ取っていくことが重要。
そうなると視覚に頼ることが出来なくなるから、ナイトエギングでは着底を確認するのが難しくなるというわけですね!
となると、ラインをたるませてエギを真下に落とし込んでいくようなフリーフォールを中心にしてしまうと、ポイントの水深などを把握している通い込んだ場所などでなければ着底の判断は難しいと思います(-_-;)
そこで、ナイトエギングではテンションフォールを軸にゲームを組み立てていくと良いですね!
テンションフォールというと、エギに違和感が出てしまってアオリイカがエギを抱いてくるチャンスが減るだとか考えている方もいらっしゃるかもしれませんが
夜間はアオリイカの活性も上がりやすいですし暗闇のポイントは視界も悪いので、アオリイカが回遊さえしてくれば比較的エギに抱かせることは容易だと思います。
細かいことを気にしすぎて着底が分からないより、しっかり自分のエギを自分のコントロール下に置いて釣りをする。これを基本にしてナイトエギングを楽しんでみましょう。
私の場合、ナイトエギングをする際はテンションを掛けた釣りを基本にしていますが周囲のアングラーに釣り負けているような印象は無いので、安心してください(*^^*)
②初めのキャストは水深を把握することだけを考えてみる
今解説した通り、ポイントに到着してまず初めに行いたいのが、着底までの秒数をしっかり把握すること。
テンションフォールと言っても、ずっとエギに強いテンションを掛け続けてしまうとエギがどんどん手前に寄ってきてしまい、誘いを掛けることのできる回数が減ったりする。
そこで、ポイントに到着して行う初めのキャストの際は
イカを釣るためのキャストではなく、水深を把握するためのキャストにしてしまう。
具体的には、どんどんエギにテンションを掛けてしまい、着底が把握しやすい状況を最大限に作ってあげる。
ちょっとでもラインがたるんだ感覚があれば、リールのハンドルをチョロッと巻いて穂先にエギの抵抗が乗るかどうかの状態をキープするように意識してあげる。
こうなってしまうとエギは手前に寄ってきやすくはなりますが、着底までのカウントを把握するのは大幅に容易になるはず。
これをまずはしっかり行って大まかな水深さえわかってしまえば、こちらのものというわけ。
これは今でも私自身行っている、夜間のエギングにおける着底までのカウントを把握するための儀式ですよ!
③エギのフォール中、時々テンションを掛けてあげる
②の儀式によって着底までのカウントが何となく把握できたなら、ここからはアオリイカを釣るためのキャストに入っていきます。もしくは大体の水深が分かっているポイントであれば、いきなりこの③からスタートしても良いと思う。
イカを抱かせようとするなら、必要以上にどんどんリールを巻いて強いテンションを掛けることはできれば避けたい。
そこで行うのが、
普段はエギにテンションが掛かるか掛からないかの若干ラインのたるみが取れた状態をキープし、数カウント毎にテンションを一瞬掛けていく方法。
テンションフォールなんだけど、テンションは通常時最低限に掛けてあげて、着底を把握したりアタリを取る時に一瞬だけテンションをしっかり掛けていくというイメージかな。
私の場合、大体カウント5~10位数えるごとにこれを行い、エギが着底しているのかどうかを再確認するようにしていますよ。
このテンションを一瞬エギに掛ける動作ですが、リールのハンドルを少し巻いてあげても良いし、ロッドを水平にサビくようにしても良い。どちらか感覚が分かりやすい方を見つけてもらえればいいかな!
で、エギが着底していなければ
エギが若干手前に寄ってくるのでロッドにエギの重みが伝わる→エギがフォール状態に再び入るので若干テンションは抜けるが、水の抵抗やフォールしていくエギの重さを感じる。
言い表すのが非常に難しいんですが、こんな感覚が穂先に伝わってくる。
一方でエギが着底している時は
エギが手前に寄ってくるのでロッドにエギの重みが伝わる→エギが海底にステイしているので、テンションの抜けた感じが少し大きくなる。
エギが着底していない時と比べ、エギがテンションを掛けたことによって手前に移動してきた後の重さの感覚が小さくなったり、ラインテンションが抜けたような感覚になる。
これは初めのうちは水深の浅いポイントで練習してみたり、日中のエギがどこにあるのか把握できる状態でやってみると非常に役立つはず。
このテンションの抜け方を感覚的に覚えることができると、ナイトエギングにおいてエギが着底していることを容易に理解することができるようになるはずです(*^^*)
④ディープタイプのエギはあくまで最終手段
市販されているエギには沈下速度が記載されているものが殆ど。
沈下速度の違いにより、シャロータイプやノーマルタイプ、ディープタイプのエギに大きく分けることができる。
ディープタイプのエギは沈むスピードが速く、着底を把握するのはかなり容易になるけど
アオリイカがもっとも抱いてきやすいフォールの滞空時間が短くなるので、余程の悪条件下でなければ使わないようにしている。少し慣れてきさえすればノーマルタイプのエギで大体何んとかなるからね。
メインで使用するエギの沈下速度ですが、号数にもよるけど大体3秒~3.5秒くらいのものを目安にすると良いかな。
ここまで紹介したテクニックを使っても着底が全く分からないようであれば、1ランクラインを細くしてみたりする。それでもだめならディープタイプのエギを使って、着底までのカウントだけ数えてしまって水深だけ把握し、
「メインで使用するエギの1mの沈下速度×水深+α」
の計算でカウントの目安を作って釣りをしてみたりするのが良いと感じる。
この時、潮の流れや風、PEラインの抵抗などによって、パッケージに記載されている沈下速度よりも余分に着底までのカウント(ここでいう+α)が必要になることが殆どだから注意してね!
ナイトエギングにおける着底把握を容易にするコツ!
①横風が吹いている時
横風が吹いている状況下でのエギングは非常に厄介(-_-;)
日中のエギングでも釣りの難易度は上がるのだから、夜のエギングでは更に釣りが難しくなりやすい。
横風が吹いている状況下でエギングを楽しむのであれば、
キャストしたエギが着水した瞬間に大げさ位にラインスラッグを素早く巻き取って、一度ピンとラインを張ってしまうくらいの意識でいたいかな!
場合によっては数メートルから10メートルくらい糸を巻き取るようなことも実際にはありますが、横風が吹いているナイトエギングで一度糸フケを出してしまったらエギのコントロールはほぼできないというくらいの考えで良いと思う。
リールを巻き取ることでエギが手前に寄ってきてしまうを嫌がる気持ちもわかりますが、エギのコントロールが出来なくてはそれ以前の問題ですからね!
②ソリッドティップのエギングロッドを使う
私は普段ナイトエギングがメインですが、最近購入して非常に役立っているのが
ソリッドティップを搭載したエギングロッド。
穂先が非常に繊細で、ロッドの曲がり込んだ感触で着底を把握したり、アタリを取ったり・・・・。
テンションを掛けた際、通常のチューブラーティップを搭載したエギングロッドよりも弱いテンションで穂先がしっかり曲がってくれるので、アオリイカが違和感なくエギを抱いてきてくれるし着底時のテンションの抜けなどもより把握しやすい。
ラインを目で見て着底を判断することの難しい夜のエギングにおいて、繊細な穂先を持ったロッドはかなり重宝します。
ソリッドティップのエギングロッドのメリットについては「ソリッドティップのエギングロッドのメリット」をご覧ください。
③ラインの号数は底取りに大きく影響する
風もなく、潮の流れもほとんどないような状況下であれば
ある程度水深が深くても程々にテンションを掛けてエギをフォールさせれば着底は把握しやすい。
しかし、風が吹いたり潮の流れが出てくるとその難易度は予想以上に上がるもの。
こういった悪条件になっていった際、どんどん差が大きくなっていくのが
ラインの太さの差による影響の大きさ!
エギが着底する感覚が分からないようであれば、特にメインラインで使用するPEラインの太さにはちょっとこだわってみると良いかな!
実際、私はサーフでエギングをする際には根ズレを恐れて0.8号のPEラインをメインに使用していたのですが、0.6号に変えた所底取りは大幅に容易になりましたね(*^^*)
最近のPEラインは細くても強度が有りますし、アオリイカはヒットしたとしても根に潜り込むように引き込む魚ではない。サーフなんかのように波打ち際で根ズレが発生したりするポイントであれば
ショックリーダーの号数を1ランク太くしたり、長めにリーダーを取ることである程度対応することはできるはず。
0.8号などのPEラインを使っている方は0.6号に挑戦してみたり、0.6号を使っているという方は0.5号なんかを試してみると良いかな。ほんの少しの差に思えるかもしれませんが、そのわずかな号数の違いは感覚に大きな違いをもたらすはず!
また、輸入系のラインを使用しているという方は、日本製のPEラインと比較すると同じ号数でも太めに作られていたりすることがあるから要注意ですね。
ナイトエギングにおける着底の取り方まとめ!
今回は夜のエギングにおける着底把握のコツを紹介させていただきました。
エギングを楽しむ中で最も基本動作の1つでありながら、結構難しかったりする底取り。
これが分からないと適当にエギをシャクって釣るだけのつまらない釣りになってしまうこともあるし、狙ってアオリイカを釣る楽しさを知ることも難しくなると思う。
着底がハッキリ分かるようになることで
誘いと食わせのフォール、そしてステイなどといったテクニックを組み合わせた時に自分のエギが水中で今どうなっているのか?
このイメージが段々できるようになってくるんじゃないかなぁと思います。ナイトエギングの着底の把握に苦戦しているという方は、今回紹介したテクニックを少し参考にしてみて色々試してみてください。
まずは水深の浅い波の穏やかなポイントなどで練習してみるのが良いかな。
少し慣れてきたら夜のサーフや磯、外洋に面した防波堤などでエギングを楽しんでみても面白いですね!
まるなか大衆鮮魚では他にもエギングに関するコンテンツを豊富に用意してあります。釣り方やタックル、釣行記等がどっさりありますので、時間のある時にでも「エギング」のページを見てみると何か役立つ情報があるかもしれません。他にもルアー、餌問わずにオールジャンルの釣りを徹底的な実釣に基づき紹介しています(*^^*)
では、今回はこのへんで。
それでは、良い釣りを!