こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はチニング講座をやっていきましょう。
今日のテーマはチニングに使うオフセットフック選びとおすすめアイテムについて、普段私が好んで使っているものを紹介していきます。
状況による形状の使い分けなど基本的な考え方とあわせて解説していくので、参考にしてもらえたら幸いです。
インプレッションするアイテムについては
- 実費を払って購入
- 公平な視点で使用感チェック
- 実際に魚を釣り上げる
これらを全てクリアしています。
根拠のない寄せ集めや単に触っただけ・使っただけのランキング記事ではなく、時間を掛けてでも実際に魚を釣ることにこだわっています。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験やチニングにおける実績としては
- 年間釣行数300以上
- チニング自己記録:3.4kg・60cmオーバー(春の乗っ込みチニングにて)
- 静岡中部のチニングで2か月間以上ボウズ無し(釣行回数40回以上、1回の釣行時間は平均1時間半ほど)。その後は釣行頻度が減ってカウント除外しましたが、毎回チヌは釣れています
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- 釣具店、メーカーにて私のタックルインプレッションや釣り方の掲載・利用あり
こんな感じで、それなりの実績を残しています。
オフセットフックを使うメリット
根掛かり回避能力
オフセットフックは針先をワームに埋め込んでセットすることができるので、ジグヘッドリグやストレートフックと比較して根掛かり回避能力において優秀です。
チニング用の引っ掛かりにくいヘッドも発売されてはいますが、ゴロタ石やカキガラエリアで使うとやはり根掛かる可能性が高く、オフセットフックには敵いません。
チヌは障害物周りを好む習性があり、特にシビアな時ほど根掛かりのリスクがある場所を恐れずにルアーを通すのが重要になりますね!
調整の自由度が高い
ジグヘッドリグはウェイトとフックの形状・大きさなどが固定になってしまい、自分で好きなものを調整して使うのが難しいです。
一方でオフセットフックの場合はシンカー・フックを好みのセッティングで自由に選ぶことができます。
オフセットフックはもともとバス釣り用に開発されたものなので、アイテム数も非常に豊富で色んな形状のものを選べます。
使う釣り場の状況や好みにより、自分なりにセッティングを出して使うことができるのもメリットですね!
デメリット
ワームがひっくり返る
オフセットフックはジグヘッドリグと比較し、ワームの姿勢が不安定になりやすいです。
フックの刺し方などによっては、水中でワームがひっくり返ってしまうことがあります。
一見するとワームの上下が逆になると釣れなくなるような気もしますが、正直言って釣果において差を感じることはほとんどなく、人間側の気分によるものが大きいですね。
個人的にはそれほどデメリットに感じませんが、人によっては気になるでしょう。
フッキングを入れて初めて掛かる
オフセットフックは魚が針先に触れただけでは基本的に針掛かりせず、ワームを噛みついている時にしっかり合わせを入れることでフックアップします。
ですので、ワームを一瞬で吐き出してしまう場面やフッキングになれていない初心者の方には、チヌを掛けるのが少し難しいかもしれません。
この点においては針先がむき出しのフックとは特性が違うので、根掛かりが無い場所ならストレートフックを使うのもおすすめです。
まるなか
チニング用オフセットフック選びのコツ
フックの軸の太さ
オフセットフックを選ぶうえで重要な要素の1つが軸の太さですね。
特にクロダイはアゴの力が強く、弱いフックは潰されてしまってバラす原因になることがあります。
フッキングのコツをつかんで上手に針掛かりさせられるようになれば、口の横側のカンヌキにフックを刺せるようになってきます。
そうなると細軸のフックでも高確率で取り込めるようにはなりますが、上あごにガッツリ掛かったりすると、チヌが口を閉じた時にフックが潰されたり、捻じれてしまいます。
基本的には変形に強い太軸のフックを使うのがおすすめですね。
まるなか
ゲイプ幅
オフセットフックは大きく分けるとワイドゲイプのものとナローゲイプのものに分かれます。
画像の上側のフックがワイドゲイプ、下がナローゲイプフックです。
- ワイドゲイプ:幅が広くて丸っこい。ボリューミーなワームでもフッキングが安定しやすい
- ナローゲイプ:細長い。ワームのシルエットが乱れにくく、魚に違和感を与えにくい
簡単に分類するとこんな感じですね。
基本的にはワイドゲイプのフックを使う方が多い印象があります。
ナローゲイプのフックはチヌの食いが渋い時に違和感を与えにくく、吸い込みを良くしたり、フックポイントを後方に持ってくることでショートバイト対策に使えます。
ネック
ネックというのはオフセットフックのクランク(折れ曲がっている場所)までのことです。
このネックの長さはチニングでは実はかなり重要なんですよね。
- ショートネック:ワームがズレやすいが、フッキングした時にワームが邪魔になりにくい
- ロングネック:ワームがズレ難く、障害物周りを攻めたい方や柔らかいワームにおすすめ
特性の違いはこんな感じですね。
私の場合は障害物周りを狙う機会が非常に多いので、ロングネックのオフセットフックを多用しています。
まるなか
フックポイントの角度
フックポイント(針先)の角度ですが、オフセットフックの場合はやや内向き~若干開いたものまで様々ですね。
- 内向き:針先を埋め込みやすく、ワームのシルエットが乱れにくい。根掛かり回避能力に優れる
- 外向き:上手に刺さないとワームが曲がったりする。すっぽ抜けにくく、掛かりが早い
特性の違いはこんな感じですね。
最後は好みですが、私はどちらかというとやや内向きくらいのものが好みです。
フックのコーティング
フックのコーティングですが、大きく分けると2種類です。
- 通常のコーティング:主にブラックのコート。オールラウンドに使える
- フッ素コート:灰色のものが多い。表面が非常にツルッとしている
それぞれの特徴はこんな感じです。
正直言ってそこまで大きく変わる印象はないですが、フッ素コートの方が軽い力でフックを貫通させやすいです(ある程度活性が高ければ、どれでも関係なく刺さります)。
しかし、フックがツルツルしているのでワームがズレやすくなり、障害物回りを攻める時に使いにくいことがありますね。
フックの大きさの目安
チニングに使うオフセットフックサイズですが、だいたい#4~#1ほどが使われます。
オールラウンド:#2
使用するワームの形状によってベストなものは変わりますが、オフセットフックを使うことが多いフリーリグのチニングでは、#2を1つの基準にしています。
私がチニングで使用しているフックの8割方は#2というのが現状で、だいたい2.5インチ~3インチ前後のワームを使う時は広く対応できます。
使い分けの目安
基本は#2を使用していますが、状況によって#4~#1程度までを使っています。
大雑把な目安としては
- #4:2インチ~2.5インチくらい
- #2:2.5インチ~3インチくらい
- #1:2インチ台後半~3インチ台前半くらい
使用するワームによって違いはありますが、だいたいこんな感じですね。
最終的には使い手の好みや釣れるチヌのサイズなどによって多少変わるので、実釣を積む中で自分なりのスタイルを作っていってくださいね。
チニングにおすすめな基本のオフセットフック
最後に、各社様々なオフセットフックを使ってきた中で使いやすいと感じているおすすめを選抜して紹介しておきます。
まずは初心者の方にもおすすめなオールラウンドに使いやすいものから見ていきましょう。
忖度なしにメーカー問わず色々使い比べてあります。
オーナーオカッパリフック
数あるオフセットフックの中で、太軸のワイドゲイプフックとして超ベーシックな存在です。
使いやすい強度とフックポイントの角度により、魚種問わずにベースとして使えますね!
ワームへのフィット感が非常に良く、セットした時にワームが曲がりにくいです。
細身のワーム~バルキーなクロー系ワームまで、様々な形状にフィットします。
どのオフセットフックを選んだら良いのか分からない初心者の方~ベテランまで誰にでも使いやすいですぞ。
デコイ キロフック
オカッパリフックとともにベーシックなフックで入手しやすさも最高クラスのオフセットフックですね。
#6や#3といった他のフックにはあまりない番手のラインナップもあります。
分かりやすい違いとしては、キロフックの方がやや細軸なことと優秀なコスパです。
個人的には軸が細さと針先角度の好みでオカッパリフックの方が使用頻度としては高いですが、キロフックも様々な使い方に対応できますね!
デコイ ハイパーミニ
かなり太軸のオフセットフックで、細いフックだと潰されてしまうのが嫌という方におすすめなオフセットフックです。
このフックもコスパ優秀ですね!
ネックもキロフックと比較して少し長めに作られていて、ワームのズレ難さも優秀で障害物周りでの強引なやり取りに最適なフックですぞ。
ステップアップ・特性を活かした使い方向きのおすすめフック
次はやや特徴的なフックになり、フィールドの癖や使い手の好みに合わせた使い分けで効果を発揮するタイプのオフセットフックですね。
オーナー マルチオフセットX
マルチオフセットXはロングネックでワームが非常にズレ難く、針先角度が良い感じで貫通力・障害物すり抜け性能のバランスが良くて使いやすいフックですね。
障害物周りを探ることが多い私が非常に多用しているフックです。
使いやすさは抜群なんですが、針先が刺さり重視のロングテーパーな為、フッキング時に針先が曲がりやすいのが欠点。
針先が曲がった時はペンチで矯正して研ぎ直せば復活しますが、フックポイントが強くなればもっと使いやすくなると思います。
フィナ TNSオフセットナロー
程よい軸の太さのナローゲイプフックで、ショートバイトが多い場面でおすすめです。
同じ番手の他のオフセットフックよりも全長がやや長く、クレイジーフラッパーやハリーシュリンプなど、ボディが少し長めのワームにおすすめです。
フックポイントを後方に持ってくることができ、後方からのついばむようなバイトに対応しやすいです。
一方でネックがかなり短いので、障害物が多いエリアで使うとワームがズレやすいです。
ZPI EZオフセット
EZオフセットはS・M・Lという3サイズのラインナップで、チニングではSサイズが使いやすいです。
Sサイズで#1ほどのサイズ感で、3インチ~3インチ台前半くらいのボディーがやや長めなワームにフィットします。
ややナローゲイプ+ロングネックのフックになっていて、ワームへのフィット感とズレ難さのバランスが良いですね!
針先もワームに隠しやすく、ワームのシルエットも乱れにくいです。
ハリーシュリンプなどの細身のワームを使う時や、ショートバイト対策としておすすめなオフセットです。
リューギ LTオフセット
LTオフセットはロングネック+やや針先が外を向いた形状のオフセットフックです。
ワームのズレを防ぎつつ、すっぽ抜けが気になる方におすすめですね。
チヌがフックを吸い込んだ時に針先が飛び出しやすい反面、針先が露出しやすいので海藻やカキガラが多い場所など、根掛かりしやすい状況下では少し使いにくいことがあります。
オープンエリアや根掛かりのリスクがそれほどない場所で使いやすい、ズレ難いフックを探している方向けです。
まとめ!
今回はチニングに使うオフセットフック選びとおすすめアイテムの紹介をしました。
最終的には自分が使いやすい、しっくりくるものを使うのが一番重要なので
- 流行っているから
- 有名な人がおすすめしていたから
というような理由だけで、自分で何も考えずにタックルを選ぶのはNGです。
魚釣りでは使用するフィールドの癖や使い方などによってベストなチョイスは変わってくるので、道具の特性を活かせることが一番大切ですからね。
今回の解説を使いやすいアイテムを選ぶ時の目安にしてもらい、その後自分なりのスタイルを作り上げていってもらえたら嬉しいですね!
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