さてさて、今回は琵琶湖をはじめとした遠投の釣りで人気の高いヘビーキャロライナリグを使ったゲームについて。
湖のオープンエリアで沖合いを探る釣りのイメージの強いヘビキャロだけど、実際には野池などでも普通に使えて釣果もバッチリ出せる釣り方!
バスが沖合に落ちている時や、広いエリアからバスの居場所を見つけるのに最適な釣り。
ここではヘビキャロゲームに必要なタックルや釣果アップに必要な基礎知識をまとめて紹介していく。
より詳しい解説については別にそれぞれコンテンツを作成してあるから、合わせて読んでいけばより詳しく理解できるはずだ。
3ツ又式ヘビキャロの特徴・メリット
ヘビキャロには大きく分けて2種類がある。
1つ目がバレットシンカーを使用したオーソドックスなヘビキャロ。
もう1つが、より遠投に特化した3つ又ヘビキャロと呼ばれる種類のもの。ここでは3ツ又式のヘビキャロについて解説していく。
ちょっと見難いかもしれないが、三つ又ヘビキャロはこんな感じのシステムになる。
最近はヘビキャロワイヤーを使ったものが主流になっていて、簡単に言ってしまうとダウンショットリグのワームが自由にフワフワと漂うバージョンだ。
まずは3ツ又ヘビキャロの特徴を簡単に紹介しておこう。
- 優れた遠投性:飛行姿勢に優れ、80m以上の遠投も可能
- ワームの自由度が高い:シンカーが着底すると、ワームはノーシンカー状態になってフォールする
- 深場に強い:夏や冬、バスがディープに落ちた際でもストレスフリーで釣りができる
簡単にまとめてしまえばこんな感じかな!
3ツ又式のヘビキャロはボウズ逃れの手段としても非常に優秀で、様々なフィールドで1年中活躍できる。
ヘビキャロ用タックル選び・必要なアイテム
ヘビキャロゲームを思いっきり楽しむのであれば、それに適しているタックルセレクトは必要不可欠!
タックル選びの基本を紹介していくぞ。
- ロッド:7フィート~8フィートクラスのベイトロッド。最低でもMH以上
- リール:最低でも14ポンドが100m巻けるベイトリール。ハイギアがおすすめ
- ライン:14~16ポンドのフロロカーボン又はナイロンライン。最低100m巻く事
- リーダー:フロロカーボン製14~16ポンド。基本的にはメインラインと同じくらいの号数を使う
- ヘビキャロワイヤー:基本は15~20cm前後。ウィードが絡みにくいものを
- シンカー:スティックシンカー6~10号前後
- ワーム:2~5インチ程度。基本的にはどんなワームでも使える
- フック:伸びにくく、強度のあるオフセットフックを使おう
ヘビキャロの釣りに挑戦する際、必要となるタックルの基本セレクトは大体こんな感じ。次に、各項目についてもう少し詳しく見ていくことにしよう。
ロッド選び
ヘビキャロゲームにおいて、快適にロングキャストをするには気持ちよく投げ込めるロッド選びが必要不可欠!
ロッド選びの際のチェックポイントを紹介していこう。
- ロッドの長さ:7フィート中盤~8フィートクラス。最低でも7フィートは欲しい
- ロッドのパワー:H~XHの1オンス前後のシンカーがフルキャスト出来るもの。最低でもMH以上
- ロッドアクション:若干先調子寄りのレギュラーファストテーパーが◎。キンキンの先調子ロッドは遠投に不向き
ヘビキャロに適したロッドはある程度長さのあるものが望ましく、短いロッドでは長さのあるヘビキャロをキャストする際の快適性が確保しにくい。目安としては7フィート6インチ~8フィートクラスがおすすめかな。
ロッドのパワーについては、ヘビキャロゲームでは1oz前後のシンカーを使う事が多い。だから1oz程度の重さをフルキャスト出来るものを選ぶようにする。最低でもMH以上は欲しいが、余裕を持たせるならH以上のロッドが理想かな!
パワーのあるロッドの方が沖合でのフッキングも容易になるし、ウィード周りでバスをヒットさせた際にも確実なランディングに繋げやすい。
リール選び
飛距離が重視されるヘビキャロゲームでは、リールの性能による差が非常に大きく出やすい。場所によってはフルキャストしないとバスの潜むエリアまで届かないこともあるから、可能な限り高性能なアイテムを選んだ方が良い。
- リールの糸巻き量:16LB100m巻けるものがおすすめ。最低でも14LB100m巻けるもの
- リールのギア比:巻き取りが早いハイギアがオススメ。
ヘビキャロゲームはシンカーの重さが重く、細いラインを使うとキャスト時のラインブレイクの発生も考えられる。使用するラインは最低でも14LB以上が望ましく、飛距離も考慮すると14LB100mは巻いておきたい。
琵琶湖などでヘビキャロに挑戦するのであれば、14LBのラインでは心もとない事も。だから私のおすすめは16LBが100m以上巻けるリール。
リールのギア比は巻き取りが速いハイギアがオススメ。沖合でバスのバイトが出た際は、糸フケの回収やフッキング後の素早い巻き込みが重要になる。巻き取りの遅いリールでは釣りにストレスが溜まりやすいぞ。
ライン選び
ヘビキャロゲームではライン素材によってワームの操作性などが大きく異なって来るぞ。
- ライン素材:基本はフロロカーボンライン。状況次第ではナイロンも使う
- 太さ・号数:最低でも14LB以上。琵琶湖の場合は16LB100m推奨
ライン素材については最もベーシックなのがフロロカーボンライン。伸びが少ない分、ウィードのカットオフなども容易にできるぞ。状況次第ではナイロンラインも使いやすいが、伸びが多い分ウィードが絡んだ時に解くのに苦労する。
ラインは最低でも100m巻いておかないと、フルキャストした時にラインが足りなくなるから要注意!ラインの号数は14LBまたは16LBが基準だ。
リーダー選び
ワームとサルカンの間のライン、いわゆるリーダーについて。
ヘビキャロゲームは広大なウィードエリアなどを探ることも多いから、細いリーダーを使うとラインブレイクすることもある。強度を第一に考えてチョイスしよう。
- ラインの素材:フロロカーボンラインを選ぼう
- 太さ・号数:基本はメインラインと同じ号数。3.5号(14LB)~4号(16LB)前後
- リーダーの長さ:基本は矢引位(75cm~1m)、長くても1ヒロまで
ヘビキャロのリーダーには、ワームのフォールが安定する高比重なフロロカーボンラインを選ぶこと。ラインの号数は細くしてしまうとラインブレイクの可能性もあるので、基本はメインラインと同じくらいでOK!
リーダーの長さは矢引~1ヒロが基準になる。
短いほどキャストは楽になるが、沖合でのノーシンカー状態の時間が短くなる。長いリーダーはその逆。
私の場合はちょっと長めの1.5m程のリーダーで釣りをすることが多いかな!初めはトラブルになり難い短めで挑戦してみて、慣れてきたら少し長めにしていくのがオススメ。
ヘビキャロワイヤー選び
最近は各社から3ツ又ヘビキャロ用のワイヤーが発売されている。アイテムによってはスイベルやシンカースナップにウィードが絡みやすいもの等もあるから気を付ける事!
長さの基準は15cm~20cm程を選べばOK。
ウィードが絡みにくいように保護パーツが付いているものがおすすめ。
なお、ヘビキャロワイヤーは好みのものが簡単に自作できる。私の場合は使いやすさとトラブルレス性を考慮し、自作のキャロワイヤーを使っている。
シンカー選び
3ツ又式ヘビキャロを使った遠投の釣りは、ウィードや駆け上がりにスタックさせないことが重要!
各社から使いやすい形状のシンカーが出ているが、タングステン製などの高価なアイテムの必要性は感じていない。
- シンカー形状:根掛かりにくいスティックタイプがおすすめ
- シンカーの重さ:基準は8号程。6~10号、重たくても12号位までが扱いやすい
シンカーの重さは軽いほど飛距離は出にくいが、ウィードなどにスタックしにくくなる。また、同じ重さのシンカーなら長細い形状のものほどウィードや石の隙間に挟まり難いぞ。
ワーム選び
ヘビキャロは色んなワームが使えて、ぶっちゃけてしまえばどのワームでも釣れる。
しかし使いやすい・使い難いは存在しているから、選ぶ際のポイントを紹介しておくぞ。
- ワームの種類:ストレートワーム、シャッドテールワーム、クロー・シュリンプ系など
- ワームのサイズ:2~5インチ程。基本は3~4インチ
- ワームと飛距離の関係:ワームは小さく、パーツが少なくてシンプルなものほど飛距離が伸びる
ヘビキャロゲームは他のリグとは違い、シンカーの重さを活かすのが飛距離アップへつながる。だからワームのサイズは小さく、空気抵抗の少ないシンプルな形状のものほど飛距離が伸びやすい。
大きいものは飛距離が落ちやすいが、ウィードエリアでの存在感が出やすく小バスを避けやすいメリットなどがあるぞ。
フック選び
パワーのあるロッドを使うヘビキャロゲームでは、ある程度強度のあるフックを使うのが基本になる。
水中でワームが回転しにくくするためにも、太軸で重量のあるフックの方がワームの姿勢も保ちやすいぞ。
私の場合はオカッパリフックをメインに、フッキング重視の時はリューギのインフィニを使っている。
オカッパリフックはワームのセットしやすさ、ウィードレス性、強度のバランスが非常に良くて長持ちする万能なフック。
#4番を使い、ウィードエリアで5キロのロクマルもキャッチしているがフックは多少変形しただけだった。昔からのお気に入りフックだ。
インフィニはウィードの濃い場所では針先が露出しやすいが、すっぽ抜けが非常に少なくフッキング率の高さは非常に優れているぞ。
どちらのフックも強度は十分。ロクマルとウィードエリアでファイトしても十分な強さがある。
ヘビキャロの釣り方の流れ
沖にヘビキャロをキャストし、その後はどうするか?
ヘビキャロは簡単に言えばキスの投げ釣り。
3ツ又ヘビキャロの場合はワームを高く跳ね上げることは難しく、基本はズル引きかトゥイッチで探ることになる。
ヘビキャロのアクション・誘い
ヘビキャロの操作方法は非常にシンプルで、最もベースになるアクションがズル引き。
ワームを人間が歩く速度の半分~歩く速度位でズルズルと引っ張り、1~2m位移動したらステイを入れていく。
ここでウィードが有ったり、岩などが沈んでいるのであれば少しステイ時間を長めに取ったり、シェイキングを入れてバスを誘ってみよう。
ヘビキャロの合わせ・フッキング
ヘビキャロはアタリが出てからのフッキングが一番面白い。
基本的には即アワセをするというより、少し待ってワームをしっかり食い込ませてから合わせを入れていくことになる。
沖合でアタリが出た時は、ラインの伸びなどが発生しやすいから糸フケを取りつつ巻きアワセに近い形で大きく、スイープに合わせを入れるようにする。
無事ヒットした後もまだフックが貫通しきれていないこともあるから、どんどんリールを巻いてテンションを強く掛け、バスの重みでフックを貫通させるようにしよう。
ヘビキャロゲーム入門講座まとめ!
ヘビキャロゲームに必要となる基礎知識については大体この位押さえておけばOKじゃないかな。
実際にやってみるまではイメージがし難い釣りかもしれないけど、シンプルで誰にでも大型のバスをキャッチできる可能性のある釣り方になる。
場所とタイミングを合わせれば50アップのバス位なら比較的イージーに釣れたりするから、難しく考える必要は全くなし!
後は実釣を繰り返し、アタリの出方やフッキングのタイミングなどを覚えていけば大丈夫。
今までヘビキャロに挑戦したことがなかった方は、この機会にチャレンジしてみて欲しい。
それでは、今回はこの辺で。
また明日会いましょう!
こんばんは。
ヘビキャロ楽しいですよね!
ずっと悩んでいた事が今回の記事で解決しました。
リーダーですが、ノーシンカーを演出するのであれば、より漂い易いナイロンがいいんじゃないかと思ってましたが、フォールの姿勢が安定するというのは盲点でした。
ナイロンラインを使うと、ラインの浮力が邪魔をしてしまって流れのある場所などでうまく水になじまないんですよね。
フックの自重とラインの重さはノーシンカーの釣りでは意外と重要です!