さて、今回はヘビキャロを使った釣りをする際におけるアタリの取り方~合わせ、フッキングについて。
普段近距離戦でバスを釣ることが多い方からすると、遠投のヘビキャロゲームではどんな風にバスの反応が出るのかイメージがつきにくいし、合わせを入れていくタイミングなんかもいまいち掴めないかもしれない。
そこで、バスがワームにバイトしてきたらどんな風に駆け引きをしたらしっかりフックアップし、キャッチ率を上げていくことが出来るのか?
普段私が考えていることの基本的な部分について、少し紹介していこうと思う。アタリが有ってもすっぽ抜けが目立ったり、バラしてしまうことが多いなら少し参考にしてみてほしい。
ヘビキャロゲームおけるアタリ~合わせまでのチェックポイント
まずは、アタリが出てから合わせを入れるまでの要点をまとめておく。
- バスのバイトが出たら、基本的に即アワセはしない
- バイトが出た際、ラインをフリーにしてもバスにはシンカーの重さが掛かっているぞ
- 沖の離れた場所でバイトが出たなら、特にフロロカーボンラインはフッキングパワーが伝わりにくい。
- 合わせを入れた後もラインテンションをどんどん掛け、確実にフックを貫通させること
ヘビキャロを使っていてバスのバイトが出た際は、
バスがワームをしっかり食い込むまで少し待ち、糸フケをしっかり取ってフッキング!
っていうのが基本の流れなんだけど、それぞれの中にちょっとしたコツが有ったりするわけだ。
ヘビキャロゲームのアタリの出方
まず、ヘビキャロを使っていてどんなアタリの出方のパターンがあるのか。大まかに分けると、2種類のパターンが存在する。
- アタリが出て、そのままスーッとラインが引き込まれて行く
- アタリが出ているが、その場でモゾモゾしていて持って行かない
遭遇するアタリの出方は大体この2つなんだけど、アタリによってバスの活性の高さやら魚影の濃さなどが変わって来るぞ。
ラインが引き込まれて行く場合
バスのアタリがコツコツっとか、出た後、ラインが引き込まれて行ってロッドに重さが掛かってくるパターン。
このようなアタリが出る際は、バスの活性はある程度高かったり周囲に他のバスがいて餌を横取りされないようにするため、反転して沖に向かって泳いでいくことが多い。
この場合は比較的フッキングに持ち込むことは容易で、3~5位数えてからフッキングに持ち込めばフックアップが完了する確率が高い。水深の浅いウィードエリアなんかで釣りをする時にも、このようなアタリ方が目立つ傾向があるかな。
モゾモゾとしていて持って行かない場合
ヘビキャロをしていて厄介なのが、微妙なアタリは出ているんだけどバスがワームを持って行かない。合わせを入れるタイミングが分かりにくいパターンじゃないかな。
このような状況は冬の時期で活性が低かったり、スポーニング前後のバスが神経質になっている場合、単独行動のバスで餌を他の個体に食われる心配が少ない時などに起こりやすいかな。このような時は、フッキングのタイミングが速すぎるとワームの尻尾だけを取られてしまったりして厄介。若干長めに「食わせの間」を入れる必要が出てくる。
ヘビキャロ使用時における食わせの間の作り方
これが意外と失敗しがちなんだけど、注意しないといけないのが
ラインをフリーにしてしまう癖!
特に1オンス前後以上の重たいシンカーを使ってヘビキャロをやるなら、ラインをフリーにすると逆にバスに違和感を与える原因になることがあるから気を付けよう。
どういうことかというと、
バスに限らず魚って自分より下方向に強い力が加わるものに対し、強い違和感を感じるんだよね。
これは船で餌釣りなんかをやってみると分かるんだけど、アタリが出た際に仕掛けを送ってしまうとオモリの重さを魚が嫌って針掛かりが悪くなる。
1オンスなどの重たいシンカーを使った場合、ラインをフリーにしてもシンカーの重さがバスの口にずっと掛かった状態になる。
そうなると逆にずっとワームをしっかり食い込まなかったり、途中で放してしまうことにも繋がるのだ。じゃあどうしたらいいのかというと、アタリが出ても食い込みが悪いと感じるなら
若干ラインにテンションを掛け続け、時々ロッドをシェイクしたりすると良い。
そうすると、バスの横~斜め上方向に力が掛かることになり、餌が逃げようとする動きと似た状況を作り出すことが出来るってわけ。時々シェイクを入れたりすることで、バスにワームをしっかり食いなおさせることが出来る場合も多い。
これは結構使えるテクニックだから、今までワームを送り込んで失敗が目立っていたという方は試してみると良いんじゃないかな。重いシンカーを使いたいアングラー程、シンカーがバスに与える違和感を意識すると良いぞ。
合わせ・フッキング時のコツ!
次はアタリからフッキングに持ち込む際のコツを見ていこう。注意点をあげるなら、
- 糸フケの処理を確実に!
- フッキングは大きく!
- フックアップ後のラインテンションをしっかり掛ける!
大体こんなところだね。
沈み込んだラインに注意
しっかりワームを食い込ませ、
そろそろ合わせちゃっても良いんじゃない?
っていうタイミング。これがヘビキャロゲームで最もアツい瞬間なのかもしれない。ここで注意するのが、
ナイロンラインよりもフロロカーボンラインの方がフッキングパワーを伝えるのが難しいってこと!
近距離戦であれば、伸びの少ないフロロカーボンラインの方がダイレクトに針先にまでフッキングパワーを伝えれれる場合も多い。
しかし、遠投して沖合でアタリが出るパターンが多いヘビキャロの釣りの場合、水中に沈みこんだラインをしっかり処理することが超重要になってくるからだね。
ナイロンラインの場合は、比重が軽いからワームまでがある程度一直線状態になる。しかし、フロロカーボンラインを使ってワームをステイさせたりしていると、
どんどんラインが沈み込んでいき、ボトムの地形に沿うようにラインが這う形になる。
だからフロロカーボンラインを使っているなら、ナイロンライン使用時以上にフッキングの動作の前にラインを巻き取り、ラインがまっすぐな状態を作り出すことが大切ってわけ。
私の場合フロロカーボンラインを使ってヘビキャロをするなら、食わせの間を与える時の若干テンションを掛ける動作が糸フケを処理する動作にもつながる。だからこの点はある意味一石二鳥といった感じなのかもしれない。
合わせを入れる直前には、しっかりリールをグリグリっと巻く。そしてロッドにテンションがグイッ~っと乗ってくるくらいになってから、大きくアワセを入れるようにすると良いね!
大きく合わせを入れ、その後もラインテンションに注意!
糸フケをしっかり取り、リールを巻き込んでロッドに重さを掛けていく・・・・。
そこでバスがしっかりワームを食っているなら、徐々にロッドに魚の重さが乗ってくるはず。ここでロッドを大きく・スイープに動かしてフッキング動作を入れていく。
上方向に合わせるとストロークが稼ぎにくいから、斜め上~横方向に合わせる方がおすすめかな!
ここでは鋭い瞬間的なアワセを入れるより、とにかく大きくしっかりと合わせを入れる方がベター。瞬間的な合わせを入れたとしても、それではラインが伸びてしまってフッキングパワーが針先にまで伝わらないからね。
そして無事フックアップしたとしても、ここで安心してしまうとバラシに繋がるから注意。50アップやロクマルのバスであれば、この時点でバスの自重でフックに貫通することも多い。しかし、特にサイズが小さいバスの場合は追いアワセ気味にリールをガンガン巻いて来ないと、しっかり針に掛からない場合がある。
私の場合、一度合わせを入れてもそのまま一気にリールを巻いて距離を詰め、もう1回くらいは巻きアワセ気味にフッキングの動作を入れることが多いかな!
そうすれば、バスの口をフックがしっかり貫通してバラシ難くなるぞ。ヘビキャロの遠投の釣りの場合、ラインの伸びが使えるからかなり強引にやり取りしてもラインブレイクなどは起きにくい。だから丁寧にやり取りするくらいならば、どんどんリールを巻いてラインにテンションを強く掛けた方がフックアップが確実になり、キャッチ率が上がると感じるかな。
タックルバランスで確実なフッキングを
ヘビキャロのアワセについては大体こんな感じなんだけど、それをサポートするのがロッドやリール。短いロッドを使ったり巻き取りが遅いローギアのリールを使ってしまうと、ここまで紹介してきた動作がどうしてもスムーズに行い難くなってしまう。
だからヘビキャロゲームでは7フィート~8フィートクラスのロングロッドを使ったり、ハイギアの巻き取りが速いリールが好まれて使われるという部分もある。
タックルがヘビキャロに向いていないと感じるような時は、ロッドやリールのバランスを少し変えてみるというのも手かもしれない。
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◎ヘビキャロに適したロッド選びを紹介!
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