さて、今回はテナガエビ釣りの時期・シーズンと時間帯毎の狙い方について!
お手軽でかなり奥が深くてめっちゃ楽しいテナガエビ釣り。最近はその人気も結構高まってきている為か、釣り場にはテナガエビ狙いの方も意外と見かけるようになってきている感じ。
テナガエビゲームは1年中狙えなくはないけど、狙って釣果を上げることのできる時期というものがある程度限られている。
また、時間帯によってもエビの行動パターンが変わるから狙うべき場所なんかもちょっとだけ変わってくることが多い。
今回はそういった部分を少し掘り下げて紹介していこうと思う。
身近な川や池で、楽しいテナガエビ釣りに挑戦してみてはいかがかな?
テナガエビ釣りの時期・シーズンの基本!
テナガエビを釣ったり捕獲したりする場合における、シーズンの基本的な流れをはじめにザッとまとめておくぞ。
- 春:水温の上昇とともに、徐々に活動が活発化。5月のGW明けくらいからテナガエビ釣りの本格シーズンへ
- 夏:基本的に活性が高い時期になるが、水温が高くなりすぎると逆に釣れにくくなることがある
- 秋:水温が少し下がり始めると、再びエビの活性がUP!その後水温がどんどん下がるとオフシーズンへ
- 冬:越冬状態になるため、水深の深い場所や岩の陰から中々出てこない。基本的にはシーズンオフ
ざっとまとめておくとこんな感じだ。基本的には水温の高い季節に活性が上がって釣りやすいターゲットになるってわけだね!
テナガエビ釣りのシーズンは、基本的には春~秋の暖かい時期と覚えておこう。
大体4月中・下旬くらいから9月いっぱい位までが釣りやすい時期で、ベストシーズンは5月中・下旬~7月いっぱい位まで!
時期・季節毎のテナガエビ釣り
簡単な1年の流れはこんな感じだが、時期毎の特徴をもう少し詳しく見ていくことにしよう。
春のテナガエビ釣り
まずは春のテナガエビ釣りについて。
この時期はオフシーズンからシーズン開幕になるタイミング。うまい事活性の上がりはじめた時に釣行することが出来ると、フレッシュな釣りやすい個体を狙うことができるぞ。
テナガエビの活性が上がってくる時期は地域によってズレがあるから、どこでも全く同じ頃に釣れるようにはならない。
基本的には4月の桜が散ってから、徐々に活性が上がり始めて岸近くの浅い場所にやってくるイメージがある。
これが大体4月中旬~下旬くらいかな。
陸上の気温とは違い、水温はそうすぐには上がらない。だから暖かい日が1日あったからと言ってすぐに水中に春がやってくるわけではないから気を付けよう。
この時期のテナガエビ釣りだけど、まだハイシーズンといった感じではなくて釣れてもポツリポツリといった釣果になることが多いかな。
その後5月になり、ゴールデンウィークが明けるくらいになると水温もかなり上昇してきてテナガエビ釣りが楽しくなる。本格シーズン到来といった感じ!
この頃になると浅い場所にやってくるエビの量も増えてくるから、それなりの数が揃って釣れるようになるぞ(*^^*)
これからテナガエビ釣りをやってみようという方は、目安は5月中旬位からのエビの元気がいい時期に釣行してみると良い。
夏のテナガエビ釣り
そのまま6月に入り、梅雨の季節がやってくる。
水温も更に上昇し、雨が多くなってくるとテナガエビの活性はますます上昇!
6月~7月いっぱいくらいまでの時期は、テナガエビのシーズンの中でも最盛期を迎える。
真夏の8月でもテナガエビ自体は釣れるが、水温が高くなりすぎてしまうとエビの活性が逆に落ちたり、日中は物陰から出てきにくくなって釣りづらい時がある。そういう時は、朝夕の涼しい時間や夜間に狙うのがおすすめ。
だからテナガエビ釣りのベストは、水温が上がりきる前の梅雨の時期~7月いっぱいくらいまでといった所。
ただし、この時期は抱卵中のメスも増えてくる。
ぶっちゃけ言ってしまうとメスの方が柔らかくて美味しい印象があるが
子持ちのメスを釣って持ち帰りすぎてしまうと、釣り場からテナガエビが減ってしまう可能性もある。子持ちの個体はリリースすることも考えて釣りをするように心掛けよう。
秋のテナガエビ釣り
9月に入り、徐々に秋めいてくるとテナガエビシーズンも終盤を迎え始める。
テナガエビを釣ってきた感じとしては、大体9月いっぱいくらいまでは楽しめる場所が多い。10月以降は釣れない場所は全く釣れず、逆に釣れる場所では11月位まで釣れたりするという感じ。
最近は真夏の水温が高くなりすぎる為、9月に入って水温がちょうどよく下がってきたところで再びエビの活性が上がる印象。しかし好期は長くは続かず、9月いっぱいくらいで1段落といった所が多いかな。
寒くなってくるとエビが深い場所へと移動してしまうためか、11月ともなるとほとんど釣れなくなってくる。
来年の春までテナガエビシーズンは基本的にオフになるから、9月中位までにこの釣りを満喫しておくのがおすすめ。
冬のテナガエビ釣り
以前、近所の池でテナガエビが大量発生したことがあった。
基本的に冬の時期のテナガエビは狙って釣れるようなことは殆どないんだけど、当時は真冬でも何匹かテナガエビを釣り上げることができた。
だから場所によっては完全に釣れなくなるわけではなく、冬のテナガエビ釣りは狙って釣果を出すことは難しくても完全に可能性が0というわけではなさそう。
冬でもテナガエビ釣りが成立する場所としては、川よりも流れが緩い池などの止水域の方が良く、水深が岸際でも沖でもほとんど変わらないような釣り場の方が向いていると感じる。
深い場所が無いポイントの方がエビが沖の深場へ移動しにくく、岸近くに冬でも残りやすいからだと思う。
この冬の季節にテナガエビを狙うのは修行の釣りになることが多いし、じっとしている時間が長い釣りだからおすすめはしない。
テナガエビ釣りの時間帯セレクトの基本
次に、テナガエビ釣りにおける時間帯のチョイス方法と釣れ方の特徴について!
昼も夜も同じ場所で釣れるが、ちょっと場所をズラすとより釣果アップが狙えたりするから奥が深いぞ。
まずは時間帯毎の狙い方の基本をまとめておく
- 時間帯:基本的には昼夜問わず1日中テナガエビは釣ることが出来る
- 日中:活動している個体もいるが、基本的には薄暗くて流れの緩い場所に隠れている個体を狙う
- 夜間:エビの活性が上昇するチャンスタイム!巣穴から出てきた個体を効率よく狙うと釣果が伸びる
朝でも夜でも釣れるのがテナガエビ釣り。だから非常にお手軽に楽しむことが出来るけど、
釣りやすい時間帯を考えれば夜の方に分が上がるかな!
テナガエビは基本的には夜行性で、周囲が暗い時間帯により積極的に餌を求めて活動する性質があるからね。
時間帯毎の狙い方とコツ
次に、時間帯毎の狙い方のコツを少し詳しく紹介していくぞ
日中のテナガエビ釣り
テナガエビは基本的に夜行性になるけど、昼でも活動している個体もいるし全く餌を食わなくなるわけではない。
どちらかというと小型のものほど1日中活動していることが多く、大きい個体は餌を食う時間が限られているような感じがする。
日中のテナガエビ釣りの醍醐味は、テトラ帯などのせま~い隙間を丁寧に釣っていく繊細さ!
1m前後の短い竿を使った釣りは他ではあまり味わえない、独特な楽しさがあって病みつきなる。
沢山数を釣るなら夜間の方が簡単になる場合も多いけど、繊細なエビとの駆け引きは昼間の方が楽しめることも多い。
岩陰などに潜んでいるエビは、離れた所に餌が有っても積極的には食いに来ることは少ない。だからエビの潜んでいる場所をしっかり見極め、餌をしっかり目の前に落としてやる必要がある。
物陰+流れの緩い場所がキーポイント!
日中の明るい時間にテナガエビを狙う場合、まず注目したいのが暗い場所を見つけること!
テトラポッドや岩陰、橋脚などが日中では1級ポイントになる。
その中でもより周囲よりも暗く影になっており、エビが安心して隠れることのできそうな場所を見つけて釣りをしてみよう。
このようなわかりやすいポイントにもテナガエビは潜んでいるが、大型の個体はより狭い岩のちょっとした影なんかに多い。
テナガエビはテリトリーを持ち、縄張りがあるためか大きな個体程単独で狭くて奥まった場所に潜んでいることが多いぞ。
また、物影とともに川の流れが遮られている場所の方がよりエビの潜む確率は高い感じ!
「物陰+流れの遮られた場所」を狙って釣りをするようにしてみるのがポイントだ。
昼に狙うべき水深
日中のテナガエビは休憩モードに入っている個体も多く、水深が浅すぎる場所よりも多少深さのある場所の方が釣りやすいことが多い。
わたくしまるなかの場合、目安は水深50cm前後以上ある場所。
岩やテトラが沈んだ、一見釣れそうな場所であっても水深が浅すぎると釣れないことも多いのが昼のテナガエビ釣り。
ちょっと水深が有り、なおかつ暗くて流れの無いスポット。そんなところが日中のテナガエビ釣りでは1等地だ。
外道が多い場合
日中にテナガエビ釣りをすると、避けては通れないのが外道。
特に厄介なのはチチブなどの小型のハゼ系。
チチブ等は流れの少し当たる場所や、比較的太陽の光が届きやすい明るい石などが転がった場所に多い。このような時は、岩やテトラポッドのより奥まった場所などを狙うと良い。
場所を少しズラしただけでも外道が急に釣れたり、釣れなくなったりするぞ。
また、夜間はこれらの外道の動きが鈍くなることが多い。場合によっては時間帯を変えてみるものおすすめ。
夜のテナガエビ釣り
夜は夜行性のテナガエビの活性が上昇するタイミング!!
日中は全くエビの生命感が見られなかった場所であっても、夕マズメになって薄暗くなってくるとどこからかテナガエビがゾロゾロ出てくる場所も多い。
まとまった数を釣るには最適な時間だが、ヘッドライトなどを使わないとアタリが見えなかったり危険な場所もあるから気を付けること!
また、河川によっては夜釣りが禁止されていたりする。釣行する際は漁協が定めた決まりなどを確認してからにしよう。
夜は寝床の近く+開けた場所
夜間にテナガエビを狙う場合のコツだが、基本的にはテトラポッドや岩がゴロゴロしている場所の近くが好ポイント。
日中にテナガエビが釣れる場所があるならば、当然その周辺は期待大!
昼と全く同じ場所で夜に釣りをしても釣れないことはないが、もっと沢山釣りたければ狙うスポットは多少変えた方が良い。
考え方はシンプルで、日中に寝床で過ごしていたエビがどこで餌を食うのか?
これが分かるようになると、夜のテナガエビ釣りは入れ食いも楽しめたりする。
夜は日中にエビが潜んでいる巣穴の外側。テトラや岩の隙間ではなく表面を狙う事。
また、流れが緩くて奥まった場所ではなくてある程度流れの当たる場所の方が良い事も多い。夜間になると、腹をすかせた活性の高いエビ程水深が浅い場所や、流れのある程度当たる場所に出てくる特徴がある。
このような個体を狙って釣っていくと、餌を落とした瞬間に餌の取り合いになったりするほど。
水深の浅い場所を狙う
日中よりも水深が浅い場所の方が、夜は簡単にテナガエビが狙える。
大体水深は20cmもあれば十分エビが潜んでいて、深くても1m位までの場所がおすすめ。
夜間は驚くほど岸に近くて浅い場所にもテナガエビは姿を現す。
これなんて、水深でいったら20cmあるかどうかじゃないかな。ちなみに目の前に餌を落とすと、1瞬で釣れた(笑)
テナガエビ釣りの時期、時間帯まとめ・関連記事!
ざっとではあるけど、テナガエビを釣る際の時期や時間帯毎の特徴はこんな感じかな。
春~初秋の暖かい時期に楽しみやすいテナガエビ釣り。特に楽しいのは梅雨~梅雨明け位の雨の濁りが入った時なんかは最高だね(*^^*)
大きいテナガエビがゾロゾロ出てきて、気持ちの良い引きが味わえるし食べても非常に美味しい。
夏の思い出作りには最高のターゲットの1つじゃないかな!
まるなか大衆鮮魚では、他にもテナガエビ釣りに関するコンテンツを多数用意。初心者向けの釣り方から、レベルアップのための仕掛け作りなど内容は様々。すべて実釣に基づくものだから、よかったら目を通してみてチョーだい。
それでは、今回はこの辺で。
また明日会いましょう!
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