テトラポッドの上の釣りは危険と隣り合わせだ。
私の住む静岡ではヒラメ釣りが流行っていて、釣りがしやすい場所は朝っぱらから釣り人で満杯・・・・。
そんな状況も日常茶飯事で、そうなるとやむなくテトラポッドの上からの釣りになることもあります。
しかし、テトラポッドは場所によって苔が生えていたり、濡れていたりと
とにかく滑る危険と隣り合わせ。
そうなってくると、少しでも滑りにくくて安全に釣りの出来るシューズが必須です。
今回は私が実際に使い比べ、普段履いているシューズ(長靴、ウェーダー)などの状況に合わせたおすすめのセレクト方法など、テトラの状況によって紹介していきたいと思います。
テトラで滑って危ない思いをしたことのある方って結構多いのではないでしょうか?
この記事を参考に、より安全で楽しい釣りに少しでも役立てていただければ幸いです(*^^*)
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テトラポッドで滑らないシューズの選び方
テトラポッドと言っても、
ゴツゴツしているテトラや新しくてすべすべしたテトラ、苔の生えたテトラ・・・。
同じテトラポッドの上で釣りをすると言ってもその状況は様々です。
そうなってくると、当然最もその状況に適している靴というものは変わってきます。
皆さんが良く通う釣り場の状況を思い出していただき、それにあったソールのパターンを選ぶのが最大のポイントです。
それでは、ソールの種類ごとに適した状況を紹介していきたいと思います。
ラジアル(ラバー)ソールのシューズはこんな状況に!
まず、最もオーソドックスなのがゴム底のシューズや長靴。
一般的なラジアルソールの靴って塗れたりすると滑りやすくなるんですが、
私が愛用しているハイパーVソールの長靴は濡れてもグリップ力が低下しないので非常におすすめですね。
もともとは業務用のアイテムですが、各種色んなシューズが発売されているのでお好みに合わせて選べますね(*^^*)
このソールは独特な吸い付くような感触があり、とてもグリップ力が高いので使用頻度も一番高いです。
そしてお値段もお買い得なのが嬉しい。
私は良くある白長靴タイプを使用していますが、スニーカータイプなどもあります。
価格は業務用なので3000円前後ととてもお買い得で、正直これを使ったら釣り具メーカーのラジアルソールはとても使えないですね(笑)
なお、このハイパーVソールを使用した釣り具メーカーから発売されているシューズもありますが、完全にぼ〇たくりなので注意しましょう。
★今回のラジアルソールの特徴は、このハイパーVソールを使用したアイテムを前提に紹介しますのでご注意を。
苔の生えていないテトラでは最強のグリップ力!
このハイパーVソールの靴を使用するシチュエーションですが、私の場合は苔の生えていないテトラポッドであれば、乾いていようが濡れていようがオールラウンドに使用しています。
通常のラバー素材ですと、濡れている場面ではグリップ力が低下する恐れがありますが、このハイパーVソールならそれをものともしないので快適に釣りができます。
上の画像のようにゴツゴツしているテトラから、比較的新しいツルッとしたテトラであっても苔さえ生えていなければ安定してグリップしてくれます。
フェルトやスパイクソールには無い、吸い付くようなグリップ力が感じられるので安心して釣りができるという魅力があります(*^^*)
濡れて苔が生えている場所はNG!
このラバーソールのシューズですが、
苔が生えていてもそれが乾いてさえいれば比較的しっかりグリップをしてくれる特徴があります。
しかし、濡れた苔になると一気にグリップ力が低下するので注意しましょう!!
苔が生えて濡れているテトラでは、いくらグリップ力が高いソールであっても全く役に立たなくなります。
厚く苔が生えていて濡れている場所に差し掛かると、ツルンツルン滑ってスケート状態になるような場所もあります。
この点はラバーソールの弱点ですね。
こういった時は、苔の下まで貫通できるスパイクの入ったソールのシューズを使用するようにします。
このテトラの場合、上の面は苔が生えていないので濡れていても滑りませんでした。
しかし、少し側面になってくると黒っぽい苔が生えています。
この部分に足を当ててグリップを確かめてみた所、ニュルっと滑りました。
状況をしっかり判断して、安全第一のシューズセレクトと足場の選定を心がけてくださいね。
フェルト、フェルトスパイクソールのシューズはこんな状況に!
次に、フェルトと呼ばれる素材を使用した靴についてです。
渓流釣りや鮎釣りなどで良く使われることの多いソールですが、ソルト用のウェーダーにも良く使用されていますね。
このフェルトソールのシューズですが、
フェルト素材だけ出てきたものと、間にスパイクピンが撃ち込まれているフェルトピン(スパイク)ソールがあります。
このソールがフェルトソール。私が使用している冬用のネオプレーンのウェーダーがこのソールです。
一方、フェルトスパイクソールは
メーカーによってピンの出具合には差がありますが、こんな感じです。
フェルトにスパイクの特徴を合わせているソールで、広い状況でそこそこなグリップ力を確保してくれるソールタイプですね。
フェルトソールは濡れた状況で効果を発揮する!
まず、ピンのスパイクが使用されていない単なるフェルトソール。
こちらは濡れたテトラポッドなどで釣りをする際に力を発揮するソールですね。
逆に乾いている場所で使用すると、摩擦が十分に生まれなくてスルスルと滑っていくことがあるので気を付けます。
特に凸凹の少ない乾いたテトラでは滑りやすくなります。
一方で濡れている場所ではラバーソール以上に安定したグリップをしてくれるので、ウェーディングなどに使用されることが多いんですね。
しかし、決してオールラウンドに使えるものではないので注意!
ざらついた苔はグリップできるが、ぬるぬるとした苔は苦手・・。
テトラに付着している苔には種類がありますが、フェルトソールの場合はザラッとしている苔であれば、濡れていてもグリップ力は比較的保つことができます。
苔への対応力では、ラバーソールよりは強いといった感じ。
しかし、注意するのはヌルヌルとした苔。
このタイプの苔の上にフェルトソールで乗ると、
フェルトの隙間に苔が詰まって滅茶苦茶滑る・・・・。
こういった場面ではフェルトスパイクのソールを使うか、スパイクシューズを使用した方が良いですね。
フェルトソールか、フェルトスパイクソールか?
これはどちらを選ぶのか結構悩むところですが、フェルトソールの方が有利な状況と言えば、乾いた比較的ツルツルのテトラに乗る場合でしょうか。
この場合、フェルトソールでも滑りはしますがフェルトスパイクソールよりはマシかなぁと。ツルツルの具合によっても変わってくるので何とも言えないですが(-_-;)
テトラの釣りでは多少なりとも苔が生えていたり、凸凹のある足場が多いですから、そういった点ではフェルトスパイクの方が良いかなぁといったところです。
ラジアルスパイクソールのシューズはこんな状況に!
最後に、テトラポッドの釣りではメジャーなラジアルスパイク。
こんな風に、スパイクピンが配置されているのが特徴のこのソール。
大きな欠点がありますが、それにさえ注意すればとても滑りにくいのが特徴です。
濡れていようが、苔が生えていようが引っ掛かりさえあれば止まるグリップ力!
このラジアルスパイクのシューズの特徴ですが、
何と言っても大きく出たピンのおかげで地面に足が引っ掛かる。
例えば、ザラザラとした堤防やテトラポッドで釣りをする時。
このような場所でこのソールの靴で釣りをすると、
地面の凸凹にスパイクピンがしっかり引っ掛かって止まる。
グリップするというより引っ掛かって止まるという表現が良いかな?
また、ピンの厚さよりも薄い苔が生えている場所であっても、
ピンが苔の下にまで貫通してくれれば滑りやすさは苔の有る無しに関係ないということになりますね。
これはこのソールのメリットになります。
ですので、私の場合は
ピンの引っ掛かる場所であれば
濡れていようが乾いていようが、苔が生えていようがこのシューズを使います。
そうなってしまうと、ラジアルのハイパーVソールを1番使うのは意味がないんじゃないか?
と思ってしまうかもしれません。
スパイクソールのシューズは確かにテトラポッドに向いているのですが、決して万能ではないので気を付けます。
引っ掛かりのないツルっとしたテトラでのグリップ力は最低
テトラポッドには色んな素材でできたものがあります。
また、波や砂利の力で表面が削れてツルツルになっているもの等も見かけます。
こういった状況でスパイクソールを使用するとどうなるのか?
やってみればわかりますが、
一旦滑り出すとまず止まれません(-_-;)
これは実際の釣り場では非常に危険で、引っ掛かりのないテトラでスパイクシューズを使用するのは命取りになることもありますから注意します。
先程掲載した画像と同じですが、この位のザラツキがあるテトラであっても、スパイクソールの場合は結構ギリギリです。
こちらも最初の方でお見せしたテトラの画像ですが
こういった凸凹のあるスパイクピンが引っ掛かる場所であれば最強のグリップ力を確保してくれるので、最も滑りにくいソールになります。
厚い苔に注意
場所によってですが、かなり厚く苔が生えている場所もあると思います。
こういった場所は、スパイクピンは意味をなさなくなるので注意。
理由はシンプルで、苔の厚さよりもピンの長さが短いからです。
こうなってしまうとピンが全く意味をなさず、非常に滑りやすくなるので危険です。
こういった場所には絶対に乗らない事!
ピンの硬さで足が疲れる
これはスパイクシューズを長い時間履いていたり、歩き回ったりすると起こります。
ラバーやフェルトソールと比較して、鉄製のピンが撃ち込まれていてそれが地面に接するわけです。
そうなると、歩いた時の感触が非常に硬くて、衝撃がより強く伝わってくる。
これはそれぞれのシューズによって履き心地の差があるので一概には言えないですが、
スパイクシューズを履いていると疲れやすい。
酷いものだと結構ピンの着き上げ感が強くて、足の裏が痛くなってきたり・・・・。
これは結構高いものであっても疲れやすいものがあったり、逆に2000円程の安いものでも履き心地が良いものもあります。
ですので、スパイクシューズを買う際はお店に行って実際に試着して履く!
この方が失敗が少なくて良いと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はテトラポッドで使用するシューズの選び方について、シチュエーション毎に解説をさせていただきました。
どのシューズを使っていても、完全に滑らないということはありませんから必ず無理はしない事。
そして、一番気を付けるのが
濡れていて苔が生えている場所。
私の場合、濡れていて苔が生えている場所では釣りをしないようにしています。
この点に注意して、安全にテトラポッドでの釣りを楽しんでいただければ幸いです。
それでは、また!