タングステンのメタルジグを使うメリットって何?特性の違いを解説

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タングステン メタルジグ メリット

こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。

さてさて、今回はショアジギング講座をやっていきましょう。

今日のテーマはタングステン素材のメタルジグを使うメリットや鉛製ジグとの違いについて、覚えておくと役立つ基本的な知識を解説。

一般的な鉛素材のジグと比較すると、タングステン製のアイテムは「比重が大きい」というのがその違いになる。

この比重の差によって実釣時における特性が大きく変わってくるので、状況によって釣りの快適性や釣果に差が出てくるぞ。

ここでタングステン素材のメタルジグを使う意味について基本的な部分を理解し、実釣時に役立ててもえたら嬉しく思う。

なお、「ショアジギング対応のタングステン素材のおすすめメタルジグの解説記事」が別にあるので、そちらも合わせて参考にどうぞ。

▼【関連記事】ショアジギング用タングステン素材のメタルジグを実釣比較で紹介!

ショアジギング タングステンジグ おすすめ【実釣比較】タングステンジグのおすすめメタルジグを特徴と合わせて徹底解説!




タングステン素材のジグを使うメリットはどこにあるのか?

タングステン メタルジグ 特徴

まず簡単にタングステン素材のジグを使うメリットについてまとめておこう。

シルエットの大きさ

メタルジグは重さが大きくなれば、当然ジグのシルエットも大きくなる。

この時高比重なタングステン素材を使用することにより、同じ重さだったらジグのシルエットを小さく作ることができる。

これによってベイトフィッシュの大きさに合わせたジグチョイスが楽にできる状況下があり、魚の反応もそれによって大きく変化する場面に遭遇することも良くある。

沈下速度・感度

高比重な素材のジグを使用することにより、水の抵抗が小さくなるのでジグの沈下・フォールスピードが速くなる。

これはメリットになる場合もあれば逆にデメリットになることもあるんだけど、メリットとして大きなものは

  1. 深場・潮が速い場所への対応力
  2. 鉛製ジグよりもダイレクトな操作感

この辺りになるかな。

飛距離

飛距離については正直言うと一概にいうことはできないが、鉛製ジグよりも「安定して」飛ばすことができるアイテムが多い。

ショアジギングでは状況によってはジグの遠投性が釣果を分ける場面も存在しており、ジグの飛距離を優先してタングステン素材のものを使う場面は実際に存在する。

タングステン製メタルジグのメリットを簡単に紹介するとこんな具合になるが、ここから先は少し詳しく解説していくことにしよう。

シルエットの大きさ(マイクロベイトへの対応力)

一般的な鉛製のジグとタングステン素材のジグを簡単に比較した時、最も明確な違いとしては見た目的な大きさ(シルエット)の違いになる。

鉛 タングステン シルエット 違い

これらは全て同じ重さのメタルジグになるが、

  • 上:鉛製の平たい形状のメタルジグ
  • 真ん中:鉛製のコンパクトタイプのメタルジグ
  • 下:タングステン製のメタルジグ

比較してみるとこんな感じで、タングステン製のメタルジグはシルエットを小さく作ることができる。

真ん中の鉛製ジグも見た目的には小さく見えるが、その分ボディに厚みがあるので実際に手に取ってみてみるとタングステンのコンパクトさには敵わない。

小型ベイトフィッシュを偏食するパターンへの対応

特に青物狙いでショア・オフショアジギングをしていると、厄介なのが小さなベイトを偏食する魚の存在。

シラスや小型のエビ類などを選んで食っている個体が存在すると、大きなシルエットのジグを魚の前に通しても完全スルーされる場面は確実に存在する。

こういう時は、コンパクトなタングステン製のメタルジグは最も分かりやすく活躍しやすいシチュエーションになる。

タングステン メタルジグ メリット シルエット 大きさ

こいつは表層でシラス系のマイクロベイトを捕食していたワカシ(ブリの幼魚)。

鉛のジグでは全く食わない状況だったが、タングステン素材の「TGベイト」を入れたら一発(TGベイトのインプレッションはこちら)。

状況によってはタングステン製のジグに変えたとたんに魚が簡単に反応してくることもあり、マイクロベイトパターンが発生しそうな時はタングステン素材のジグを最低限持っておくとかなり心強いのは事実。

実際に私の場合もショア・オフショア問わず、タングステン製のメタルジグは1個でもいいのでBOX内に忍ばせておくようにしている。

マダイやアジ・イサキなどを狙う時

タングステン メタルジグ マダイ 釣果

小型のベイトを捕食している魚を狙う時と被る部分もあるが、魚種によっては大きなメタルジグをあまり好まないパターンも存在している。

代表的なものを紹介すると、マダイやアジ・イサキなどといったターゲットかな。

青物の場合であっても、カツオやメジ・サバなどはどちらかというと小型のベイトを偏食しやすい傾向がみられる。

これらの魚種は小魚を捕食することもあれば、コマセ餌のような小粒のベイトを好んで食うパターンも良くあるんだよね。

なので大きな鉛製のジグを使うより、タングステン素材のメタルジグを使った方が安定して反応を得やすいことが多い。

タングステン ジグ アジ 釣果

アジやイサキなどは青物などと比較すると魚食性が低い為に口の大きさも小さくなり、コンパクトシルエットのジグの方が食い込みが良い場面が目立つ。

フォールスピードと感度(操作感の分かりやすさ)

タングステン メタルジグ 感度

同じ重さならコンパクトに作ることができるタングステン製のジグ。

これによって水の抵抗を受けにくく、水中では素早くフォールする特性を持っている。

深い水深まで一気に到達できる

鉛製のジグと比較し、タングステン素材のメタルジグは深場攻略が簡単にできる。

素早い沈下速度により、中層~海底付近をテンポよく攻めるのが得意な特性を持っている。

「鉛素材のメタルジグではフワフワしてしまって使いにくい」という場面でも、タングステン素材のメタルジグは優れた使い勝手を誇るね。

着底把握やジグの動きを把握するのが楽

タングステン素材のジグは非常に高感度で、手元に海中・ジグの状態がハッキリ伝わりやすい特徴がある。

例えば海底までジグを沈めて使う場面では、タングステンのメタルジグの方が着底把握が楽にできる。

高比重素材による糸ふけの発生が少ないことに加え、素材自体が鉛よりも硬いという特性も影響してくる。

底付近を攻める釣りでは着底がぼやけてしまうとストレスになるし、それを回避するためにはジグを重いものに交換するほかに素材を変えるという選択肢もあるってわけだ。

また、タングステンの素材のジグの方が潮の影響を受けにくい為に操作感もはっきりと伝わってきやすい。

潮が走っている場面・強風時における使いやすさ

特にショアジギングやドテラ流しでのオフショアジギングでは、潮の入り方や風によって釣りの快適性が大きく変わる。

この点についてはタングステン素材のジグの方がフォールスピードの速さと潮の影響を受けにくさが利点になり、ショアジギングの場合は風の影響も小さくできる。

鉛の素材のアイテムではジグのコントロールが難しい場面であっても、ジグのコントロールを失いにくく・釣り人のイメージに近い動きを出しやすい。

メタルジグ タングステン 風

ジギングのみならず、ボトム着底の感度が重要視されるタイラバゲームでもタングステン素材のアイテムは非常に使い勝手がいい。

タングステンの感度の良さは大きな武器になるね。

安定した飛距離

タングステン素材のメタルジグはシルエットが小さくなる為、飛距離においてもメリットがある。

悪条件下での飛距離の安定性

私が考えるルアーの飛距離には2種類あり、

  • 最大飛距離:無風時や追い風時の飛び
  • 悪条件下での飛距離:横風・向かい風の条件下での飛び

この2つはリンクするようでしていない部分もあり、アイテムによって使い勝手に差があると感じる。

タングステン素材のメタルジグは「飛距離の安定性」に優れており、最大飛距離と悪条件下での飛距離の差が小さいアイテムが多い。

風 飛距離 タングステン メリット

なので私の場合は単純に「飛距離を出すためにタングステン製のジグを使う」のではなく、主に風が強い時に出番が来ることが目立つかな。

私は様々なジグをこれまで使い比べてきているが、同じ重さなら形状・シルエットによっては鉛製のジグの方が飛ばしやすいものもあるという印象だ。

しかしコンパクトなシルエットによる風の受けにくさという点ではタングステン製のジグに軍配が上がり、悪条件下での釣りにおいてはその快適性は大きな武器になるね。




デメリット・欠点もある

こうやってメリットばかりを聞くと、鉛製のジグよりもタングステン素材のジグの方が優れていると感じるかもしれない。

しかしジグの素材はそれぞれ一長一短で、適切に使い分けることでその良さが活きる。

ジグの滞空時間が短い

実釣における釣果への影響として最も大きいのがコレかな。

タングステン製のジグを実際に使ってみると分かるが、高比重な為にジャークや巻きの後の滞空時間が短くなる。

どういうことかというと、ジグにアクションを与えた場合

  1. ジグをロッドの反発力やリーリングでアクションを与える
  2. 穂先やリールの巻き抵抗からジグの重さが消える→滑走状態
  3. 再び重さが乗る

簡単に言うと、このようなサイクルを繰り返すことになる。

この中で「2」の滑走状態というのは魚に対して非常に大きなバイトチャンスになり、状況によってはこのタイミングでアタリが集中することもある。

この時に高比重なタングステン素材のメタルジグを使うと、比重が大きい為に滑走時間が短くなってしまってバイトチャンスを失う可能性がある。

タングステンのジグをジャークさせると、滑走時間が短くてすぐに「ストン」という重量感がロッドに乗ってしまう。

なのでゆったりとしたジャークでジグをフワッと・大きく動かしたい時は、比重が小さい鉛製のジグの方が使い勝手は良い。

タングステン ジグ デメリット

また、ヒラメなどを狙う時のように「ボトムから少し上のレンジをスローに引きたい」という時も比重が大きすぎるジグだと狭いレンジをワイドに使いにくいことがある。

つまり、自分が意図した使い方だったり、狙うターゲットの性質によってベストなアイテムは変わってくるというわけだね。

価格が高い

一番わかりやすいデメリットは価格の高さだよね。

タングステン素材は鉛よりも高級なので、ライトウェイトなショアジギング用のアイテムでも1000円以上することはよくある。

鉛製のジグよりも1.5倍~2倍程度の価格になることが多く、特に根掛かりしやすい場所で使う場合はお財布的にも厳しくなりやすい。

塗装剥がれが発生しやすい

タングステン素材は鉛よりも硬度が高い。

メリットとしては外的な力による変形などに強いことになるが、デメリットとしては硬さゆえに塗装剥がれや割れが発生しやすくなる。

タングステン 塗装 剥がれ 割れ

実際に使ってみるとその差は結構大きく、魚を釣った時に魚が暴れたり、堤防やテトラ・磯などにぶつけたり、着底を繰り返しているだけでも塗装剥がれが目立つ。

一か所塗装が割れ始めると、そこからベリベリと広範囲に剥がれしやすい。

ウレタンコーティングである程度は防げるが、それでも強く衝撃が掛かると塗装の割れやすさは残るね。

ジグとアイが分離する

タングステン製のメタルジグを硬いものにぶつけたりすると、場合によっては塗装剥がれだけでなくジグ本体とアイが分離することがある。

鉛よりも密着性が低いことが原因だろうが、稀にアイがポロっと抜けてしまったりね。

タングステンのジグは高価なので、これが起きると結構ショックを受ける。

まるなか

ショアジギングについて知りたいことがあったら「ショアジギング講座一覧」を参考にしてね!

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