こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はメジャークラフトのショアジギングロッド、クロスライド5Gの使用感を詳しくインプレしていきます。
お店で振り比べて私が購入したのは「XR5-S1002MH」というモデル。
メインターゲットとしては、2kg~5kg+α程度の青物を堤防やそれほど険しくない磯で狙うことを考慮。
ガチンコの10kg前後のヒラマサなどを狙うタックルは別に用意し、ややライトな中型青物用ショアジギング・プラッギングタックルという感じですね。
カンパチをメインに、イサキやスマガツオ・ハタなどを釣り込んできました。
忖度なしにインプレしていくので、ロッド選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住
- 現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
クロスライド5Gを「サクッと」インプレ!
クロスライドSGの使用感や特徴を詳しくインプレする前に、私なりの印象を簡単にまとめておきます。
- 飛距離・トラブルレス性:思いの他バットに楽に乗せることができて安定して飛ばせる
- 重量感:超軽量で文句なし!
- 感度・反発力:ティップ~ベリーに掛けては比較的強めの反発感があるが、負荷に応じてバットまで良く曲がる
- パワー:無負荷の状態の印象よりもバットから曲がり込む。中型青物程度なら特に問題ないが、大型青物狙いには少し粘っこさが無いのが気になる
- 適合ルアー:50g~80g前後のメタルジグや、40g~60g台くらいのプラグが快適に使いやすい
- シチュエーション:堤防~ちょっとしたテトラ帯や険しくない磯など
簡単にインプレするとこんな感じですね。
スムーズに曲がり込んで粘るロッドというより、シャキッとしていて超軽量、軽さ・軽快さを重視して楽に誘いを掛けられるロッドを探している方におすすめかな。
2kg前後のカンパチ(ショゴ)をひらすら釣りまくって使用感チェックを行いましたが、ブランクス特性ゆえに負荷を掛け続けていると体に来る負担は若干大きい印象。
誘いの快適性を取るか、魚を掛けてからの体への負担を取るかは好みで分かれると思います。
飛距離・ライントラブルなど
スムーズにバットへ入るテーパー
クロスライド5Gを触ってみて、まず思うのが
- 圧倒的な軽さ
- 強めの反発感
この2つだと思います。
一般的なショアジギングロッドと比較すると非常に軽く、全体的にシャキッとしているんですよね。
しかし、実際にルアーを結んで振りかぶってみると、バット付近は思った以上に簡単に曲げることができます。
私はMHパワーのクロスライド5Gを65gのジグをメインに使用していますが、それほど力まずにキャストしてもロッドをしっかり曲げてルアーを放出することができ、飛行姿勢の安定度は比較的高いですね。
向かい風が8m前後吹く状況下での釣行もありましたが、飛行姿勢が大きく乱れることは無く、コスパを考えたら十分すぎる使用感。
私の印象としては、クロスライド5Gは
- ティップ~ベリー:やや強め
- バット:比較的軽い力で曲がり込む
このように感じています。
気合を入れてフルキャストせずとも、ルアーの飛距離は安定して出しやすいロッドですよ!
実際の飛距離
クロスライド5Gの飛距離ですが、
- ロッド:クロスライド5G XR5-S100SMH
- リール:シマノ6000番
- ライン:PEライン3号
- ルアー:メタルジグ60g~65gクラス(フロントバランス・センターバランス)
私がこのようなタックルセッティングでキャストすると、6割程度の力でゆったりと投げてだいたい90m~95mほどとなっています。
遠投にはあまり適していないフロントバランスのジグであっても、バットまで比較的楽に曲げてキャストでき、飛距離ムラは小さいですね。
向かい風が吹いている状況下でもロッドの重量が非常に軽く、快適な使用感という点では非常に優秀。
価格を考えたら文句はありません。
まるなか
ライン絡み
PEラインを扱う上で厄介なのがライントラブルですが、リーダーの長さと巻きこみ具合によってはトップガイドへのライン絡みが発生することがありました。
これは使い手の癖などにもよると思いますが、私が色々試した結果としては「キャスト時にノットが1番ガイド~2番ガイド付近に来る」という条件下で一気に初速を上げると、トップガイドにラインが絡みやすくなりましたね。
※1番ガイドというのはトップガイドの1つ下のガイドになります。
対策としては
- リーダー素材をフロロカーボンではなく、ナイロンにする
- ノットをガイドの外に出して投げられるリーダーの長さにする
- 逆にリーダーを長くし、ノット部をバット側にズラす
- 投げる時にゆったりとしたフォームで・ルアーの初速を一気に上げないようにする
これらが有効です。
一番良いのはノットを巻き込まないことで、巻き込まずにキャストすればガイド絡みはほとんど発生しません。
重さ・重量感
軽さは文句なしのレベル
クロスライド5Gシリーズは全体的にロッドが超軽量になっています。
手に取ってみると「これ軽すぎないか?」と感じるくらいに軽量。
私が購入したXR5-S100SMHの重量を測ってみると
衝撃の220g台。
一般的な同クラスのショアジギングロッドですと、だいたい軽くて250g前後~200g台後半ほどが多いです。
この重量の違いは手に取れば誰にでも分かるレベルでの違いがあり、クロスライド5Gを使う上での大きなメリットになります。
重量バランス
私はクロスライド5GをシマノストラディックSW6000番にセットして使っています。
MAX80gクラス、PEライン3号までのロッドですので、6000番が大きすぎず小さすぎずで無難でしょう。
実際にロッドにセットして重心の位置を見てみると
こんな感じですね。
私の場合、ある程度重量があるジグを操作する時はリールフットではなくフロントグリップを握るので、バランス的にはちょうど良くて持ち重り感は目立ちません。
休憩なしでロングジャークやハイピッチジャークをひたすら繰り返したりしていますが、クロスライド5Gの軽さが武器になってますよ!
まるなか
2万円前後で購入できるロッドとしては最軽量クラス!
ロッドの感度・パワーなど
全体的に高弾性でシャキッとした使用感
クロスライド5Gは、ショアジギングロッドとしてはかなりシャキッとした味付けのロッドになっています。
軽く振っただけで比較的大きくしなるロッドではないので、低弾性寄りのモチモチッとしたロッドが好きな方には合わないと思います。
負荷を掛けると思ったよりスムーズ曲がり込むが、ピンとした張りが特徴的なロッドであることを把握した上で購入した方が良いですね。
ジグの操作感やアタリは非常に明確
反発力がしっかりとしたロッドなので、ジグをジャークした時の滑走・フォール中の状態だったり、リング・フックなどのパーツの暴れ具合などは手元にクリアに・ダイレクトに伝わってきますね。
潮の効き具合や魚のチェイスなども分かりやすく、ロッドの感度という点ではかなり優秀なロッドだと思います。
ちょっとした潮の通り方の変化だったり、小型の外道がじゃれてきた時でも違和感として分かりやすく、高反発な特性と重量の軽さによるメリットが出ていますね。
オープンエリアや中型青物狙いには余裕のパワー
ロッドのパワーに関してですが、私が購入したMHクラスのクロスライドの場合、だいたい2kg前後~5kg+αくらいの魚を狙う時にちょうど使いやすいパワー感ですね。
私はこのロッドを使って50cm前後・2キロクラスのカンパチをメインに、かなりの数を釣り上げました。
カンパチやヒラマサはヒットしてからの突込みが非常に強くなりますが、だいたい2kg前後がヒットすれば、ロッドはバットまでしっかり曲がり込んで仕事をします(ドラグ設定にもよりますが)。
まだロッドに余力は残っていますが、粘り重視の曲がり込んで魚の引きを吸収するロッドと比べると、手元に伝わる衝撃が大きめです。
ですので、ドラグを締めこんだ状態で数を釣っていると、ダイレクトな衝撃で若干腕が疲れやすい感覚がありましたね。
ロッドのパワー自体は2キロ前半程度までのカンパチであれば、ドラグは一切出さずにゴリ巻きで対応できます。
50後半以上、2キロ中盤~後半ほどのカンパチになってくると、強い突込みに応じてある程度ドラグを出した方がやり取りに安定感は出ますね。
主導権を渡すことは全く無いですが。
一方、引きが遅く・弱くなるブリ系ターゲットであれば、5kgクラスまでのワラサ・メジロならドラグはほとんど出さずに余裕で寄せることができると思います。
しかし、険しい磯でヒラマサやカンパチを相手にするとなると、クロスライド5Gのように軽さ・軽快性を重視したロッドではなく、曲がり込んでからの粘っこさを重視したロッドの方が安心かな。
8kgクラス・80cm台後半のブリの幼魚をキャッチしていますが、ブリ系青物ならこのくらいのサイズでも割と余裕です。
ファイト時間は20秒も掛かりませんでした。
まるなか
ドラグ設定
クロスライド5GXR5-S100SMHのドラグ設定ですが、私の場合はPEライン3号使用時で4kgほどを基準にしています。
体への負担を抑えたい時は3.5kgほどに落としたり、負荷を掛けたい時は4.5kgほどに少し締めたり。
手元に伝わる衝撃が少し大きめなロッドなので、ドラグを締めこんでゴリ巻きし続けていると腕が疲れやすくなるのでほどほどが良いと思います。
適合ルアー
メタルジグ
クロスライド5G XR5-S100SMHで使いやすいルアーウェイトですが、メタルジグの場合は50g前後以上が使いやすい印象。
40gクラスも扱えますが、穂先の反発力が強くなるので、ジグの動きが大雑把になったり、潮に絡めにくいことがあります。
50g前後~80g程度までがちょうど気持ちよく扱えるので、60g程度をベースに考えている方におすすめ。
50gのメタルジグを使い、スマガツオをキャッチ。
80gのジグでも操作感に重さは無く、割と余裕があって楽にシャクれます。
反発力が高いロッドの特性を活かしてスロー~ハイピッチまで、自在にジグを弾いて操作できますよ!
プラグ
一方でプラグの使用もできますが、プラッギングロッドと比較すると穂先の反発が強くなる為、どうしてもルアーを弾きやすくなってしまいます。
特に足場が高かったり、風が吹いた時に専用ロッドとの違いが出やすいですね。
しかし、少しラインスラッグを出し気味にしたり、ジャークの動作をゆったり・ソフトにすれば、ある程度の対応は可能。
プラグの場合はジグよりも少し軽め、だいたい40g前後~50g・60g台程度までが扱いやすいと感じます。
あくまでもメインはメタルジグ、サブでプラグも使えるという感じ。
適したシチュエーションなど
サーフや防波堤などのオープンエリア
クロスライド5G XR5-S100SMHに適したシチュエーションですが、サーフや防波堤などのラインが出せるオープンエリアでの使用であれば、8kg・10kgクラスの青物であっても対応可能ですね。
2kg・3kg前後~5kg+α程度の青物をメインに考えるのがおすすめですが、イレギュラーで大物がヒットしてもラインさえ出してしまえば全く問題ありませんから。
磯・テトラ帯など
一方で障害物周りでの使用となると、ラインが出せなくなる状況も多くなるので少し勝手が違ってきます。
下は2kg前後程度から考えればOKですが、カンパチやヒラマサなどの引きが強いターゲットがメインとなると、5kg前後くらいまでが1つの目安でしょうか。
それ以上の大型を相手にするとなると、私としてはそもそも軽さを重視した設計のクロスライド5Gは選ばないかなぁ。
私が使用しているMHパワーの上にHやHHといったモデルもありますが、大型青物をギリギリのやり取りでキャッチしたいとなると、ロッドには軽さや快適性よりも粘り強さを求めたくなるので。
クロスライド5GはトレカT1100Gという中弾性カーボンとしてはかなり強い素材を使用しているとはいえ、軽いロッドはブランクスがある程度薄くなっていることは間違いないですからね。
磯やテトラ帯での使用を考えるなら、中型までの青物狙いをメインに考えた時におすすめなロッドかな。
この軽さは、上手に使えば非常に大きな武器になるのは間違いないですからね。
テトラ帯でキャッチした2kgオーバーのカンパチの幼魚。
このクラスになると、足元での強い突込みに対してMHクラスのロッドパワーがちょうど良いです。
まるなか
合わせるリール
クロスライド5G XR5-S100SMHに合わせるリールですが、無難なのはシマノ・ダイワのSWモデル。
私なりの考え方としては
- 6000番:オールラウンド。PEライン3号300m巻きたい方
- 5000番:やや小さめ。PE2号~2.5号までしか使わない方
- 8000番:大きめ。リールが重たくなるのであまりおすすめはしないが、リール1台でPE4号クラスまで使いまわしたい方向け
こんな感じ。
基本的には6000番または「Cではない」SW仕様の5000番がちょうど良いですね。
私はストラディックSW6000番にPE3号を巻いて使用しています。
まとめ!
今回はメジャークラフトのショアジギングロッド、クロスライド5G XR5-S100SMHのインプレをしました。
- ショアジギングロッドとしては超軽量・高反発でシャキッとした使用感
- 穂先はやや強めだが、バットは意外とスムーズに曲がり込む
- 2kg~5kg前後までの青物狙いにおすすめ。オープンエリアならもっといける
- 60gを基準に、50g~80gクラスのメタルジグが快適に扱える
- プラグにも対応するが、ティップがやや硬めなので水を絡めにくい時がある
- セットするリールは6000番、または5000番が無難
要点をまとめるとこんな感じですね。
2万円前後で購入できるロッドとしては超軽量で反発力もあり、これはコスパ抜群で使いやすいですよ!
ガチの青物狙いロッドとしては少し軽さと粘り強さの点で気になりますが、そこまでギリギリの使い方をしないのであれば、十分使いやすくて快適なショアジギングができますぞ。
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