こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はタックルハウスから発売されている超定番のK-TENブルーオーシャンシリーズ、BKF115の特徴や使い方を詳しくインプレ。
BKF115はハイアピールな強波動系ミノーといった感じで、集魚力やレンジキープ能力に優れているのが大きな特徴ですね。
発売から長い年月が経つルアーですが、基本性能がキッチリしたミノーなので、現在でも全く問題なく魚は良く釣れます。
忖度なしにインプレしていくので、ルアー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
BKF115のスペック
- 全長:115mm
- 重量:18g
- 比重:フローティング
- フック:#2×2
BKFシリーズはかなりラインナップが豊富ですが、BKF115は中規模~大規模なフィールドを中心に広くカバーできる汎用性がありますね。
115mmボディですが、フックは大型の#2を2個搭載しており、負荷を掛ける使い方にもしっかり対応。
BKF115を「サクッと」インプレ!
BKFの使用感について、まずは簡単にまとめておきます。
- 飛距離:比較的優秀
- レンジ:PE2号で1m+αくらいまで入る
- アクション:かなり強波動でブリブリ動く
- 使い方:ただ巻き・ドリフト・ジャークなど
- 適したシチュエーションなど:ナチュラルに食わせるというより、しっかり動かして存在感をアピールしたい時におすすめ
ざっくりインプレするとこんな感じですね。
リップ付きのミノーとしてまさにベーシック。
ルアー釣り初心者の方にも操作感が非常に分かりやすく、活性が高い魚をテンポよく拾っていきたい時に特に使いやすいですね。
タックルハウスの他のK-TENシリーズとの使い分けもしっかりできます。
飛距離
BKF115には重心移動システムの元祖となった球状マグネット式のK-TENシステムが搭載。
ウェイトボールは2個入っています。
BKF115は重心移動システム+ややファットな形状のボディにより、遠投性能は比較的優秀ですね。
PE1.5号+10フィート後半のシーバスロッドでキャストすると、無風時でだいたい50m台後半ほど。
最近の遠投性能を重視した20g前後のミノーと比較すると飛距離は少し劣りますが、ミノー全体としては比較的投げやすいですね。
発売から既に30年以上が経過しているミノーとは思えない使い勝手の良さを誇ります。
よほどの悪条件下でなければ、十分使いやすいですよ!
レンジ
BKF115は背中が盛り上がった形状をしているので、リップと背中が潮を受けることで意外とレンジが深く入ります。
この盛り上がった背中がボディの容積(浮力)を確保するとともに、潮受けになって使用感に影響を与えています。
磯ヒラスズキゲームで使うPE2号のタックルを使用すると、潜行レンジはだいたい120cmくらいまででしょうか。
カタログスペックではMAX140cmとなっているので、私の場合はやや太めのPEラインの浮力によって少し浅くなっています。
ショートリップのミノーとしては比較的角度が鋭く潜るので、多少足場が高かったり、波気立っていても滑りにくくて安定感がありますね。
BKF115のアクション・使い方
ただ巻き
BKFシリーズは全体的にハイアピールで元気よく泳ぐ味付けになっています。
今回インプレしているBKF115もそれに当てはまり、最近のソルト用ミノーと比較すると、明らかに強波動のウォブンロールでブリブリと動きます。
イメージとしては、ナチュラルにユラユラ動くミノーというよりもクランクベイトっぽさがありますね。
デッドスローで巻くと、ウネウネとしたロール中心のアクションになり、速度を少し上げるとウォブルが強く出てきます。
スローで巻いてもテールを強めにアクションするんですが、この時に割と鋭角で潜行するので、ピンスポット狙いでもミノーが滑りにくくてキッチリ誘えます。
ボディバランスが非常に良い為、横から風や潮を受けたり、悪条件下でも常にしっかり泳ぎ続けて水中で粘ってくれます。
浮力自体はかなり余裕があるので、障害物を回避させたい時はテンションを緩めて浮上させたり、フローティングミノーとしての基本性能がキッチリ備わっていますよ!
一般的なフローティングミノーだと操作感が分かりにくい場面だったり、海中や海面を滑ってしまってうまく泳がせにくい状況でもBKF125は安定感があって使いやすいですね。
なお、現在の私は磯のヒラスズキゲームでの使用がメインなので、デッドスロー~スローリトリーブでの使用がメインですね。
ドリフト
荒れ気味のコンディションなど、ミノーの操作性が失われやすい状況であっても、しっかり動くBKF115ならドリフトさせやすいことも良くありますね。
ただし、ラインを張り過ぎるとかなり強く動いてしまうので、テンションは強く掛け過ぎないように意識することが多いです。
ブリブリと強く動き過ぎない程度のアクション状態をベースに、ラインを流し込みながら狙いのスポットへ送り込みます。
そして狙いのピンに入ったらミノーをターンさせたり、その場でステイさせたり。
食わない時はトゥイッチングでイレギュラーアクションを入れるのも面白いですね!
抵抗感が無いミノーのドリフトが苦手という方にも、比較的取っ付きやすいミノーだと思います。
流れが緩めなサラシをドリフトで狙うと、本命のヒラスズキではなく良型チヌがヒット。
小魚系ベイトに着くチヌはドリフトに好反応を見せますね!
ジャーク
食わせの釣りがメインの私の場合はメインで使うことはほとんどありませんが、ロッドアクションを与えることでキレのあるヒラ打ちアクションが出せます。
左右に流れるようなスライドをするというより、「ブルブルッ」と震えながら、移動距離を抑えたヒラ打ちを発生させるミノーですね。
手元に伝わる操作感はかなり明確ですが、巻き重り感は気になりません。
適したシチュエーション
BKF115は、ショートリップのミノーとしてはかなり強波動でアピール力が高いです。
最近よく見られるような、ナチュラルなアクションで食わせを重視したものとは使用感が根本的に違うので、正直好みは分かれると思います。
漁港などでスレたシーバスを何とかして食わせたい時に使うのではなく、磯やサーフなどで活性が高く、餌を食いたがっている魚を探していくような時に使い勝手が良いですね。
また、水中での安定感・粘りもしっかりあるので、磯のヒラスズキゲームや外洋の回遊型のシーバス・青物・その他怪魚狙いなどにもおすすめ。
K-TENシリーズはボディ剛性がしっかりしているので、多少ラフな扱いをしても簡単には壊れないルアーですよ!
使い分け・ローテーション
BKF115と使い分け・ローテーションがしやすいルアーの例を紹介しておくと
- BKF125:アクションはハイピッチで水押し弱め
- K2F122T:1:最近のミノーに良くある、ナチュラル系の泳ぎ
どちらもタックルハウスのミノーになりますが、使用感に違いがあるので状況や好みで使い分けができますね。
BKF125は、今回紹介しているBKF115よりも1cm大きいミノーになります(BKF125のインプレはこちら)。
サイズが違いだけでなく、BKF125は体高があまり無くて薄型の少しスリムなミノーになります。
潮抜けが良く作られていて、しっかり動くものの水押しが弱くてパタパタ・ピラピラ感が目立つハイピッチなアクション。
また、レンジも浅めになっていますね。
115だと波動が強すぎるような時に使ってみてください。
次に紹介するK2F122T:1は、K-TENセカンドジェネレーションシリーズのミノー(K2F122T:1のインプレはこちら)。
K2Fはやや高比重で潮なじみが良く、少しヌルヌル感が強調された柔らかなアクションで泳ぎます。
BKFだと波動が強すぎる状況でも使いやすく、近年のスタンダードなミノーとしてはこちらの方が無難かな。
どちらもタックルハウスらしい、基本性能がキッチリ備わった使いやすいミノーですよ!
好みや状況に合わせて使い分けてみてください。
フック
フックはノーマルで中軸の#2が装備されていて、フックサイズが大きいのでそのままである程度の強度はあります。
磯での使用など、より安心感を出したい方は、ワンランク太軸のフックに変えても全く問題なく使うことが可能ですね(STX-58やFangs63など)。
BKFシリーズは全体的に浮力がやや強めの残っているので、多少フックが重たくなってもアクションが大きく変わってしまうことはありません。
タックルハウスらしく、ベーシックなミノーとしてキッチリ設計されています。
まとめ!
今回はタックルハウスのK-TENブルーオーシャンBKF115のインプレをしました。
- ファットな形状で比較的浮力には余裕がある
- 重心移動システム+バランスの良さで比較的よく飛ぶ
- ショートリップのミノーとしては比較的鋭く潜る。多少荒れていても使いやすい
- かなり強波動で明確な操作感。魚を探し出す能力に長けている
要点をまとめるとこんな感じです。
発売からかなり長い時間が経つミノーですが、現在のソルト用ミノーの元祖として、今でも一軍でしっかり戦える性能を持つルアーですね!
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