こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はブレード付きメタル系ルアーの人気を高めた代表的なアイテム、ブリーデンのメタルマルをインプレ。
メタルマルは発売後しばらくしていくつか購入した思い出のあるルアー。
実績としてはカマス・メッキなどのライトゲームをはじめ、ヒラメやマゴチ・ハタといった底物系、青物まで様々。
メタルマルはブレード付きメタル系ルアーの中でもベーシックな存在で、巻きやロッドアクションを使った使い方など、対応力の高さが魅力のルアーかな。
これからブレード付きメタル系ルアーを使ってみたい初心者の方などにもおすすめで、好みに合わせた色んな使い方ができる。
今回はメタルマルの実際の使用感や他のアイテムと比較しての特徴などと合わせてインプレしていくので、良かったら参考にしてもらいたい。
▼【おすすめ関連記事】ブレード付きメタルジグのおすすめアイテムを紹介!
ブレード付きメタルジグはどれがおすすめ?実釣比較で使用感・特性別に解説!
メタルマルのスペック・ラインナップ
メタルマルはサイズ展開がいくつかあり、ライトゲーム~ライトなオフショアゲームまで対応可能だ。
- 重量:13g、19g、28g、40g
カラーラインナップは以下の通り。
まずは13g、19gから。
メタルマル13g、19gのカラーラインナップはこんな具合。
28g、40gのラインナップは以下の通りだ。
28g、40gは青物狙いを意識したカラーチョイスという印象がある。
シングルフックバージョンあり
メタルマルは通常だとフロントにトリプル、リアにダブルフックが装着されている。
これに加え、前後にシングルフックを搭載したモデルもラインナップされている。
基本的には通常使用を使えばOKだが、フックの強度や根掛かり対策としてシングルフック仕様を選ぶのも手だね。
メタルマルを「サクッと」インプレッション
メタルマルの使用感について、私なりの印象を簡単にまとめておこう。
- 飛距離:ブレード系メタルルアーの中では非常に優秀!
- フォール・沈下速度:メタルジグよりも若干遅め
- アクション:ブレードの抵抗感は程よく、操作感は良好
- 使い方:巻き・トゥイッチ・ジャークなどオールマイティ
- フック:若干弱め。特にリアフックが弱い
- ターゲット:カマスやメッキ~ヒラメ、青物まで万能
ざっくりとインプレッションするとこんな感じで、メタルマルは「飛距離+使い方の幅」が特徴のルアーじゃないかな。
ここから先は少し詳しくこのルアーの紹介を進めていこう。
メタルマルの飛距離
メタルマルの飛距離について、実際の使用感をインプレッション。
ブレード系ルアーの中では優秀な飛び
メタルマルは形状的にみるとそこまで飛びそうな印象はない。
しかし実際にキャストしてみると予想以上に空気抵抗が小さく、飛距離の伸びはかなり優秀な分類。
実際に私が9フィートクラスのロッド+0.8号のPEラインを使用し、19gのメタルマルを8割程度の力でキャストしてみた。
無風時の飛びとしては平均すると80m+αくらいで、だいたい82m~83mくらいが目安かな(ラインのマーキングにて測定)。
私が20gクラスのメタルジグをキャストすると、80m後半~90m前後の飛距離がアベレージと言ったところ。
なので当然空気抵抗が小さいメタルジグよりは飛距離は落ちるものの、飛びに関してはだいたい1割減程度に収まっている。
同じようなブレード系ルアーの場合、アイテムによっては70m前後しか飛ばないものもあったりする。
飛距離に関しては十分優れた性能を持っている印象だ。
多少飛行姿勢がブレても失速しにくい
メタルマルをキャストしてみた印象としては、「そこまで飛行姿勢が安定しているわけではないのに」飛距離が落ちにくいということ。
リリース~着水まで矢のように一直線の姿勢を維持するのは結構難しいが、多少ルアーの姿勢がブレても失速が目立ちにくい。
逆に多少風が吹いても大きくルアーが回転しにくく、飛びの安定性としては結構高い。
ブレード系ルアーはボディとブレードのバランスが悪いと、グルグル回ってしまって全く飛ばなくてストレスになりやすい。
上がメタルマル19g、下が20gのサムライジグ暴れん棒侍。ボディ・ブレードの大きさに結構な違いがある。
メタルマルは比較的小さなブレードを搭載している為か、大きく飛行姿勢が乱れる事は少なくて使い勝手は良好だね。
フォール・沈下速度
メタルマルはフォールでバイトが誘えるルアーで、ちょっと活性が低い時はフォール中のバイトもかなり多い。
なので使う時はひたすらアクションを入れるだけでなく、効果的にフォールを入れて使いたいところ。
メタルジグよりもスローに・食わせの間を出しやすい
メタルマルはブレード付きのルアーになるので、メタルジグよりもフォール速度は遅くなる。
なのでメリットとしては、魚に対してスローにルアーを見せることができる点が挙げられる。
特に水深が浅いフィールドや潮が緩い時、メタルジグを使うとルアーが「ストン」と速く落ちすぎてしまい、使いにくいことがある。
こういう時にメタルマルを含めたブレード系のルアーはルアーの滞空時間を確保しやすく、ブレードの動きと合わせてバイトチャンスを拡大させることが出来たり。
もちろん状況によっては速いフォールの方が効果的なこともあるので、一概にいいとは言えないが。
深場・潮が速い場所は少し苦手
一方でブレード付きのルアーは深場を攻める時や、潮が払い出す・横方向に流れている状況では少し使いにくいこともあるので覚えておくと良い。
ブレードの抵抗が仇となってしまうので、深場を確実に攻めたい時・潮の流れを受け流したい時は普通のメタルジグの方が使いやすい。
なので状況によっては普通のメタルジグやワームなどとローテーションすることで、より効果を発揮しやすくなるはず。
メタルマルの使い方・アクションなど
メタルマルの使い方やアクションの質について、少し詳しくインプレしていこう。
操作感・引き抵抗は程よく良好
メタルマルはボディサイズの割に若干小粒なコロラド型のブレードを装備している。
コロラドブレードは細長いウィロー型のブレードと比較すると、バイブレーションが強く・明確になる特性を持っている。
これによってメタルマルを操作した時のブルブル感は程よく、遠投してただ巻きしても穂先にわずかだが波動を感じることができる。
ブレードサイズは小型なので引き抵抗はそこまで大きくなく、長時間の釣りや早巻きでも疲れにくく、ちょうど使いやすいバランスになっているね。
メタルマルは横向きに泳ぐ
一般的なブレード系ルアーはリーリングでアクションを与えた時、ボディの上下がしっかりとバランスした状態を維持する。
メタルマルの場合は巻きで使用するとボディが横向きになるが、これは不良ではないので要注意。
あえて横向きに倒れるように設計されているらしく、実際に横に倒れた状態でも魚は普通に釣れるのでご安心を。
ただ巻き:最も基本のアクション
メタルマルの最も基本の使い方はただ巻き。
スローな巻き~ある程度早い巻きまで対応でき、程よい操作感で使いやすい。
ただ巻きで使う時に限らず、時々フォールを入れてアクションに変化を出して使用することが多い。
目安としては
- 回遊魚・青物などを狙う:ハンドル3回~10回転くらい
- ヒラメやハタなど底物狙い:ハンドル2回~6回くらい
このくらいの回数ハンドルを巻いて誘いを掛けたら、一旦フォールを入れるようにしている。
なお、フォールを入れる時はテンションを抜きすぎると、フックがラインを拾うことがある。
なのでフォール中もラインを張らず緩めずの状態をキープし、ラインが絡んでしまった時は少し強めにテンションを掛けるように意識して使うと良い。
トゥイッチ・ジャーク
メタルマルはロッド操作を入れた誘いにもしっかり対応するのがうれしいところ。
ロッド操作を与えるとダートアクションを発生し、エギ・ブレード無しのメタルジグに近い感覚で使用できる。
基本的にはテンションを抜きすぎないで使うのがポイントで、テンションを抜きすぎるとフックがリーダーに絡みやすい。
なので穂先でルアーを弾きだした後はラインが緩み過ぎないように注意して使った方が無難。
ロッドアクションはだいたい2回~5回くらい連続で与え、その後はフォールさせてルアーのレンジを入れなおす。
状況によってはロッド操作中に魚がバイトしてくることもあるが、私の場合はフォール中のバイトの方が多めかな。
メタルマルはブレードのサイズが大きすぎない為、ロッドアクションを与えた時にブレードがアクションを阻害しにくく作られている。
ロッドアクションは軽めにチョンチョンと動かすだけでもOK。
私の場合はメタルマルに限らず、ルアーはあまり激しく操作するのは好きではない。なので最小限のアクションを与えて使うことの方が多い。
メタルマルのフックセッティング
メタルマルのフックセッティングについて、少し紹介しておこう。
リアフックの強度が少し弱い
メタルマルの通常仕様に使われているリアのダブルフックだが、これが結構細軸で心もとない。
メバルやカマス・メッキなどの20cm台~30cm前後までのターゲットを狙うのであれば、そのままでも十分使える。
一方でスーパーライト~ライトショア・オフショアジギングなどに流用する時はドラグをうまく使用するか、フックを変えた方が無難。
少し負荷を掛け使い方をする時は、若干太軸なチヌ針や伊勢尼などを使うのがおすすめ。
フックの重量とブレードアクション
状況によってはリアフックの強度を上げたいメタルマル。
リアフックを太軸にした場合、ただ巻き時のアクションレスポンスが微妙に下がるのは覚えておいた方が良い。
ブレードの動きにフックの重量が邪魔をするため、微妙にブレードの動き出しが悪くなる。
ただしある程度巻き速度を上げて使用したり、ロッドアクションを与えて使うのであればそれほど釣果に影響があるようには思えない。
それよりもフックの強度が不足して魚を逃す方がダメージとしては大きいので、フックセッティングは個々の使い方によって少し変えてみると良い。
ターゲット・釣れる魚
メタルマルはオールラウンドに使えるブレード系ルアー。
特に魚種を絞って使用する必要はなく、飛距離とある程度の沈下速度が欲しい場面に使いやすい万能型のルアーだ。
カマスやメッキなどの小型回遊魚~カンパチ・ブリ・カツオ系の青物、ヒラメ、マゴチなどのフラットフィッシュ、カサゴ・ソイなどの根魚・・・・。
また、外道でキスやハゼなども釣れているし、個人的には湖のトラウトなどにも使ってみたらおもしろそうな気がしている。
メタルマルの弱点・気になる点など
最後に、メタルマルの欠点や気になる点などを紹介。
横向きのスイミング姿勢
あえて横向きに泳ぐように作られているメタルマル。
実績が出れば信じて使えるようになるはずだが、最初は横に倒れて泳ぐルアーは信じて使えないという方もいるだろう。
なので、一般的なスピンテールジグのようにルアーの上下の向きが狂わずに引けるルアーが好きな方には、少しとっつきにくい感じはする。
フック絡み・テーリング
メタルマルに限ったことではないが、この手のルアーはテンションを少し抜き過ぎたり、大きく・強く・速くロッドアクションを与えすぎるとフックがリーダーを拾いやすい。
私の場合はフロントフックがリーダーを拾うことの方が多いが、使い方次第ではリアフックがラインに絡んでテーリングする場合もある。
なので使う時は若干テンションを掛け気味にすることを意識し、場合によってはメタルマルよりも「ジャックアイ マキマキ」のようなメタルジグの特性を強く残したジグを使うのもおすすめだ。
フックの強度・錆び
フックの強度についてはこれまでに紹介した通りだが、使用されている各パーツが少し錆びやすい印象がある。
なので使用後はしっかり潮抜きを行い、潮抜きをせずに長時間放置しておくとフック・スイベル・ブレードが錆びるので気を付けよう。
塗装強度
メタルマルの塗装強度は最近のルアーの中では少し弱め。
私の場合はある程度釣りに慣れているので、ルアーの塗装やフックにダメージが入りにくいように釣りができるが、初心者の方は難しいだろう。
特に石のサーフで使用すると塗装が剥げやすく、ボトムを狙う底物狙いの時はすぐにボロボロになりやすい。
メタルマルのインプレッションはこんな感じで、安定した飛距離と使い方の広さが特徴的なアイテム。
ブレード付きメタル系ルアーの入門としてもおすすめなので、購入時の参考になったらうれしく思う。
おすすめ関連記事!
▼ブレード付きメタルジグのおすすめアイテムを紹介!
ブレード付きメタルジグはどれがおすすめ?実釣比較で使用感・特性別に解説!
▼メタルジグのアシストフックの作り方を徹底解説!
▼ショアジギングに使うメタルジグの形状・重心バランスの選び方を紹介
こんにちは。
毎回楽しく拝見しております。
ブレード系ルアーもボディの色は影響有りますでしょうか?
ブレードでアピールするので、ボディの色は今まであまり気にしてなかったもので、、
あくまでもご経験上で構いませんので、宜しくお願いします。
こんにちは、まるなかです。
ヒラメやハタなどの底物を狙うのであれば、アピール系カラーを選んでおけばだいたいなんとかなりますね。
青物狙いの場合は状況によっては多少差があるのかもしれませんが、シルバー系を選んでおくのが無難な感じですね。