さてさて、今回はカマスやメッキ狙いに効果を発揮するシンキングミノーを紹介。
タックルハウスのキーパプース。独特なボディ形状でレンジキープ性能の高さが特徴的なライトゲーム用プラグ。
上手く使うことで、「一般的なミノー系のプラグでは攻略が難しかったレンジ」を通すことができ、バイブレーションやジグでは見切られる場面の一手として使えるのがキーパプース。
私なりの使用感や使い方等を詳しくインプレッションしていくので、アイテム選びの時の参考になったら嬉しい。
それじゃあ早速本題へと話を進めていこう!
キーパプースのサイズ展開・カラーラインナップ
キーパプースには3サイズあり、42・50・60のラインナップ。
- キーパプース42:全長42mm、重量3.5g、フックサイズ#14
- キーパプース50:全長50mm、重量5.9g、フックサイズ#12
- キーパプース60:全長60mm、重量8.9g、フックサイズ#10
カラーラインナップは以下の通り。
キーパプースを「サクッと」インプレ!
まずはタックルハウスキーパプースについて、使用感を簡単にまとめておこう。
- ターゲット:特にカマスやメッキ狙いにおすすめ!
- 飛距離:平均的だが、向かい風には弱い
- レンジ:浮き上がり難く、深いレンジまでまっすぐ引きやすい
- アクション:控えめなハイピッチウォブル
- 使い方:基本はただ巻き。またはリトリーブ&弱めのトゥイッチング
最大の特徴としては浮き上がり難く、表層に魚が出てこない状況下でも使えるミノーということかな!
キーパプースで狙える魚・ターゲット
キーパプースはライトゲーム全般で使用できるが、その特性により効果的なターゲットが存在している。
カマス・メッキ狙いに最適!
キーパプースのレンジキープ性能が強く活きるターゲットとして、個人的におすすめなのがカマスやメッキ。
カマスやメッキは表層で釣れることもあるが、中層~日中の低活性時はボトム周辺を探ることもある。
こういう時、一般的なミノープラグだと魚の泳層まで届かないことが結構あるのよね。
そこで効果を発揮するのがキーパプースで、カウントダウンをしっかり行えば水深2m・3m以上のちょっと深い場所までしっかり引き切れる。
キーパプースは、中層から下のレンジを回遊しやすい小型の回遊魚に対して特に強い効果を発揮する印象だ。
飛距離
次に、キーパプースの飛距離について紹介していこう。
固定重心・独特な形状による空気抵抗
キーパプースはアクションの立ち上がりを重視している為か、固定式の重心ウェイトが採用されている。
プラスしてヘッド部分が大きく、胴体よりも左右に張り出した形状をしている。
この為か、正直言って飛距離は期待しない方が良い。
無風~追い風の時はそれほど気にならずに使えるが、向かい風が吹くとバランスが崩れてグルグル回りやすい。
飛距離に関しては「並~若干下くらい」というのが率直なインプレッションだ。
キーパプースの泳層・レンジ
次に、キーパプースの最大の特徴でもあるレンジについて。
圧倒的な浮き上がり難さ
キーパプースは一般的なシンキングミノー・ヘビーシンキングミノーと比較しても、圧倒的な浮き上がり難さを誇っているのは間違いない。
カウントダウンで任意の棚まで沈めてリトリーブを開始すると、一定層を保つように泳いできてくれる。
私の印象としては、大体4m~5m位までの深さまでが使い易く、港の中など水深が深い場所でのカマスやメッキ釣りで使い勝手が良い。
足元まできっちり引ける
レンジキープ性能が高いキーパプースを使うメリットとして、干潮時や足場がちょっと高めな岸壁でも比較的使い易い事。
一般的なミノーの場合、ちょっと水面まで高さがあるとすぐにルアーが浮きあがってしまったり、足元付近に寄ってくると傾いてしまってうまく引けないことがある。
キーパプースは浮き上がり難く出来ているので、足元付近までしっかり引けて「最後のバイトチャンスまでしっかり狙える」のはありがたい。
足元付近は結構魚のバイトが多い場所でもあるので、ちょっとした差になることがある。
使い方・アクション
キーパプースの使い方・アクションについて紹介していこう。
ハイピッチなおとなしめのアクション
キーパプースはヘッドにしっかり水を受けるように出来ているので、引き抵抗はサイズの割にしっかりある。
アクションの立ち上がりは良く、スローで巻いても細かくウォブリングを始める。
リトリーブ速度を上げて行ってもアクションの質は大きく変化することは無く、大きく・ワイドにアクションするルアーではない。
キーパプースはあくまでも細かく・早いピッチでウォブルする系のルアーになる。
ただ巻き
最も簡単でベースとなる使い方が、カウントダウン&ただ巻きでレンジを細かく刻む方法。
キーパプースは一定層をキープしやすい性質があるので、「カウントダウンの長さを変え、ただ巻きするだけで」浅い場所~深い場所までしっかり探り分けることが出来る。
カマスやメッキは活性が下がるとボトムギリギリに落ちていることもあるので、いったん着底させてからリトリーブを始めるパターンもかなり有効。
トゥイッチ&リトリーブ
キーパプースはロッドアクションを与えると、左右にダートはあまりしないがバランスを崩してバイトチャンスを作ることが出来る。
ヘッドで受ける水圧が結構大きいので、バシバシとトゥイッチングしてルアーをかっ飛ばすような使い方には向いていない。
おすすめは、ただ巻きの中に2~3回くらいの連続した細かいトゥイッチを混ぜる方法。
そうすることで細かくルアーのバランスを崩させ、バイトを誘うことができる。ただ巻きに反応してきて追尾してくる魚に「トゥイッチで食わせる」イメージかな。
深場を攻めたい時は
いくらレンジキープが得意なキーパプースといえど、水深が5mやそれ以上になってくると浮き上がりやすくなってくる。
本来はジグや重ためのジグヘッド+ワームなどで探るのが楽だが、キーパプースを使う時はうまくフォールを混ぜて使うことで対応できる。
私の場合、深場を探る時は
- ただ巻きでハンドル3回~5回くらい巻く
- ハンドルをピタッと止めてテンションフォールで落とし込む
この繰り返しでルアーが浮きあがることを防ぎ、深いレンジをキープする。
フォールが「動きの変化・食わせのタイミング」になるので、トゥイッチなどを入れなくてもただ巻きだけで十分魚は釣れる印象がある。
ちょっと深場所を探りたい時は試してみてね。
他のルアーとの使い分け
キーパプースはレンジキープが得意なルアーだが、バイブレーションやジグとはどこか違うのか?
ミノーには特有の食わせ能力がある
バイブレーションやメタルジグは、深い場所を探るのに適しているルアーなのは間違いない。
しかし、動きとしては若干単調になりやすく、魚がスレ気味の時などは食わせきれない場面がある。
リアクションバイトを狙うならバイブレーションやジグは確かに効果はあるが、あくまでも食わせのルアーに反応が良い時はちょっと難しくなる。
こういう時に効果を発揮するのがキーパプースで、ミノーならではの「ナチュラルなアクションやトゥイッチングで深めのレンジを探れる」ことに価値があると感じている。
自在に操作して使うのは苦手
一方でキーパプースは一般的なミノーとは違い、ロッドアクションでルアーを自在に操作して使うのはちょっとやりにくい。
使ってみると分かるが、結構引き抵抗が大きく・ヘッドが水をしっかり受けるので切れのあるダートや大きなスライドアクションは出しにくい。
あくまでもリーリングによるアクションがベースになり、トゥイッチで細かくバランスを崩させて使うのに向いていると感じる。
また、縦方向に誘いを掛けるのは苦手なので、そういう時はバイブレーションやメタルジグ・ワームを使ったワインドなどの方が効果的な場面もある。
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キーパプースのサイズ選び
キーパプースのサイズ展開は42・50・60の3つがある。
キーパプース42または50がベーシック
一般的なライトゲームでメバルやカマス・メッキなどを狙うのであれば、キーパプース42または50を選んでおけばOK。
キーパプースはリップの役割を果たすヘッド部分が飛び出た形状をしているので、サイズの割に大きく見える印象がある。
上はキーパプース42で、下はDコンタクト50。
比べてみると、全体的なボリューム感はサイズ程の違いはないように感じる。
正直言ってどちらを選んでもOKだが、20cm~30cm程度までの魚を狙うなら個人的にはキーパプース42で良いかな。
飛距離が欲しい場面や、良型カマス等を狙うなら50を使うのもおすすめだ。
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