さてさて、今回はメタルジグに使用するアシストフックの作り方について。
基本となるキッチリした作り方については以前紹介しているんだけど、
ここではシーハンターを使い、より速く・簡単に作れるタイプのアシストフックを紹介。
強度を引き出し、耐久性や使い勝手を求めるのも重要だけど簡単に作れて手軽なもので十分という方もいるはず。
ライトショアジギングなどで小型の青物なんかを相手にするなら、正直言ってそこまで強度も必要ない事も多いしね。
そんな方や、初めてのアシストフックをとりあえず作ってみたいという方は少し参考にしてみてね!
今回使用するアイテム
まずは今回使う道具をまとめて紹介しておこう。
写真に載せるのを忘れたんだけど、瞬間接着剤も合わせて用意しておこう!
- フック:ジギング用の物でも、餌釣り用の物でもOK
- アシストライン:この作り方では、しなやかさのあるシーハンターがおすすめ。ライトな釣りなら15号程度で十分
- ソリッドリング:直接ジグに取り付けるタイプを作るなら無くても可
- セキ糸+ボビンホルダー:ボビンホルダーは無くてもできるが、有った方が圧倒的に作業が楽。セキ糸は使い古しのPEラインでも出来なくはない
- ハサミ:PEラインがスパッと切れるものを!
- 瞬間接着剤:低粘度の液体タイプを使う事!
ザッと紹介するとこんな感じだけど、より詳しいアシストフック自作アイテムについては別に詳しい紹介がある。より快適にアシストフック作りを楽しみたいなら、一度目を通してみてね。
シーハンターを使った簡単なアシストフックの自作方法
まずは最もシンプルで簡単に作ることが出来るアシストフックの作り方から紹介。
この方法だと、ジグに直接アシストフックが付けられるのでソリッドリングは無くてもかまわない。
アシストラインをカットする
まずはアシストラインを必要な長さにカットしよう。今回はシーハンターを使うが、コシの強いアシストラインを使ってしまうと2つ折りにした時に張りが出すぎる事があるので注意。
シーハンターはしなやかなので、今回の作り方には比較的マッチしてるってわけ。
2つ折りにして必要な長さにカットするんだけど、取り付ける際にほんの少しアシストラインが短くなる。なので5mm程度、気持ち長めにカットした方が良い。
下巻きをしてフックを付ける
アシストラインをカットしたら、フックにセキ糸(PEライン)を下巻きする。
ここでは撮影用にバイス(フックを固定する万力)を使っているが、別になくても作業は出来る。
慣れていない方はバイスを使った方が確実に糸を巻けるが、私の場合は普段バイスを使う事はフライを巻く以外にはほとんどないかな。
下巻きは綺麗に・密に巻く必要はなく、このように隙間を開けてササっとテンションを掛けつつ巻き付けばOK。
※フッ素コートのツルツルしたフックを使う時は、ちょっと強めにテンションを掛けないとセキ糸が滑りやすい。
1往復程セキ糸を巻き、上の画像のようになったらアシストラインを取り付ける。
アシストラインはこのようにフックに沿わせてセキ糸を巻いているが、
表面がザラッとしているシーハンターを使うのであれば、このやり方でもしっかりテンションを掛けて作業すればそう簡単にすっぽ抜けることはないはず。
そして1往復テンションを掛けてセキ糸を巻き、3回ほどハーフヒッチを行って作業は終了!
ハーフヒッチを3回ほど連続で行い、セキ糸をカットしたら瞬間接着剤でセキ糸を固めればアシストフックが完成する。
この作り方なら、慣れてくれば1分以内~2分ほどでアシストフックが作れるようになるぞ。
ソリッドリング・メタルジグに取り付け
このアシストフックは、アシストラインが2重になっているのでストラップを取り付ける要領でそのままジグに取り付けることもできるし、ソリッドリングやスプリットリングなどにも付けることが可能だ。
欠点としては、ラインが2重になっているので形がスマートじゃない事。
こんな風に遊びがあるので、人によっては何となく気になるかもしれない。
そこで、より綺麗にアシストフックを簡単に作るため1工程加えた次に紹介するパターンがある。
【応用編!】簡単に作れるアシストフックの自作手順
さて、次に紹介するのは簡単さは残しつつもよりスマートな出来栄えも兼ね揃えたパターン。
この作り方だとソリッドリングが必要になるので、持っていない方は用意しておいてね。
基本的な作り方は同じなんだけど、2つ折りにしたアシストラインをどう処理するのかが変わってくるぞ。
ソリッドリングにアイストラインを通して撚りを加える
先程よりも長めにアシストラインをカットしたら、ソリッドリングを2つ折りにした中央付近に持ってくる。
そしてアシストラインを左右の手でそれぞれで持ち、指を使ってアシストラインをねじる。
そのまま上手に左右のアシストラインを合わせていくと・・・・
こんな風に2本のラインがヨレて1本のアシストラインのようになる。写真を撮るために片手で持っているが、ねじる作業は両方の手で行う事。
ねじれ具合が不均一だったり、アイストラインのアワセ方が悪いとヨレ方にムラが出る。ちょっと練習すると綺麗にできるようになるはず。
そのまま作業を続けるとこんな感じになる。
アシストラインの端の方は綺麗にヨレを入れるのが難しいので、長めにカットして作業した方が楽に作れる。
後は同じようにフックを取り付けていく。
フックを付ける
画像のようにアシストラインとフックの固定が有る程度出来たら、アシストラインのヨレをまっすぐに戻してセキ糸を巻いたほうがより綺麗にセキ糸が巻ける。
余分なアシストラインは仮固定が済んだ時点でカットし、セキ糸を巻き付けていこう。
1往復程テンションを程よく掛け、ハーフヒッチを3回ほど行えばOK。
この作業もコツを掴めば普通に簡単で、2分ほどあればアシストフックは完成するぞ。
最後に瞬間接着剤をセキ糸を巻いた部分に垂らし、ガッチリ固定しよう。
最初に紹介した作り方の方がより簡単だけど、この作り方の方が綺麗にアシストフックが出来る。
なお、このやり方でもう1つフックを付ければ・・・・
右側の針の方な、1つ1つが独立したタイプの自由度が高いダブルのアシストフックも作ることが出来る。
このようなタイプはニードルを使って作るのが一般的だけど、ニードルを使うのって結構めんどくさい。
この方法ならお手軽に似たようなものが自作できるってわけ。
ただし針の向きを保持したりする点では、ニードルを使った丁寧な作りの物には1歩劣るので簡易版という位置づけだね!
それでも手間を考えたらこちらの方が楽なので、釣り物などによってうまく使い分けて欲しい。
簡単に作ることが出来るアシストフックの作り方はこんな感じ!
アシストフックのフックサイズの選び方や、より丁寧な作り方などについては別に紹介がある。興味が有ったら覗いてみてね。
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!