さて、今回は魚釣りを始めていく上での基礎講座ですね!
イソメの付け方の基本とそのバリエーションについて、少し掘り下げてお話をしていこうかと思います。
海釣りを楽しむうえで、餌釣りに挑戦するのであれば
イソメを付けるという行為は不可避!
と言っても良いものだと思いますが、
「何かキモイし、どうやって釣り針に付けたらいいのかわかんねぇし・・・。」
誰でもはじめはわからないもの。今回は基本となるイソメの付け方をはじめ、
どういった時にはこんな風につけてみると良いぞ!
というような魚の気分毎の付け方の変え方等も紹介していきますから、これに目を通していただいて基本を覚えていただければ
イソメ餌の付け方の基礎については大丈夫!
というようなレベルになると思います(*^^*)
本物のイソメ君たちに登場してもらって実際に餌を付けていっても良いんですが、
「家の中でそれをやると色々面倒なことになる」ので、ここでは人工的に作られた偽物のイソメを使って餌の付け方を紹介していく!
ブルーベリーの香りでこれなら家の中でも安心?して使えるし、餌が暴れたりしないので写真を撮ったりする際にも都合がいい。
それじゃあ前置きはこれくらいにしておいて、早速イソメの付け方講座スタートです!
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イソメの付け方、バリエーションを徹底解説!
まず、イソメの付け方にはいくつかのバリエーションがある。今回紹介させていただくのは
- 通し刺し→超基本!
- チョン掛け
- 房掛け
と呼ばれるようなイソメの付け方になる。
この中でも「通し刺し」と呼ばれる方法が最もよく使われるイソメを針に付ける方法になってくるので、しっかりそこから覚えていきましょう(*^^*)
この3種類の基本となるイソメの付け方に加え、魚の活性(腹の減り具合)に応じて
- タラシの長さ
- イソメの頭の部分を付けるか、外すか
- イソメの交換のタイミング
などといった事を色々変えながら、最もその時に魚がよく釣れる餌の付け方を探っていくというのが
魚釣りで多く魚をゲットしていく為のテクニックの基本になってくる。
今回はそういった事も合わせて紹介していくのでご安心くださいね(*^^*)
それでは、基本となってくる通し刺しから順番に紹介していくぞ!
イソメ餌の付け方、使い方の基本
①通し刺し
このような、針の胴(真っすぐになっている部分)に沿ってイソメを通して使用するのが、通し刺しと呼ばれるイソメの付け方になる。
これが最もベーシックでいろんな魚が狙えて使いやすいパターンになる。
餌の持ちも程よく、魚の針掛かりもまずまずといったオールラウンドな餌の付け方。投げ釣りでキスなどを狙うのであれば、この付け方だけでも良いというくらいかな!
手順としては
- イソメの口(切り口)から針を刺す
- 針の直線部分(胴)の長さの分針をまっすぐ通す
- 針をイソメから抜く
- 餌が大きい時は必要な分のタラシを取り、イソメをカットする
といった方法を行うと、上の画像のような通し刺しが完成する。
この人工イソメの場合は口が無いんですが、イソメ餌を取り付ける際の基本は
イソメの口(牙が有る)の部分から針を刺していくことになる。半分に切って使用したりする時は、下半分の方は普通に切り口から差していけば良い。
この時、イソメって体をすぼめて針からの攻撃を避けようとしたり、牙を出して攻撃してくることがある。
赤イソメや青イソメを使う時であれば、よっぽど太くてデカい青イソメでない限りは噛まれても別に痛くはない程度なので気にする必要は無いし、
ビビッてチンタラ餌を付けていると余計に噛まれるので一気に餌を付けることが大切。
ですのでイソメの体の左右を指でしっかり押さえ、もう片方の手で素早くササっと口から針を刺していこう!
この時体をすぼめるようにして逃げるイソメは意外と厄介で、ハリを刺すのに苦戦していると
どんどん体液を出してきてヌルヌルになり、ますます餌を刺すのが難しいという負のスパイラルに陥る(-_-;)
ですのでイソメを針に付けるのに慣れていない時、特に通し刺しをする際は滑り止めの粉を使っても良いかな。
1パック6袋入りなんですが、それぞれ十分な量が有るので1袋あれば1日の釣りでも十分持つと思います。使用する直前にイソメをこの粉に付けると、イソメの表面のヌルヌルが無くなってザラザラッとした感触になるので餌が滑らなくなる。
慣れてきてしまえばこういったアイテムは必要ないという方も出てきますが、初心者の方は使った方が遥かに餌付けが簡単ですね!
ただし、この粉をイソメに付けておくとイソメが弱ってきて自切(自分の体を切ってしまうこと)したり、伸びてしまうので注意した方が良い。
イソメを付ける直前に1匹~2匹位ずつ滑り止めの粉に付けるようにしないと、買ってきたイソメが全滅することもありますからご用心を(-_-;)
イソメの口から針を刺したらそのまま針の胴の長さの分だけ体の中心を通していき、ちょうど良い所で針をイソメの体から外に針を抜く。ちょうど上の画像のような状態になる。
「この位でちょうど良いな」といった場所までハリを刺したら、イソメからハリを出していこう。
この時注意したいのが、針を通す長さが短すぎること!
針を通す長さが短いと、
餌を投げたりする時の衝撃によってこんな風に餌がズレてしまったり、餌が取られやすくなったりする。
通す部分が長い分には、糸の方までイソメをコキ上げて使えば問題ないし、餌持ちがよくなるのでそこまで気にすることは無い。
②チョン掛け
イソメ餌の口(切り口)の部分からちょこっと針を刺して抜いてあげるだけの付け方。
これがチョン掛けと呼ばれるようなスタイルのイソメの使い方になる。
この付け方のメリットとしては
- 餌が弱りにくい
- 餌の自由に動く部分が大きくなるので、水の中でイソメがクネクネ動いて魚にアピールする
- 魚の食い気が無い時でも針の違和感が少なく、餌を食わせやすい
などといった事があげられる。
しかし、このチョン掛けの場合は
- 口の小さいの場合は針の部分まで食わずに食い逃げされる
- 強く仕掛けを投げ込むと、その衝撃で餌が外れてしまいやすい
などといったデメリットも併せ持っている。ですので、私の場合はこのチョン掛けを使う時はあまり沖に遠投しない釣りやカサゴやセイゴなど、口が大きくてイソメを丸呑みするような魚を狙う時に使うことが多いかな!
餌に無駄なダメージが無いので、イソメが元気な状態が長く保てるぞ。
③房掛け
イソメを2本、3本とまとめて針に付けるリッチな付け方が房掛けと呼ばれる方法になる。
メリットとしてはもう1つしかないと言っても過言ではない。
餌の存在感を出し、魚に強烈にアピールすること!
これに尽きるんじゃないかな。一方でデメリットとしては
- 餌の消費量が多く、コストパフォーマンスが悪い
- 餌の空気抵抗が大きく、飛距離が落ちる
- 小さな魚や外道に餌をとられやすい
などと言ったことがあげられるので、使うシチュエーションはある程度限定されるイソメの使い方になってくる。
基本的には夜釣りや水の濁っている場所である程度大きな魚を狙う時に使用されることが殆どで、代表的なのはスズキを電気ウキやブッコミ釣りなどで狙う時かな!
で、この房掛けをする時なんですが、全てのイソメをチョン掛けにして使った場合、どうしても餌が落ちやすくなってしまう。
ですので、餌落ちや餌をとられることを防ぐ為に
初めに付ける1本目のイソメは通し刺しにしてあげて、他のイソメが犠牲になっても1本は残りやすいように工夫してみたり、出来るだけ口の部分に針を通してあげるようにすると良いかな。
また、最後に付ける1本は口の部分に通すことで、他のイソメがズレて落ちてしまうことを防ぐ効果があるっていわれることも多い。
房掛けは餌を小型魚に取れられたり、仕掛けを投げ込む際に餌が落ちてしまったりする事との戦いでもある。色々工夫してみて、餌を本命の魚に届けることができるようにしたい。
ここまでイソメの基本的な付け方を3種類紹介させていただきました。
次は、釣果アップの為のイソメの付け方のステップアップ編へ進んでいきましょう(*^^*)
釣果アップの為のイソメの付け方:応用編
イソメの頭は切るか、そのまま使うか
これはだれでも最初にぶつかる疑問だと思う。
イソメの頭、口の部分はそのまま使うのか、切り取って胴体だけを使うのかということ。このイソメの頭の部分なんですが、
胴体の部分よりも硬くて頑丈だという特徴がある。
言い換えれば、仕掛けを投げた時や魚についばまれた時でも餌が落ちにくいということになりますね。
一方でデメリットとしては、魚の活性が低い時(食欲があまりない時)には、餌の硬い部分まで食べずに食べ残しが発生するということ。
こういった特徴がイソメの頭の部分にはあるわけですが、私が普段イソメを使って釣りを楽しむ時は
- まずは頭を付けた状態でイソメを針に付けて釣りを始める
- 問題なく釣れるようであれば、そのまま頭は使い続ける。アタリはあるものの餌が残されてくる時、頭だけ食われていない時は頭をカットして針に刺す。
こんな風に、まずは頭の硬い部分をそのまま残す使い方を基本にしながら、ちょっと魚の食いが悪いと感じたら頭を落として使うようにしている。
実際にイソメを使って釣りをしていると、魚ってイソメの頭の部分を嫌う状況というのが結構ある。
こういう時、典型的なのが
もはや嫌がらせとしか言えないような、こんな風に餌が残されて帰ってくるパターンですね(笑)
これは誰でも経験するでしょうが、こういった時は明らかに魚がイソメの頭の部分を嫌がっているという目印。
このような時は、次の仕掛け投入の時からイソメの頭はカットして使っていくようにしよう!
また、頭を付けた状態で針に付けた場合、体の部分が残っていても針に掛からないという状況が多発する際にも頭を外すと針掛かりが良くなるという場面もある。
ですので食いが悪ければまずは頭を外してみて、それで変化が出るのかどうかチェックしてみると良いですね(*^^*)
イソメ餌のタラシの長さ
イソメやミミズなどを付ける際、タラシと呼ばれるものがある。
これは何かというと、針が刺さっていない部分で餌が自由に動く箇所。これをタラシと言います。
このタラシですが、魚釣りでは釣果を左右する結構重要な要素になってくるので釣れない状況下でこそ気を使っていきたい。
狙う魚や針の形状によっても違うので一概には言えませんが、基本的にタラシの長さは
針の胴(真っすぐな部分)の長さと同じくらいを基本として、0.5倍~2倍とるのがベーシックになるかな。
人によっても違いますが、私の場合は針の長さに対してこの位のバランスでタラシをとるのが基本かな。これを基準にして、魚のアタリの有無や餌の残され具合で微調整していく。
で、このイソメのタラシの長さが長いメリットとしては
- 餌が水中で良く動く
- 魚に針の違和感を与え難い
といった事が代表的な物かな。
一方でタラシを短くするメリットとしては
- 口の小さな魚でも針まで飲み込ませやすく、針掛かりが良い
- 仕掛けの空気抵抗が減り、飛距離が出て仕掛けも絡みにくい
- 餌の消費が少ない。
といったものが良く上げられる。
ですので釣り場に到着して初めの仕掛け投入はある程度餌のタラシを長く取って餌付けを行い、その場所に魚が居るのどうかをまずは確かめてみるというのがおすすめ。
これでアタリが出てどんどん魚が釣れるようであれば、餌を少しずつ小さくしていって様子を見てみる。
餌を小さくしても問題なく釣れるのであれば、その方が餌の消費を抑えて釣りを楽しむことができるし、少しでも魚が餌に食いつけば針の付いている部分が口の中に吸い込まれる確率が高くなりますからね!
小さい餌の方が針掛かりが良く、経済的というわけだ。
逆に、イソメを半分に切って使っていてアタリが出ないというような時などは、少し大き目のイソメを付けることで様子を見てみる。
小さな餌と比較するとアタリが出た時の針掛かりの良さでは負けるが、活性が低い魚や釣り針の違和感を見切ってくるような魚には、長くタラシを取った餌というのは効果がある。
で、餌を大きくすると針に掛かりにくい。でも、餌を小さくしてしまうとアタリが出ない・・・・。
こういったちょっと小難しい状況下で活躍するのが、こんな風なイソメの使い方。
これは通し刺しの応用になってきます。少し長めにイソメを針に通し、針を抜いたらそのまま糸の方までイソメをコキ上げていく方法。
こうすることで、餌の大きさはしっかり維持しつつも針先をイソメの先端部に近い場所に持ってくることができる。
ですので、口が小さい魚や活性の低い魚を相手にする時でも結構効果を発揮することが有りますよ!
また、こうすることによって餌がついばまれても落ちにくくなったり、強めに仕掛けを投入してもズレ難くなるというメリットもある。
餌が持たない、食い逃げされることが多発するような状況下で試してみてね!
イソメの交換時期
イソメ餌を使っている場合、餌をとられた時はは新しいものに交換することになるが、
ボロボロになったり弱ってきたイソメの場合はどうしたらいいのか?
一般的には新しい餌をどんどん使ったほうが釣果が伸びるとされている。しかし、実はそれが当てはまらない釣りも存在するので、この辺りも踏まえて紹介していきますね!
イソメが伸びて来た時に交換
イソメって元気な状態では触ると伸縮したり、ウネウネ動いたりします。
ここに針を刺して水中へと投入するわけですが、そうなると体液が出ていってしまったり、針や魚から突かれたダメージによってイソメは弱っていく。
そうなると色が白くなってきたりボロボロになったりして、伸びきったような状態になったりする。
こんな状態になっていたら、もはやイソメの餌としての力はほとんど残されていない。(後で紹介するが、釣り物によっては例外もある)
こうなってしまうとニオイや味の拡散もほとんどなくなってしまい、魚を引き付ける効果が無くなったと考えていいかな。
基本的には餌が針に残された状態でボロボロになっていなくても、イソメの元気がなくなってビローンと伸びてしまった際は交換のタイミングと見ていい。
使い古しのイソメが効果を発揮する釣りもある
一般的には鮮度が良くて活きの良いイソメの方が魚はよく釣れるとされている。
しかし、中にはボロボロの伸びきったようなイソメの方が逆に釣果アップへと繋がっていくものも存在する。
それが、
初心者~玄人まで誰でも手軽に楽しめて奥が深い、ハゼなんかを狙う時。
ハゼ釣りの場合
ポイントは結構魚影が濃くて、イソメのニオイや味で魚を引き付ける必要はさほどないというような状況が良くある。
このような時、特に仕掛けを自分で操作して釣っていくような釣り方でハゼを狙う際は
ボロボロの伸びきったようなイソメが強い効果を発揮する。
ボロボロのイソメは、新しいイソメと比較すると
匂いの拡散などの面では劣るが、餌が非常に柔らかくなっていて食い込みが非常に良い。
このメリットを効果的に使えるのが、魚影が濃くて積極的に誘いを掛けていくようなハゼのようなターゲットになる。
ハゼ釣りの場合、このボロボロに千切れかけたイソメをいかに長く使っていくのか?
ハゼ釣りは、このボロくなったイソメをうまく使い続けていくことをマネジメントするゲームでもある(笑)
いかに同じイソメを繰り返し使い、食い込みのいい状態のイソメを長く使って行けるのかで釣果が変わったりする世界もあるということ。
イソメの付け方や使い方についての基本は大体このくらい覚えておけば大丈夫かなと思う。
まとめ
今回は海釣りの万能餌で最も出番の多い餌である、イソメの付け方や使い方について。基本的な所を中心に、状況毎の付け方の変え方等も合わせて紹介させていただきました。
イソメの刺し方はまず通し刺しが基本になり、この通し刺しさえしっかりできていれば大体何とかなってしまうのが殆どだと思います。
これを基本にしていただき、状況によってはチョン掛けを試してみたり、夜の大物狙いでは房掛けを使ってみたり・・・。
といったような感じになる。
後は餌の残され方やアタリの出方でイソメの頭の硬い部分を外して餌付けしてみたり、タラシの長さを少し変えてみてアピール力や針への掛かりやすさを調節してあげる。
難しいように聞こえますが、実際釣り場に出かけてみて
自分が魚だったらどんな状態の餌が食いやすいのか?
これを考えて色々工夫してみると結果に繋がっていくはず。
釣れない時こそ色々試してみるのが魚釣り。餌の付け方も例外ではなくて、餌の種類や仕掛けを変えるのと同じくらい重要。
餌の付け方1つで釣果が大きく変わってくることもありますからね!
では、今回はこの辺で。
それでは、良い釣りを!