さて、今回は釣り人なら誰でも気になる?満月や新月時の釣り。
つまり、大潮の時の釣り方のコツや釣果に与える影響などを解説していきたいと思います。
大潮というと、海釣りの方は
潮が良く動くから釣れる!
ということでテンションが上がる方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際に釣りへ出かけてみると普段よりも魚が釣れなかったり・・・・。
今回は、魚種や狙い方毎にその特徴を解説していきたいと思いますので、大潮時に釣行される際などに参考にしてみてくださいね(*^^*)
満月・新月時の大潮に共通すること
まずは、満月の時も新月の時も共通することについて見ていきましょう。
満潮時の潮位が高く、干潮時は潮位が低くなる
これは釣りをされない方にも良く知られていることですが、
大潮の時は満潮時と干潮時の潮位の差が大きくなります。
実際に、私の住んでいる静岡県の清水の潮位変化を見てみましょう。
まずは満月の大潮の時
グラフが潮位の変化を表していて、山の頂点の部分が満潮時の潮位とその時刻。谷の部分が干潮時の潮位と時刻になります。
このグラフを覚えておいて、次は潮位の差が小さくなる小潮の時。
どうかな?
大潮の時は満潮時に最高潮位が160cm程ある。しかし小潮の時は140cm程しかない。
そして干潮の時は大潮の時で潮位-6cm。小潮の時で57cmですね。
この、-○○cmというのは潮位が0cmの時よりもさらに潮位が下がっているということなのでかなり潮位が低くなっているということが分かりますね!
そうなるとどうなるのか?
次はその潮位佐野与える影響を考えてみましょう。
潮位の差が与える影響
潮位の差が与える影響としては
流れの強弱。
これに大きく作用します。
海の中にも潮の流れというものがあって、潮位の差が激しい時は潮の流れが強くなりやすいです。
しかし、これは場所によって潮位の差による潮の流れの変化が出やすい場所と出にくい場所が存在します。
基本的に、岬や入り江、半島や港の出入り口など地形的に狭くなったり広くなったりと変化している場所や水深の浅い場所、水深が大きく変化している場所などは
潮位による潮の流れが変化しやすい。
一方で深い水深が続いている場所や直線的な海岸線の場所などは影響を受けにくいこともありますから、
一概に大潮→流れが強くなる。というようにとらえることはできないですね。
流れが釣りの釣果に与えるメリットとデメリットについてはまた後程詳しく説明します。
また、太平洋側や日本海側、瀬戸内海などの地域によっても潮位の差というものは変わってくるので注意が必要です!
他にも、低気圧や台風が接近している時などは普段よりも潮位が高くなったり・・・・。
魚が動くタイミングになる
満月も新月も、魚の動くタイミングになることが多いです。
具体的にどういうことかというと、
大潮の時をピークにして魚の群れが違う場所へ移動したり、生息する水深が変わってきます。
魚が産卵を意識している時
産卵自体は満月のタイミングで行われることが多いのですが、例えば産卵を意識して深場から浅場に段階的に上がってくる魚。
これは新月の大潮の時でも産卵を意識して徐々に浅い場所へと差してくるタイミングになります。
ブラックバスなどは特に、産卵期の釣りは大型が浅い場所で釣れるようになるので有名ですよね。
他にもアオリイカやカワハギ等、季節が進むにつれて生息する水深が変化する魚達。
これらも大潮のタイミングを中心に、魚の釣れる場所や水深が変わることが多いので注意して見ると良いですよ!
満月や新月の前から徐々に動きが出てくる
これらの魚が動くタイミングですが、実際はピークになるのが満月や新月の時ということです。
魚を釣っていると、満月や新月の前の中潮等の段階から、魚の動き出しというものは徐々に始まってきています。
例えば、先日はアジを釣りに港へと出かけているのですが
日々釣行する中で、大潮の前のタイミングから徐々に魚が岸沿いから減ってきているのを感じていました。
そして満月のタイミングでの釣行。
案の定どんどん魚は減ってきていて、魚が居て釣れないのではなく、生命感そのものが乏しい海になってしまいました。
こういう時は、魚が移動して少し違う条件の場所へと動いていることなどが考えられるので
釣り場を変えてみたり、狙う水深などを変化させるなどが必要になってきます。
とはいっても、アジの場合は満月の出ているタイミングでは釣りにくい場合があるので一概には言えないのですが。
この魚が居るけど釣れないのか、そもそも魚が居なくて釣れないのかというのは経験を積んで判断する必要も出てくるので、ちょっぴり難しいかもしれないです。
このあたりは今回は省略ということで・・・。
次のページでは、魚種や釣り方によるメリット・デメリットなどを順に解説していきます!