今回はお問い合わせの多い潮の読み方について、
どのようにして潮の流れを知るのか?
潮の流れを読む練習はどのようにしたら良いのか?
といったことについて、普段私が注意していることなどを出来るだけ詳しく紹介させていただきます(*^^*)
青物は回遊してくるタイミングもありますから、目の前に魚がいない状態ではいくら釣りをしても魚は釣れません。
しかし、ヒラメやマゴチなどは基本的に近くの海底にいます。最近まで釣果の出ている場所であれば、ほぼ間違いなく付近に魚影はあるはずです。
朝夕の地合いになると接岸してくるという考えの方も多いですが、私は違うのではないかと思います。
水深の浅いサーフなどではあるかもしれませんが、ある程度水深のあるポイントであれば魚は普段からいるが口を使わない。
そして、何らかの拍子で捕食スイッチが入ると餌を取り始める。
そう考えなければつじつまが合わないことも多いですからね。
また毎日のように釣りをしていると、潮の状態が良くなったタイミングに大抵時合が来るということが分かってきます。
もちろん、朝夕などの時間的な時合やベイトフィッシュのまとまった回遊による時合等もありますが
最大の時合いは潮の通り方による時合。
特に、海底付近の底潮が良い状態になった時に魚の活性が一気に上がります。
この潮の状態を知ることができるようなれば、普段から安定的に釣果を上げることにもつながり、日中の時間などでも魚をキャッチすることができるようになります。
また、無駄に釣れない時間を過ごす必要もなくなってきます。
慣れてくれば、1度キャストするとどのように潮が入っていて
それが表層から海底までの潮が全て通っているのか?
または2枚潮なのか?
等といったことが分かるようになるからです。
更に、潮の流れを理解できるようになれば時合いを知ることだけなく、
どの角度でルアーを通せば一番良い状態を演出できて魚に食わせやすいのか?
といったことも分かるようになりますから、当然釣れる魚も増えてきますね!(*^^*)
そんな、釣りをするうえでも超重要となる、潮の読み方を順番に解説していきます。
潮を読んで魚の時合いを知ろう!
ここで解説することは、釣れる潮周りや潮位ではないので注意してくださいね。水中の潮の流れ方を知るためのテクニックになります。
また、この潮の流れというものは水深の浅い場所や入り組んだワンドや岬などでは潮位の変化と同調して変わることが多いです。
しかし、ある程度開けた場所や水深のある場所になると、潮位の変化とは関係なく変化することが多くなってきます。
ですから、大潮だから潮が良く通る。
というようなことには必ずしもならず、潮止まりの時間であっても潮が良く通ることもありますし、速い流れになることもあります。
実際、漁師の方等はタイドグラフを目にせず魚を釣る方も多いです。
それは、自分の漁場ではタイドグラフを見ても潮の流れと一致せず、無駄だということを知っているからです。
表層の潮の流れを知る
私の場合、まず釣り場について行うのが表層の潮の流れを知ることです。
慣れてくると、ルアーを投げなくても波の立ち方でどちらに潮が流れているかは分かるようになってきます。
はじめのうちは、海面に漂うゴミや泡の流れ方をじっくり見てみましょう。
ゴミなどが無い時はルアーをキャストしてみてラインを海面に漂わせる。
そして、そのラインがどの方向に流れていくのかチェックしてみる。
この際、ラインを張ってしまうと2枚潮の時などに正しい表層の潮の流れが分からなくなるので注意。
ラインを張れば、ルアーの位置する水深の潮の流れを大きく受けることになるからですね。
ルアーをキャストしてラインに掛かる抵抗を見る
ルアーをキャストしたら、任意の棚までルアーを沈めていきます。
この際、私の場合は基本的にラインを張るようにして無駄なラインは一切出しません。
水深が8m程までであればベールを返してしまい、一切ラインは出さないようにします。
水深がそれより深い場所であれば、ラインを指でつまみながら、少しづつ出していく。
この際、ラインのテンションが絶対に抜けないように気を付けます。
そして
- 沈んでいくラインにどのくらいテンションが掛かるのか?
- どの方向へロッドが引き込まれていくのか?
- 着底させるまでにどのくらいカウントが掛かるのか?
といったことを把握します。
特に、ホームグラウンドなどで毎回この動作をしていると、釣れる潮の状態がどんどん分かるようになってくると思います。
毎回同じような水深の場所で釣りをすると、感覚が研ぎ澄まされて行くからですね!
毎日同じ場所で釣りをしているのに、着底までにかかる時間が変わったり、ルアーの引き抵抗が軽い日があったり、重い日があったり・・・。
私もはじめはそのような違いを感じる程度でしたが、ずっと通い続けていると特定の感触になった時に魚がよく釣れるということに気が付きはじめました。
そして、表層の潮と同じ方向に徐々にルアーが流されて行ったり、ある程度の重みが着底までロッドに掛かり続けるような時は底潮が動いている時が多い。
逆に、表層の潮と反対側にルアーが流されて行ったり、テンションがほとんどかからない時。
こういった時は2枚潮であったり、底潮が通っていない状態の時があります。
ルアーをアクションさせた時の感触を見る
そして、ルアーをアクションさせていくわけですが、あまり激しく動かすと潮の状態はわかりにくいです。
最低限動かせばフラットフィッシュも青物も十分釣れます。
このアクションさせた時に
- ルアーにどのくらい重さが掛かるのか
- 左右にルアーが流されていくのか
- 底を取り直した際にどのくらい秒数が掛かるのか
といったことなどを見ていく。
そして、アクションさせた際にはルアーにある程度の抵抗が掛かり、フォールさせてもロッドがある程度引き込まれていく。
このような時は底潮や狙っている棚の潮が通っている可能性があります。
特に、糸フケが出ずにルアーをダイレクトに操作できるような感覚がある時は、表層~底潮までがしっかり通っていてチャンス大になることも。
逆に、ルアーをアクションさせても軽くて抵抗が掛からない時や、
リトリーブしてルアーをある程度持ち上げ、海底までフォールさせた時にルアーが海底付近から離れておらず、すぐに着底してしまう時。
更に、やたら巻き抵抗は重いのにジグが浮き上がらず、ある程度の早さで引いても底付近から離れない時。
このような時は2枚潮などの可能性が高まってきます。
また、手前に潮が差してきている状況の時もあり、このような時は注意しないとフックがラインに絡みやすくなったり、糸フケが出やすいので気を付けましょう!
次のページでは、おすすめのルアーや状況毎に注意することを解説!