メタルジグの性能を引き出す接続方法の基本!

今回は、青物やヒラメ・マゴチ、シーバスなどをメタルジグで狙う際には避けては通れない接続方法について、ジグの種類ごとに解説をしていきます。この記事では、主にショアからのメタルジグを使ったキャスティングゲームでの例を挙げて紹介していきますが、基本的な考え方はショアからのキャスティングによる時と船からのバーチカルジギングの場合でも同じです。

特に初心者の方はどのようにメタルジグとアシストフック、ショックリーダを接続すればよいのかわからないということも多いと思います。

釣具屋さんに行ってみても、たくさんのメーカーから接続パーツは発売されていますし、その形は様々です。また、ジグの種類によって若干接続の方法を変えた方が良いこともあります。

今回はそういった部分を少し掘り下げて、出来るだけわかりやすく紹介していきたいと思いますので参考にしてみてくださいね(*^^*)




メタルジグの種類による特徴の違い

メタルジグは大きく分けて、2種類に分類することができます。

1つが最も基本的な形となる左右対称型のジグ、もう1つが左右非対称と言われる最近増えてきているタイプのメタルジグです。それでは早速、それぞれのジグの特徴を解説していきましょう。

最もオーソドックスな左右対称型のメタルジグの特徴

左右対称型と呼ばれるジグはその名の通り、ジグの左右の形状が対照的となっているものをいいます。

ショアから使用されるものでは、ガン吉、アフターバーナー、ムーチョルチア、ギャロップ等々、非常に多くのメタルジグが各社から発売されています。これらは重心のバランスによってフロント重心、センターバランス、リア重心などに細かく分類することができますが、今回はその部分については省略させていただきます。

とにかく重要なのは、左右の形が同じだということですね!

左右非対称のジグの特徴

最近増えてきている左右非対称のジグですが、これらはメタルジグの形が左右(表裏)で異なっているタイプのメタルジグを指します。こういったジグは、基本的にはセンターバランスに設定されているものが多いです。理由としては、センターバランスのジグを左右非対称にすることで、フォール時に木の葉が舞うようにキラキラと光りながらゆっくりとフォールさせることが可能となったり、リトリーブした際にアクションが安定することなどがメリットとして存在するからです。

具体的なジグの名前を挙げてみると、ヒラメタル、シヴァ、ショアトリッカー、激投ジグレベル、激投ジグウルトラスロー、コルトスナイパーフォール等がありますね。ショアスロー用として販売されているジグは、このような左右非対称型のジグがほとんどになります。

左右非対称型のジグを、画像を交えてみてみましょう。今回は激投ジグウルトラスローを例にします。

まずはオモテ面からですね

そしてウラ面

このことから何が言えるのでしょうか?

よく見てみると、オモテ面はジグ中心付近が盛り上がっており、厚みがあります。一方で裏面はすっきりとしたフラットなシェイプとなっていることが分かります。

つまり、ジグの厚みのある方が鉛の使用量も大きくなりますから重たくなります。すると、オモテ面を下に向けてゆらゆらとフォールしたり、リトリーブした時も同様にオモテ面が下になるという特徴があります。

より分かりやすいオフショア用のジグを側面から見てみると、厚みの違いが明確ですね!

左右対称のジグの場合、早く巻いたり波打ち際の波にもまれると、メタルジグが動きを制御しきれなくなって回転してしまうことがあります。それは左右非対称のジグと違い、どちらが下側になるのかがうまく定まらないからなんですね。




メタルジグの性能を引き出す接続方法

左右対称ジグの接続方法

左右対称のメタルジグの場合、船からバーチカルで誘う場合はまだ良いのですが、ショアからのキャスティングゲームで使用する際、どうしてもジグが回転してしまうことがあります。青物等を狙う際に早巻きしたり、潮の流れが複雑であったり、波打ち際などの波の影響を大きく受けるときなど、特にジグが水を受けきることができなくなるパターンです。

そうなると、ラインにヨレがたまりトラブルが発生しやすくなります。また、寄れたラインは当然飛距離も落ちますよね。

ですので、私の場合は回転のよりスムーズなボールベアリングスイベルとスプリットリングを使用し、メタルジグを接続します。

オフショアジギングの場合はそこまでヨレることが少ない為、左右対称のジグを使用する際でも溶接リング+スプリットリングで接続することがほとんどです。

回転性能の高いボールベアリングタイプを使う

人によってはベアリングの入っていない安価なタイプのスイベルを使用する方もいますが、ボールベアリングスイベルとの回転性能の違いは大きいです。また、強度に関しても作りのしっかりとしたボールベアリングスイベルの方が優れていますので、より小さなものを使用することができます。このボールベアリングスイベルですが、たくさん入っているお得タイプのものと、数個しか入っていないにも関わらずそれなりに値段のするものがあります。これに関して、私は安価なお徳用を購入したことがあるのですが、明らかに回転性能にバラツキがあり、当然高価な物の方が回転性能もスムーズで糸ヨレが付きにくいです。

私は普段このベアリングスイベルの#0番を、40g程のジグまでの場合は使用しています。激安品よりは多少値は張りますが性能にムラがなく、信頼して使用できますからね!強度もばっちりです。

スナップは使わない

スナップが付いたスイベルを使用している方が非常に多いですが、私はトラブルを防ぐためにスナップ類は一切使用しません。

ルアーを交換する際にも、リングオープナー付きのペンチを使用すれば簡単ですし、慣れてくると素手でも交換できるようになります。スナップ類は青物等をラフファイトでやり取りしているといつか必ず開く時が来ます。私も以前はクロスロックタイプのスナップを使用したことがあるのですが、サバを大量に釣っていたらジグだけ外れて無くなりましたし、友人も外れた経験をしている人が多いです。

スプリットリングで接続するようになってからかなりの年月が経ちますが、今までショア・オフショア問わずに外れたことは一度もないので、安心してやり取りができます。強度の面でもスプリットリングの方が安心ですね。

また、スナップは突起が多少なりともあるので、水中のゴミをひっかける原因にもなり得ます。出来るだけ余計なパーツは付けず、シンプルに接続した方が余計なストレスを無くして釣りをすることができますよ!

左右非対称ジグの接続方法

左右対称のジグと違い、左右非対称のジグは水中でのジグの上下関係がはっきりと決まっています。ですので、ある程度早巻きしたりしたとしても回転することは少ないんですね。また、左右非対称のジグはフォール時のアクションに特化したものが多く、接続パーツは少しでも軽量化することでジグ本来のフォールアクションを引き出すことにもつながります。

ですので私の場合、左右非対称のジグを使用するときは回転計のパーツは使わず、出来るだけ小さく軽量な溶接リング+スプリットリングで接続して使います。こうすることで、ジグのフォールアクションを引き出すとともに、リトリーブ時のアクションも頭が軽くなることで大きくなります。また、左右非対称のメタルジグの場合もスナップ類は使いません。理由は同様で、余計なトラブルの元を作らない為ですね!

とはいっても、あえてジグの動きを抑制したいときはスイベルなどを間に挟み、わざと重量を増やして使うこともあります。しかしこれはあくまでも例外的な使い方です。まずは接続器具はシンプルに、できるだけ軽量化する方が良いと思います。




左右非対称ジグのアシストフックの取り付け

左右非対称のジグを使用する際、水中での上下関係が決まっていることは説明しました。そうなってくると、アシストフックはどのように取り付ければいいのか?

基本はジグの裏面側にアシストフックを取り付ける

左右非対称のジグを使用する際、アシストフックを付けるのはラインを結んだ際にジグの裏面側に来るようにします。言葉で説明するのが難しいので、画像をつかって説明しますね。

ラインを結んだ際、裏面にアシストフックが来るというのはこういった位置関係です。

理由としては、フォール時にメタルジグにアシストフックが干渉しないようにすることがあげられます。ジグのオモテ面、つまり水中で下側に当たる面にフックをセットしてしまうと、フォール時にフックが絡んでしまったり、ジグにフックが当たるとフォール姿勢の乱れなどにつながると考えられるためです。

しかし、これには例外が存在するので注意します。

青物やシーバスなど、吸い込み系のバイトをする魚を狙う際はジグの裏面にアシストフックが来るようにセットしてもフッキング率が低下することはあまり気にする必要はないと思います。

問題はタチウオやヒラメ等、下から噛みついて捕食するタイプの魚を狙う際ですね。これらの魚を狙う際、アシストフックの針先はできるだけジグの下側、つまりオモテ面の近くに来るようにした方がフッキング率は高くなると考えることができます。

以前描いたイラストを使って解説すると・・・

ヒラメやタチウオがフォール中に下からバイトしてきました。このフックの位置関係の状態でフッキングの動作を行うと・・・

フロントフックは素通りしてしまい、リアフックが口の中や口の周りにフッキングする可能性が高くなることがあります。基本的に、リアフックにだけフッキングしてしまうと魚が首を振った際などにジグが大きく振られてしまいバラシの原因にもなります。出来るだけキャッチ率を高くするには、いかにフロントアシストフックにフッキングさせるのかということは非常に重要です!

そうなると、タチウオやヒラメなどを狙う際はあえてジグのオモテ面にアシストフックを接続するというのも1つのテクニックになります。

実際、タチウオジギングなどではこのようにフロントフックを接続する方もいますからね!

左右対称のジグ、左右非対称のジグで多少の接続方法は変わりますが、基本的な狙いは1つ。

出来るだけシンプルに、無用なトラブルを起こさないこと。

これを意識して、出来る範囲で小型で軽量なパーツを使用すれば、メタルジグが本来持っている性能をより引き出すことに繋がります。

メタルジグを使い始めたばかりの方や、接続方法で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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