さてさて、今回は2本針仕掛けなどを作る際に必須となるエダスの作り方について。
エダスを結ぶにはいくつかのパターンがあって、それぞれ違った特徴を持っているぞ。
ここではエダスの出し方の基本的なパターンとそれぞれの結び方、そして特徴を合わせて紹介していく。
これから自分で仕掛けを作りたい方は参考にしてみてね!
エダスの結び方の基本パターン
今回紹介するエダスの作り方について、それぞれの特徴をはじめにまとめておこう。
- 8の字結び(エイトノット):最もベーシックでオールラウンドに使えるシンプルな結び方
- チチワで接続:仕掛けの消耗が激しい小物釣りに
- 親子サルカン(スイベル):糸ヨレがしやすい餌を使う場合や、積極的に誘いを入れる釣りに
- 回転ビーズ:カワハギ釣りなど仕掛けの消耗しやすく、ハリスの長さ調整が必要な釣りに
- 編み込み:大物釣りなど、強度重視の釣り物に
エダスの出し方としては、この位覚えておけば十分色んな釣りに対応できるはず。次に、それぞれの特徴と簡単な結び方を紹介していこう!
8の字結び(エイトノット)でエダスを作る
まずはじめに紹介するのが最もシンプルで色んなターゲットに使えるエダスの結び方。
8の字結びはシンプルかつ目立ちにくく、エダスを出したいならまず覚えておきたい結び方になるぞ。
- シンプルで目立ちにくく、比重が変わらないので自然に仕掛けが馴染みやすい
- ハゼ釣りなど~船釣りまで広く使われる
- ハリスの交換ができない
色んな釣りに使える8の字結びを使ったエダス。欠点としてはハリスの交換が不可能なので、仕掛けが使い捨てに近くなる事だね。
8の字結びを使ったエダスの出し方
結び方は非常にシンプルで、針を幹糸の元側。つまり竿に近い側に向けてハリスと幹糸を8の字結びで結ぶだけ!
ピンク色のラインが幹糸、黄色のラインがエダスだと仮定する(ピンク色の糸は下側が仕掛けの末端側になる)
この状態で2つのラインを8の字結びで結べば、簡単にエダスを出すことが出来るってわけ。
こんな風にエダスを出すことが出来ればOK。これが最も基本となるエダスの作り方になるので、覚えておくと色んな釣りで役立つ。
チチワを使ってエダスを作る
次に紹介するのは幹糸とエダス(ハリス)にそれぞれ輪を作り、簡単にハリスの交換ができるエダスの出し方。
キス釣りやハゼ釣りなど、フグに針を取られたり根掛かりが多い小物釣りで非常に使い勝手がいいパターンになる。
- ハリスの交換が素早くでき、なおかつ比重が変わらない
- ハゼやキス釣りなど、針の消耗が激しい小物釣りで良く使われる
チチワを使ったエダスの出し方
まずは幹糸のエダスを出したい場所に、このような形で輪を作る。
4~5回ほどラインをよじり、よじった中心に矢印のようにラインを通す。そして幹糸の両端を締め込んでいくと、チチワが出来る。
次に、エダス(ハリス)側は8の字結びで輪を作れば準備はOK!
後は2つの輪を重ね合わせ、ハリスを輪の中に通せばエダスが出せる(ピンクが幹糸、黄色がエダス)
このように幹糸のチチワ部分にエダス側の輪を通して
針を幹糸のチチワの中に通し、エダスを抜いていけば作業完了!(実際には黄色いラインの末端には針が装着されている)
こんな風にエダスが作れればOK!
私の場合、キスやハゼ釣りで使う仕掛けはこのような接続方法で仕掛けを作っている。
これなら根掛かり発生時やフグに針を取られた時などでも時間のロスを減らし、効率の良い釣りが出来るね!
親子サルカン(スイベル)を使う
次に紹介するのが親子サルカンというアイテムを使ってエダスを作るパターン。どちらかといえば中型以上の魚を狙う時に使われることが多く、船釣りなどで良く使われる結び方になる。
- 糸ヨレが発生しにくく、回転しやすい切り身餌などを使う時に使いやすい
- 比重が重くなるので仕掛けの馴染み方は若干不自然になりがち
- タチウオ釣りや船からのカサゴ釣り、アマダイ釣りなどで良く見られる
スイベルが接続されていることで糸がヨレヨレになりにくいのが親子サルカンの特徴になる。サンマやサバの切り身餌は水中で回転しやすいので、このような時は非常に使い勝手がいい。
また、餌をどんどん動かして狙う際にもサルカンの比重の重さがあまりデメリットにならない。積極的に餌を動かすアマダイ釣りなどでも愛用者は多いね!
親子サルカンには向きがある!
親子サルカンを使うのであれば、向きを間違えないようにしよう!エダスと幹糸が絡みにくいようにするなら、上の画像のような向きで使用するのが正解。
エダス用のサルカンが出るのは上側になるように注意しよう。逆になってしまうと、幹糸と針が絡みやすくなったりする場合があるぞ。
回転ビーズでを使う
次に紹介するのが、ハリス止めが付いている回転ビーズを使った方法。ビーズの上下を8の字結びでコブを作ることでエダスを出す位置を固定する。
- ハリスの交換が容易
- ハリスの長さを状況に応じて調節できる
- ビーズ部分に潮を受けやすい
このタイプのエダスは主にカワハギ釣りなどで良く見られるパターン。カワハギ釣りは活性に応じでエダス(ハリス)の長さを微調整したりすることが多く、回転ビーズを使った仕掛けが非常に使いやすい。
編み込みでエダスを作る
作るのに若干手間がかかるが、その分強度に優れているのが編み込みを使ったエダス。作り方を紹介するとちょっとだけ長くなるので今回は割愛する。
- 強度に優れ、幹糸とエダス本来の強さを活かせる
- 作るのに手間が掛かりやすい
- ハリスの交換ができない
- 青物釣りなど、大型の魚を狙う際に使用される
船からの青物を狙ったコマセ釣りなどで見かけることがあるが、高級な手作り仕掛けなどで良く見られるエダスの結び方になるぞ。ハーフヒッチを繰り返すことで、強度低下が起こりにくい。
始めのうちは作るのに時間がかかるので、まずは他のパターンから練習していくのがおすすめかな。
エダスの作り方に関しては、大体この位覚えておけば大部分の釣りをカバーできると思う。釣り場でササっとできるように、家で反復練習しておくと良いね!
それでは、今回はこの辺で。
また明日会いましょう!
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