こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はバスデイから発売されているクリスタルペンシルの特徴や使い方などを詳しくインプレ。
クリスタルペンシルは青物狙いで効果を発揮しやすいヘビーウェイトペンシル。
分類的にはシンキングペンシルになりますが、水面付近をテンポよく探りたい時におすすめですね!
パターンにハマると強烈なパワーを発揮する印象があり、メーターオーバーのサワラやヒラマサ・ブリなども掛けているルアー。
忖度なしにインプレしていくので、ルアー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住
- 現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
クリスタルペンシルのスペック・ラインナップ
クリスタルペンシル95S
- 全長:95mm
- 重量:30g
- フック:#4
クリスタルペンシル95SはMクラス前後のシーバス・ヒラメタックルで使いやすくなっています。
主に1kg前後の小型青物狙いにマッチするボリューム感。
クリスタルペンシル120S
- 全長:120mm
- 重量:37g
- フック:#2
クリスタルペンシル120Sは2kg前後~10kgクラスの大型青物狙いにも対応しやすいサイズ。
私が使用しているのはこちらの120。
37gのウェイトがあるので、サーフや防波堤・磯などの大場所狙いにおいても快適に使いやすいですね!
MH前後のシーバス・ヒラメタックル~青物タックルでの使用に適しています。
カラーラインナップ
▼クリスタルペンシル95Sカラー
▼クリスタルペンシル120Sカラー
出典:バスディ ホームページ
それぞれのカラーラインナップは上記の通り。
ソリッドボディの透明感を活かしたカラーが多く、テール部のウェイトと塗装パターンによるマイクロベイトパターン対応カラーが特徴的。
クリスタルペンシルを「サクッと」インプレ!
クリスタルペンシルの使用感を詳しく解説する前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 飛距離:高比重でカッ飛び!
- フォール:後方重心で素早く沈むが、浮上性が高い
- アクション:シンキングペンシルのようなナチュラルなスイミング
- 使い方:ただ巻き・細かいロッド操作のコンビネーション。基本的には引き波を立てて誘うが、水面直下の誘いにも対応
- ターゲット:ブリ・カンパチ・ヒラマサ・サワラなどの青物
- 適したシチュエーションなど:メタルジグでは見切られる状況下に最適。中~速い速度での連続的な誘いが利く状況向き
ざっくりまとめるとこんな感じですね。
クリスタルペンシルは表層攻略用のルアーですが、シンキング設定。
フローティングプラグとは違った操作感になるので、はじめは戸惑うかも。
飛距離
ソリッドボディ+重心バランスで抜群の遠投力!
クリスタルペンシルの大きな特徴の1つがその飛距離ですね。
ボディはアクリル素材のソリッド構造になっていて、一般的な中空のプラグではなく、内部まで樹脂が詰まっています。
樹脂によるウェイトアップ効果があり、楽に遠投が可能になっています。
ウェイトはボディ後方に集中した設計になっていて、かなり極端な後方重心バランス。
これによってキャスト時に飛行姿勢がかなり安定しやすく、多少の向かい風や横風でも快適な遠投が可能。
センターバランスのシンキングペンシルと比較すると明らかに投げやすく、遠投性能に関しては非常に優秀!
実際の飛距離
実際に私がPEライン3号を使用した青物タックルでクリスタルペンシル120Sをキャストすると、だいたい70m台前半くらいの飛距離が平均。
ある程度ヘビーなタックルで使っているのでフルキャストはせず、6割くらいの力でキャストしてだいたいこれくらいの飛距離ですね。
PEライン1号~1.5号ほどを使用すれば、80・90mほどの遠投は十分可能ですね。
タックルの扱いに慣れている方であれば、90m台中盤~100mほど飛ばすことできると思います。
まるなか
フォール
クリスタルペンシルはソリッドボディ+後方寄りの重心設計になっているので、沈下速度は結構速いです。
尻下がりの姿勢で「スルスルッ」と沈下します。
しかし、アクションを与えるとヘッドアップしやすい設計になっているので、素早く水面に向かって浮上します。
センター寄りの重心設計のプラグよりも明らかに浮上性が高く、一定層をレンジキープして使うシンペンではなく、水面付近で勝負を掛けるのに適したプラグ。
クリスタルペンシルの使い方・アクション
水面引き
クリスタルペンシルは高比重なルアーですが、リーリングを開始すると素早く浮き上がる性質を持ちます。
ある程度速度を上げることで、水面に引き波を立てつつスイミングさせることが可能。
水面でナチュラルなテールスイングを見せ、左右に軽く蛇行するように引き波をクネクネ立てながらアピール。
フローティングのペンシルベイトのようにワイドなスライドはしないので、あくまでも直進的で控えめなアクション。
足場の高さなどによってロッド角度を調整しつつ操作するのがコツですね。
なお、ただ巻きではナチュラルなテールスイングによってやや直進的な引き波を立てますが、細かく穂先を揺らしながらリーリングすると、ルアーのアクションが強調されます。
波気立っている時やマズメの時間など、アピール力を強めたい時は細かいロッドアクションを与えながらのリーリングがおすすめ!
また、風や波を利用して軽く横方向にルアーを流しながら引いて見たり、シンキングペンシルのように流れを利用して少しドリフト気味に誘うのも効果があります。
小型のイワシを食うボイルが発生し、クリスタルペンシルを静かに水面引きして8kg弱、80cm後半のワラサをキャッチ。
水面直下スイミング・水面引きのコンビネーション
2つめは水面直下を泳がせつつ、時々浮上させて水面で軽く飛沫・引き波を立てる使い方ですね。
水面を引き続ける誘い方だとアクションに変化が出しにくかったり、「モワン」と水面直下のベイトを食っていて魚が水面を割らない時に効果的。
動かし方のパターンとしては
- 着水後1~5くらいのカウントダウンで少しだけルアーを沈める
- ロッドを寝かせ気味にしつつ、スロー~中速のただ巻きで水面直下をスイミング。ハンドル3~7回転くらい
- ロッドを上に向けてリーリング速度を上げ、水面で引き波を立ててスイミング、または小刻みなロッドアクションも加える。ハンドル2~5回転くらい
- 再び水面直下でスイミング
こんな感じの繰り返しですね。
水面直下を泳がせることでルアーのシルエットを魚にハッキリ認知させることができたり、水面に浮上させた瞬間にバイトしてくるパターンも意外と良くあります。
最初は少し難しいかもしれませんが、徐々に扱いに慣れてくると泳がせるレンジを微調整できるようになってきますよ!
水面直下のスイミングとロッド操作による引き波・飛沫のコンビネーションでヒラマサをキャッチ。
小さめのベイトに着く難しいパターンでしたが、気持ちいいバイトが出ましたね。
まるなか
気になる点
クリスタルペンシルの気になる点ですが、シンキングプラグなのでフローティングのトップウォータープラグのような動きの緩急・ポーズを入れることができません。
これは状況次第で弱点になることがあり、捕食スイッチが入っていない魚に対して食わせるのは結構難しいプラグだと感じますね。
既にある程度フィーディングモードに入っていて上を意識している魚に対し、連続的なアクションと派手すぎない波動で見切らせずに食わせるのが得意。
私の場合は中~大型のブリ系青物やヒラマサ狙いで出番が多いですが、捕食スイッチを入れる能力においてはダイビングペンシルやポッパーの方が優秀だと感じます。
まるなか
適したシチュエーションなど
クリスタルペンシルは主に青物狙いに適しています。
ブリやカンパチ・ヒラマサ・サワラ・シイラなど、青物・回遊魚狙いにおすすめ。
透明感の高いボディで独特なアピール力を持ち、微波動系のアクションなのでベイトがやや小さい時や、魚が居るのは分かっているのに食い渋りの状況下においてハマると高い効果を発揮しますよ!
10cm前後のやや小さめなイワシに着く5kg~10g前後のブリやヒラマサ・サワラに対し、ジグやトッププラグは食わないのにクリスタルペンシルを使うと連続してバイトが出る場面などに遭遇しています。
まとめ!
今回はバスデイのクリスタルペンシルのインプレッションをしました。
- 高比重なシンキングペンシルだが浮上性が高い
- 後方重心で遠投性能は優秀!
- ナチュラルなテールスイングでアクション
- 細かいロッド操作で波動が強くなる
- 水面引きをメインに、時々水面直下をスイミングさせたり、ロッド操作を混ぜて強弱をつけて使うのがおすすめ
- ジグなどを見切ってくる青物・回遊魚狙いに効果的
要点をまとめるとこんな感じですね。
非常によく飛び、水面でベイトを捕食しているものの気難しいパターンにおすすめ!