電車結びでPEラインとリーダーを結束した時の強度を実測!

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電車結びでPEラインとリーダーを結束

さてさて、今回も電車結びの実験をやってみました。

PEラインとショックリーダーの結束を電車結びで行うと、結束強度はどのくらい出るのか?

編み込みで行うFGノットの場合の結束強度は8割以上~9割前後出るとされているが、簡単な電車結びの場合はどうなのか?

ちょっと気になったのでこの機会に実測してみたら良いんじゃないかなと。

そんなわけで、本題へと早速話を進めていこう。

今回使用したライン

今回の実験では、1号(最大直線強力9kg)の8本撚りのPEラインを使った。接続するリーダーは5号のフロロカーボンライン。

この組み合わせはシーバスゲームや、サーフのフラットフィッシュ狙いの時に良く使われるセッティングじゃないかな。

今回は巻き付け回数を5回から始め、巻きつけ回数の変化と結束強度の関係を調べてみた。

なお、リーダー側の巻き付け回数は締め込みやすさと強度の両立から4回で固定としている。ナイロンやフロロカーボンラインの場合、必要以上に巻き付けてしまうと締め込みが安定しなくなるからね。



電車結びでPEラインとリーダーを結んだ際の結束強度テスト!

それじゃあ早速実験結果の報告を。

巻きつけ回数5回

まずはナイロンやフロロカーボンライン同士で電車結びをする際の回数としても多い、5回の巻き付けからスタート。

3回の計測結果では

  1. 約3.4kg
  2. 約3.2kg
  3. 約3.25kg

という数値に。3回の平均は約3.28kg、結束強度は約36%という結果になった。

PEラインを使用しているとはいえ、40%に満たない結束強度では実践では少し使い難いものになるよね。

巻きつけ回数8回

続いて、PEライン側の巻き付け回数を8回へと増やして同じように電車結びでノットを組んでみた。

PEラインは滑りが良いので、8回の巻き付けであっても締め込みが大変という感じではない。

計測結果は

  1. 約4kg
  2. 約3.7kg
  3. 約4.5kg

3回の平均値は約4.63kg、結束強度は約45%という値が出た。

巻きつけ回数を増やしたところ、明らかな結束強度の上昇が見られたね!

45%の結束強度があれば、現場での応急処置としてのノットとして使うくらいはできそうである。

巻きつけ回数10回

最後に、PEライン側の巻き付け回数を更に増やして10回にしてみた。

電車結びでPEラインとリーダーを結束

10回の巻き付けというのは、先日行ったPEライン同士を電車結びで結束した際にまずまずの強度が測定された巻きつけ回数でもある。

早速結束強度を測定してみると・・・・

  1. 約4.9kg
  2. 約4.5kg
  3. 約4.5kg

3回の平均値は約4.63kg、平均結束強度は約51%という結果になった。

ここにきて3回とも結束強度50%程度の数値まで上がってきたが、やはりPEライン同士の結束時よりは多少強度が出せるようだ。

それでも6割以上の強度になる気配は見られず、さすがに電車結びでは満足な結束力は引き出せないのかもしれない。

細いPEラインとリーダーの結束時は強度が出しやすい

何となく最近感じていたことなんだが、編み込みを使わない方法でPEラインを結束するとなると、

細いPEラインの場合は結束強度が引き出しやすい

そんな感じがしてきていた。

そこで、おまけとしてPEライン0.3号(2.5kg)というライトゲームタックルに使う細糸と2号のリーダーで結束テストを行ってみた。

PEライン側の巻き付けは10回、リーダー側はラインが細くなったので5回(先程までは4回)の巻き付けでテストを開始!

すると、結果はこんな感じに。

  1. 約1.65kg
  2. 約1.6kg
  3. 約1.6kg

3回の平均値は約1.62kg。平均結束強度は約65%となった。

予想通り、締め込みが少ない力で行える細い号数のPEラインとリーダーを使用した時の方が結束強度は高くなる傾向が見られた。

試しに巻きつけ回数5回で強度を測定すると、1.3kg程(結束強度約52%)の値でラインブレイクしてしまった。

ラインの号数に関係なく、PEライン側の巻き付け回数は10回前後まで増やさなければ電車結びの最大強度は出ないものと思われる。

電車結びでPEラインとリーダーを結ぶには

今回の強度テストからはこんなことが分かった。

PEラインとリーダーを電車結びで結ぶ際のポイント!
  • 巻きつけ回数:十分な強度を出すには、PEライン側の巻き付けは10回ほど必要(8本撚りのPEラインの場合)
  • 結束強度:結束強度は50%前後になる(PEライン1号+5号のフロロリーダーの場合)
  • 細いライトゲーム用のPEラインの場合、PEライン側の巻き付けが適性ならば65%前後の結束強度が引き出せる

やはり、電車結びでのPEラインとショックリーダーの結束というのは少し慎重になった方が良いと感じる。現場で組みなおす場合の応急的なノットとして使用するのが望ましく、

メインとして使用するのはFGノットやPRノットをはじめとした摩擦系のノットがやはりベストじゃないかな。

それでも、アジングやメバリングなどの細いラインを使った釣りなのであれば、それなりに使える結び方なのかもしれない。

それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!

電車結びの結び方・強度紹介

>>【電車結びの全てがわかる】電車結びの結び方・各種強度テストを行った結果まとめのページ

2 COMMENTS

M-KAZU

始めまして。M-KAZU と申します。
たびたび拝見し参考にさせていただいております。
 今回の電車結びでのリーダー結束ですが、私はPEラインが出始めの頃よく電車結びを行っていました。其の時は、PEラインをエイトノット等でダブルラインにして結束していました。PEの巻き付けは5回程度でまあそこそこ使えていました。通常は結束部にUV硬化接着剤を併用していましたが、釣り場では接着剤なしです。シングルより明らかに強かったと思っています。

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まるなか大衆鮮魚

こんにちは、まるなかです。

ダブルラインの電車結びについては、ちょうど近いうちに強度テストを行おうと思っていたところです!
ダブルの電車結びを現場でラインブレイクした時に使っている知人がいますが、「シングルよりも強い感じがする」と言っていたので。

貴重な意見、ありがとうございます!また近いうちに結果の報告もしますので、お待ちくださいね。

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