さてさて、今回は釣り用の偏光サングラスとしては古くから人気のあるシリーズ
ティムコ サイトマスターシリーズのインプレッションをしていきたいなと思います(*^^*)
こう見えてもわたくしまるなか、偏光サングラスには結構昔からこだわる方で
なんやかんやでサイトマスターの各シリーズを使い続けて15年くらいにはなると思いますし、釣り場に沈めたものやレンズの塗装がダメになったもの等を含めて
5~6本くらいは少なくても使ってきているかな!
そして、最近はサイトマスター以外の偏光レンズにも興味を持つようになり、
サイトマスターと他の偏光レンズを比較して感じたこと等もやっぱりあるわけで。
ネット上のレビューって、基本的には
メーカーからサポートを受けていて「良い事」しか書いていないものや、そもそも他のアイテムをあまり使ってきていないから
公平な視点で比較できていないものが多い様に感じる。
そうなってしまうと、
結局買ってみるまで実際の所はどうなのかよくわからないというようなこともありますよね(-_-;)
今回はサイトマスターシリーズの購入を考えている方等の参考になればと思い、
公平な視点で感じたインプレッションをまとめていきますからね!
それじゃあ前置きはこれくらいにして置き、サイトマスターシリーズのインプレッションを始めていこう。
サイトマスターシリーズの特徴
簡単に初めにまとめてしまうと
- 歪みの無い見やすいガラスレンズを採用
- 釣り専用のレンズカラー
- ズレ難さやフィット感など、フレーム性能も釣りに使いやすいように進化している
こんな感じかな。
それでは、順番に少し詳しく見ていこう。
タレックス社のガラスレンズを採用
ティムコから発売されているサイトマスターの各モデルですが、偏光レンズにはタレックス社というメーカーが作っているレンズを採用している。
このレンズは歪みが小さくて自然、クリアな視界が確保できる偏光レンズとして結構メジャーなもの。
手持ちのサングラスにも、タレックス取扱店でレンズを注文することでタレックスレンズを取り付けることは可能。
ただし、サイトマスターシリーズにはガラス製のよりクリアで傷に強いレンズを採用していて、オリジナルカラーのレンズを採用しているものもある。
まさに釣り用に作られた偏光サングラスのラインナップになっているといった所かな。
レンズカラーのラインアップが◎
偏光レンズを採用しているサングラスは色々と販売されているが、釣り用に作られたものと一般的なアウトドアやファッション性の高いもの等と比較した場合、
使い比べてみるとそのレンズの明るさや見え方には大きな違いがある。
そのあたりは流石釣り用に作られたアイテムといった感じで、水の中を見るのに適したカラーであれば
魚の背中や水中の障害物などを発見しやすく、それでいて絶妙な明るさ加減で光量不足になりにくかったり・・・・・。
どうしても釣り用以外のものを使った場合、
「もう少し色が薄かったら見やすいのに」とか
「コントラストがハッキリしなくて魚が少し見えにくいな」
などと感じることが実際にありました(-_-;)
そういった点では、サイトマスターシリーズのレンズは欠点がなしといった感じで、偏光レンズの性能としては文句なしといった印象。
使うフィールドのシチュエーションなどにより、適切な使いやすいカラーをしっかり選べることで集中して釣りができるし、釣果アップにも繋がることが実感できる。
フレームの性能も徐々に進化
昔のサイトマスターシリーズはというと、ガラスレンズを使っているということもあって
良く見えるけどメチャメチャ重くて汗をかいたりするとすぐズレる・・・。
というような印象があった。フレームもちょっとダサ目のおっさんっぽいようなデザインのものばっかりだったし(-_-;)
しかし年々このあたりも改善されてきていて、ガラスレンズの重さをフィット感の良いフレームに合わせることで
ズレ難さや快適性もどんどん良くなってきているように感じる♪
横から光の入りにくいデザインのフレームも増えてきているし、魚を見つけて釣っていくようなサイトフィッシングも以前より快適になった。
昔はダッサいサイドバイザー付けたりして釣りするしかなかったけど、今はそういうことも無いかな(笑)
とまぁこんな感じがサイトマスターの特徴かな。
ここからは私が実際にサイトマスターを使ってみてのインプレッションをまとめていきますね(*^^*)
サイトマスターの良さ
レンズの歪みや見難さは無し
今まで長い間サイトマスターを使ってきていますが、
レンズ自体の見え方に不満を感じたことは1度もない。それぞれのレンズカラーには意図が有り、
「水の中を見やすくするためのもの」や、「自然に眩しさを抑えるもの」など用途によってカラーが分かれている。
その上でレンズカラーの濃度を決めることで
「晴れている時などの光量が多い時に使いやすいもの」や「曇りなどの光量が少ない時に使いやすいもの」なんていう風にレンズカラーがしっかり分かれている。
余程間違った選択をしない限り、サイトマスターシリーズは非常に高性能で視界もはっきり見えて抜群にクリアですね!
実際にサイトマスターのレンズを通し、PCのモニターを見るとこんな感じ。
これといった違和感は感じられない。
一方、ファッション性の高いサングラスに付属していた偏光レンズはというと
ほら、全然違うでしょ?
これは結構レンズの歪みが酷いアイテムですが、サイトマスターなどの歪みの無いレンズに慣れていると
使ってすぐに違和感を感じるし、目がめっちゃ疲れる(-_-;)
ちなみにこれでもオークリーの純正偏光レンズですからね。あまり高価なアイテムではないですが、このようなレンズでは釣りに集中できません。
傷に強く、落としても簡単に割れたりしない
釣りをしていると、どうしてもレンズに傷が入ったり場合によっては落っことしたりすることもある。
サイトマスターのレンズはガラス製のものを使用しているということで、
割れたりしないか?
と、不安になることもあると思います。
しかし今まで何度も落としたり(笑)していますが、一度も割れてしまったことは無いし傷が入ったりすることも無い。
コンクリートの地面に落としても結構無事で生還してくれるので、耐久性は予想以上に強いみたい。
何年も何年も使い続けていって表面のコーティングが剥がれてボロボロになったことはありますが、それは寿命が来た合図だと思う。レンズがそんな状態になったら買い替えてきましたね。
サイトマスターの気になるところ、欠点
偏光度が99%ではないカラーの存在
偏光レンズの眩しさ、水面のギラつきを抑える能力の1つの指標として、
偏光度
というものがある。この数値なんですが、
サイトマスターシリーズはライトカラーものになると99%の偏光度になっていないものがある。
正直言ってだから何?と言われてもどうしようもないですが、
どうせ買うならより偏光度の高いレンズの方が良いと思うのは自分だけでしょうか?
偏光度については、
基本的に明るいレンズとされる透過率の高いカラー程、高い偏光度を出すのは難しいとされている。
例えば、サイトマスターの中でも比較的ローライト時に使用されるカラーにイーズグリーンってやつが有る。
このカラーの透過率は44%、偏光度は90%以上との記載がメーカーHPにある。
しかし、最近私が頻繁に使っているコンベックス社のポラウィングSPXシリーズはというと、
透過率に限らず、すべてのカラーで偏光度が99%以上となっている。
どうせ高い買い物をするのであれば、99%の偏光度のレンズが欲しいと感じるのでこのあたりは少し不満かなぁ。
フレームが良くなってもやはり重いものは重い
フレームの性能が良くなり、以前に比べたら掛け続けていてもズレ難くなったし、疲れにくくなったと感じるサイトマスターシリーズ。
以前はワンキャスト毎にズレを直して使ったりしてたなぁ・・・・。
そうはいっても、プラスチックレンズでフィット感の良いフレームと合わせた偏光サングラスと比べたら
絶対に重いし多少のズレ易さはある。
これが正直な所かな。
私が普段サイトマスターとともに使っている偏光サングラスの1つに
オークリーのフレームに先程紹介したコンベックス社の偏光レンズを組み込んだものがある。
オークリーのサングラスって、アジアンフィットと言って日本人向けに最適化されたフレームが存在するんですが、
そのフィット感は抜群で非常にズレ難く、横からの光も入りにくいと感じる。
個人差ももちろんあるが、サイトマスターよりも使い心地は個人的に上という印象。
レンズ性能の差による見やすさの違いについても、
素人感覚では大差なくね?
というのが率直な意見。
そんなフレームに軽量なプラスチック製の偏光レンズが組み合わさっているわけですから、
いくらサイトマスターが良くなったからと言って、フィット感やズレ難さでは敵わないといった所かな。
このあたりはガラスレンズの宿命じゃないかと思うし、サイトマスターを使うのをやめたという人も結構いたりするね。
サイトマスターじゃなくても見えるレンズは他にもある
最初の方で紹介したオークリー純正の偏光レンズは歪みMAXで論外ですが、
私が最近好んで使用しているポラウイングSPXなんかは
かなり釣りを意識したカラーラインナップと性能になっている。
レンズ自体はプラスチック製になるが、サイトマスターからサングラスを付け替えたからと言って
見えにくくなるかというと、正直言って大差ないというのが率直な感想。
レンズの歪みに関してもしっかりしたショップに依頼すれば問題ないし、同じような透過率のレンズによってはサイトマスターよりも偏光度も高いわけだし。
今までサイトマスターばかりを使っていたという方は、他の良いレンズもぜひ使ってみてもらいたい。そうしたらまた新たな発見があるかもしれない。
サイトマスターのおすすめレンズカラーを紹介
最後に、サイトマスターシリーズを購入するにあたっておすすめなレンズカラーを少し紹介していきます。
基本的にレンズを選ぶときはこんな感じで選んでいくのが良いかな。
- 水の中をよりはっきり見たい→ブラウンや赤系レンズ
- 眩しさを抑え、自然な視界を求める→グレー系のレンズ
- ローライト時でも見やすい→イーズグリーン
簡単に色の系統をまとめると、各カラーの特徴はこのようになる。
ライトブラウン・シルバーミラー、スーパーライトブラウン
「水の中をよく見たい」という時におすすめなのがライトブラウン系のカラーかな。
1本で色々な状況に対応できるカラーでそこまで尖ってもいないので使い勝手が良い。
バス釣りやエギング、アユ釣りなど魚を見つけたり水中のストラクチャーの輪郭をはっきり見るのが得意なカラー。
バスのサイトフィッシングやエリアトラウトなどを楽しむ時はいつもこれらのカラーを使っていますね(*^^*)
私もこのカラーは昔から使っていますが、
ライトブラウンにシルバーミラーの入ったカラーは
晴れの日~ある程度光量のある薄曇り位のコンディションに使いやすい。
一方でワンランク明るくなるスーパーライトブラウンは
晴れの日~小雨がぱらつく程度の日中位まで広く使える。しかし、かなり日差しが強い状況下ではちょっと眩しく感じることが有るといった感じ。
日中に使うのが殆どということであればライトブラウンシルバーミラーを、曇りの日や日が沈みかける時間まで使うということであればスーパーライトブラウンの方が良いかな!
どちらを買おうか本当に悩んでいるのであれば、少し明るめのスーパーライトブラウンを買った方が汎用性が高くて使いやすいと感じる。
ライトグレー・シルバーミラー、スーパーライトグレー
ブラウン系と比べると、水中の魚をはっきり見たりする能力はちょっと劣る。その分自然に見えるので疲れにくく、眩しさを抑えて釣りをするのを優先したい時におすすめかな。
個人的に、グレー系のレンズカラーを使う時は
オフショアの釣りなどをはじめとした、魚を見つける必要が無い釣りで使うことが多いかな。ですので、ブラウン系のレンズと比べると出番はちょっと減る傾向がある。
このはっきり見える度合いの差ですが、使い比べてみると結構大きいもの。ですので、偏光サングラスを選ぶときはしっかりカラーを選んだ方が良いですね!
ライトグレーシルバーミラーかスーパーライトグレーを選ぶかについては、ブラウン系のレンズを選ぶときと基本的に同じで良いと思う。
晴れている日中が中心であればより濃いカラーのライトグレーシルバーミラーを、曇りの日などにも使いたいということであればスーパーライトグレーを選べば良いかな。
イーズグリーン
コントラストも比較的はっきり出てサイトフィッシングにも使いやすく、かつ明るくてローライト時にも視界が開けるカラー。
私の場合、朝夕マズメに釣行することの多いサーフのヒラメ釣りやエギング、渓流釣りなどで出番が多くなるカラーですね。
特に渓流釣りなどの場合は日中でも光量が少なくて、通常のサングラスでは見えにくいことも良くある。
そうはいっても魚や石の位置を把握したいから偏光レンズは外したくない・・・・。
そういった状況下ではイーズグリーンがかなり活躍しますよ!
日中でも意外と使えて、晴天で太陽の方を直接見たりしなければ意外と汎用性が高くて使いやすいカラーですね。
渓流釣り師の方は、初めの1本にイーズグリーンを買ってもいいんじゃないかと思いますね(*^^*)
サイトマスターインプレまとめ!
今回はティムコサイトマスターシリーズのインプレッションをさせていただきました。
非常に高性能なレンズで、
とにかく見やすい偏光サングラスが欲しいということであれば、サイトマスターシリーズをおすすめしますね。
しかし、ガラスレンズの重さなどを考えた場合に
サイトマスターでなくても、しっかりしたレンズをしっかりしたメガネ屋さんで取り付けてもらう。
これでも実際使用する分にはそこまでの差は無いんじゃないかと感じるのが、他のレンズも色々使ってきた私なりの印象かな。
オークリーのフレームのフィット感が私には合っているので、どちらかというとサイトマスターを使う機会は減っていている。
それでも良いものは良いし、見え方等には不満は無いので最後は個人個人の考え方なんじゃないかと。
最後に簡単に結論を言えば
- サイトマスターはとても見やすいし使いやすい
- しかし、重さや他の要素を考えれば他社のレンズでも問題なく使えるし、良いものは他にもある
- 結局最後は個人の好み!
そゆこと!
では今回はこの辺で。
また明日会いましょう。