満月と新月 大潮時の釣り方と釣果の傾向

記事内に広告を含みます

満月は釣りにくい? 満月と新月と比較する

それでは、次に満月と新月によるメリットとデメリットを解説していきます。

まずは、満月と新月に共通するメリットとデメリットから。

満月・新月共通のメリット

流れの緩い場所の変化が出やすくなる

これはシーバス釣りなどに代表されるような流れのヨレを狙う釣り方をする時。これらの魚を狙う際、大潮というのはメリットになる時も多いですね。

具体的に言うと、普段は流れのほとんどない運河や流入河川周辺でシーバスを狙う時や、サーフでヒラメなどを狙う際。

この時、潮位の差が大きくなることで潮の流れが強くなる。

そうなると普段は目に見えにくい流れの変化などがより明確に出るので、どこを狙えばいいのかわからないという方でも狙い場所が把握しやすくなります。

また、魚にとってもそれは同様。

餌となるイワシなどの小魚がヨレなどに集まりやすくなるので、それを食いにシーバスなども集結しやすく、狙い通りにヒットさせやすくなることは多いですね。

逆に、流れが弱くなると餌となる小魚も広範囲に散ってしまい、それを捕食する魚達も密度が小さくなりますから。

普段は干上がってしまうような場所や、浅い場所が狙い目になる

大潮の時でなければ水深が殆どないような浅い場所。

こういう場所は良く出かけるフィールドで見かけませんか?

こういった浅い場所って、カニやエビなどの小動物が非常に多く生息しているんです。

こういった場所は普段浅すぎて大型の魚などは入ってこれない。

しかし、大潮の満潮になると水深ができるので餌を求めて魚が回遊してきます。

クロダイなどは、普段は干上がりかけているような浅い場所を大潮の満潮時に探ってみると入れ食いになったりすることもあります。

こういう場所に餌を求めて魚が上がってくるからです!




満月・新月共通のデメリット

次に、大潮時におけるデメリットを見ていきましょう。大潮だからよく釣れるというわけではなく、当然デメリットも存在しますからね(-_-;)

激流に注意

先程は流れができることで釣果につながるとの解説をしました。しかし、その流れの強さが逆に仇となる場合もあるので注意しましょう。

例えば、流れが強くなりすぎて釣りにならない場合。

これは意外と良く発生することで、釣り方によって影響も変わってきます。

例えばエギング。

エギングにおいて、強い横方向の流れが発生してしまうとエギの着底が意味不明になってしまったり、水中で糸フケが発生してしまってうまく操作できなかったり。

また、コマセを用いた釣りなどにおいても潮の流れが早くなってくると難しくなりますよね。

付けエサとコマセの同調が困難になってしまったり、コマセが広範囲に散りすぎてしまったり・・・・。

場合によっては川のように流れが発生してしまうこともあり、そうなるとまともに釣りにならなくて釣果も寂しいものになることだってあります。

大潮の干潮時、魚が一段深い場所へと移動してしまう

水深の深い場所や船釣りなどではそこまでの影響はありませんが、

サーフや港の釣りの場合は潮位によっては魚が釣り場から消えることも十分あります。

ある程度の潮位までは岸から届く範囲にいた魚ですが、潮位が一定以下になると届かない一段水深のある沖に落ちていったり。

こうなってしまうと釣れる魚の数も減りますから、影響は大きいです。

メバリングやアジング、クロダイ等々。潮位が下がりすぎると狙いにくくなる魚は多いです。

足元から水深のある場所であれば、そこまで影響は受けずに済みますが・・・。

波が大きく、強い

大潮の時、サーフや磯で釣りをしている際に

天気予報では波もウネリも無く、風も弱いはず。なのに波が強いし海が荒れ気味。

こんな時は無いでしょうか?

覚えておいてほしいのが、大潮の時は波も出やすいしその力も強くなるということ。

私自身、天気予報だけで判断して軽装で釣りに出かけて釣り場に付いたら波が強くてズブ濡れ(笑)

家に帰ってなんでかなぁと思って潮を見たら大潮だったり・・・・・。

大潮の際は普段よりも海が荒れやすいということも忘れずに。

特に岸近くに駆け上がりがある場所などは、岸に近い場所で一気に波が立ちやすいから気を付けましょう!

満月時におけるメリット

次に、満月時に限定した釣りをする際のメリットについてです。

産卵期の荒食い

これはタイミングによってメリットになったりデメリットになったりします。

満月の大潮のタイミングは魚に取って産卵行動を起こすタイミングです。

そうなると、普段はなかなか岸近くによってこないような大型の個体などが産卵のために接岸したりと、ビッグフィッシュを狙えるチャンスとなることもあります。

しかし、これは表裏一体でいったん産卵行動に入ってしまった魚は餌を食わなくなることも多いので注意が必要です。

産卵期の満月の中での釣りは釣果が極端になることが多いんです。

ですのでこれをしっかりと見極めることが大切。

光を頼りに餌を捕食する魚がよく釣れる

例えばイカなどは満月の時にもよく釣れるって言われますよね。

特に、周囲に明かりが無い磯やサーフでのナイトエギング。

実際、私も満月の夜に暗いポイントでエギングをしてみましたが、確かによく釣れました(*^^*)

光を頼りにする魚にとって、月明かりによって視界がひらけることで餌を広範囲に発見しやすくなることなどが考えられますね!




満月時におけるデメリット

続いて、意外と影響が大きいのが満月時におけるデメリット。

これを知っていると意外と役立つかも?

夜釣りにおける常夜灯の力が弱くなる

夜釣りで魚を狙う際、魚種にもよりますが一級ポイントとして有名で人気なのが、港湾部などを中心に良く見かける常夜灯周辺ですね!

例えば、タチウオ釣りやアジング、メバリング等多くの魚が夜の常夜灯周りには集まってきます。

しかし。

満月の夜は月明かりによる影響を受け、常夜灯の持つ集魚力は間違いなく低下します。

どういうことかというと、常夜灯の灯り自体も効果が薄くなる上に

一番美味しい明暗の境がはっきりしなくなる。

これは釣果を上げていく際に結構影響が大きい。

魚って、ライトの真下で餌を待つというよりは明暗の境目や陰になった部分にポジションを取って餌を待つ。

そして周辺を通り過ぎる餌や弱った小魚などを捕食するんですね。

これは基本的にはどの魚種にも共通していえることです。

そんな時、満月によって明暗の境がハッキリしなくなるとどうなるのか?

魚が広範囲に散ってしまったり、人によるプレッシャーが高い場所では魚が障害物の周辺などから出てこなくなることも多いですね。

そうなると狙う場所が分からなくなってしまったり、いつもは釣れる場所なのに魚の反応が無くなってしまったり。

月明かりによる明暗がポイントになる

これは常夜灯の力が弱くなることと繋がっている部分でもあります。

人間からはポイントにならないように見えても、水中に潜む魚から見たら実はポイントになるような場所って実は多いです。

これ、実は満月の月明かりによる光が魚にとっては十分な光量になっているんですね。

どうしてこれが厄介かというと、

ポイントになる場所が多くなりすぎて狙いが絞れない。

満月の強い月明かりと岸壁、ビルなどの建築物等が組み合わさることで無限に明暗が作られてしまう場所もあります。

港湾部などではそれが顕著で、満月の月明かりがあればありとあらゆる場所が魚の着き場になってしまいます。

魚の着き場というのはあるのに越したことはないんですが、多くなりすぎてしまうと逆効果。

魚が散る原因にもなりますからね。

ですのでこういった状況では港湾部の釣りよりも、サーフなどの釣りの方が比較的釣果を上げやすい傾向があるように感じますね!

サーフは周囲に構造物も少なく、明暗などの変化が作られにくいですから。

一方、港湾でポイントを選ぶ時なら、

あまり複雑に建物などが立っている場所で釣りをするより、月明かりによる明暗ができにくい場所を選ぶと満月の際でもポイントを絞って釣果を上げやすいです。

例えば、自分からかなり離れた所に大きな建物が、そして岸壁付近に常夜灯があるような場所。

こういった場所で釣りをすると、月明かりを大きな建物が遮ってくれるので月明かりの効果を軽減してくれて常夜灯のパワーが発揮されやすくなったりしますよね。

このあたりは視野を広く持ち、目線をちょっと広くして考えてみると良いと思います(*^^*)

大きなデメリットが無い?新月の釣り

満月時のメリットやデメリットについては少し掘り下げて解説してきましたが、新月の場合はどうでしょうか?

私の場合ですが、新月の際にはこれと言ってデメリットを感じることは殆どありません。

あえて言うなら、周囲に明かりが無い場所は真っ暗になるから夜釣りはちょっと怖いとか、ケイムラ加工の仕掛けやルアーの効果が満月時よりも少し落ちる?

といった所でしょうか。

新月時は魚の着き場が分かりやすく、魚影も濃くなりやすい!

これは夜釣りで常夜灯の明暗などを狙う際に大きなアドバンテージになりますね。

満月の時の反対で、新月の際は月明かりによる影響がほぼなくなります。

そうなると、常夜灯の持つ灯りのパワーを最大限に発揮されるのがこの新月のタイミング!

実際に釣りをしてみると、

明暗の境普段より少しわかりやすくなり、そういった場所には魚も潜みやすいと感じることが多いです。

明暗がはっきりすれば魚にとっても餌をとるのに好都合ですから、結果的に魚影も集まってきて魚の密度も高くなりやすい傾向になります。

そう考えると、大潮と言えば満月というような印象がついつい先行しがちですが、新月は侮れないですよ!

意外とねらい目!大潮周りの中潮に注目

大潮の時って、釣れやすい時と釣れにくい時の差が結構はっきりと出やすいように感じます。

場所によっては潮の流れがきつくて釣りづらいということもあります。

そんな時、注目したいのが大潮の周りの中潮。

この時って、大潮程潮位の変化が無かったりしますが決して悪い条件ではない。

そして何より、極端になりづらいので比較的安定して釣果が出やすく、釣り自体も大潮の時よりもしやすい事が多いです(*^^*)

ですので私の場合も大潮周りの中潮のタイミングというのは結構好きで、このんで釣行に出かけていますよ!

大潮程の爆発力はないが、安定して釣果を上げやすく比較的釣りやすい潮。

それが私なりの中潮の解釈ですね!

まとめ

今回は満月と新月の大潮、特に満月に注目してその特徴と釣果の傾向などについてまとめてみました。

大潮の時って、釣れる釣れる!というイメージが先行している方も多いかもしれませんが、結構難しい時も多くて難易度は実は高かったり。

確かに潮は動かないより動いたほうが良いですが、極端な状況になってしまうと逆効果になってしまったり・・・。

そんな中で注目なのが中潮。

大潮程のパワーは持ってはいませんが、結構釣れて良い思いも沢山してきています(*^^*)

今回の記事を参考に、少しでも釣行の際の参考になればと思います。

それでは、良い釣りを!

1 2

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です