さてさて、今回はカマス釣りの基礎講座を。
カマス釣りの時期・シーズン毎の行動パターン、釣果アップにつなげる基礎知識を紹介。
今までかなり長い期間カマス釣りを繰り返してきた私。全て実釣経験に基づき、データを取り続けてきて得た知識・行動パターンをここでは解説する。
カマスは時期(季節)によって行動パターンが変わる特徴があるので、適切な狙い方を覚えておくと絶対に役立つはず。
釣具店などの情報が出回ってから釣行するのは間違いではないが、自分で考えて釣行できるようになると情報の先取りが出来て美味しい釣りが出来る。
それじゃあ早速カマス釣りの時期・シーズンの流れについて紹介していこう。
カマス釣りの時期・シーズンの基本的な流れ
カマスは釣れる時は簡単に数釣りが出来る魚だが、1年中同じように釣れる魚ではない。
時期によって釣れるサイズが変わったり、行動パターンが変わるのでそれに合わせて釣行するのが重要。
まずはカマスの1年の行動パターンについて、簡単にまとめておこう。
- 春:3月、4月位までは良型のカマスが狙いやすい。5月以降は小型の新子が中心になる
- 夏:夏場は朝夕のマズメが釣果の中心になりやすい。8月くらいになると、カマスのサイズも大きくなってくる
- 秋:群れがまとまり、釣れるサイズもより大きくなってくる。大体9月~10月位からがカマス釣りの本格シーズン
- 冬:夜間の釣果が安定する傾向が出てくる。厳寒期に近づくにつれて数は減るが、良型カマスが増える
カマス釣りの1年の流れを簡単にまとめると、大体こんな感じになる。
ベストシーズンは秋
地域によって多少違いがあるが、カマスが最も釣りやすくて初心者の方におすすめなのは秋。
秋のカマスは「魚影の濃さ・釣れるサイズ」のバランスが良く、釣って楽しめるサイズの数釣りが楽しみやすい。
目安としては夏場の海水温が一番高い時から少し下がってきたくらいの時期で、私の住む静岡を例に挙げるとベストシーズン突入は「大体10月位」の事が多い。
※もちろん年によって多少前後することがある
次に、季節・時期毎のカマスの行動パターンや狙い方のコツについて紹介していこう。
春のカマス釣りの特徴
地域によって多少の違いはあるが、私の住む静岡県では大体5月のGW頃になると、小型のカマスの回遊が徐々に始まることが多い。
3月~4月位までは前年からの残り組の成長したカマスが釣れ続くことが多く、数はあまり釣れないが釣れればデカいといった感じ。
ちなみに厳寒期~春先に釣れる大型のカマスは40cmを越え、今まで釣った中で一番大きいのは47~48cm位あったかな。
春はカマスの群れが入れ替わる
春は釣れるカマスのサイズが大きく変わる時期になることが多い。
5月くらいになり水温が本格的に上昇してくると、冬を越した大型のカマスから「10cm前後の小型の鉛筆カマス」と呼ばれるサイズになっていくのが良く見られるパターン。
春先の大型のカマスが釣れ続いている時は、朝夕のマズメの他に夜間も比較的釣果が出しやすい傾向がある。
その後季節が進んで小型のカマスに入れ替わっていくと、釣れる時間が朝夕マズメのの短時間に偏りやすくなる傾向アリ。
稚鮎やハクの群れに注目
春先はチアユやハクといった小型のベイトフィッシュの回遊が活発になることが多く、カマスの群れもこれらの小魚の動きに影響を受ける。
稚鮎やハクは河川に遡上するために港湾部などに集まるが、カマスもそれを追って港湾部の奥まった所や河川の河口周辺に姿を見せることも多い。
この春先の時期はまだ良型のカマスが釣れる事が多いが、状況次第では河川の中にまで侵入してくることも普通にある。
釣れれば40cmを超えることも多いのが春先の低水温期のカマス釣り。排水溝や河川が流れ込むような場所は良型カマスが釣れる事も多いから要チェック!
夏のカマス釣りの特徴
春に釣れ始める小型だったカマスだが、7月下旬~8月頃になると徐々にサイズアップしていく。
大体25cm~30cm程までの個体が多く、釣りのターゲットとして成立するようになるのが梅雨明け後の夏本番以降かな。
回遊範囲が広く・朝夕マズメが勝負
夏の高水温期のカマスだが、回遊範囲・速度が早くて「釣れる時合いが短い時間に集中しやすい」傾向があると感じている。
狙い目なのは朝夕マズメの日の出・日の入り前後で、ルアー釣りや投げサビキ釣りでテンポよくカマスを拾っていくと釣果が伸びやすい。
一方でウキ釣りの場合は手際よくやらないとカマスの回遊がすぐに終わってしまい、釣果を伸ばしにくい事がある。
餌釣りの場合は置き竿で釣るのではなく、餌をゆっくり引きながら探る方がカマスに餌を見つけてもらいやすい。
潮通しの良い場所を狙う
夏の回遊性が高いカマスは、潮通しの良い場所に朝夕の時間を中心に接岸しやすい。
狙い目は堤防の先端や角、河川が流れ込む河口周辺など。
沖からの潮が差してきやすい場所に狙いを定め、短時間で効率よく釣っていくことを心掛ける。
秋のカマス釣りの特徴
大体10月くらいになって徐々に肌寒い季節になってくると、カマス釣りのベストシーズンが到来する。
この頃になると釣れるカマスのサイズもさらに大きくなってきて、地域差はあるが中心となるサイズは30cm前後~35cm位かな。
場合によっては40cm程に成長している個体が釣れる釣り場もある。
カマス釣りの本格シーズン
この秋本番~初冬にかけては、イワシなどのベイトフィッシュの回遊が沿岸部では活発になることが多い。
その餌を求め、多くのカマスが港内をはじめとした沿岸部にまとまって回遊を始める。
この秋の時期が最も数釣りが楽しみやすく、釣れるサイズもまずまず揃ってくるのでカマス釣り入門に最適!
秋の本格シーズンはほんの短時間で20匹、30匹と大漁のカマスが釣れたりすることも期待できる。
デイゲームのカマス釣り
水温が下がって来ることで、朝夕マズメの短時間勝負だったカマス釣りにも変化が出てくる。
「秋の水温低下+ベイトフィッシュの接岸」と共にカマスが湾内に留まる時間が長くなり、デイゲームや夜釣りでカマスが狙い易くなってくる。
デイゲームのカマス釣りは港の中の水深が深い航路周辺や、駆け上がりがあるポイントの「海底付近」を狙うと良い。
ルアー釣りの場合はバイブレーションやメタルジグ、スピンテールジグなどをしっかり沈めてリアクションバイトを狙うと面白い。
デイゲームのカマスは活性自体は低い事が多く、表層で入れ食いになるようなことは少ないので難易度としては若干高め。
デイゲームのカマス釣り攻略の基礎知識・コツを解説【日中でも釣れる】
夜釣り・ナイトゲームが本格化
水温低下とともに、夜間も湾内に留まりやすくなるカマス。
そうなると夜釣りが楽しい時期が到来し、港の中の常夜灯周りなどでルアーやウキ釣りでカマスが狙い易くなる。
夜間のカマスは回遊性が低く、同じ場所に留まる性質が強くなる。
だからスレさせないように探るのが重要になり、ルアー釣りの場合はワームやミノーなどを上手く使い分けるのがポイント。
夜釣りで狙うカマスゲーム。釣果を伸ばすルアーセレクト・ナイトゲーム攻略のコツを解説!
冬のカマス釣りの特徴
季節が進み冬本番となり、寒さが厳しくなる12月中~下旬頃から4月位までは海水温も低い状態が続く。
この時期のカマス釣りは数釣りというより、大型狙いが楽しい季節になる。
個人的にはこの寒い時期に40cm以上の大きく成長したカマスを狙うのがかなり好きで、私の場合は冬のカマス釣りが一番好きかな!
外すとアタリすら無いこともあるが、釣れれば丸々越えた脂が乗った美味しいカマスが釣れるのが特徴だ。
釣りやすい時間帯は主に夜釣りや朝マズメだが、場所によっては日中も狙える。
大型のカマスが狙える
何と言ってもこの季節は40cm以上、最大で45cmや50cm近い大型カマスが狙えるのが最大の魅力!
釣れる数は水温の低下とともに少なくなっていくことが多いが、釣れるサイズは更に上がっていく傾向アリ。
大型カマスは警戒心が強いので、常夜灯がある場所の場合はライトが当たっていない暗闇をあえて狙ってみるのも良い。
また、沈み根などの海底変化につく習性があるので、海底に地形変化がある場所は真っ暗でも夜釣りで大型のカマスが狙える。
大型のカマスは脂の乗りも最高だし、引きもかなり強いので釣りごたえも十分。寒さとの戦いに勝ち、良型カマスをマニアックに釣るのが冬の時期の魅力かな。
港奥や奥まった場所を狙う
秋のカマス釣りでもちょっと触れたんだけど、水温期のカマス釣りの場合はカマスの回遊する範囲が狭くなる傾向がある。
カマスは水温が下がってくると、潮通しのいいポイントから奥まった場所に固まりやすい傾向がある。
冬場は堤防の先端ではなく、あえて波の静かな港奥の船溜まりなども狙ってみるといい。
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