今回はメタルジグのアシストフックには必須となるアシスト素材による特徴の違いについて、出来るだけ詳しく解説していこうと思います。
市販の完成品を使っている方は特に気にせず選んでいる方も多いと思います。
しかし、実際はアシストラインの素材によって特徴が大きく異なっています。自分の使い方にあったものをしっかり選ぶことによりトラブルを防ぎ、釣果にもつながってくる重要なアイテムなんですね。
自分で既にアシストフックを作っている方も素材ごとの特徴を一度理解し、より納得のいく良いものが作れるようになっていただければ嬉しいです。
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代表的なアシスト素材と特徴を理解しよう!
まずは良く市販されているメタルジグのアシストフックに標準装備されていることの多い、こちらのアイテムから紹介していきましょう。
定番中の定番、シーハンター
見かけることの多い、赤いアシストラインですね!
ショア用のメタルジグや最近流行のタイラバゲームで使用することの多いラインです。今までこのラインだとは知らずに使ったことのある方も多いのではないでしょうか?私も初めてアシストフックを作った時は、このシーハンターを使って作ったことを今でも覚えています。
ショア用のメタルジグの場合は15号前後、タイラバでは8号を使用することが多いと思います。
独特なコシと癖の付きにくさ。吸い込みの高さが特徴!
このアシストラインの特徴は、何と言っても独特なコシの強さではないでしょうか?非常に表現しにくいのですが、柔らかい針金のようなコシの強さがあり、フックなどが絡むのを抑制します。また、コシはあるものの張り自体は弱いので、魚がバイトしてきたときに違和感なく吸い込むのが特徴ですね!
少し指で折り曲げてみると、このように癖が付きます。癖がついても一度伸ばしてあげれば簡単にまっすぐになるのが特徴ですね。
一方、欠点としてはコシの耐久性が低いことが第一に挙げられます。一日中使用すると、後半にはコーティングが剥がれてしまうためか、コシが無くなって柔らかくなってしまいます。それでも、吸い込みの良さに影響はないのでこの辺は使い方次第だと思います。
適した使い方は?
こういった特徴を踏まえると、比較的小型のメタルジグやただ巻きで使うことが多く、吸い込みが重要となるタイラバに使用するのがベストだと感じています。
逆にオフショアの重量がある大型のメタルジグに使用するとなると、大きさに比例して必要なアシストラインの長さも当然長くなってきます。そうなると張りが弱いシーハンターの場合はフックがリーダーに絡みつきやすくなったり、フック同士がよじれてしまう可能性が高くなってしまうので注意が必要です。特に、激しくロッドアクションを付けるとより絡みやすくなる傾向があります。
PE+フロロ芯が入ったアシストライン
次はPE素材の中心にフロロカーボン芯が入ったタイプのアシストラインを紹介します。
張りが強くフックが絡みにくいので、使用されている方も多いのではないでしょうか?この手のアシストフックはオフショアのスロージギングなどで特に人気ですね。
フロロカーボン芯の張りの強さが最大のウリ!
このタイプのアシストラインは何と言ってもフロロ芯による張りの強さが特徴です。また、PE素材なので表面も非常に滑らかになっています。使う場面としては特に、オフショアのスロージギングなどある程度大きさのあるメタルジグを使う時に出番が多いですね。
ジギングをやるとなると、軽いものでは大体80g程から、深海でジギングをやるとなると500g前後のジグや、場合によっては1kgのジグなども使用します(笑)
このメタルジグで450gの重さがあります。主に中深海でアラなどを釣る時に使用します。大きさで言えば、25cm程の長さがあります。
例えば岸からでも狙える太刀魚ですが、船からジギングで狙うとなると場合によっては250gのメタルジグなども使用するんですよ!魚って意外と大きなルアーにも躊躇なく食いついてくるんですね。
張りの強さの裏返しとして、欠点もあります。それは、一度変な癖がついてしまうと簡単には癖が治らないということです。フロロカーボン製の芯を使用する以上、どうしても糸癖に弱いんですね。
このように、癖がついてしまうと少し引っ張ったくらいでは元に戻りません。保管する時には癖がつかないように注意する必要があります。
適した使い方は?
アシストフックに直進性を出したい時や、フックの絡みを抑えたいときにこのタイプのアシストラインが効果的になります。具体的にはオフショアのジギングや、ロッドアクションを多用しフックが絡みやすくなる時などに使うと良いと思います。
ノットタイプのアシストライン(中空構造)
「ノット」と書かれたアシストラインは、ラインが中空構造をしている。
中に太めの芯が入っており、これを抜いて使用するのが基本になる。
程よくしなやか・自由度が高いフックができる
芯入りのアシストフックは、芯を抜くことでニードルを使ったアシストフックが作れるようになる。
ニードルを使用することにより、無駄な結び目などを無くしたアシストフックが策席できるぞ。
フックの自由度が高くなり、ヨレたりしにくい。
適した使い方は?
メタルジグ用のアシストフックの他、プラッギングフックなども作成できる。
張りの強さ的にはフロロ芯が入ったアシストフックよりも若干柔らかい。
針が強くて癖がつくのが嫌という方におすすめだね。
新製法アシストライン アルゴンアシスト FC IN TYPE
去年あたりから使い始めたのがこちらのアシストラインです。
とにかく非常に引っ張り強度が強いうえに適度なコシと張りの強さを兼ね揃えた、非常に使いやすいと感じているアシストラインです。
非常にバランスが良く、良いとこ取りのオススメライン!
表面が独特なざらざらした感触をしているのですが、このおかげでアシストフックの向きを決めるのが非常に行いやすいんですね。フックの向きが少しずれたからと言って釣果に大きく影響するとは思えませんが、綺麗にフックの向きが揃ったアシストフックは使っていて気分が良いものです。
また、フロロカーボンを打ち込んでいるにも関わらず、非常に癖が付きにくいのが特徴です。
私が使った限り、それぞれの他のアシストラインの良いところを兼ね揃えているアイテムだと思います。
最近はこのラインを使ってサーフ用のアシストフックを作成することが非常に多いです。
このライン使ったアシストフックの作り方はコチラ
リアのショートアシストの作り方はコチラ
どちらも詳しく解説してありますので、参考にしてみてくださいね!
まるなか的使い方まとめ!
どのアシストラインもそれぞれ良さが違います。ですから、使い方によってしっかりと使い分けるのが非常に大切になってきます。個人的な使い分けとしては、以下のようにすることが多いです。
- ショアからのキャスティング(ヒラメ、青物等何でも)→アルゴンアシスト FC IN TYPE
- オフショアのジギング→フロロ芯が入ったPE素材アシスト
- タイラバ→よつあみ シーハンター
- 自由度が高く、程よくしなやか→中空タイプのノットアシスト
ざっと分けるとこのようになってくると思います。また、サワラやタチウオなどを狙う際にはメタル素材を打ち込んだアシストラインも使用します。
どのラインが一番良いということは無いので、自分の使い方に適したアシストラインを今回の解説を基に見つけ出していただけたら幸いです。
思っている以上にアシストラインの素材による差は大きく、
快適に釣りができるのか?魚のバイトをしっかりと掛けていくことができるのか?
といったことにも少なからず影響してくきます。今までそこまで気にしていなかったという方も、この機会にアシストフックを見直して釣果アップに繋げてくださいね!
アルゴンっていうライン気になっていたのですが、ちょっと高かったので躊躇してしまいました w
アシストラインにもいろんな特性があるんですね。いつも値段と手に入りやすさからシーハンターしか使っていませんでした。
今後はちょっと気にして種類を変えてみようと思います。
アルゴンは個人的にかなり使いやすいと感じたアシストラインですね!今のところ、欠点は個人的に見つかっていません。
シーハンターは超定番のアイテムですが、コーティングさえ剥がれなければ非常に良いんですがね(^-^;
是非、色々試して自分に合ったものを見つけてください