FGノット すっぽ抜けない、強度を出す方法を徹底解説!

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今回はPEラインとリーダーを結束する際に最も多く使用される接続方法の1つであるFGノットについて解説していきたいと思います。

FGノットは編み込み系のノットの1つで、結びコブができないのでPEラインの持つ本来の強度をしっかりと発揮することができる事で良く知られていますね!

また、コブができないことによりキャストした時のガイドへの引っ掛かりなども少なく、快適に釣りができ、飛距離も伸びることから多くの方に使用されています。

しかし、この編み込み系のノットは初めての方には少し難易度が高いかもしれません。

特に、キャスト時にすっぽ抜けてしまうという経験をする方もいらっしゃるでしょう。

先日釣り場で見かけた釣り師の方もキャストですっぽ抜けをしていまっているのを目撃しました。

すっぽ抜けをしてしまうと、せっかくの時合いを逃してしまうことにもなりかねませんし大切なルアーもなくしてしまいます。

そういったことをしっかりと防ぎ、かつ最大限の強度を出すためのコツを紹介していきますね!

なお、FGノットでは重要となる編み込みですが、この編み込み回数についての強度を実際に測定してみた記事があります。編み込みの回数が変化すると強度がどのように変化し、どこでラインがブレイクするのか?

ぜひ参考にしてみて下さい

実験・検証! FGノットの編み込み回数と実測強度の関係!




FGノットのすっぽ抜けの原因は?

何事にも当てはまることですが、何かが起こるには必ず原因があります。しっかり原因を突き止めなければ同じことがまた繰り返されてしまいます。

すっぽ抜けの原因を理解して快適に釣りができるようになりましょう!

釣りを開始し、すぐにはすっぽ抜けないのに時間が経つと突然発生することもあるすっぽ抜け・・・。

原因がわからない方も多いかもしれませんが、

実はちゃんとその原因があって、それを防ぐ事も可能です。

今回は1つ1つ、丁寧に解説していきますので参考にしてみてくださいね!

編み込む回数は適切か?

まず、最も重要なのは何と言っても編み込む回数です。

編み込む回数が少なすぎれば、いくらしっかりと締め込んでも摩擦が少なくてすっぽ抜けてしまいます。

そうなると、編み込む回数は多くすればするほど良いのか?

しかし、答えはNo!です。

編み込む回数が多いと今度は摩擦が強くなりすぎてしまうので、この場合はしっかりとPEラインを締め込むことができなくなります。

このあたりはPEラインの滑りの良し悪し、ラインの太さによっても多少変わってきますのでいちがいには言えませんが私なりの編み込む回数はこのようになっています。

  • 4本撚りのPE→12回
  • 8本撚りのPE→14回

基本的に8本撚りのPEラインの方が原糸が細く、表面が滑らかになるので滑りが良くなります。

ですので、必要な摩擦力を出すには若干編み込む回数も多くなります。今まで試してきた中では、この回数が一番締め込みやすくてすっぽ抜けも出ないバランスの取れた編み込みの回数だと感じます。

編み込む回数を変えながら強度を試してみた結果では、上記の編み込み回数~+2回くらいまでが締め込みも行いやすくてすっぽ抜けにくいと感じました。

FGノットを作成するのに悩んでいる方は参考にして練習してみてくださいね(*^^*)

締め込む前のハーフヒッチに注意!

編み込んだ後に一度ハーフヒッチを行い、そして締め込みを行います。そこで意外と重要なのがハーフヒッチを締め込む強さなんですね。

すっぽ抜けを防ぐため、ついつい強くハーフヒッチを締めてから編み込み部の締め込みを行ってしまいがちなのですが、

実はこのハーフヒッチを強く締めすぎてしまうとノットの強度が低下してしまいます。

このハーフヒッチを強く締めると、その部分に力が集中してかかってしまうからです。実際にノット強度を測定するテストを行った際、すっぽ抜けを起こさずに限界強度に達して破断した場合、こハーフヒッチを行った場所がラインブレイクのポイントになることが多かったです。

このように、ハーフヒッチの場所ブレイクすることが多いので、ここを強く締めすぎるとかえって強度が落ちるので注意が必要なんですね。

ですので、私の場合はPEラインのヒゲ側でハーフヒッチを軽く行ったら、ヒゲ側は出来るだけ引っ張らずに締め込みを行うようにしています。

PEの本線側を中心に締め込んでいくことによって、ハーフヒッチ部分に力が加わるのを防いで強度を保ちます。

これは意外と盲点ですから、チェックしてみてくださいね!




しっかりと締め込みはできているのか?

これは意外と盲点で、素手でしっかりと締め込みができていると感じても実はまだ締め込みが甘い時があります。

私も以前は素手で締め込んでいたのですが、仕事上一日に何度もノットを組まなければならない時があり、何度も組んでいると指が締め込む際のPEラインの食い込みで痛くなってきます。

そんな時、もしかしたら指が痛くなるのを防げるのでは?と感じて何となく買ったのが締め込みリングです。

何の変哲もないリングですが、実際に使ってみるとそのメリットは非常に大きいです!

指が痛くならないし、しっかりと力が入るので思いっきり締め込めます。また、予想以上に耐久性もあり、簡単には裂けたりすることもありません。

正直、もっと早く使っておけばよかったと後悔していますね(笑)

おそらく、一般的な男性でしたら素手でしっかりと締め込めるのはせいぜい1.5号前後までではないでしょうか?

私の場合は1.2号くらいになってくると指先が痛くなってくるので素手で締め込むのは嫌になってきます(-_-;)

そんな時にもこのリングがあれば簡単です♪

ゴムリングは本当に便利だと思います。持っていない方は一度使ってみてください。相当楽に締め込みができますよ♪

正しく締め込みもできていているのにFGノットがすっぽ抜けてしまうのは?

編み込みの回数、締め込みもバランスよくできているのにキャストを繰り返しているとすっぽ抜けてしまう。

こういった方は、一度FGノットの形を注意して見てみてください。

大体ここにすっぽ抜けの原因が潜んでいることが多いですね。

すっぽ抜けやすい形とすっぽ抜けにくい形

編み込みの回数、締め込みの強さが同じであっても、

実は編み込みの形によってすっぽ抜けにくさは大きく変わってきます。

画像の上の編み込みと下の編み込みは編み込む回数、しめ込む強さはほぼ同じです。

それでは、どちらがすっぽ抜けにくいでしょうか?

正解は下の編み込みになります。

これは渓流釣りなどに使われる移動式の天井糸や鮎の友釣りで使われる移動式鼻カンの仕組みと同じです。

編み込みの部分が密になり幅が狭くなると摩擦は小さくなり移動しやすくなります。

つまり、すっぽ抜ける。

逆に、編み込み部分が広がると滑りにくくなり、すっぽ抜けなくなるんです。

それでは、この原理を知ったところでどのように活かしていくのか考えてみましょう。

編み込み部分の幅が広がった状態ですっぽ抜けないのは危険

編み込みの幅の違いによるすっぽ抜けにくさの変化を理解したところで、実際ノットを組む時のはどうすれば良いのでしょうか?

一見すると、上の画像の下側、編み込み部分の幅を広げた形でノットを組めばよいように思えます。

しかし、これではすっぽ抜けます。

特にこの場合、釣りを開始してすぐにはすっぽ抜けないことが多いんですね。

それはなぜでしょうか?

ノットを組んで釣りを開始してすぐにはすっぽ抜けず、ある程度キャストを繰り返しているとすっぽ抜ける原因はどこにあるのでしょう。

ヒントはルアーをキャストする、リトリーブしてルアーを手元まで寄せる。

この中にその原因があることが多いです。

ルアーを回収する際にノットがガイドを通過し、キャスト時にまた通過する・・・・。これが何を意味するのでしょうか?

簡潔に言えば、

ガイドを通過するたびに、編み込み部分の幅が縮まる方向に力が掛かり続ける。

原因はこれなんです。

ガイドにノット部分が当たることで、一回当たりの力は弱いですが、キャストを何度も繰り返していくうちに編み込み部分の幅が狭くなっていくんですね。

そして摩擦力が低下し、すっぽ抜ける。

これが原因であることが最も多いと感じています。

私がFGノットのすっぽ抜けに悩んでいる方のノットを見せてもらった時、多いのがこのパターンでしたね。




締め込む際にしっかり編み込み部分を密にする

原因がはっきりすれば後はそうならないように締め込めばいいんです!

指で編み込みをする際はそこまできつく編む必要はありません。締め込む際に少し気を使ってあげれば大丈夫。

編み込みが完了したら、まずはPEの本線側をリングを使ってしっかりと締め込みます。素手で締め込みの作業を行う方も多いかもしれませんが、こういった締めリングを使用すると遥かに締め込み作業が楽に、確実にできるようになります。

ハーフヒッチをしたヒゲ側も編み込み部分の締め込みが乱れそうであれば多少引っ張りますが、

引っ張りすぎるとハーフヒッチの部分に力が加わってしまってノット強度が低下するので気を付けます。

先程解説した通りですね。

カメラを構えながらですとうまくいきませんでしたが、このような状態にして、この場合はリングを左方向に引っ張り締め込みます。これで第2段階は終了。

そして、仕上げが重要です。リーダーのヒゲを口でくわえ、リーダー本線を片手で持ち、一直線にします。

そして、編み込みが密になる方向へリングを使って締め込みます。つまり、先程までとは逆方向へ。編み込み部分が狭くなるように締め込むことになります。

こうすることで、あえて最もすっぽ抜けが発生しやすい状態で締め込んだことになります。

ただし、これはそこまで力を込めて行わなくてもOKです。締め込むというより、編み込みの部分を密にするのが目的ですからね!

これでFGノットの編み込んだ部分が密になり、隙間が全く空いていない状態になっていることを確認しましょう。

この状態でしっかりすっぽ抜けがないことを確認すれば、すっぽ抜けることは理論上無くなります!

一番すっぽ抜けの起きやすい状態でノットが滑らないことを確認する。

これがFGノットですっぽ抜けをへらす最大のポイントなんですね!

これ以上編み込み部分が密にならない状態ですっぽ抜けなければ、釣りをしていてもそれ以上すっぽ抜けやすい状況になるということはないです(*^^*)

付録:まるなか式FGノットの作り方

ここまでしっかりと編み込み、締め込みができればすっぽ抜けることはほぼないと思います。また、強度も十分に出るノットが組めていると思います。

参考までに、まるなか本人が行っている締め込み後の処理方法を記載しておきます。

  1. 締め込み後、リーダーのヒゲを切らずにハーフヒッチ6回。
  2. リーダーのヒゲをカットしライターでコブを作り再びハーフヒッチ6回。
  3. 一度エンドノットをする
  4. その後、再びハーフヒッチ7~10回行いエンドノット。

これ私が普段行っているFGノットの組み方になります。

注意したいのは4の工程で、このハーフヒッチはガイド通過時の衝撃を緩和するために行うようにしているもので、ハーフヒッチはしっかりと締め込まずにあえて緩く結ぶのがキモになります。そして、ノットが完成したら4の工程のハーフヒッチの部分を引っ張って幅を広げてあげます。

ノットに段差ができるとどうしてもその段差の部分がガイドを通過するときに障害となります。段差を出来るだけ減らし、スムーズにガイドを抜けるように1手間かけてあげることによって丈夫で長持ちなFGノットが完成します。

このようにノット部分が長くなることで、ガイドを通過する際の衝撃も抑えられますよ!

この画像の左側の方ですね。わかりにくいですが、ノットが緩く幅を広げてあります。ほんの1工夫ですが、ガイドの抜けが柔らかくなると思います。

一番良いのはノットの部分をガイドから出し、たらしを長くしてキャストをすることですが、釣りの種類や釣り場のスペースなどによっては無理なことも多いですからね。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回はすっぽ抜けないFGノットの作り方のポイントを解説させていただきました。

キモとなるのは編み込みの回数と締め込み強度、そして編み込み部分の密度がしっかりと密になっているか?

これがキーポイントになりますよ!

FGノットのすっぽ抜けに悩んでいるという方はこの点を一度しっかりと見直してみて、どこか改善点があるようでしたら少し修正してみてください。

きっとすっぽ抜けないノットが結べるようになるはずです。

FGノットは難しいように見えますが、実際はそこまで難しいものではなくて誰にでもできるノットです。

今回の記事を参考に、トラブルが無く強度が出せるFGノットの作成を目指してくださいね(*^^*)

それでは、また!

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