さてさて、先日は静岡サーフに初めて来られる方や、初心者の方等におすすめの釣り場案内等をしてみました。
今回は少し掘り下げてみて、地元民である私なりの「静岡サーフ攻略の基礎知識・道具の選び方」などについて紹介していこうかなと。
人気のサーフのヒラメ釣りですが、基本的な考えや方や釣り方はどこの釣り場でも通じるものは当然ある。
しかし、静岡サーフ特有の地形など、特性に合わせた釣り方を意識することでより安定した釣果を上げることが可能になるはず。
私まるなか、静岡のサーフを本拠地にヒラメやマゴチを狙ってきていますが
過去には「約10カ月でヒラメ・マゴチを合わせて500枚ほどをキャッチした実績」があります。
ですので、誰に教わったらいいのか分からない方は参考にしてみてね。
★なお、まるなか大衆鮮魚では、サーフのフラットフィッシュゲームに関する記事はが多数記載・日々更新しています。よろしければ「サーフ ヒラメ釣り」のページをご利用くださいね。
目次
静岡サーフのヒラメは急深ポイントがメイン
静岡サーフは全国的、世界的にも水深が深いことで有名な駿河湾に面したフィールドになっている。
沖合に10分も船を走らせるとバラムツやサットウ(アブラソコムツ)などを手軽に狙えるような地形をしている。
水深は大体100m程キャストして水深が5m~7,8mくらいの場所が多く、三保半島の先端付近になると着底の把握ができないほどガクンと更に水深が深くなり、西側に行くと少しづつ浅くなっていくのが基本的な地形になる。
基本的に急深な地形である駿河湾に面した静岡サーフですが、遠浅の場所と比較すると
- 魚の密度は低いがどこにもヒラメが生息している可能性が高く、爆発力としては少ない
- 1年を通じて安定して釣果を出しやすい傾向がある
というのが特徴になると感じている。
目で見える変化を探してポイント選びをするというよりは、
- テトラポッドの切れ目の沖合
- ほんの少し波の立ち方が変化している場所や、波の打ち寄せるタイミングがずれている場所
- 岸際の地形が急になっている所やなだらかになっている所の境目
- 波打ち際のマテリアルが石から砂に変わっているところ
などを目安に狙っていくと良い。
静岡サーフのヒラメ釣りの時期・シーズンは?
地域によっては、ヒラメやマゴチが狙える時期が比較的ハッキリと決まっている場所もあると思う。
比較的水深のある静岡サーフは、ヒラメにとって生活しやすい環境が整っている為なのか
真冬でも真夏でも全くヒラメがいなくなるということは無く、1年通じてヒラメを狙って釣りをすることができる傾向がある。
だからオフシーズンというものは基本的に存在しておらず、ロングランでフラットフィッシュが狙える。
そうはいってもヒラメが狙いやすい時期はある程度決まっていて、
- 春のヒラメシーズン(大体5月~6月の梅雨明け位まで)
- 秋~初冬のヒラメシーズン(大体9月・10月~12月位まで)
が狙い目かな!
春シーズンの静岡サーフ
春の静岡サーフは水温がまだ不安定だったり、水温上昇に伴って赤潮などが発生することもあるのでちょっと難易度としては高め。
しかし、良型のヒラメが釣れやすいのも特徴の1つ。
また、外道でワラサ・ブリやサワラなどの大型の青物が釣れたり、乗っ込みマダイなどもおまけ的に釣れたりするのも特徴かな!
運が良いと、80cmを超える大型のマダイなども釣れるぞ。
また、5月のGW位からはマゴチの接岸が多くなることもあり、夏場まではヒラメよりもマゴチの方が多く釣れる年もある。
しかし、マゴチの接岸は年によって規模がかなり大きく違い、全く釣れない年もあるかな。
秋シーズンの静岡サーフ
秋シーズンの静岡サーフはヒラメ釣り入門に最も最適!
大型のヒラメはちょっと釣れにくくなるが、その分アベレージサイズの40cm前後の個体が安定して釣れやすい。
時々2kg以上の良型もヒットするが、基本的には手堅く釣果が出しやすい時期だ。
秋シーズンと言っても、最近は海水温が高い事も多くなってきていて、良く釣れる時期もそれに伴ってずれ込むこともある。
最もハイシーズンになってくるのは10月下旬~11月、12月上旬位かな。
私が以前ヒラメ釣りばかりやっていた時は、「1カ月間1度もボウズ無し」などの結果も出している。
また、秋シーズンはイナダやカンパチ、サゴシなどの小型~中型の青物が回遊することもあり、同時に狙えることもある。
静岡サーフに適したタックル選び
静岡サーフのヒラメ釣りでは特別なタックルは必要ないが、私が普段使っているタックルのスペックを中心に紹介しておこう。
- ロッド:シーバスロッド、またはヒラメ用ロッド:10.6フィート前後
- リール:シマノ・ダイワLTシリーズなら4000番が基準
- PEライン:1号200m巻き
- リーダー:フロロカーボン6号1ヒロ
- ルアー:メタルジグ30g~40g、ジグヘッドリグ20g前後
基本的なタックルバランスはこんな感じかな。
もう少し選び方のチェックポイントを詳しく紹介しておこう。
ロッド選び
静岡サーフのヒラメ釣りで注意しておきたいのが、テトラポッドと駆け上がりの存在。
等間隔でテトラポッドが入っている釣り場が多く、急深なポイント程波打ち際の駆け上がりがきつくなってくる。
なのでそれらをクリアできるロッドの長さが望ましく、私が今まで釣ってきた感じとしては
大体10.6~11フィート位までが使い易いと思う。
出来れば最低でも10フィート以上、10.3フィート位は有った方がルアーの操作やヒットした魚のコントロールが楽だ。
また、ロッドのパワーは40gのルアーをフルキャストできるものが基準。
そうすれば20g前後のジグヘッド+ワームや、40gのメタルジグなども快適に扱える。
リール選び
サーフでヒラメを釣るために、基本的にはシマノ・ダイワLTシリーズなら4000番のハイギアをベースに選ぼう。
私の場合はPEライン1.2号までをメインに使うなら4000番を、それ以上まで視野に入れるならC5000を選ぶかな。
3000番などの小型の番手になると、ローターやボディのサイズが小さくなったりして巻き取りのパワーが不足しやすいので気を付けよう。
PEライン、ショックリーダー選び
静岡サーフでヒラメを狙うのであれば、基本的にはPEライン1号+ショックリーダーはフロロカーボン6号でOKだろう。
ただし、テトラ際でやりとりをしたり、青物等が回遊してくる時はPEライン1.2号も視野に入れる。
また、夏場はエイやサメが発生することもあるので、そういう時は1.5号を使う時も時々あるかな。
なお、PEラインは200m巻き、ショックリーダーは1ヒロを基準に考える。
ショックリーダー選びで悩んだらおすすめはズバリコレ。
他のフロロカーボンラインよりも明らかに強く(強度テストで実証済み)、なおかつしなやかで使い易い。60m巻きなので長く使えるしね!
※ライン選びについては色んなアイテムを日々実釣比較している。詳しい解説が他に有るので、ライン選びの参考にして欲しい。
ルアー選び
急深な静岡サーフでは、まずはしっかりと着底把握できるルアーを使うと良い。
メディアでは色んなルアーの使い分けが重要と言われているが、正直言って静岡のヒラメはそんな難しい事をしなくても普通に釣れる。
私自身、過去にヒラメをボウズ無しで釣り続けていた時は40gのメタルジグオンリーだったし。
ルアーの種類よりも重要なのは、「釣れる潮の流れをしっかりと知り、ルアーを必要以上に動かさない事」
そうすれば勝手にヒラメは釣れるようになる。
おすすめはしっかりと沈んでボトムを基準に釣りが展開できるもので、おすすめはメタルジグかジグヘッドリグ。
- メタルジグ:30g~40g
- ジグヘッド+ワーム:ワームは4インチ~5インチ、ヘッドは20g前後
メタルジグとワームがあれば静岡サーフのヒラメは1年中、十分釣ることが出来るぞ。
ちなみに私の場合、メタルジグなら40g、ジグヘッドは20g前後しか使わないようにしている。
ヒラメ釣りでは釣れる底潮の通り方を知るのが超重要で、同じ重さのルアーを使った方が感覚が磨かれやすいからだ。
繰り返しになるが、あれこれルアーを揃えても静岡のヒラメは釣れるわけではない。
シンプルに、釣れると信じて使えるルアーを見つけたら、それを中心に時々カラーを変えるくらいで十分!
静岡サーフヒラメ釣り入門講座まとめ!
大体こんな感じで、静岡サーフのヒラメを攻略するのに必要な基本的な知識は身に付いたかなと。
ヒラメ釣りって難しく考えがちだけど、コツさえ覚えれば結構簡単に釣れるのでシンプルに考えて釣ってみよう。
静岡サーフは真冬でもヒラメが釣れるし、外道で青物やマダイなども狙えて1年中楽しく遊べる。
普段から釣行記やタックルインプレッションなども更新しているので、これからもよろしくどうぞ。
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まるなかさん、こんにちは。奇遇にも昨日前浜インしました。放水路の近くに住んでます。ただ当日は風が強くハウルで2時間ほど粘りましたがヒラメさんは釣れませんでした。記事参考にしてまた出掛けてみますね。色々教えて下さい。
こんにちは、まるなかです。
ヒラメ釣りは潮の通り具合など、どうしても運の要素が非常に多いですからある意味仕方がないですね(-_-;)
釣れない状況下では、釣りを延々と続けて目の前に落ちたルアーを食ってくる個体を見つけたりすることになりますから、辛抱の釣りになりますね・・・・。
ヒラメ釣りにも気が向いた時に出かけますので、よろしくお願いします(*^^*)