
こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は一誠から発売されているロックフィッシュ用ワーム、根魚蟲の特徴やフックセッティング・使い方などを詳しくインプレしていきます。
根魚蟲はバス用ワームでいうところの高比重・イモ系ワームで、一見すると釣れそうな気がしないという方もいると思います。
小魚やエビ・カニなどの餌っぽい外見ではないので、少しとっつきにくさがあるかもしれませんが、使ってみるとこれがなかなか絶妙な使用感で魚も良く釣れますね!
忖度なしにインプレしていくので、ワーム選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、ジャンル問わず様々な釣りができます
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
※現在の主な活動はYoutubeになっているので、普段の釣行や道具の紹介・釣り方の解説などはYoutubeチャンネルをご覧ください。ロックフィッシュ講座やランカーサイズを釣り上げる実釣動画なども多数あり!
根魚蟲ヘビーソルトのスペック・ラインナップ

根魚蟲ヘビーソルトという名の通り、素材に多めの塩を配合した高比重仕様になっています。
サイズは2025年8月時点で2種類、2.2インチと2.6インチ。
だいたい20cm台~30cmクラスまでを狙うなら2.2インチ、2.6インチは30cm前後以上を狙う時に無難かなと思います。

根魚蟲のサイズ表記は2インチ台ですが、実際に見てみるとボディがかなりずんぐりしていてテールなどのパーツが無いのでボリューム感があります。
フックサイズ
根魚蟲はオフセットフックを使う機会が多いと思いますが、私の場合は2.2インチを使う時は#1。
2.6インチには#3/0を基準に使っています。

ボディがかなり太くて厚みがあり、迷った時は小さめよりも大きめを使った方が個人的には無難かなと思います。
ワームの耐久性を考えると、ロングネックのマルチオフセットXが使いやすくてお気に入り。
根魚蟲の形状にマッチしていて、フッキングなども安定感があって使い勝手が良いですね!
根魚蟲を「サクッと」インプレ!

根魚蟲の使用感を詳しく紹介する前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 耐久性:意外と持つ
- 飛距離:非常に優秀
- アクション:ボリュームのある高比重素材が絶妙な浮遊感・存在感で魚を引きつける!
- 使い方:ズル引き・柔らかめのロッドアクションによるリフトフォールやシェイクなど
- リグ:テキサスリグ(根魚玉)・フリーリグ・ジカリグなど
- 適したシチュエーション:波動自体は弱いが、ボディの存在感と足の細かい波動で魚を引きつけるパワーは意外とある。なぜか良く釣れる
ざっくりまとめるとこんな感じですね。
クローやシャッドテールワームのようにワームが明確に動いたり、餌っぽいシルエットではありませんが、実際に使ってみるとこれが非常に良く釣れます。
低活性時にも強く、ある程度ワームの存在感は欲しいけど、動きすぎるワームだと使いにくい場面で特に強い印象。
耐久性
一誠のワームは全体的にかなりしなやかに・ワームの動きや質感を重視して作られていて、根魚蟲ヘビーソルトも素材自体は柔らかめ。

おまけにヘビーソルトということで塩がしっかり入っているので、素材自体の持ちは良くないというのが正直なところ。
しかし、根魚蟲の場合はボディ形状がシンプルでずんぐりいているので、実際に使ってみると素材の脆さが目立ちにくく、一誠のワームとしては良く持ちますね!
使い方にもよりますが、1本でだいたい4匹くらいは釣ることができています。
特にロングネックでワームのヘッドをしっかり固定できるオフセットフックを使うことで、無駄なワームの消耗を抑えることができます。

先ほどフックのところで紹介したオーナーのマルチオフセットシリーズやデコイのロックンフックなど、ロングネックのフックで使うことで、より快適に使いやすくなると思います。
ただし、細い足はベラなどの外道につつかれるとあっという間に千切れてなくなります。
実際には足が無くなっても魚自体は問題なく釣れるので、本体が無事ならそのまま使ってあげてください。
飛距離
根魚蟲は高比重素材+シンプルなボディ形状により、ロックフィッシュ用ワームとしては最高クラスの遠投性能があります。
シンカーが軽くてもボディの自重で楽に飛ばすことができますし、シンカーを重たくしてもワームの抵抗と喧嘩しにくく、投げやすさはそのまま。
かけあがりや沈み根など、狙いたいスポットが遠い場所を狙う時でも使い勝手は良く、この遠投性能は使い方次第で強い武器になりますね!
よく飛ぶワームは沖目を攻められるだけではなく軽いシンカーを使うことが可能になり、シンカーが岩の隙間に入り込むことによる根掛かりを軽減できたりと、他にもメリットがあります。
根魚蟲のアクション・使い方
ズル引き
根魚蟲はパタパタ動くアームがついているわけでも、ブルブル泳ぐシャッドテールがついているわけでもありません。
細い足が3対ついてはいますが、目立つ動きを見せることはないです。
一見すると全然釣れそうもないような・取っつきにくさがあるかもしれないですが、実際に使ってみるとこれが良く釣れるんですね。
シンプルなズル引きで使うことで、特にある程度魚の着き場が分かっている小場所・ピンスポット狙いでも魚に余計なプレッシャーを与えにくくなります。
魚に警戒されにくい状態を作りながら魚の目の前にワームを届けることができ、結果的に食いが悪い状況でも口を使わせやすくなるっていうわけですね。
ズル引きはロッドを動かしてもいいですし、超スローにリールを巻いてもOK。
時々ポーズを入れて動きに変化を出したり、ロッドアクションを混ぜて使うのも非常におすすめで高実績です。
リフトフォール・シェイクなど
もう1つの使い方はリフトフォールやシェイクといった、ロッドアクションでワームを動かす使い方。
使い手の好みによる部分もあると思いますが、個人的には根魚蟲はロッドアクションを与えて誘いを掛けることが多いです。
動かし方としては、ロッドを強くあおってワームをキビキビ動かすより、少し柔らかめ・ゆったりめに操作するのが好み。
イメージとしては、根魚蟲の高比重でボリューム感があるボディを海中でユラユラ・フワフワと上下に優しく揺らすような感じ。
何度かロッドアクションで誘った後はしっかりポーズを入れるのがキモで、ポーズ中にアタリが出るパターンもかなり多い印象。

かけあがり+大岩が絡むピンスポットをシェイク&ポーズで探って良型のアコウ(キジハタ)をキャッチ。
波動自体はマイルドで食わせ能力が高く、デイゲームや潮どまりでも使いやすいです。
リグ
根魚蟲のリグですが、お気に入りなのは根魚玉やジカリグなど、アクションを与えた時にワームを縦に動かしやすいものですね。
縦方向に動かした時にボリューム感のあるボディがユラユラ動くことで、アクション自体は派手ではないものの、しっかりと水を押して魚を引きつけてくれるような、そんな気がしています。
それ以外の所では、普通のバレットシンカーを使ったテキサスリグやフリーリグ・ビフテキリグで使っても魚自体は全然釣れます。
根魚蟲は高比重で絶妙な沈下速度があるので、水深が浅いゴロタ場のようなポイントを狙うのであれば、ネイルシンカーを仕込んでバックスライドや水平フォールで探るのも非常に面白そうです。
私の場合は深い場所を狙うことが多いのでこういう使い方はしませんが、狙い方によっては強い効果を発揮する気がしていますね!
その他特徴・適したシチュエーションなど
シンプルな形の根魚蟲ですが、かなり計算して作られた・使い勝手が良いワームだと思います。
ボディが太いことによってオフセットフックの収まりが非常に良く、素材自体は柔らかいものの針先が不用意に露出しにくいので、障害物周りを狙うのが楽にできます。

実際にセットしてみると、針先がきれいにワームに収まってくれます。
他にも、この柔らかなヘビーソルト素材+ボディ形状により
- 思いのほか高いフッキング性能
- ワームが千切れてどこかへ行くことは割と少ない
- フグには弱いが、ベラなどの外道の攻撃を受けてもワーム本体は非常に千切られにくい
- 可動式パーツによるものではなく、太いボディの存在感による集魚力
- 派手に動くワームだとポイントを潰しがちな時でも使いやすい
これらがメリットになってきます。

案外10cm中盤・後半くらいの小さい根魚でもフッキングがバシバシ決まりますし、アタリの数自体も安定して得ることができています。
湾内のお手軽ライトロックフィッシュ~大型狙いまでしっかり対応できますよ!
まとめ!

今回は一誠の海太郎根魚蟲のインプレをしました。
ソルト用ロックフィッシュワームとしては少し独特な形状で、一見するとあまり釣れないような気がするかもしれません。
しかし、実際に使ってみるとこの形だからこその使い勝手の良さがあり、魚の反応もかなり良くてしっかり釣れるワームになっていますね!
ベラなどの小型魚につつかれても足は取れてもボディ本体は無事なので、外道が多いデイゲームの釣りでも使いやすくて良い感じ。
かなり面白いワームになっているので、ぜひお試しあれ!
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