こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はジャッカルから発売されているダイビングペンシル、サーペンスの特徴や使い方を詳しくインプレしていきます。
サーペンスは中型・大型青物狙いにおすすめなトッププラグで、正直言って使用感には癖があり、好みが分かれやすいと思います。
しかし、悪条件下での使用感はかなり安定していて、アクションエラーが少なくなっていますね。
忖度なしにインプレしていくので、ダイビングペンシル選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、ジャンル問わず様々な釣りができます
- シーズン中は毎日のように地磯へ行ってヒラマサを釣っています
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については、釣行記やYouTube・Twitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
▼サーペンス使用の実釣動画
サーペンスのスペック
- サーペンス160F
- 全長:160mm
- 重量:50g
- フック:#2/0
- サーペンス190F
- 全長:190mm
- 重量:80g
- フック:#3/0
- サーペンス220F
- 全長:220mm
- 重量:129g
- フック:#4/0
サーペンスのラインナップですが、2024年2月時点で4種類のサイズ展開になっています。
3kg~5kg前後の中型青物から大型青物狙いを広くカバーでき、ショア・オフショア問わずに使うことが可能です。
サーペンスを「サクッと」インプレ!
サーペンスの使用感について、まずは簡単にまとめておきます。
- 飛距離:優秀
- 浮き姿勢:斜め浮き
- アクション:ヌルッとした動きの蛇行系スイム。やや癖あり
- 使い方:ややゆったりとしたテンポのジャーク、リーリングなど
- フックセッティング:トリプルフックが無難
- 適したシチュエーションなど:細かい動き・トリッキーな動きで探るのは苦手。ゆったりめのピッチで使いやすい
ざっくりとインプレするとこんな感じですね。
ハイレスポンスでキビキビ・パタパタ動くダイビングペンシルとは味付けがかなり異なっていて、正直これは好みが分かれると思います。
イメージとしては、シーバス用のシンキングペンシルのような動きというのが分かりやすいでしょうか。
ヌルヌル感のある柔らかなアクションが、サーペンスの大きな特徴ですね。
飛距離
重心移動システム搭載
サーペンスの大きな特徴の1つが、マグネット式の重心移動システムになります。
サーペンスには、ボディ後方に固定されている整形ウェイトがあり、もともと後方寄りの重心設計になっています。
ボディ後端の平べったい銀色に見えるのが、整形ウェイトですね。
それに加え、球状の小さなウェイトが前方にあるんですが、このウェイトが重心移動になっています。
見づらくて申し訳ないんですが、画像中央付近にうっすらと透けて見えているのが、移動式のウェイトです。
サイズはかなり小さく、一見すると移動式にする効果があるのか分かりません。
しかし、実際にキャストしてみると、その効果を実感できました。
実際の飛距離
サーペンスの飛距離ですが、サーペンス160FをPE5号+10フィート前半のHクラスのショアキャスティングロッドで投げると、無風時でだいたい50m台中盤ほどが平均といった具合です。
遠投性能としては、固定重心式のダイビングペンシルと比較するとワンランク優秀な印象があり、飛行姿勢はかなり安定しています。
風が吹き付ける場面であっても、グルグルとボディが回転して激しく失速することはほとんど無く、綺麗な姿勢で着水まで持って行きやすいですね!
この投げ感の良さは、マグネット式の重心移動システム搭載によるメリットが出ていると実感できます。
リリース時の振り抜き感も比較的軽く、投げやすさについては文句なしです。
浮き姿勢
サーペンスの浮き姿勢ですが、移動式の球状ウェイトがアクション時は前方に移動するので、ポーズ時は斜め浮きになります。
垂直浮きのものと比較すると、急角度で水面下にダイブさせたり、激しい飛沫で魚にアピールするのは少し苦手。
ナチュラルなアクションで魚に対して無駄に警戒させず、食わせるのが得意ですね。
サーペンスのアクション・特徴
蛇行系のナチュラルスイム
サーペンスのアクションですが、ロッド操作やリーリングでダイブさせると、一般的なダイビングペンシルとは少し異なった動きを見せます。
多くのダイビングペンシルは、そこそこキレのあるローリングとテールスイングでスイムしますが、サーペンスの場合はゆったりとしたピッチで、スルスルと潮をかわしながら蛇行してスイム。
アクションの質としては、シーバス用のシンキングペンシルのような感じで、かなりマイルドです。
正直言ってこのアクションは好みが分かれやすいと感じていて、水面でトリッキーな動きで飛沫を出したり、キビキビとしたキレのある動きが好きな方には、おそらくなじめないと思います。
時々左右への蛇行の挙動がイレギュラーに乱れたり、ラインテンションを抜いた時のスライドが中々良い感じです。
なお、アクションはマイルドでバタバタと暴れにくいので、強めのロッドアクションで素早くスイムさせたり、波気立っている状況下であっても、アクションエラーは非常に少ないです。
アクションの安定感は非常に優れていて、どんな状況下でも潮を掴んでしっかりと水面直下に入ってくれますね。
浮上速度が遅い
また、サーペンスのアクションの特徴として、ポーズを入れた時の浮上速度がやや遅く、浮き上がってくるまでに少し時間があります。
これも好みが分かれやすい印象があり、速めのテンポでアクション→ポーズを組み合わせたい方には、少し使いにくさを感じると思いますね。
サーペンスの使い方
ジャーク
サーペンスの使い方ですが、1つめは最もベーシックなロッドアクション+リーリングによるジャーク&ポーズの組み合わせですね。
ショートピッチのロッドアクションで操作するより、ややゆったりめに、ある程度の距離をスイムさせた方がサーペンスの良さが活きてくるように感じます。
なお、サーペンスはかなりナチュラルな蛇行系のスイミングを見せるので、ロッドアクションを強めにしてもエラーが起こりにくいので、初速をしっかり出しても挙動は安定しています。
リーリング
サーペンスは、アクションの安定感が高いので、リーリングでスイムさせる使い方にもバッチリ対応できます。
入力時のみ、ロッドアクションとリーリングを同時に行い、水面直下にダイブしたらロッドは固定してリールをグリグリ巻くような使い方が好きですね。
シンキングペンシルのような感じで長い距離をスイムさせることもでき、横風が強い時など、悪条件下でも使いにくさが目立ちにくいです。
なお、かなり早めのリーリングで巻きこんで使っても、アクションはバタバタと暴れることはなく、水面直下をしっかり泳いでくれますね。
かなりの荒れでヒラスズキ釣りができそうな状況でしたが、サーペンスを使って青物をキャッチ。
安定感のあるアクションは、悪天候下でもかなり役立ちますね!
フックセッティング
サーペンスには、標準でトリプルフックが装着されています。
私が普段ヒラマサなどを狙う時、プラグの場合はシングル・ダブルフックに交換して使うことが多いです。
しかし、サーペンスの場合、フロントシングル+リアダブルフックに交換して使ったところ、フックによる抵抗がかなり小さくなり、スイミング時のアクションが更に大人しくなってしまいました。
もともとアクション自体が控えめだったんですが、更にアクションが小さくなってしまい、正直使いにくかったのでトリプルフックに戻して使うことにしています。
ダイビングペンシルはフックの抵抗でアクションが変わりやすいので、フックセッティングには少し注意してください。
適したシチュエーションなど
サーペンスはアクションの安定感や飛距離に優れている反面、トリッキーなイレギュラーアクションを出すのは苦手です。
ですので、私としては、状況把握の第1投目に使うことはほとんど無く、動きが大きめなダイビングペンシルだと見切られて食わない場面や、悪天候の時に使うことが多いですね。
正直、万人受けするダイビングペンシルという印象はないので、購入する際はサーペンスの特性をあらかじめ把握しておいた方が良いと思います。
実釣動画
サーペンスを地磯のヒラマサゲームで使用し、想定外の怪物がヒットしました。
▼サーペンス実釣動画
まとめ!
今回はジャッカルのシアンサーペンスのインプレッションをしました。
- マグネット式重心移動搭載。飛行姿勢の安定性はかなり優秀!
- ポーズ時の浮上がやや遅め
- アクションはかなりマイルド。ロールは控えめで左右に蛇行しながらのスイミング。シーバス用シンペンのような動き
- アクションの安定性はかなり高く、エラーは非常に起こりにくい
- トリッキーなアクションを出すのは苦手。やや癖があり、好みが分かれやすい印象
要点をまとめるとこんな感じですね。
一般的なダイビングペンシルとは少し味付けが違うので、あらかじめ特性を把握したうえで購入した方が良いと思います。
うまく使えば武器になるダイビングペンシルで、特に悪天候下での安定性は優秀ですよ!
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