今日は仕事が休みだったので何を釣りに行こうか考えた結果、港にキス釣りに行くことに決定!
最近はずっと南の方に台風が停滞しており、サーフの釣りは厳しい状況下続いています。
必然的に港内や淡水の釣りになりますが、港湾のヒラメやマゴチ狙いも気にはなっていました。
しかし、台風で外海が荒れると大型のキスが港の中でよく釣れることも多く、キスは食べても非常に美味しいので今回はちょい投げ釣りでキスを釣ることに。
今回は、初心者からベテランまで人気のシロギス釣りについて、実釣レポートとともに、より釣果を伸ばすための釣り方やコツについて解説していきたいと思います。
普段ルアーを楽しんでいる方にも、水中の仕掛け・糸のコントロールを学ぶのに非常に最適な釣り方になりますので、ぜひチャレンジしていただければと思います。
これができるようになると、ルアーの釣りが大幅にレベルアップしますよ!
積極的に誘いを掛けて狙う、キスの釣り方
一般的にキスを釣る際は、
底まで仕掛けを落とし、海底の感触を確かめながらズルズルと底を引き、ある程度動かしたらいったん誘いを止める。そしてまた底をずる引きする繰り返し・・・。
こういった釣り方が非常に多く紹介されています。
しかし、実際はもっと効率よく多くのキスを釣る方法が存在しているんですね。
若干釣りの難易度は上がるうえにかなり忙しい釣り方にはなりますが、今回はステップアップ編、中級編ということで紹介していきます!
ロッド、リールは操作しやすい軽量なものを使用
今回、ロッドとリールはルアー用のものを使用します。
今回の釣り方はロッドアクションとリールの巻き方でかなり積極的に仕掛けを動かして誘いを掛けていきます。
ですので、長い竿や大型のリールでは細かく仕掛けを動かすことが難しくなりますし、重量も大きくなってくるので疲れてしまいます。
私は210cm程のバス用ルアーロッドにPEライン0.8号を巻いたリールを使用します。
ロッドの長さは180cm~長くても240cm程までが良いと思います。
糸の太さはPEライン0.6~0.8号ほどが使いやすいでしょう。太くても1号ほどまでにしておいた方が、投げた時の飛距離や潮の抵抗を受けにくくなります。
半誘導式のテンビン+2本針仕掛けを使用
今回は、半誘導式のこちらテンビンを使用しました。
サイズはLサイズが使いやすいと思います。こちらのテンビンはアタリが非常に明確に伝わってくる半誘導式なので、積極的に掛けていく釣り方に向いています。
また、仕掛け絡みも少なく使いやすさもバッチリです!
あまりよろしくないテンビンを使用すると、仕掛けがやたらと絡んでしまったり、テンビンの針金の隙間に糸が挟まってしまったりと面倒なトラブルになるので注意しましょう。
針はコチラのものを使用し、仕掛けは自作しました。仕掛けの全長が長いと使いづらくなり、うまく投入ができないと絡みやすくなります。
針の性能もかなり重要で、素材が安価なものはすぐに針先が鈍くなってしまったり、少し変形すると折れてしまいます。今回こちらの針を使用してみましたが、耐久性も十分ありました。変形したのでペンチで元の形状に戻してみましたが、折れることなく元の形に復元できたので素材のネバリもありそうです!
私の場合は全長は1.2mほど、2本針仕掛けを使用します。仕掛けの作り方に関してはまたの機会に解説しますね。
いざ実釣!炎天下の港内でキスのちょい投げ釣り
少し寝坊してしまったのでかなり暑くなってからの釣行となりました。日曜日ということもあり、ちょい投げ釣りやサビキ釣りなどを楽しむ釣り人の方も多く見られました。早速釣りの準備をして実釣スタートです!
底から1m程までをテンポよく探ってみよう!
周囲の方は置き竿や底をゆっくりズル引いて釣りをしている様子ですが、あまり釣果は出ていないようです。
こうなると、キスは浮いている可能性が高まってきます。
実際、キスは底から10cm~場合によっては1m近く海底から上を回遊します。
ですので、こういった状況下で底を丁寧に探っても魚に対して餌の存在をアピールすることができません。
まずは底から10cm程浮かせたところをリールのハンドル2~5回転程仕掛けを泳がせてから、底までオモリを落とし込む。
オモリが着底した後、仕掛けが潮になじみながら徐々に海底へとフワフワと落ちていきます。
これがキスを釣るうえで最大の食わせになるので、オモリが着底したら注意してアタリが出るのを待ちます。このタイミングで食わなければ再び底をきって誘いを掛けます。
感覚で言えば、サーフのヒラメ釣りなどと非常に良く似ていますね!ですので、普段はルアーをメインに楽しんでいる方にも非常におすすめできる釣りです!
活性が高い時、キスは仕掛けが底に付いていない状況でも積極的に食ってきます。
ですから、リールを巻いて誘いを掛けている時に鋭いアタリが出ることもあります。今日もまさにそのパターンだったようで、1投目からすぐにキスの強いアタリがロッドに伝わってきました!
中層で食ってくるキスはサイズが良いことも多いのが魅力です。
今回も20cm級のキスが幸先よく釣れました!
その後もパターンが綺麗にハマったようで、20cm弱のキスが中心に連発。しかし、10匹程釣れたところでアタリが途絶えました。
誘いのタナを細かく変えてみよう!
反応が少なくなった時や、釣れなくなった時はまず誘いのタナを変えてみましょう。
仕掛けが軽く、短くて小技の効くちょい投げ釣りでは非常に効果的です。
今回もまずは底から10cm程の底ギリギリを意識して釣りを行い、反応が無くなったのでタナを少し上げて様子を見てみます。可能であるなら5~10cm刻みでタナを変えていくと釣果が伸ばせるようになると思います。
海底からより離れた50cm程のタナ探っていると、誘いの最中にブルブルっと良いアタリ!
ここで巻き上げても良いのですが、針に掛かったキスが暴れることでもう1方の餌が動きます。これが良い誘いになることがあるのでそのまま少し待ってから巻き上げると
良型のダブルヒットです!狙い通りに魚が釣れると楽しさも倍増します♪
その後もポツリポツリとキスが釣れたのですが、途中からエサ取りの猛攻がスタートしました。
ギンダベラが着底とほぼ同時にヒットしてしまい、釣りになりません((+_+))
こうなってしまうと棚も何も関係なくなってしまうので、今度は釣り場の水深を変えて対応します。
水深が1m変わるだけでも魚の反応は大きく変わる
例えば、水深100m程の場所で船釣りをしていると良く遭遇することなのですが、100mの水深が合っても水深が1mズレてしまうと魚の反応がパッタリと無くなる。こういったことは良くあるんですね。
ですから、深くても10mそこそこの場所が多い岸からの釣りにおいて水深が1m違うことは非常に大きな違いになります。
今回は外道を避けるため、より水深が浅いと思われる場所に小移動してみました。
移動距離はわずか10mほどですが、この移動がどう影響するのでしょうか?
少し場所を変え、着底までの秒数を数えてみると、先ほどの場所より1m程水深が浅いようです。早速餌を付けなおして釣りを再開します。
すると、あれほど多くいたギンダベラの反応は無くなり、釣りに集中できる状態になりました。
そうなれば後は誘いのタナ、ピッチ、速さなどをあれこれ試していくだけです!案の定またキスが釣れ始めました!
このスポットには捨て石があるようで、多少ゴロゴロした感触が伝わってきます。石の周りを探ってみると・・・
かわいらしいカワハギがダブルヒットしました♪
今後の秋の季節が楽しみですね!優しくリリースして釣りを再開します。
石の周りで何が釣れるのか気になったので丁寧に探ってみると、キスのほかにベラ、トラギス、ショウサイフグ、メゴチ、小さなマゴチが釣れました。
ベラやトラギス、カワハギなどは砂地の中の岩や石周りに多く生息しているので、釣れてくる魚種を見ることで海底の地形を想像することもできますね!
こういった場所は外道も増えますが、大型のキスが釣れる可能性が高くなるのでチェックしておきましょう。
その後も何度かアタリが遠のきましたが、アタリが無くなったらより浅い場所へ小移動して釣りをすると再び釣れるというパターンでした。
また、底に仕掛けがべったりついてしまうと反応が悪く、誘いの最中やオモリ着底後の仕掛けがなじむ時、誘いだしのタイミングでのアタリがほとんどでした。
キスは時間によって、回遊する水深、タナが細かく変化するので釣れない時はすぐに誘いのタナを変え、それでも釣れなければ釣り場の水深を少し変えて様子を見てみましょう。
これを知り、実践するだけでも釣果は大きく変わってくるはずですよ!
気になる釣果は?
今回は3時間半ほどの釣行となりました。トータルとしてはキスは30匹届いたか届かなかったかといったところでした。小さな個体はリリースしましたが、台風で外洋が荒れているためか良型が非常に多く、楽しい釣りができました。
このくらいの大きさのキスがたくさん釣れれば最高の夕飯が楽しめますね!今回はフライにして美味しくいただきます。てんぷらが一般的ですが、キスフライも非常に美味ですよ。我が家は天ぷらよりもフライ派です。一度お試しあれ!
底から仕掛けを上げて、積極的に探っていく攻撃的なキス釣り。今までやったことのない方はぜひ挑戦してみてください。しっかりと釣り方の基本を身に着けてしまえば、今までよりもはるかに多く、また大きなキスが釣れるようになるはずですよ!
キス釣りで底を切るっていう発想は有りませんでした。
なんだかほぼルアーみたいな誘いで、ちょっと試してみたくなりました。
ちなみに潮は動いてたほうがいいんですよね?
海水浴場などで潜ってみると、キスはかなり広い範囲を泳ぎ回っているのを目撃することができますよ!底にべったりくっ付いているだけ魚ではないので、実はズル引きしても効率が悪いんですね。
潮は動いていた方がいいですが、そういった場合はしっかり投げる角度などを計算しないと、仕掛けが絡みやすくなったりする時があるので注意してください。この辺はルアーの釣りにおいても非常に役立つことですので、やってみると新たな発見があるはずです。
ルアー釣りだけやっても学べる事にはある程度の限度があると思います。餌釣りも含め様々な釣りをやってみると、ルアーの釣りも遥かに上達しますよ!
ぜひ挑戦してみてください(^^♪