さてさて、今回はカマス釣りにおける時間帯セレクトとポイント選びのコツを紹介していく。
カマスは時期や時間帯によって回遊しやすいポイントが変わるから、状況に合わせて魚の居場所を見つけて行くことが大切。
また、カマスは時間によって行動パターンが変わり、状況によって適切なルアーセレクトをする事も超重要。
ここでは普段私が実際にカマス釣りを繰り返し経験する中で得た知識・意識している基礎的な部分を詳しく解説する。
この機会にカマス釣りのレベルアップを図ろう!
時間帯毎のカマスの基本的な行動パターン
まずはカマス釣りに適した時間帯・時間ごとの基本的な行動パターンを解説。
最初に時間帯毎の特徴を簡単にまとめおくと、
- 朝・夕マズメ:最も活性が上がりやすい。表層~中層をメインに・効率よく探る
- 日中・デイゲーム:活性は低め。水深が深い場所の海底付近が狙い目
- 夜釣り・ナイトゲーム:カマスの活性は中くらい。回遊性が低くなるのでスレに注意!
ザックリと紹介するとこんな感じかな。
朝・夕マズメ
朝夕マズメの時間帯はカマスが餌を捕食するために活性が上がり、なおかつ活発に回遊する時間帯になる。
狙うレンジとしては表層付近を中心に、釣れない時は徐々にレンジ(棚)を落としていくのが基本スタイル。
ルアー釣りの場合はシャッドテールワームやバイブレーション・メタルジグ・スピンテールジグなど「広範囲をテンポよく探れるルアー」を上手く使いたいところ。
日中・デイゲーム
カマスは朝夕と夜間のナイトゲームが人気だが、チキンと狙い方を覚えれば真昼間でも釣ることが出来る。
日中のカマスは活性としては低くなり、主に水深が深い場所(港の中など)の底付近にジッとしていることが目立つかな。
餌となるベイトフィッシュが表層に多い時は例外もあるが、デイゲームの場合はカマスがライズしたり、餌やルアーに追尾してくる姿を目視できることは少ない。
だから最初の一匹を釣るまではちょっとハードルだ高めなのがデイゲームのカマス釣り。
レンジは海底~海底から1m・2m程度までの深い場所を探るのが基本で、港の中の駆け上がりや船道といった少し水深が深い場所・海底に変化のある場所を狙いたい。
日中の低活性なカマスには、バイブレーションのリフトフォールなどでリアクションバイトを狙う釣り方も有効だ。
デイゲームのカマス釣り攻略の基礎知識・コツを解説【日中でも釣れる】
夜釣り・ナイトゲーム
カマスは夜釣りで狙うことが出来る魚だが、夜のカマスは回遊性が低くなり、餌を取りやすい場所で居つく傾向が強い。
だから、群れが一旦入ってしまえば「比較的長い時間釣れ続きやすい」傾向があると感じている。
しかし、逆を言えばバイブレーションやメタルジグ・スピンテールジグ等のアピール力が強いルアーを使ってしまうと、すぐにカマスがスレやすい事に注意したい。
ナイトゲームの場合、ルアーで狙う時はワームやミノーをメインに使用すると、長い時間カマスの反応を得やすい。
夜釣りで狙うカマスゲーム。釣果を伸ばすルアーセレクト・ナイトゲーム攻略のコツを解説!
朝マズメ・夕マズメの時間はいつなのか?
カマス釣りでゴールデンタイムといわれることが多い朝マズメと夕マズメ。
具体的に言うと、どれくらいの時間帯なのか?
私なりの考え方を紹介していこう。
ベストタイムについて
いわゆる朝マズメ、日の出の時間のカマス釣りのベストタイムは具体的にどのくらいの時間なのか?
朝マズメのカマス釣りだが、今までの経験では
「遠くの空が微妙に明るくなってくる位の時間帯~完全に日が昇り、ヘッドライトが要らなくなってから1時間くらいまで」がベストだと感じている。
しかしこれには時期・水温が影響してくる部分があり、夏場を中心とした水温が高い時期は「日が出てきて、ある程度明るくなってから」の時間帯が釣れる印象がある。
一方で冬場はまだ暗いうちの「空がぼんやりと明るくなり始めるくらいから」釣れ始めることが多いように感じている。
※もう少し詳しくは次の項目で解説します。
カマスは時期・時間帯によって回遊場所が変わる!
カマスは時期や時間帯によって釣りやすい場所が変わることが多い。
状況次第では同じ場所で一日中釣れ続くこともあるけど、そういう恵まれたチャンスはなかなか来ないことが多い。
釣果UPを狙う時にカマスの行動パターンを知っておくのは超重要なので、この機会に要点を押さえておこう。
夏~初秋はマズメが釣果の中心
夏場~大体9月・10月頭くらいまでの海水温が高い時期。
カマスは海水温が高いと回遊性が高く、「朝夕マズメのみ岸近くに接岸し、日中や夜間は沖の深場に落ちる」傾向が強いように感じている。
だから水温が高い時期のカマス釣りはマズメの短時間勝負になることが多く、釣れる時間と釣れない時間の釣果ムラが大きくなりやすい傾向がある。
水温が下がると夜釣りが面白い
水温が下がってくる秋・初冬から春先のカマスシーズン。
回遊性が高かったカマスだが、水温低下とともに徐々に港の中などに群れが溜まりやすくなる傾向がみられる。
こうなるとカマスが釣れる時間帯も長くなってきて、朝夕マズメ以外にも夜釣りでカマスを釣るのも面白い。
特に冬場は、湾内の常夜灯周りや沈み根などの地形変化にカマスが集まりやすく、ルアー釣りや電気ウキ釣りでカマスを狙う方が目立つ。
真冬~春先の水温が最も低くなる時期はマズメの時間帯よりもナイトゲームの方が釣れるパターンもあるくらいかな!
カマスが回遊しやすい有望ポイント
次に、カマスの回遊が期待しやすいポイントについて見ていこう。
堤防の先端付近
外向きに飛び出た地形は潮がぶつかり、ベイトフィッシュの回遊が望めるポイント。
カマスもそれを追ってやってくるが、基本的には朝夕の回遊するカマスを待ち構える場所という位置づけかな。
常夜灯があれば夜間にもカマスが釣れる事はあるけど、ナイトゲームの場合は「ちょっと内向きで湾のような場所」の方が安定してカマスが釣れやすい傾向があるように感じる。
スロープ周辺
船を上げ下ろしするスロープの周りは、比較的波が穏やかで奥まった場所に多い。こういった釣り場は、朝夕や日中よりも夜間のカマスが溜まりやすいポイントになる。
回遊してくるカマスを狙うというより、長時間居つくパターンの方が多く感じる。
特に真冬~春先はチアユなどが入って来ることもあり、それを求めて良型のカマスの回遊が見られる場所も良く見かける。
船溜まり
船溜まりもスロープと同様、夜間などに居つくカマスが狙いやすい。しかし、日中であっても状況次第では船の影などに群れが残っている場合もある。
カマスは意外と臆病で、駆け上がりや障害物の影などに隠れていることも多い。
船道
港には船が通る「船道」というものが設定されている場合が多い。
船道は周囲よりも水深が深く掘れている場合が多く、海底の地形に変化が生まれる。
特に日中の活性が落ちたカマスは船道付近の海底付近に溜まっていることが多く、深場を直撃することでデイゲームのカマス釣りが楽しめる事もある。
船道の周りには駆け上がりが形成されるので、その斜面もカマスが着く好ポイントになる。
河口周辺
カマスは予想以上に低い塩分濃度にも強く、河川の下流域などにも入って来ることがある。
特にチアユやハクが遡上する春先は河口周辺にカマスが集まることも良く有り、良型のカマスが夜釣りで狙えたりする。この時期はシーバス狙いの外道として40cm以上の大型が結構釣れてしまう。
春先のベイトフィッシュが集まるタイミングを中心に、河口内などもちょっと狙ってみる価値はある。
常夜灯周辺
ナイトゲームの人気スポットである常夜灯周辺。
カマス釣りの場合、カマスはアジやメバルよりも明暗の暗い側を好む傾向がある事を覚えておこう。
活性が高い状況下ではライトの当たる真下にも入って来ることはあるが、基本的には明暗の暗い側を中心に狙った方が反応が良く出る。
また、ライズなどがあると表層ばかりに目がいきがちになるけどカマスの群れは縦に形成される特徴がある。
上にカマスが居る時は下にもいると考え、下の個体もしっかりキャッチしていくことで釣果は伸びやすい。また、深い場所の方が1周り大きいのが釣れるという事も良くあるからね!
沈み根
カマスは根につく習性があり、カサゴなどのように岩礁帯とまでは言えないものの「砂・泥底の中のちょっとした根」等も好ポイントになる。
根周りにつくカマスは大型が釣れやすい傾向があり、日中のデイゲームでも実績があるし、夜釣りでも沈み根は大型カマスが釣れる好ポイント。
根掛かりしないように注意しつつ、海底の根をなめるように餌やルアーを引くようにするのがコツになってくる。
実際に私が40cm以上の良型カマスのみを狙う時は、夜釣りで沈み根を狙うパターンが最も多い。
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