さて、今回はショアジギングなどの際に特に発生しやすくて厄介なトラブル。
リアフックにショックリーダーが絡んで発生するテーリング。
いわゆる「エビる」ってやつについてです。
ジグを使って釣りをしていてエビになってしまうと、そのキャストは無駄になってしまいますしラインが無駄にヨレてしまったりして良い事はありません。
また、いつもはテーリングしないのに、同じようにジグを動かしているつもりなのに今日はやけにテーリングが多発したり・・・。
そんな厄介なトラブルの原因を知り、適切なメタルジグのコントロールができるようになれば
テーリングはほとんど発生しなくなります(*^^*)
今回はメタルジグがエビになってしまう原因とその対処法、考え方を少し掘り下げて解説していきますから、テーリングに困っている方は少し参考にしてみてくださいね。
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メタルジグのテーリングの原因と、防止のためのテクニック
メタルジグがエビになってしまうことを防ぐには、まずその原因をしっかりと知ることが大切ですね。
テーリングしてしまう原因は1つではなく、状況によって様々です。
私がショアジギングをしていてヒラメや青物等を狙う際、基本的にテーリングが発生してしまうことはありませんが潮の流れ方などによっては注意しないとフックがラインを拾ってしまうことはあります(-_-;)
テーリングの原因をまずは紹介していくところから始めよう。
ジグがテーリングする原因
①ジグのアクションが早すぎる
メタルジグにロッドを使ってアクションを与えてあげるとどうなるのか?
ジグに力を伝えることを入力などということがありますが、ジグにアクションを入力すると基本的には次のような流れになる。
- ジグの頭の向きが変わって滑走
- ジグの滑走が徐々に弱まる
- フォールに入る
滑走する幅や時間はジグの形状などによって変わってくる。
細長くてジグのエッジが鋭いものは滑走距離が長くなって滞空時間が長くなったり、スロー系と呼ばれるヒラヒラと薄い形状を下メタルジグはフォールがゆっくりだったり・・・。
例えば、私がショアジギングでヒラメや青物等を狙う時に多用するガン吉ですが、このジグは腹の部分が薄くなっていてエッジが効いている。
これによってアクションを与えると、水中でスライドしながらフォールへと入っていく特徴があります。
このあたりは皆さんが使うメタルジグを浅い場所で泳がせてみたりして、実際の目で確認するとわかりやすいかな(*^^*)
ロッドを操作してジグにアクションを与えてみると、基本的には1瞬ジグのテンションがロッドから消えるはず。
この時ジグは水中で滑走状態に入っているワケ。
そしてしばらくするとロッドにジグの重さがまた伝わってくる。
この時、ジグがまだ滑走状態を終えていないのに激しいアクションを与えるとどうなるのか?
ジグがロッドのアクションの早さに追従することができなくなってしまってアクションが破綻する。
そしてテールフックがリーダーを拾ってしまってテーリングするわけですね。
つまりジグが滑走している時は、基本的にジグはまだ力を入力してほしくない状態なワケ。
しっかり滑走を終えてロッドにジグの重みが乗ったら次のアクションに移すようにすればいい。
そうすればジグのアクションが破綻せず、持っているポテンシャルを十分に発揮してくれるので魚もよく釣れるしテーリングもかなり減少するはず!
特に、センターバランスで左右にスライドしてフォールしていくようなジグはフォール時のアクションを重視しているものが多くて、やたら早いアクションにはついて来れない。
それが嫌ならリアバランスのジグに変えて釣りをしたりすることが必要になってきます。
②ラインのテンションを抜きすぎている
ラインのテンションを抜いてあげることは食わせの間を作ること等には有効なテクニック。
しかし、ラインのテンションを抜き気味にしてメタルジグを操作してテーリングしている状態では、ジグのコントロールを失ってしまっていると言っていいかな。
ルアー釣りでも餌釣りでも、基本はまず仕掛けを自分のコントロール下においてあげることがとっても重要!
ラインのテンションを抜いてしまってコントロールできていない状態で釣りをしていても、水中で糸フケが発生してしまっているわけですから
狙ったレンジを正確に通すことはできていないし、アクションを与えてもジグに力が十分に伝わっていないはず。
まずはラインテンションを張り気味にジグを操作して、フックが絡まないようであれば徐々にテンションを抜き気味にして釣りをしてみれば良いと思いますよ!
特に、ジグをキャストして着水してからのカウントダウン時のラインテンションの張り具合には要注意。
テーリングが発生してしまう方は基本的にラインを出しながらフォールさせることはしない方が良いかな。
私の場合は水深7~8mくらいまでを探るなら着水後にラインは一切スプールから出しません。
それ以上深い水深を探るようなら、指でスプールを抑えつつパラパラっとラインを最低限出してフォールさせています。
一度糸フケが発生してしまうとこれを回収するのは実はかなり難しくて、空中のラインだけではなく水中の糸フケも実はかなり発生しているんですね。
ですからまず重要なのは、穂先からジグまでのラインを1直線にしてあげること。
これを意識して釣りをやってみてくださいね(*^^*)
③2枚潮や当て潮が発生している
海の中には潮の流れというものがあって、2枚潮や3枚潮と呼ばれるような
表面と中層、海底付近の潮の流れの速度や方向が別の方に向いていることが実はかなり多発している。
このような状態の時は水中の糸が気づかないうちにフケてしまっていて、それが原因となってテーリングに繋がってしまうことがかなり多い。
②とも共通していることも多いのですが、
とにかく糸フケの発生にはどんなことよりも注意しろっていうこと!
私が釣りを漁師の方に教わった時も、一番うるさくいわれたのが
糸フケは仕掛けのコントロールができないうちは絶対出すな。
ということでしたね!
この2枚潮や自分の方向に潮が入り込んでくる当て潮の状態の場合、ジグを普段通り操作していても
やたらシャクるジグが重いように感じたり、表層の潮は流れているのにジグがスカスカの感触で浮き上がって来なかったりと、いつもと操作感が少し違うことがある。
このような時は潮の通り方が少し複雑になっていることを疑うようにして、糸フケが普段よりも出ないように注意して釣るようにする。
メタルジグのテーリングを防ぐ為のテクニック
①リアフックをトリプル→無し、またはシングルフックに変える
もっともベーシックで手っ取り早いのが、メタルジグに接続されているリアのトリプルフックを無くしてフロントのアシストフックのみで釣りをする事。
これならそもそもテーリングは発生しないし魚をヒットさせた際のフックオフも容易になる。
青物の場合はルアーの周囲の水ごと吸い込むように捕食することが多いので、リアフックを外したところで大きくフッキング率が低下することはないですね。
しかし、噛みつき系のバイトをするヒラメや太刀魚などをショアジギングで狙う際、リアフックを外すのに抵抗のある方も多いと思う。
また、青物狙いでもフックは少しでも多くついていた方が安心感がある方もいるでしょうね。
そんな時は、リアもシングルまたはシングルフックを2つ使ってダブルにしたアシストフックを作って交換してみる。
まったくエビにならないかと言えばそうではないが、それでもトリプルフックを使用していた時よりもテーリングの発生確率は減少すると思いますね!
また、トリプルフックよりもフックの自由度が高いからバラし難くなり、一度しっかりフッキングしてしまえば魚のキャッチ率はとても安定したものを誇ります。
私が普段メタルジグを使う際、ハイピッチでジグを操作しない比較的スローな釣りで青物やヒラメを狙う際はこのフックセッティングで釣りをしていますね!
②ジグにアクションを与えるタイミングを見直す
前に少し説明させていただいたように、ジグには滑走とフォールの間というものが発生します。
当然強くジグを動かそうと思えば滑走の時間も長くなる。
ですからフォールに入るまでの時間も長くなりますから、大きく激しいアクションを速いピッチで行ってしまってはテーリングが最も発生しやすいということになります。
ですので、速いピッチで誘いを掛けたいときはジグを激しくシャクるのではなくて
ハンドルをどんどん巻いてあげてジグの頭が下がらないように工夫してあげる。
そうすればある程度早いピッチで激しくアクションを与えたとしても、テールフックがリーダーを拾ってしまうことは減る。
とはいっても基本的にはジグが滑走している間には余計なアクションを与えずにフォールに入るまで待ってあげた方が、ジグの持つ本来のポテンシャルを発揮できるように感じるのでおすすめですね(*^^*)
特に、滑走からフォールに入る瞬間がもっとも大きなバイトチャンスになる。
特に青物をジグで狙うとなると、ついつい激しくメタルジグを操作したくなってしまう方もいるかもしれません。
ですが、実際にはほとんどジグを動かさずにただ巻きのような形で操作しても十分釣れる。
ジャカジャカシャクるのが癖になっている方は一度操作方法を最小限にして釣りをしてみると、新しい発見があるかもしれませんね!
③二枚潮や横風など、悪条件の時はハンドルを巻き込んでジグを操作する
普段通りに釣りをしているのにやけにテーリングが発生してしまう原因として大きなのが2枚潮や横風など。
こういった条件下では、潮が綺麗に通っている条件の時よりも糸フケが発生しやすくて普段通りにジグを動かしてしまうとエビりやすい。
そういう条件下で釣りをする場合、私の場合はロッドアクションを与えてジグを操作することは殆どしないようにしていますね!
じゃあどうやってジグを動かすかと言えば、リールのハンドルをリズミカルに巻き、その動きでジグに変化を出してあげる。
メタルジグがテーリングするということは、おそらくリアバランスのジグではなくてセンターバランスのジグを使っているのではないかな?
センターバランスのジグは基本的に大きくアクションするものが多くて水をしっかり受けてアピールする。
なのでリールのハンドルの巻き方を変えるだけでも水中では十分に魚を引き付けるアクションを出してくれているはず。
ロッドは殆ど動かさないようにしてリールの巻きでアクションを付けることができるようになると、釣りをしていても無駄に体力が消耗することもないしトラブルなく快適に釣りができるようになる。
④ジグができるだけ払い出す潮に乗るような角度でキャストをする
これは少し潮の流れを読めるようになる必要があるけれど、慣れないうちはテーリングが発生したら少しづつキャストをする角度を変えていってみよう。
テーリングが発生する場合に多いのが、ジグが横方向や手前方向に流されて行ってしまっていること。
潮の流れであったり、風でラインが引っ張られたりしてしまってジグがあまりよろしくない向きに引かれてしまうとテーリングに繋がる。
これを回避するため、今いる立ち位置から一番ジグが綺麗に操作できるキャスト角度を見つけてあげるというわけ。
具体的には、糸が横方向などに引っ張られることが無くて
フォールしていくジグに合わせてラインがスーッと沖合に引っ張られて行くような角度。
これを言葉で表すのが非常に難しいのが歯がゆい(笑)
ジグを巻くとき、フォールする時に程よい水圧が掛かってなおかつラインがたるまない角度とでもいえるのかなぁ。
これが分かるようになると、テーリングしやすい状況下でも適切にジグをコントロールできるようになるから魚も釣れるようになるし良い事づくめですよ(*^^*)
今度釣りをする際は、潮の流れ方とジグが受ける水圧の強さを意識してキャスト角度をあれこれ試してみると良いですよ!
初めはよくわからなくても、使うジグの種類を絞って釣りをしているとちょっとした変化に気づけるようになっていくはず。
これを覚えるには、センターバランスである程度アクションが大きいジグの方が良いかな。
しっかり泳ぐジグの方が潮の流れの受け方でアクションの強さが変わるから、ロッドに伝わる泳ぎの大きさやラインに掛かるテンションの強さが変わってくる。
わたくしまるなかはアイマのガン吉でこれをひたすら練習しましたよ!
アイマ ガン吉の使い方・徹底インプレ!【青物・ヒラメ・ロックフィッシュ等に】
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はショアジギングの際に良く起こる面倒なテーリングについて、その原因と対処法を少し解説していきました。
リアのフックを外して釣りをするのが一番手っ取り早くて効果的ではありますが、ジグの操作方法やキャストの角度、ラインの処理方法などを工夫していくとメタルジグがエビになってしまうのはかなり防ぐ事ができるので色々試してもらえたら嬉しいかな。
それでは、良い釣りを!
はい?呼ばれました??w
ジグだけでなくルアーの操作云々と、文章じゃ解り難い事が多いですよね。
自身の読解力の足りなさですか?(つД`)
周りの人のロッドさばきやリーリングなど盗み見て色々やってますが、ルアー自体の違いやその他の状況によっても色々違いますもんね。
それ以前に自分含め周りも釣れてない方が多数なので、真似ていいのかどうなのか?w
ここはまるなかさんに実地で教えてもらわなければ!!ですw
自分なんかより上手に釣る人は沢山いるはずですから、自分の釣りを見ても参考にならないと思います(笑)
1つ言えることは、釣り場でいろんな方のルアーの使い方を見ていると
「ルアーを必要以上に動かしすぎ」な方が多い様に感じますね。
最近のルアーは勝手に仕事をしてくれますし、コントロールできる技術が無いのにルアーを動かしてしまっていては釣れるものも釣れなくなる気がします。
自分にはそういう技術は無いので、出来るだけ余計なことはせずにルアーを常に自分のコントロール下に置くことを意識してやっていますね!
なるほど…動かし過ぎですか…
そういうのもあるんてすねぇ…
タダ巻きで釣れるのは活性の高いイージーな時で、釣れない時(デフォ)はとりあえすアクションからのフォールで…という、固定概念?を持っていました。
そういえば、カマスの話の時に似たような事教わりましたよね!忘れてました(´Д` )スイマセン
支配欲を満たすという行為をルアーに対して、に変えてみたいと思いますw
釣れない時こそ余計に動かさない方が釣れると思うので自分は最低限にしかルアーは動かさないようにして釣りをしてますね!!
単にジグを動かして釣りをすると疲れるし、リアクションの釣りになるのであんまり好きではないというのもありますが(^^;;