こんにちは、まるなかです。
フックにとって致命的となる海水による錆・・・・。
せっかく高価なフックを使用しても錆びてしまっては刺さりも悪くなりますし、素材自体も劣化していき強度も低くなっていきます。
今年発売されたオーナーSTX-45ZNですが、まずは港湾シーバスゲームを中心に使用し刺さりとバラし難さについてはまずまずの手ごたえを感じていました。
オーナー STX-45ZNをインプレッション。バラシが明らかに減る!シーバス・ヒラメにおすすめなフック
その後、実は錆に対するこのフックの強さをテストするため、
あえて使用後に洗わず保管したり、フックにとって過酷な条件となるサーフの青物、ヒラメゲームに使用してみたり。
その後ある程度の時間が過ぎ、一度も洗っていない熟成されたSTX-45ZNが完成したので今回紹介していきますね(笑)
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新品のフックの防錆テストは意味がない?
良く、雑誌等のメディアで見られる海水にフックを付けた状態での錆びやすさを比較するテストを目にします。
しかし、このようなテストって意味があるのかなぁと疑問に思います。
新品のフックであれば、フック表面の防錆コーティングの状態も100%ですし、海水に着けたままでは空気に触れません。
そうなると、そこまで錆びやすい状況ではないのかなぁと考えてしまいます。
実際釣りをする際は、ルアーをキャストしてルアーを引いてくる際に岸壁や海底の砂や石に擦れたり、魚を掛ければ魚の口に貫通する。
そうなるとコーティングが徐々に剥がれていき、そこから錆が発生していく。
ですからある程度フックを使用した状態での錆に対する強さを測定するのが一番実用的ではないかと。
そこで先程いったように、港湾中心のシーバスゲームで使用したフックをそのままメタルジグに移植。そのままサーフのゲームで使用してきました。
そして潮抜きをせずそのままバッグの中のケースに保管し続けたわけですから、本当の意味での防錆テストになるのではないかと思います。
それでは、早速テスト結果を見ていきましょう!
メーカーのうたい文句は本当なのか?
メーカーの説明によると、トリプルフックの中では最高の防錆性能と解説されています!
その防錆性能がどのくらいのものなのか試してみたわけです。
今回のSTX-45ZNですが、シーバスゲームに3回ほど使用し、その後サーフの青物とヒラメゲームにて同じく3回程使用しています。
実際に魚も掛け、ウネリの強い状況下でのサーフゲームにも使用。
この間一度も洗っていないわけですから、通常のフックでは既に錆が発生していて当たり前の状態です。
さて、気になるフックの状態ですが・・・
新品の時は銀色だったフックは真っ黒に変色しています。
これが錆びにくさの理由となるようで、表面の亜鉛加工が腐食することでフック本体の錆を防いでいるようです。
船などに取り付けられている、サクリフィシャルアノードのような働きをするのでしょうか。
新品のフックと比べてみると、色の違いは一目瞭然ですね。
もはやブラックバス用などにみられる黒いフックに近い。
そして、パッと見た感じでは錆が発生していないように見えますね!
港湾のシーバスゲームは、そこまでフックが劣化する条件ではないかもしれません。
しかし、サーフのルアーゲームはフックの消耗が非常に激しい釣りになります。
特に、静岡のサーフは細かい砂ではなく、小石や砂利が混ざったサーフ。
更に急深な地形でもあり、場所によってはきつい駆け上がりがあるので
フックポイントが駆け上がりに擦れてすぐにコーティングが剥がれたり、甘くなってしまいます。
そのような状況においてこれだけの防錆性能があるということは、メーカーの言うこともあながち間違ってはいないようですね!
実際、静岡サーフでがまかつのリーズナブルな銀色のトリプルフックを使用した場合、一日使用しただけで釣りをしている最中にも関わらず錆が発生してくるほどですからね。
次にもっと細かくフックを見ていきましょう。
フックのアイの部分に若干の錆が発生
使い古して洗っていないSTX-45をよく見てみると、パッと見では錆が発生していないようにも見えますが実際はかなり薄い錆が発生しているのが確認できます。
アイの付け根の部分と、トリプルフックの分岐?部分に茶色く若干錆が浮いているのが見えますかね?
それなりの回数使用し、うねりのあるサーフで使用したにも関わらず錆の発生はこの程度に収まっています。
この防錆力の高さは、今まで私が使用してきたトリプルフックの中でも一番高いかな!
気になるフックポイントは?
次に、一番重要となるフックポイントです。
針先に錆が発生すれば、当然刺さりが悪くなってせっかくヒットさせた魚をバラしてしまったり、針先が脆くなって欠けてしまったりする原因になります。
カメラのフォーカスを合わせるのが難しく、うまく撮影できないのですが針先のコーティングは流石にはがれてしまっています。
波気のあるサーフでヒラメを狙ってボトム周辺をしつこく叩けばある意味これは当然でしょう。
しかし、不思議なことにコーティングが剥がれているにもかかわらず、針先に錆が発生していない。
実際、このフックを最後に使用してから2日間ケースに入れて保管しています。
ですから、コーティングが剥がれた状態で潮抜きされることなく放置されていたわけ。
にも関わらず、
錆びていないというのはただ単にスゴイ。
そして、これだけ使ったのにフックポイントはまだ使える状態。
流石に新品の時よりも鈍っては来ているものの、指先にフックポイントをちょこんと当ててみると普通に刺さるレベル。
わたくしまるなかの基準では、このくらいの針先であればまだ使用できる鋭さをギリギリキープしている感じ。
今まで使ってきたストレートポイントのフックの場合、サーフで使用すれば2回ほど使っただけで針先がかなり甘くなっていることが多かった。
そうなると、タフワイヤーを言う耐久性のある素材+錆に強いコーティングを施したSTX-45ZNの防錆性を含めた耐久力は、確かに他のトリプルフックより一段上にいるように感じる。
まとめ
今回、ある程度時間を掛けてSTX-45の特性を見てきていたわけですが、確かに強くて長持ちするフックなんだと感じることのできる結果になりました。
最後にヒットしたのがわたくしのウェーダーだったということは置いておいて(笑)、今後トリプルフックを使用する釣りをする時はこのフックを使用する機会は増えていきそうです。
このフックのカーブポイントバージョンが発売されたら、バラし難さを重視する方やサーフのルアーゲームで大活躍間違いなしに感じるのは自分だけでしょうか。
オーナーさん作ってください!