
さて、今回はハゼ釣りにベストな潮周りについて基本的な考え方を紹介していこうかなと思う。
ハゼは塩分濃度の薄い港湾部や河川の下流域を中心に生息しているから、
潮の満ち引きによる影響を受けやすい魚!
満潮や干潮によって釣り場の水深が変わることで、それに合わせてハゼの行動パターンも思った以上に変わってくる。
ハゼ釣りは簡単に釣れる魚っていう印象があるけど、ちょっと機嫌が悪くなるとかなり釣るのが難しくなるし、釣り場選びや狙うポイントの差が釣果に直結することも多い。
この機会に潮位毎の狙うべきポイントや、ハゼ釣りにベストな潮周りに付いての基礎知識を覚えておこう!
ハゼ釣りと潮周りの基本パターン
まず、ハゼと潮周りに付いての基本的なパターンをまとめておく。
- 満潮周り:ハゼは餌を求め、水深の浅い岸近くに差して来る期待度大の時間!
- 干潮周り:潮位が低くなると、川の流心などの水深が深い場所へと移動する
- 潮の早さ:早すぎても緩すぎてもハゼの活性が下がりやすく、釣り難い。仕掛けがガンガン流されない程度の適度な流れがベスト
簡単に要点をまとめてしまえばこんな感じになる。ハゼは1日中狙うことはできるが、手軽に狙うのであらば満潮周りの潮位が高くなる時間帯に釣行するのがベスト!
このタイミングならば岸から近い場所にハゼが寄って来ていることが多く、仕掛けを遠くに投げなくても釣れる事が多いからだ。
ハゼ釣りにベストな潮周り
干潮と満潮の潮位差が大きくなる大潮。この時の満潮周りに釣行すると、ハゼはまとまった釣果が出ることが多い。
仮に24時間でこのような潮位の変化をした場合、最もハゼの活性が高くて釣りやすい事が多いのがピンクで囲った部分の時間帯!
いわゆる満潮の時刻を挟んだ時間だね。
次に良いのは、干潮のドン底から上げ潮が効きだす時間帯。ここは沖に落ちていたハゼ達が徐々に浅い場所を意識するようになり、段々岸近くへと寄ってくるからだ。
逆に満潮の時刻を過ぎて下げ潮がどんどん効き出すと、岸近くにいたハゼの活性が落ちて沖の深い場所へと移動を始めることが多く、ちょっと機嫌が悪くなることが多いかな。
駆け上がりの位置を把握しよう!
まずハゼ釣りを行う時は
可能であれば、駆け上がり(水深が変化する場所)がどの位置にあるのか把握するようにしよう!
のべ竿を使ってウキ釣りをする場合はちょっと難しいかもしれないけど、
天秤や胴付き仕掛けを使って釣りをするのであれば、駆け上がりを見つけることが出来る場合が多い。
駆け上がり付近を境に、仕掛けが着底するまでの時間が変わったりとちょっとした変化が出るはずだ。
仕掛けを引っ張った時に重くなれば段々浅くなってきている場所。逆に仕掛けを引いた際に抵抗が軽くなるようなら、水深が段々深くなっていっていると判断できる。
これが潮位毎にどの場所にハゼが付くのかのヒントになる場合が多く、ハゼは駆け上がりを基準にして行動している場合が非常に多いから要チェック!
この画像の場所であれば、ピンクで囲った部分に駆け上がりがある。この位置よりも岸に近い場所は水深が浅く、逆に沖側は水深が深くなっている。
満潮であればこの駆け上がりよりも浅い場所を重点的に狙ったり、逆に潮位が低くなってきたときは駆け上がりよりも向こう側を狙ったり。
また、駆け上がり自体もハゼが潜むポイントになるからね!
駆け上がりの位置は非常に大切。ハゼ釣りをする際は、ちょっと注目してみよう!
満潮周りのハゼ釣り
まずは満潮時の釣り場の水深が深くなる条件下でのハゼ釣りから見ていこう。
水深が浅い場所を重点的に狙う
満潮時の潮位が高くなる時は、ハゼが浅場に餌を求めて集まってくるベストタイム!
この時は駆け上がりよりも浅い場所、その中でも岸際などの水深がとりわけ浅いシャローエリアを見逃さない事!
この釣り場は大潮などの潮位変化が大きい時、満潮時になると水深10cmもないような浅い場所が出来る。実はこの場所にハゼが集まってきているようなことも多く、ほんの少しの水があればハゼは浅い場所にもやってくるのだ。
こういった極端に浅い場所に上がってくる個体は餌を求めている可能性が高く、魚さえいれば非常に反応が良いという事が多い。
大型の個体程極端に動く
ハゼは大型の個体程動き方が極端になることが多い。
だから満潮周りであれば
先程の画像のような釣り場の中でもより浅い場所を狙ってみたり、岸壁沿いの影なんかに良型が多く潜んでいる可能性がある。
こんな場所にはいないだろうな・・・・。
と思うような見落としがちな場所にこそ、満潮時は良型が集まるスポットだったりするからね。
干潮周りのハゼ釣り
一方で潮位が低くなってきた場合はどうなるか?
駆け上がり~水深が深い流心付近や船道を探る
ハゼの移動は意外と早く、先程までは釣れていたスポットでも潮位が変化すると急に釣れなくなるという事も良くある。
このような時は、先程紹介した駆け上がりを基準にして探る場所を変えてみよう。
潮位が低くなってくると、ハゼは駆け上がりの斜面周辺に落ちていく。更に潮位が下がればより水深が深い川の流心部などに移動していく習性がある。
この移動していくハゼの動きを見逃さないように注意し、ハゼが釣れた時はアタリが出た場所の位置や水深を覚えておくようにしよう!
そしてアタリが出た場所と同じような水深の場所を探るようにすると、効率よくハゼの群れを探すことが出来るはず。
潮位が低い際に浅い場所にハゼの姿が見えたとしても、活性の低い餌を食わない個体の場合がある。このような餌を食わないハゼを釣るのは、簡単なように見えてかなり難しいから深追いしないように。
上げ潮・下げ潮時のハゼ釣り
満潮や干潮の間の時間帯のハゼ釣り。この時間帯のハゼ釣りは移動する群れの行動をいかに把握するのがポイントになり、コロコロ変わるハゼの付き場を見逃さないようにするのが大切。
上げ潮時は浅い場所へ上がりたいハゼを意識する
干潮から潮位が徐々に上がってくる潮周り。この時はまず水深が深い場所から探ってみて、アタリが無ければ徐々に浅い場所へと重点的に狙う場所を変えていくのが基本。
この上げ潮時のハゼは基本的に駆け上がりの周辺にスタンバイし、潮位が上がるのを待っていることが多い。そして潮位の上昇とともに浅い場所へと移動していくパターンが多いからだね。
だからさっきまで釣れていたのに魚のアタリが無くなった時は、ハゼが1段浅い場所へと移動したと考えて仮説を立ててみる。そして水深がより浅くなっている場所を狙う用にしてみると、ハゼの群れの動きに合わせて釣りができる場合が多い。
小型のハゼが多いようであれば、より浅い場所を狙うようにすると大型が揃って釣れたりと、釣り分けが出来る場合も良くあるね!
下げ潮時は逆。深い場所へ落ちていくハゼを狙い打ち!
下げ潮時に釣りをするのであれば、考え方は上げ潮の時の反対になる。
満潮から徐々に潮位が落ちていく時間にハゼ釣りに挑むのであれば、まずは浅い所から順に打っていきハゼの釣れるポジションを把握する。
そして釣れないようであれば、段々沖の深い場所へと狙いを移していくと良い。
意外と干潮周りであっても、駆け上がりの斜面に残っているハゼ等も多いから要チェック!
これといった障害物が水中に存在しない場所の場合、駆け上がりの斜面がハゼの格好の付き場になることも多い。このような場合は何も隠れ家の無い水深の深い場所より、若干浅くても水中に変化のある駆け上がり周辺にハゼが好んで付く場合もあるからね。
ハゼは大潮が良い?
次に、ハゼ釣りは潮位の差が大きくなる大潮や中潮などが良いか。それとも小潮や長塩などといった潮位差があまり出ない時が良いのか?
これは釣り場によっても多少は異なるが、ある程度の共通点は見られる。
大潮のハゼ釣り
大潮は潮位差が大きくなり、ハゼ釣りで好まれる汽水域の釣り場は海水による影響を大きく受ける。
これによって満潮周辺の時はよく釣れる事も多いが、逆に干潮時はポイントが干上がってしまって釣り難くなることも良くある(-_-;)
また、上げ潮や下げ潮時の潮位変化が大きい為、流れが効きやすくなる傾向がある。ハゼはあまりにも流れが強い場所は好まないことが多く、釣り場の流速が早くなりすぎるとハゼの活性が低下するという事も起こりやすい。
だから大潮を中心とした潮位差が大きい時は、ハゼが釣れる時と釣れない時の機嫌の差が激しい事が多いかな。
特に川の流れと潮の流れが同調しやすい下げ潮時は、釣り場によってはかなり強い流れになることがあるぞ。
潮位差が少ない時のハゼ釣り
一方で流れが効きにくい小潮や長潮などのハゼ釣り。この場合は一日を通して潮位の差が小さく、潮の変化を受けいにくい特徴がある。
ハゼの活性は低くもなく高くもなくといった状態が続く傾向があり、沢山は釣れないが長時間釣れ続ける・・・・
というような感じになりやすいかな。
安定していると言えば安定しているけど、バタバタっと大型が一気に釣れたりすることも余り無い。これが潮位差が少ない時のハゼ釣り。
ハゼ釣りの潮周りまとめ・おすすめ関連記事!
ハゼ釣りの潮周りに付いては大体こんな風に考えてもらえれば、とりあえず基本的な知識の面では十分じゃないかな!
後は実際に通うフィールドの細かな癖や傾向を見つけることができるようになると、ハゼを効率よくキャッチすることができるようになるはず。
最後にチェックポイントをおさらい。
- ハゼは駆け上がりを基準に行動する!
- 満潮時は浅い所ほど大型個体が寄りやすい。見逃さないように!
- 干潮時は駆け上がりを基準に、水深が深い場所を探ろう
- 大潮はハゼの活性が上がる時と下がる時の差が激しい
- 潮位差が小さい時、ハゼはポツポツと釣れ続く傾向あり
それでは、今回はこのへんで。
また明日会いましょう!