さてさて、今回は釣り糸の結び方の基礎講座。
結び方が簡単で比較的強度も安定しており、覚えておくと使い勝手のいいエイトノット(8の字結び)について!
糸同士を結束したりエダスを出したり、のべ竿の穂先と道糸をチチワで結んだり・・・・。色んな場所で応用の効く結び方をこの機会に覚えておこう。
合わせてエイトノットの強度測定も行い、その結果と強度を保つための結び方のコツも合わせて紹介。
前置きは程々に、早速本題へと話を進めていこう!
エイトノット(8の字結び)の結び方
まずはエイトノットの結び方を簡単に紹介しておこう。
エイトノットは8の字結びともいわれるシンプルなノット。結び方としては難しい事はなく、糸が8の字の形になっていればOK。
実際に結ぶ際、私の場合はこんな感じで結ぶようにしている。
左手の親指と人差し指で糸をつかみ、右手の人差し指と中指を画像のように掛ける。この時、右手は手のひらが自分側に来るようにしている。
次に、右手をくるんと返し、糸にひねりを加えよう。
あとはできた輪の中に糸を通せばエイトノットは完了!
糸の重なり方が間違ってしまうと、8の字にならないから気を付ける事。少し慣れてしまえば、2~3秒もあればノットが結べるようになるぞ。
ちなみに糸と糸を結束する時は、2本のラインを重ねてエイトノットを結べばOK。
こんな風に2本の釣り糸を重ね、同じように結ぶだけ。
この時、糸同士がねじれてしまうと強度が低下するので要注意!(詳しい結果については後程紹介する)
エイトノットの強度を測定してみた!
次に、実際にエイトノットを結んでその結束強度を測定してみたぞ。
今回は1.2号のフロロカーボンライン(シーガーグランドマックスFX)を使い、実験してみた。
まずは結びを作らず、そのままラインを引っ張ってブレイクさせてみると3kgに僅か届かない程度の数値が。
次に、エイトノットでライン同士を結束して同じように強度を測定してみたぞ。
3回測定した結果、2.03~2.19kgという結果に。直線強度と比較すると平均して70%程度の強度になった。
この結果は手間の少し掛かるノットに比べれば若干強度は劣るが、そこまで弱いノットというわけでもない。
エイトノットが非常に手早く結べるという事を考えれば、十分普段の釣りで使える強度は保っていると言える。ただし強度をギリギリまで引き出したい時には適しているとは言えず、釣り物によって使い分けが重要になってくるという事だね!
エイトノットを結ぶ際の注意点!
次に、エイトノットを組む時に注意しておきたい事を少し紹介しておく。エイトノットを使う上で気を付けたい点は2点!
- 糸同士がねじれない事
- 糸と糸を結束する際は、バランスよく両方の糸を均等に締め込む
この2点に注意しないと、8の字結びが持っている本来の強度が引き出せないという結果が出たぞ!
糸がねじれた場合
2本の糸を重ねて結ぶ際、2本の糸がねじれた状態になってしまうと強度の低下がみられた。
わざと糸をねじって結んでみると約1.85kgという結果に・・・・。結束強度は62%程度だ。
数値上では5%~10%もの強度低下が起きていることになるから侮れないね(-_-;)
片方の糸を強く締め込んだ場合
2本の糸を均等に締め込むのではなく、締め込みにムラを出した状態で強度を測定してみた。
すると、約1.55kg程度の引っ張る力でラインがブチっと切れてしまった。結束強度は約52%と、大幅な強度低下が計測された。
締め込みにムラが出来てしまうと、1点に力が集中してしまってラインが簡単に切れてしまうのだとと思われる。
思った以上に強度に差が出るようなので、エイトノットを結ぶときは丁寧に締め込まないとダメだね。
エイトノット(8の字結び)の結び方と強度のまとめ!
今回は実際に強度測定まで行ったが、丁寧に結ぶか否かでその結果に違いが出ることがハッキリした。
最後に、今回わかったことをまとめておこう。
- エイトノットの強度:結束強度は大体70%前後は出せる(フロロカーボンライン)
- ライン同士がよじれた場合:結束強度は数%~10%近く低下する可能性あり
- 締め込みが不均等な場合:結束強度が50%程度まで落ち込む可能性あり
それでは、今回はこの辺で。
また明日会いましょう!