さて、今回紹介するのはライトテキサスリグについて!
私がバスフィッシングを楽しむ際、かなりお世話になっているのがこのライトテキサスと呼ばれるものになる。
野池や河川、湖など色々なシチュエーションで使うことができ、様々な種類のワームにセットしても非常に相性が良い。
そして釣れる。
シンプルでワームのスタッグも少なく、障害物に絡めても良しといった障害物に使用頻度の高いリグの1つだ。
また、バス釣り以外にもロックフィッシュゲームなんかにもかなり使えるリグだから、ソルトルアーマンにも人気のあるものになるね♪
今回はバス釣り初心者の方や、これからステップアップしていきたい方へ向けて。ライトテキサスに関する基礎的な知識と考え方をメインに紹介していくぞ。
この機会に釣りの引き出しを1つ増やし、みなさんの釣果アップに繋げて頂けたら嬉しい。
ライトテキサスリグとは何か?
まずは根本的な話。ライトテキサスってそもそもどんなヤツなのか?
答えは簡単で、ワームにバレットシンカーと呼ばれるピストルの弾丸のような形をしたオモリをセットして使う、ワームの使い方を言う。
実際にセットしてみると、こんな感じになる。
こんな形でワームを使うのが、ライトテキサスリグってやつだ。とてもシンプルで誰にでも簡単に組めるリグだね(*^^*)
ライトテキサスに使うシンカーの重さは?
続いて、ライトテキサスっていうけどどのくらいの重さのシンカーを合わせて使用するのか?
「ライト」という呼び名が付いているから、普通のテキサスリグより軽めのシンカーを使うような気はするが。
これは個人個人によって軽いと感じる重さには差が有るから一概には言えない。わたくしまるなかの考え方としては
大体5g以下で、7gになるとライトテキサスか普通のテキサスリグか微妙な所。
といった感じかな。バス釣りをやっていくと、程度の差こそあれども大体この位がライトテキサスの範囲になってくることが多いんじゃないかと思う。
とりあえず「5g以下のシンカーを使うのであれば、ライトテキサス!」と覚えておけば、まずはOKじゃないかな。
ペグ止めは必要か?
ライトテキサスを使う際、シンカーを固定するためのペグは使うのか、否か?
テキサスリグで使うシンカーは中心に穴が開いており、そこにラインを通して使う。だから、そのままだとシンカーがラインの上を行ったり来たりすることができる。
これをゴム製のペグをシンカーより先にラインに通すことで、その自由度を調節するってわけだね。
これは完全に個人個人で考え方は違うと思うが、ここでは私なりの考え方を紹介する。
ナチュラルさを最大限に活かす!
ライトテキサスを使うのであれば、ペグを使って完全にシンカーを固定すると、ジグヘッドと似たようなものになる。ジグヘッドよりも根掛かりには強いから全く同じではないが、アクションの質は似てくると思われる。
私の場合、ライトテキサスはシンカーが自由に行ったり来たりすることで生まれるワームのナチュラルさ!
これを重視して使いたいので、ペグは基本的には使わないことが多い。
しかし琵琶湖のような広大なウィードエリアで遠投して釣りをする場合、場合によってはシンカーがワームから離れすぎてしまうような時もある。
そのような時は20~30cm位離れた位置にペグを打ち、シンカーの動きをある程度抑えることもあるかな!
ライトテキサスを使うメリット
次に、このリグを使うメリットについて、少し掘り下げて説明をしていこう!
リグの特徴の基本をしっかり押さえることで、皆さんが釣りをするフィールドの
「どの場面でライトテキサスが有効になってくるのか?」
という事がすこしずつ見えてくるはずだね(*^^*)
- ノーシンカーリグよりもボトム感知能力が大幅に上昇する
- 飛距離をアシストすることができる
- ウィードの中に入れず、周囲を引くことができる
- 流れのある中や、水深が深い場所でも使いやすい
- ワームをしっかりステイさせることができる
- ジグヘッドよりもウィードレス性に優れている
私が普段ライトテキサスを使う時、この辺りを意識して使うことが多いかな♪
続いて、それぞれの項目について少し詳しく見ていくことにしよう!
ボトム感知能力に優れる
軽いシンカーを使って釣りをする場合と、ノーシンカーリグて釣りをする場合。
例え1gや2gなどのシンカーを追加しただけであっても、シンカーを伝わって得ることのできる情報はメチャメチャ大きい!
特にタングステン製のシンカーを使うと、鉛製のシンカーよりも比重が大きい事と優れた硬度が有り、より感度が増す特性がある。
私の場合、6インチのワームに対して1.8gや3.5gなどの軽めのシンカーをセットしたライトテキサスを良く使う。
ちょっとシンカーが軽いような気がするかもしれないが、手元に伝わってくるボトムなどの情報は大きく変わる!
必要以上の重くしないことで、バスに違和感を与えないという効果も大きいと感じる。
ライトテキサスにすることで、ワームをズル引いた時や着底時の感触により
- ボトムが硬い石なのか、柔らかい砂なのか?
- 水中にウィードが生えているのか?
等といった事がシンカーを通じて伝わってくる。ノーシンカーリグの場合、ボトムの変化に接触した場合にワームが弾かれてしまうことで違和感が伝わって来にくいのである。
フィールドを問わず、バス釣りではボトムの変化やストラクチャーの有無を把握するのは重要だ。ライトテキサスは、そういった釣り人が必要とする情報をノーシンカーリグよりも明確に伝えてくれるというわけ!
飛距離をアシストしてくれる
ノーシンカーリグでは飛距離が伸びなかったり、ベイトタックルでは微妙に扱いにくい重さのワームだったり。そのようなワームに最低限のウエイトを足してあげることで、快適に釣りができるようになる。
野池でも、琵琶湖でも、もう少し飛距離が欲しい時って結構ある。そのような時は、ノーシンカーからライトテキサスに変えてみるのも1つの手段になる。
ウィードに突っ込ませず、周囲を引くことができる
シンカーが重いテキサスリグの場合、ウィードの周辺で釣りをすると
シンカーがウィードの中に刺さってしまってウィードと喧嘩してしまったり、いわゆるパンチングと呼ばれるようなウィードの内部に潜むバスを狙う釣り方になってしまうことが有る。
これは状況によっては有効だが、まだウィードが伸びきっていない春の時期や初夏の時期の場合は必ずしも良いとは言えない時が有る。
バスは状況によってはウィードの中に入らず、ウィードの上やその周辺にステイしていることも多い。そのような時はライトテキサスが非常に強くなる。
大きいワーム+軽めのシンカーを使った釣りは、ウィードの表面を引く釣りで多用することも多い。
日によってバスがウィードの中にいるのか、周辺にいるのか?
この辺りをうまく釣り分けることができるようになると、釣りの幅が1つ広がるはず。
流れのある場所や深場でも使いやすい
ノーシンカーリグの場合、どうしても水深が深い場所や流れのある場所では使い勝手が悪くなりがち。
このような時は、最低限の重さを足してあげてライトテキサスにすることで、流れにくさや沈下速度をコントロールすることができる。
ある程度自然に流れた方がバスの食いが良い時もあるから、この辺りは状況に合わせてシンカーの重さを微妙に変えてみるのも大切。
流れのある場所で釣りをする時、ライトテキサスを使ってワームのボトム転がしをすると良い場面もあるぞ!
ワームをしっかりステイさせることができる
ノーシンカーリグの場合、ウエイトが無いことによってちょっとした風などでワームが流されやすくなる。
場合によってはステイが重要になってくる場合もあるし、ワームを少しウィードに絡めてからの跳ねさせる動きで、バスが食ってくるような事もある。
ノーシンカーよりもしっかりワームをステイさせ、メリハリのある動きが出しやすいという特徴もあるね!
ジグヘッドよりもウィードレス効果に優れる
ライトテキサスを使うのであれば、同じくらいの重さのジグヘッドを使えばいいんじゃないの?
と考える方もいると思う。
確かにこれは正しい部分もあるが、大きく違うのはウィードレス性能。
ガード付きのジグヘッドを使えば、ある程度のストラクチャークリア能力を確保することができる。しかし細かいウィードなどを狙って釣りをする際は、ブラシガードでは対応できないようなことも多い。
ノーシンカーよりはスタッグしやすいが、ジグヘッドよりはストラクチャーに強い。ライトテキサスはこのような位置づけだ。
ライトテキサスの基本アクション!
ライトテキサスリグを使う際、アクションの基本は大体次の通り。
- ズル引き:最も基本!かつ、スレた魚にも強い
- ステイ:ワームは動かし続けるより、ステイを入れた方が遥かに釣果は伸びる
- シェイク:ワームをストラクチャーに絡め、1点でアクションを加えてバスを誘う
- ストラクチャーから外す:ワームが跳ねるように勢いを付けて外すか、そっとほぐすように外すか。
ワームのアクションについては、これが基本となる。
ズル引き
ワームをボトムまでしっかり届け、ロッドを寝かせたロッドを立てて引っ張っていくのがズル引き。
ロッドの角度は、時計の針で大体10時くらいの位置からスタートし、12時~1時くらいの位置でワンセットになる。
ロッドを立てて来たら、ロッドを10時の位置くらいまで戻しつつ、リールを巻いて糸フケを回収するようにしよう。
ズル引く速度は、人が歩くスピードの半分くらいが目安。
ただズル引くと言っても、
ボトムの石や障害物に当たることでワームは小刻みに動いている。それがバスの捕食を促し、バイトさせるってわけだね!
ズル引き1セット~3セットくらいに対し、ステイを混ぜるのが一般的なテクニックになる。
ステイ
アクションを与えたワームをステイ・止めることもバスを釣るために重要な要素!
ステイの時間は5秒~30秒くらいが目安だが、目立つ障害物が見つからないような時は少しステイは短めにしたりすると良い。
気になるウィードなどのストラクチャーを発見した時は、少し長めに30秒くらいステイしてみたりと、変化を出して丁寧に探ってみたり。
シェイク
水中に気になるストラクチャーなどを見つけたら、ワームをそこに引っ掛けた状態をキープしてワームをゆすってアピールする。
これがシェイクと言われるテクニック。
遠くでワームを見ているが食ってこないバスがいたりしたとき、シェイクは効果的。ワームをじっくり見せてバスに口を使わせるイメージ。
これもステイと組み合わせて使うようにする。
ストラクチャーからの外し方
ワームを引っかけたストラクチャーからワームをどう外すか?
これはちょっとしたことに見えて、釣果を左右することもあるので要注意!
基本的に活性の低いバスを相手にする時は、ワームをそっとほぐすように外すのがベーシック。
逆にワームを目立たせたり・リアクションバイトを狙いたいときは、ワームをストラクチャーから跳ねさせるよう、ロッドを強めに煽ってみたり。
バスの活性や時期によって上手く使い分けることができるようになると、ライトテキサスでバスがどんどん釣れるようになるはず!
ライトテキサスの使い方
次に、どのような場面でライトテキサスを使うと良く魚が釣れるか?
ぶっちゃけてしまうと、ライトテキサスはどのような場面でも使えるし、かなり広い状況下で魚を釣れてきてくれるから、答えは無いのが正解。
しかし、特に多用するシチュエーションはある程度決まっているから、ここではそれを紹介していく。かなり万能なリグなので、柔軟な発想で色んな場面で使ってみてほしいかな!
岸際・オープンエリアなどのズル引き
野池等の岸際やオープンエリア、ちょっとした杭が有る場所などの開けた場所。
このような場所では、ライトテキサスが非常に活躍するシチュエーションじゃないかな。
ノーシンカーではボトムの変化が分かりにくく、バスがどのような場所に付いているのかわかりにくい時でも、ライトテキサスならボトムの情報が伝わってくるからね(*^^*)
開けた場所ではバスがボトムべったりに居ついていることも多く、しっかりと魚の前にワームを届けることができる可能性も高くなる。
デスアダーのライトテキサス。私にとっては外せない武器ですな( ̄ー ̄)
★まるなかお気に入りのデスアダーの使い方、インプレッションについては「デスアダーの使い方、実釣インプレッション」まで。
ウィードエリアを広範囲に攻める時
春先~初夏くらいまでの時期。真夏程水温が上がっておらず、バスがカバーの下にまだ入りきらないような時はライトテキサスが効果を発揮する場面は多い♪
このような時は、小型のワームよりも8インチや10インチのストレートワームやカーリテール等の方が使いやすい。デスアダーやセンコーなどもおすすめかな!
あまり小さいワームはウィードによって存在感が消えてしまい、バスに発見されなくなってしまうからね(-_-;)
琵琶湖ではこの釣りは結構メジャーですが、野池なんかでもロングワームは普通に効くし良く釣れる。先入観を持たず、色々なワームを使ってみてほしい。
流れ込みや河川の橋脚周辺
流れに変化が出る場所はバスの集まる場所!
このような場所では、ノーシンカーではワームが浮きすぎてしまったりしてバスが食ってこないこともある。
ライトテキサスなら、より確実にワームを沈めることができ、ウエイトを調節して使えば
ワームでボトムをコロコロと転がすことが出来たりする。
これがスレた大型のバスに効くことも多く、雨が降って少し増水しているような状況下では非常に実績が高いぞ♪
流れ込み以外にも、橋の橋脚周辺を攻める時なんかにも良い。
橋脚の周りは水深が変化していたり、捨て石が入っていたりするからバスも付きやすい。その分ワームが根掛かりしやすいので、オフセットフックを合わせたライトテキサスが非常に使いやすいというわけ。
橋脚の周りも上流側からワームを転がしてみたりすると、ガツンとアタリがきたりするからね♪
流れに流すのであれば、意外と良いのがグラブ系。個人的には6インチジャンボグラブなんかが好みかな。これをボトムで転がしたり、時々アクションを与えてあげるとリアクション的にバイトが拾えたりする。尻尾のピロピロが効いているのだろうか?
ライトテキサスの欠点
最後に、ライトテキサスを使う上での欠点も紹介する。
フォール時の姿勢
ノーシンカーリグと比べると、ライトテキサスはどうしても頭下がりのフォール姿勢になってしまう。その分速やかにフォールする特性が生まれるが、
水平フォールが効くシチュエーションでは、バイトチャンスが減ることが有る。
スイミング時に動きが硬くなりやすい
シャッドテールワームなどを使い、スイミングさせて使用する場合。
このような場面では、ノーシンカーリグなどと比較した場合に水平姿勢が保ちづらい事。そして頭の位置にあるシンカーの重さにより、ワームの動きが有る程度抑制されてしまうことが多い。
ノーシンカーリグを多用する方は、ライトテキサスにした際のワームのアクションの変化が少し気になるかもしれない。
そのような時は、状況次第でワームの腹部にネイルシンカーを埋め込んでノーシンカーで使ったりすると良いかな。
これならノーシンカーに近いナチュラルさをキープしつつ、少し深い場所でも使いやすくなる。
中層を引く釣りの場合、ライトテキサスの場合はどうしても頭が下がってしまったりしてしまい、違和感が出やすいという特徴もある。
おわりに
私が普段ライトテキサスリグを使う際、注意したり意識している点は大体こんな感じかな(*^^*)
今回紹介したことを少し意識して釣りをしてみると何となく釣り方のコツやキモが見えてくると思う。あとは個人個人で使いやすいワームを見つけたり、自分なりのスタイルを作り上げていってもらえたら嬉しいね♪
★まるなか大衆鮮魚ではバス釣りに関するコンテンツも今後どんどん充実させていきます。すべて実釣に基づいたコンテンツになりますので、タックル選びや釣り方、釣行記なども時間が有る時などにご覧ください。
何か役立つ情報が見つかるかも。詳しくは「ブラックバス」のページまで。
それでは、今回はこのへんで。
また明日会いましょう!