ムツ針・ネムリ針の特徴と使い方の基礎基本!

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さて、今回はちょっと特殊な形状をしているムツ針・ネムリ針についてのお話。

一般的な釣り針と違い、大きく内側を向いている針先の形状をしているのが特徴的なムツ針。

一見するとフッキング(アワセ)が難しそうで、針掛かりが悪くなるのではないか?

そんな風に思いがちですが、実際に使ってみると極端にフッキングが悪くなるということも無いですし非常に使いやすい。

今回はネムリの入っている針を使うのにおすすめなシチュエーションやその利点などを少し詳しく紹介していきます。

船釣りのみならず、堤防からの釣りでも活躍する針ですから、その使い方を覚えて効果的に使って釣果アップに繋げていただければ幸いです(*^^*)



ムツ針・ネムリ針の特徴と使い方の基礎基本!

さて、早速本題に入っていきますが、針にネムリが入っているとどんな効果・特徴があってメリットになるのか?

これをまずは紹介していこう。

ネムリ針の特徴とメリット

①口の深い位置で針掛かりしない

針にネムリを入れる最大の利点ですが、

何と言っても餌を飲み込まれる可能性をかなり少なくすることができるということ!

どういうことかというと

魚が餌を飲み込んだ際に口の中にすっぽりと針全体が入っていたとする。

その際、針先が極端に内側を向いているネムリ針(ムツ針)はその状態でアワセを入れてもすぐにはフッキングに至らない。

アワセを入れる動作をすると、口の中を針がスライドしていくんですね。

して針のチモトの部分(針の糸を結んだ部分)が魚の口の外までスライドして出てきた時短で針の向きが変わり、初めてフッキングするというわけ!

今までネムリの入ったムツ針などを使った事のない方はなかなか仕組みがわからなかったり信じられないかもしれませんが、実際にムツ針を使って釣りをするとこんな感じで魚の口に針掛かりする。

少し見づらいかもしれませんが、チモトの部分が口の外に出ている状態でフッキングに持ち込む形になっている。

これは実際に使ってみると結構面白くて、ネムリの入った針を使うとこういう形でフッキングの大部分が決まるようになります。

②餌が落ちにくく・バラし難い

ネムリ針を使うメリットとして、大きく内側に入った針先の形状によって餌を付けて仕掛けを投入する際に、餌がズレないように針先がガードしてくれる。サンマやサバの切り身などの身餌を使って釣りをすると、餌の抵抗が大きくて仕掛けを落としていく最中に餌がはずれてしまったりすることがあるけどそういったことが起こりにくいのがムツ針の特徴になる。

また同様に魚がヒットした際にも一度しっかりと針掛かりしてしまえば、針先が内側を向いているから非常にバラシ難い形状になっていて高いキープ力を誇っているんですね!

③根掛かりに強い

テトラポッドの周辺や根のきつい場所で釣りをする際、針先が真っすぐな形状の針を使ってしまうと針先がガッツリと根掛かってしまって仕掛けを失ってしまうことがある。

こういった場所でムツ針を使うのは効果的で、針先が内側を向いているから当然根掛かりが減る。

また、針先が障害物にヒットして鈍ることも防げるから、鋭い針先を長時間キープできるのも大きな魅力ですね!

根魚をはじめとした、水中の障害物周辺に潜んでいる魚を狙う際にはおすすめなフックですね(*^^*)

ムツ針・ネムリ針が効果的な釣り・使い方

餌を丸呑みしてくる魚には効果的

ネムリが大きく入ったムツ針を使用するのに向いている魚種の特徴として、

基本的にはある程度口が大きくて餌を丸呑みして吸い込むような魚の方が向いている。

沖のオニカサゴ釣りやアラ釣りなど、大きな口で餌を飲み込んでくるような魚を狙う際にはネムリ針・ムツ針を多用しますね!

魚が釣れるたびに餌を飲み込まれてしまったようでは釣りの効率が悪くなる。

これらの魚を狙う際は根のきつい場所を攻めたりすることがあり、根掛かりに強いムツ針が効果を発揮するシチュエーションになる。

また、その名の通りアカムツやクロムツといったムツ系の魚を狙う際にも最も基本となる形の針になる。

ムツは歯が鋭く、餌が飲まれてしまうと仕掛けをあげてくるまでの間にハリスが傷ついてしまって糸が切れてしまったりするからですね!

ムツを狙う際は深い水深の場所で釣りをすることが多く、注意して仕掛けを投入しないと餌が棚まで到達する間に餌が落ちてしまうことが発生しやすく、こういった点においてもムツ針のメリットが活きてくる。

 

一方で船釣りのみならず、岸壁からの穴釣りでカサゴなどの根魚を狙う際にもネムリ針を使うメリットは実はかなり大きい。

良い位置にフッキングするので餌を飲み込まれる確率が小さくなるので手返しが良くなり、根掛かりも効率よく防ぐ事ができるからですね!

テトラの隙間をブラクリなどを使って根魚を狙う際にも、ムツ針はとてもいい働きをしますよ(*^^*)

市販されている穴釣り用の仕掛けにはムツ針を使っているものは意外と少ない。仕掛けを自作する際には是非試してみてもらいたいですね!

穴釣り仕掛けの自作・ブラクリの作り方を徹底解説!

逆に、口をパクパクさせて餌を捕食するような魚であったりと小さな口でついばむように餌を食ってくる魚を釣るのにはネムリ針は向いているとは言い難い。

アワセのタイミングが取り難くなってしまってすっぽ抜けに繋がることがあるので、使うシチュエーションには気を付ける。

ネムリ針のフッキング:しっかり食い込ませて向こうアワセ・スイープなアワセを意識する

ネムリの入ったムツ針は、基本的に餌をしっかりと飲み込ませてからフッキングに持ち込むような釣り方をするのに向いている。

ネムリ針の特性としてチモトが口の外に出た瞬間に針掛かりすることは説明したが、その時に魚の口が開いていたらどうなるか?

このような状態では針掛かりする確率は極端に悪くなり、針がすっぽ抜けてしまいやすい。

そういったことを防ぐ為に、ネムリ針を使って釣りをする際はアタリが有った瞬間に即アワセをしてフッキングに持ち込むのではなく

しっかり送り込んで魚の重さがロッドにしっかりと伝わってからリールを巻き取ってのアワセが重要。

ですので向こうアワセ気味のスイープなフッキングを心がけると、フッキング率が高くなってすっぽ抜けを減らすことができる。

アワセのタイミングに慣れてさえしまえばすっぽ抜けの確率が大きく上昇することも無く、快適に釣りができるようになりますよ!

まとめ

いかだったでしょうか?

今回はネムリ針の特徴やおすすめな使い方について、基本的なことを解説させていただきました。

一般的な釣り針の形状と違い、どんな状況で使う針なのか想像がし難いかもしれないちょっと特殊な針ですが、使う状況やフッキングなどに少し注意して使用すればとても大きな戦力になる頼りになる針です。

沖釣りでムツや底物を狙う以外にも、堤防の根魚釣りにもかなり効果的なフックですから、気になる方は一度ネムリの入ったムツ針を試してみてはいかがでしょうか?

一度しっかりフッキングしてしまえばバラすことも非常に少なく、釣果アップにも貢献するはずです。

ではでは、今回のお話はこの辺で。

それでは、良い釣りを!

 

 

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